2017年6月28日 (水)

なすすべなく中日投手陣に完封されて6連敗!

  RHE
阪  神000000000 021
中  日00000100x 130

今夜はチャンスすらなく、中日投手陣に完封され、泥沼の6連敗でした。
7時半過ぎに帰宅した時点で、小野投手が失点し先制点を取られます。それまで、完封どころか、ノーヒット・ノーランもやりかねない内容のピッチングを見せていた小野投手なんですが、打線の援護がまったくなく勝ち星に恵まれません。投手陣はそれなりに抑えているんですが、去年も今年も問題は打線であり、もはや、打順を組み替えるくらいではどうにもならないような気もします。

明日は連敗脱出目指して、
がんばれタイガース!

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サンテFXネオのワンピースとのコラボ製品を買い求める!

目薬の話題です。サンテFXシリーズにワンピースとのコラボ製品が発売されています。
私は花粉症であるとともに、ほぼ通年性のアレルギーに悩まされており、マスクとともに目薬は手放せません。いくつかの目薬を適当に気の向くまま使い回しているんですが、実は、サンテFXネオもそのひとつです。6月20日に発売開始されたらしいんですが、私も先週末から今週にかけていくつか買い求めました。コラボでない通常のモデルと同価格で売っているところもあれば、コラボ製品には50%を超えるプレミアムを乗せているドラッグストアもありました。我が家の近くで展開している地場のドラッグストアなんですが、さすがに50%超のプレミアムは、ちょっと、やり過ぎと感じてしまいました。同価格で売っているところだけで私は買い求めています。
なお、過去に私が買い求めたサンテFXネオのコラボ製品は、その昔のエヴァンゲリヲンとのコラボ、ももクロとのコラボ、進撃の巨人とのコラボがあり、それら以外にもあったのかもしれませんが、よく把握していません。なお、秋にはワンピースとのコラボ製品第2弾が売り出されるようです。コラボ第2弾が出るのはエヴァンゲリヲン以来ではないでしょうか?
下の画像はサンテFXのサイトから引用しています。

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2017年6月27日 (火)

打線が湿りっぱなしで中日にも負けて泥沼の5連敗!

  RHE
阪  神000000100 140
中  日10010001x 361

チャンスはありながら決定力なく、泥沼の5連敗でした。
7時半過ぎに帰宅した時点で、すでに先取点を取られて2-0とリードされ、終盤7回8回と塁上を賑わしながら、中日投手陣に要所を締められて、というか、阪神打線に決定力なく、秋山投手をサッパリ援護できず、いいところなく中日に敗戦でした。

明日は小野投手を盛り立てて、
がんばれタイガース!

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来週月曜日に公表予定の日銀短観の予想やいかに?

来週月曜日7月3日の公表を前に、シンクタンクや金融機関などから6月調査の日銀短観予想が出そろっています。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って、大企業製造業と非製造業の業況判断DIと全規模全産業の設備投資計画を取りまとめると下の表の通りです。設備投資計画は今年度2017年度です。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しましたが、今回の日銀短観予想については、その設備投資計画に着目しています。ただし、三菱総研だけは設備投資計画の予想を出していませんので適当です。それ以外は一部にとても長くなってしまいました。いつもの通り、より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ、html の富士通総研以外は、pdf 形式のリポートが別タブで開くか、ダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあってリポートが読めるかもしれません。

機関名大企業製造業
大企業非製造業
<設備投資計画>
ヘッドライン
3月調査 (最近)+12
+20
<▲1.3%>
n.a.
日本総研+14
+23
<+3.8%>
2017年度の設備投資計画は、全規模・全産業で前年度比+3.8%と、前回調査対比+4.5%の上方修正を予想。良好な企業収益を背景とした潤沢なキャッシュフローに加え、低金利、維持・更新や省力化・合理化などに向けた投資需要が引き続き堅調なことから、例年の足取りに沿った上方修正となる見通し。2016年度後半に先送りされた投資需要が顕在化してくることも下支えに作用。もっとも、米国トランプ政権の政策運営など、海外情勢の不透明感が依然として残るなか、収益の伸びを上回るペースでの設備投資の増加は期待し難い状況。
大和総研+14
+23
<+2.1%>
2017年度の設備投資計画(全規模全産業)は前年度比+2.1%と、前回(同▲1.3%)から上方修正されると予想する。6月日銀短観の設備投資計画には、中小企業を中心に上方修正されるという「統計上のクセ」がある。これまで企業の設備投資計画を大きく修正するような設備投資需要の変化がなかったことから、今回は例年の修正パターン並みの結果になると想定した。総じてみると、短観で見る設備投資計画は底堅い結果となろう。
みずほ総研+13
+21
<+3.9%>
2017年度の設備投資計画(全規模・全産業)は、前年比+3.9%と、3月調査(同▲1.3%)から上方修正され、近年の6月時点の計画と比べても高い伸びになるとみている。既に公表されている4~6月期の法人企業景気予測調査によれば、2017年度の設備投資計画(ソフトウェアを除き、土地含む、全規模・全産業)は、前年比+0.2%と1~3月期調査(同▲10.2%)より上方修正されている。
ニッセイ基礎研+15
+22
<+4.2%>
2017年度の設備投資計画(全規模全産業)は、2016年度実績比で4.2%増と前回調査時点の1.3%減から上方修正されると予想。例年6月調査では、計画が固まってくることで大幅に上方修正される傾向が極めて強い。前回調査で、近年の3月調査での伸び率をかなり上回る計画が示されたことで発射台が高いだけに、今回調査でも近年の同時期の伸び率を上回る高い伸び率となるだろう。ただし、比較対象となる16年度実績が低いということを考慮すれば、実勢としては力強さを欠くとの評価になる。企業収益は改善しているが、海外情勢をめぐる先行きの不透明感が強い状況が続いており、現段階において投資を大きく積極化する動きは限られるとみている。
第一生命経済研+15
+26
<大企業製造業+14.1%>
<大企業非製造業+4.5%>
マクロの設備投資は上向いてきて、輸出・設備投資といった企業中心の景気拡大になっている。短観でも、2017年度の大企業・製造、非製造業はともにプラス計画となるだろう。企業の生産・営業用設備判断DIは、3月調査は中小企業が▲3の不足超となった。中小・非製造業は、2017年度こそマイナス計画であるが、2016年度実績ではしっかりと2桁プラスになるだろう。企業収益の好調さが、設備投資を後押しする格好である。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券+14
+23
<大企業全産業+7.0%>
17年度の設備投資計画は、大企業(前年度比7.0%増)、中小企業(同18.5%減)とも、3月調査からの上方修正が予想される。もっとも、例年6月調査では設備投資計画が上方修正される傾向があり、今回予想される上方修正幅は、昨年6月における上方修正幅と大きく変わらない。好調な企業業績が、設備投資の回復をけん引しているものの、米国のトランプ大統領の経済政策や、英国のEU離脱方針などに不透明感が残る中、企業は設備投資計画の大幅な上方修正に踏み切れない模様である。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング+15
+22
<大企業全産業+8.3%>
2017年度の計画については、大企業製造業は前年比+15.5%、非製造業では同+4.3%と、前回調査から上方修正されると見込まれる。将来、需要が伸び悩むと見込まれる国内から、需要の拡大が期待される新興国へ投資先を移す流れは変わらないが、企業の手元資金が潤沢であることや、人手不足が一段と深刻になる中で機械への投資の重要度が増すことが、国内の設備投資を押し上げるだろう。さらに、国内外の景気回復を背景に、2017年度は国内の生産能力を増強するための投資も増加すると予想する。
中小企業についても、製造業、非製造業とも上方修正され、製造業は前年比-5.0%、非製造業は同-22.0%になると見込まれる。製造業、非製造業ともに前年比マイナスであるものの、例年、計画は調査を経るごとに上方修正される傾向があるため、今後、マイナス幅は徐々に縮小していくだろう。
三菱総研+15
+22
<n.a.>
先行きの業況判断DI(大企業)は、製造業は+15%ポイント、非製造業は+22%ポイントと横ばいを予測する。国内外の実体経済の回復が業況を下支えするものの、米国を始めとする海外の政治・経済への不透明感や、地政学リスクへの懸念が残ることなどが企業マインドの重石となると見込む。
富士通総研+14
+23
<+4.1%>
2017年度の設備投資計画(全規模・全産業)は前年度比4.1%と、3月調査から上方修正されると見込まれる。人手不足の深刻化により、人手を機械やロボットに置き換える省力化投資に対する企業の意欲はより一層高まっている。これに関連して、物流効率化のための投資も活発化している。また、IoT関連の投資需要の高まりも顕著になっている。この結果、大企業製造業を中心に、過去の平均を上回って、3月調査から上方修正されると見込まれる。また、中小企業も例年並みに上方修正されると予想される。なお、2016年度の設備投資実績は、過去のパターンと同様、大企業では3月調査より下方修正されると見込まれる。

日銀短観のヘッドラインと目されている大企業製造業の業況判断DIは、少し過去にさかのぼると2012年10-12月期の景気転換点にほぼ一致して、2013年6月調査からプラスに転じています。大企業非製造業では2011年9月調査から一貫してプラスを続けています。その上で、この2017年6月調査では3月調査から業況判断DIはわずかながらさらに上昇を示すと予想されています。先日の内閣府の景気動向指数研究会でも、2012年11月に暫定的に同定した第15循環の景気の谷以降のCI一致指数やヒストリカルDIを見る限り、2014年3月に景気の山は設定されず、第15循環の景気の谷以降景気の山は設定されない、と結論していますし、少なくとも企業マインドの観点からはこの結論をサポートし、加えて、足元から目先の今年中くらいの短いスパンでは、少なくとも日本経済において自律的な景気の転換は見通しにくい、と私は考えています。上のテーブルに取りまとめたシンクタンクなどの日銀短観予想の通りです。同時に、設備投資についても、まだ多くの中堅・中小企業で計画が取りまとめられていなかった3月調査から大きく上方改定されると見込んでいます。
下のグラフはニッセイ基礎研のリポートから設備投資計画 (全規模全産業)を引用しています。

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2017年6月26日 (月)

企業向けサービス物価(SPPI)は5月統計で前年同月比+0.7%を記録!

本日、日銀から5月の企業向けサービス物価指数(SPPI)が公表されています。ヘッドラインSPPI上昇率は+0.7%、国際運輸を除くコアSPPIも+0.7%と、引き続きプラス圏内で推移しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

5月の企業向けサービス価格、前年比0.7%上昇 人手不足や観光需要増で
日銀が26日発表した5月の企業向けサービス価格指数(2010年平均=100)は103.7で、前年同月比で0.7%上昇した。前年同月比での上昇は47カ月連続。人手不足による人件費の上昇で運輸・郵便の価格が上昇した。観光需要の高まりを背景に宿泊サービスや旅客輸送の価格も上昇した。
上昇率は前月の0.8%から0.1ポイント縮小し、前月比では0.1%低下した。新聞広告で前年比の下落率が拡大した。広告のデジタル媒体への移行が背景にある。人気イベント開催時期の後ずれの影響でテレビ広告も前年比で下落に転じた。
同指数は輸送や通信など企業間で取引するサービスの価格水準を総合的に示す。対象の147品目のうち価格が前年比で上昇したのは78品目、下落は33品目だった。上昇から下落の品目を引いた差は45品目と4月の確報値(51品目)と比べて減少した。
日銀は価格上昇の動きについて「広がりはあるものの、力強いとまではいえない」(調査統計局)とみている。

いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、SPPI上昇率のグラフは以下の通りです。サービス物価(SPPI)と国際運輸を除くコアSPPIの上昇率とともに、企業物価(PPI)上昇率もプロットしてあります。SPPIとPPIの上昇率の目盛りが左右に分かれていますので注意が必要です。なお、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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SPPI上昇率は今年2016年2-4月の+0.8%から小幅に縮小を示し、5月は+0.7%となりました。引用した記事にもある通り、広告が7月の+0.7%上昇から5月には▲0.7%と下落に転じた影響が出ています。ただ、広告については2-3月の年度末には、いわゆる「予算消化」のような形での出稿が増加して単価を釣り上げた、といわれていたんですが、そうとしても、広告が前年比マイナスに転じても、SPPI総合では底堅く推移していることも確かです。人手不足の影響については、運輸・郵便+1.1%上昇のほか、土木建築サービスが+4.9%、警備+3.6%と、職業紹介サービス+3.3%などと、決して一様ではないものの、全般的に底堅いサービス物価の動向が垣間見える気がします。ただし、引用した記事の最後の日銀コメントにある通り、広がりはある一方で、力強いとはいえない、との受け止めもあります。もっとも、私が調べた範囲では、現行の2010年基準ながらSPPIの前年同月比上昇率が4か月も連続して+0.7%とか、+0.8%の+1%近い水準に達していたのは、1997年や2014年の消費増税のケースを除けば、ほとんど、バブル崩壊直後の1993年年初までさかのぼらなければ見当たりません。その意味で、インフレ目標2%を掲げる日銀から見て、決して力強くはないかもしれませんが、現状の日本経済を前提に考えれば、十分な上昇幅なのかもしれません。逆から考えると、CPIでの計数とはいえ、2%の物価上昇目標はそれほど遠いのかもしれません。

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2017年6月25日 (日)

首位攻防戦とは思えない実力差を見せつけられて広島に連敗!

  RHE
阪  神000000000 081
広  島10030001x 570

第1戦のボロ負けと昨日のノーゲームに続く広島との首位攻防第3戦は、実力差を見せつけられて完敗でした。
2時過ぎに帰宅した時点で、すでに先取点を取られていて、その後もいいところなく敗戦でした。まったく、昨年のリプレイのような広島戦に対する覇気のなさで、なすすべなく負けてしまいました。それなりに塁上を賑わせながら、決定力なく完封負けでした。

次の中日戦は、
がんばれタイガース!

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2017年6月24日 (土)

広島との首位攻防第2戦は雨でノーゲーム!

  RHE
阪  神0201      361
広  島0212      570

昨夜のボロ負けに続く広島との首位攻防第2戦は、雨でノーゲームでした。
4時半過ぎに帰宅した時点で、すでに雨で中断状態で、そのままノーゲームになりました。まあ、負けていたんですから、ラッキーなのかもしれませんが、昨日のゲームからほとんど昨年の阪神広島戦状態にタイムスリップした気がします。昨年までタイムスリップする必要もないので、9点差をひっくり返したゴールデンウィークくらいまで戻れないものでしょうか?

明日は岩貞投手を盛り立てて、
がんばれタイガース!

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今週の読書は話題の経済書など計6冊!

先週の読書は文庫本があったこともあって8冊とオーバーペース気味だったんですが、今週は話題の経済書も含めて、新書もあり計6冊とややペースダウンしました。もっとも、もう少し減らして週4-5冊、というのが理想のような気もします。

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まず、ジョージ A. アカロフ/ロバート J. シラー『不道徳な見えざる手』(東洋経済) です。著者はともに米国の研究者であり、2人ともノーベル経済学賞受賞者です。ですから、いうまでもなく、トップクラスのエコノミストです。同時に、必ずしも実験経済学的な意味からだけではなく、市場の不合理さというものを是正すべく政府の役割を一定認めるタイプのエコノミストでもあります。すなわち、市場原理主義的な右派エコノミストではなく、政府の市場への介入を必要と考えるリベラルな差はエコノミストと見なしてもよかろうと私は考えています。そして、この2人の共著で少し前に『アニマル・スピリット』という著書も上梓していますので、宣伝文句としてその続編、とされています。これも市場のごまかしのひとつかもしれません。英語の原題は Phishing for Phools であり、このタイトルは「カモ釣り」と邦訳されているようです。2015年の出版です。ということで、繰り返しになりますが、市場の無条件の効率性を礼賛するわけではなく、合理的にカモを釣るようなシステムに満ちている現実を描写しています。広告による消費者の欲望の誘導から始まって、世の中こんなクソみたいな釣りや詐術で溢れているさまを多くの事例を上げて説明してくれています。例えば、クレジットカードで必要以上に促される消費、薬効まがいの過大な効果を宣伝される食材、自動車のセールスマンはあの手この手を使って、後々考えてみればまったく不要と思うようなオプションをオススメしたりします。さらに、米国特有かもしれませんが、政治過程におけるロビイストの役割、酒やアルコール、また、ギャンブルなどへの依存などなど、テンコ盛りで紹介しています。もっとも、著者も認めている通り、これらの事例は新しいものではなく従来からたびたび指摘されている事実でもあります。逆から見て、それだけに根絶が難しく、国民や消費者は騙され続けているともいえます。従って、本書の対策編も大したことはありません。ある意味で、前著の『アニマル・スピリット』で感じたのとよく似た失望感も味わってしまいました。こういった本を売るのも、市場のごまかしかもしれません。

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次に、ティモシー P. ハバード/ハリー J. パーシュ『入門オークション』(NTT出版) です。著者は米国の中堅どころの経済学研究者であり、英語の原題もズバリ AUCTIONS であり、2015年の出版です。実用性を疑問視される経済学の中でも、最先端の実用的な経済学と目されるマーケット・デザインの中でも、特に代表的な分野であるオークションに関するコンパクトで明解な入門書です。ただ、入門書ながら学術書であることに変わりありませんし、最先端分野ですので、それなりの理解力は必要とされるものと覚悟すべきです。ただ、難解な数式の羅列はなく、逆に、まったく数式を用いていないので、そこは弱点にすらなっています。むしろ、適度に数式で説明する方が、特に日本人などには判りやすかったんではないか、とすら思えます。例えば、Vickrey の記念碑的な1961年の論文ではAppendixが3つ付属していて、数式を展開するオンパレードとなっています。そこまでしなくても、まったく数式を排除するのも理解を妨げる場合があります。ということで、市場経済が効率的であるためには完全競争、すなわち、市場参加者がプライステイカーである必要があるんですが、オークションでは供給者又は需要者が単独であって、プライステイカーの前提は成り立ちません。しかし、オークションという言葉で想像されるサザビースやクリスティーズなどの美術品の競売だけではなく、実は、公共投資における政府調達や周波数免許あるいはネーミングライツの提供など、政府がオークションを開催することは決して少なくなく、そのデザインをしっかりしておかないと国民に無用の負担を生じる場合すらあり得るわけです。ですから、公共部門にとってこそオークション理論は重要ともいえます。特に、オークション理論の初学者向けの説明は、多くの場合、売る財がひとつだけのケースで説明を留めることが圧倒的に多いんですが、本書ではその限界を乗り越えて、第7章で複数単位オークションや複数財オークションにも手を広げています。もちろん、阿賀国でもっともオークションを一般的に知らしめたヤフオクに相当する米国のイーベイなどのネット・オークションも取り上げ、その中で評判(たぶん、レピュテーション?)の問題も解説を加えています。ただ、情報の非対称性に基づくアカロフ的なレモンの問題もレピュテーションで解決できると市場原理主義的な見方も出来ますが、私はそこまで市場に対して楽観的ではないエコノミストですので、念のため。

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次に、小松成美『虹色のチョーク』(幻冬舎) です。著者はスポーツ関係の著作の多いノンフィクション・ライターで、著作リストにはサッカーの中田、横綱白鳳、ラグビーの五郎丸などを取り上げたものがア含まれていました。ただ、本書はスポーツではなく、知的障がい者雇用に関して川崎にある日本理化学工業とその従業員、もちろん、障がいを持った従業員とその家族、さらに、経営者に関するインタビューを基にしたルポルタージュです。陸前高田の八木澤商店を舞台にし、このブログの昨年2016年末の12月30日付けの読書感想文で取り上げた『奇跡の醤』と同じなんですが、働くとはどういう意味があるのか、企業の社会的な存在意義とは何か、企業と従業員の関係はいかにあるべきか、を問う力作です。私のようなエコノミストから見れば、というか、市場原理主義などの右派エコノミストからすれば、労働とはレジャーを犠牲にして所得を得る手段であって、働く喜びとか、人の役に立つ感慨などは考慮の外に置かれており、同時に企業についても利潤最大化主体であって、冷酷にコストをカットし、競争相手をなぎ倒して成長を遂げる存在としてしか想定していません。本書の舞台となっている日本理化学工業の川崎の工場では、社員83名のうち62名が知的障がい者であり、各人の能力に見合った仕事上の工夫を凝らすことで、知的障がい者が製造ラインの戦力となり、社員の多くが定年まで勤め上げる企業となっています。それだけではなく、彼らの作るダストレスチョークは国内50%のシェア1位を誇っています。実は、その昔、2人いる倅のひとりが反抗期のようになった時期に、「僕にどうなって欲しいのか」と質問され、カミさんが言い淀んでいるのを見て、「世のため、人のために役立つ人間になって欲しい」と回答したことがあります。私自身を含めて、定年を目の前に迎えても、その思いは昔から変わりありません。利潤最大化を目指す企業体であっても、雇用者のために、社会のために、いろいろと出来ることはあります。現在の我が国大企業のように非正規雇用でコストをカットし、設備投資もせずにひたすら内部留保を溜め込むだけの存在が、果たして好ましい企業のあり方なのかどうか、もう一度考えるべきタイミングなのかもしれません。ただ、本書について少し物足りなく感じるのは、企業を側面から支える銀行や公的機関の役割について、三菱銀行や地元の市役所など、やや扱いが軽い気もします。経営者の力量と雇用者の生産性などの企業努力だけでやって来た、というわけでもないでしょうし、企業を側面から支える関連団体にも目を配って欲しかった気がします。

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次に、吉村誠『お笑い芸人の言語学』(ナカニシヤ出版) です。作者は大阪の朝日放送のテレビの制作者から研究者に転じた人で、いずれにせよ関西をホームグラウンドにしているようです。テレビ制作者としての主な担当番組は、『シャボン玉プレゼント』、『新婚さん!いらっしゃい』、『晴れときどきたかじん』、『ワイドABCDE~す』、『M-1グランプリ』などだそうですが、私はもともとテレビはニュースと阪神タイガースのナイター以外にはあまり見ませんし、京都を離れて長くなりますので、知っていたり、知らなかったりです。不勉強の至りです。ということで、本書では、著者の経験からお笑い芸人については、ビートたけしと明石家さんまを主として念頭に置き、この2人にタモリを加えたビッグ3、さらに、暴力団との不適切交際で引退した島田紳助にも言及があります。そして、極めて単純に本書の結論を短く取りまとめれば、お笑い芸人の言語でもっともインパクトある理由は生活言葉で語っているから、ということになります。そのお笑い芸人の生活言葉に対比する形で、文字の言語、さらに、話し言葉ながら生活言葉ではなく、例えばニュースを伝えるアナウンサーのような標準語=東京語を対比させています。ただ、このあたりまではいいとしても、かなり論理が飛躍している部分が少なくありません。その昔の明治期の文語体ならいざ知らず、現在の文字化されたいわゆる文章については、かなりの程度に話し言葉に近い、と私は考えています。例えば、私はいくつか楽器の演奏をしなくもありませんが、演奏された結果とそれを記録として残した、というか、より正確にはその演奏の元となったスコアの間の隔たりと、話し言葉とその文章化された書き言葉の間の隔たりを比較すれば、後者の言葉の隔たりの方が音楽の隔たりよりも断然小さい、と私は考えています。例えば、私はピアノ曲ではショパンやリストが好きな一方で、ベートーベンも決して嫌いではなく、あくまで例えとして、私が弾くベートーベンのピアノ・ソナタとグルダの弾く同じ曲は、ミスタッチを無視して、あえてスコアに落とせば同じスコアになるんだろうと思うんですが、実は、かなり大きな違いがあります。すなわち、同じ芸術としても文学や話術については、人類すべてとはいわないまでも、かなり多くの人がしゃべれる一方で、キチンとした文章を綴れる人はしゃべれる人よりも少数ですし、その格差はやや大きくなり、さらに、ピアノの技量ということになれば、もっと格差が大きくなります。その格差と比較して話し言葉のインパクトを考えるべきであり、その視点は本書では決定的に欠けており、そのため、書き言葉と話し言葉の優劣や生活言語と標準語の比較といった、関西的な反東京・反中央の姿勢を見せつつも、その実態は劣等感丸出しの議論に終始しているような気がします。記録する手段として、話し言葉に対する文字言語、あるいは、音楽演奏に対するスコアだけでなく、デジタルな技術進歩により動画や音声ファイルがここまで普及した段階の議論としては大いに物足りないものがあり、誠に残念です。

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次に、大崎梢ほか『アンソロジー 隠す』(文藝春秋) です。女性作家11人による「隠す」をテーマとしたアンソロジーです。実はこのグループはアミの会(仮)と名付けられており、この会によるアンソロジーは3冊目だそうで、第1弾が『アンソロジー 捨てる』、第2弾が『毒殺協奏曲』となっていて、さらに、第4弾が『惑: まどう』として7月だか、8月だかに出版予定らしいです。収録作品は、収録順に、柴田よしき「理由」、永嶋恵美「自宅警備員の憂鬱」、松尾由美「誰にも言えない」、福田和代「撫桜亭奇譚」、新津きよみ「骨になるまで」、光原百合「アリババと四十の死体」と「まだ折れてない剣」、大崎梢「バースデーブーケをあなたに」、近藤史恵「甘い生活」、松村比呂美「水彩画」、加納朋子「少年少女秘密基地」、篠田真由美「心残り」であり、あとがきは永嶋恵美が書いています。初めて作品に接する作家もいたりするんですが、やっぱり、慣れ親しんだ私の好きな作家である柴田よしきや近藤史恵の作品に出来のよさを感じます。大雑把にミステリ仕立ての作品が多いんですが、作品によってはホラー気味のものもありますし、家族小説や恋愛小説のようなものも含まれ、いずれも短編としてスラッと読めるものばかりです。もちろん、テーマは表題の通りであり、何かが隠されます。もちろん、モノとは限りません。どうして隠すかの理由も含めて、読み応え、とまではいきませんが、少なくとも暇潰しには最適です。やや、女性作家らしく仕上げようとしている、あるいは、仕上がっている、という感じが強く、この点に関してだけは好き嫌いが分かれそうな気もします。

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最後に、中北浩爾『自民党 「一強」の実像』(中公新書) です。著者は一橋大学の研究者であり、政治外交史の専門家です。特に、タイムラインは不明確ながら、戦後政治史・政党史の中での自民党の解明を試みています。分析の視点としては、派閥、総裁選挙、ポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会、そしてもちろん、理念も含めて、あらゆる角度から自民党の本質に迫ります。ただ、著者自身も認めている通り、ここまで長期の政権を維持している政党ですから、硬直的に長期にかわりばえのしない方針を維持し続けているなら、例えば、例は悪いかもしれませんが、社会主義革命だけを目指していたり、あるいは、憲法改正だけを考えていたりすれば、ここまで長期の政権は維持できませんから、臨機応変に方針をコロコロと変更してその時期その時期に対応した政策を実行していたのであろう、ということは容易に想像できようかと思います。私はキャリアの国家公務員として政府に勤務し、現在は研究者ですので生の政治にそれほど近いわけではありませんが、おそらく平均的な日本国民よりは自民党に近いポジションにいるような気もします。その私でも理解できない、というか、知らなかったような制度的、あるいは、歴史的ないろいろな事実を網羅しています。逆から見て、サブタイトルにある現時点での安倍内閣の「一強」の解明はなされていません。ですから、専門外ながら、私の勝手な想像をたくましくすれば、現時点での安倍内閣の「一強」の源泉は経済政策にあると考えるべきです。1992年の米国大統領選におけるクリントン候補のスローガンで、"It's the economy, stupid!" というのがありましたが、まさにそれです。昨年2016年5月28日付けの読書感想文で取り上げた松尾先生の『この経済政策が民主主義を救う』も基本的に同じ趣旨だったことが思い起こされます。私は、左派勢力が共謀罪法案に反対し、改憲を阻止するためには、経済政策による国民からの支持の取り付けにとって、極めて重要だと考えているんですが、それに成功したのが改憲勢力だったのでとても残念です。日銀の独立性の美名の下に、旧来の日銀理論を擁護し国民生活を犠牲にしまくった左派勢力の無策を嘆くとともに、この経済政策の成功こそが現在の安倍内閣の「一強」の大きな要因だと考えるべきです。

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2017年6月23日 (金)

首位攻防戦にもかかわらず力の差を見せつけられて広島にボロ負け!

  RHE
阪  神001000020 3111
広  島30208000x 13170

首位攻防戦にしては力の差が大きく、広島にボロ負けでした。中盤までに投手陣が崩壊しました。
7時半過ぎに帰宅した時点で、5回ウラの広島攻撃中で、すでに9-1と試合の大勢は決まっていましたが、さらにダメを押すようなグランドスラムを見せつけられて、完全に試合が壊れてしまいました。終盤の反撃が明日につながることを期待します。

明日は能見投手を盛り立てて、
がんばれタイガース!

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リクルート・ワークス研のシンポジウムを拝聴する!

今日は午後から外出して、リクルートワークス研が主催する「働き方改革の進捗と評価」JPSEDシンポジウムを聞いて来ました。少し前の6月9日にに全国就業実態パネル調査(JPSED)2016年調査に基づくリポート「Works Index 2016」が公表されており、その内容に関するお披露目といえます。なお、6月9日にはデータ集も明らかにされています。

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まず、Works Index なんですが、同一人物を追ったパネルデータであり、データとしてはまだ2015-16年の2時点しかありません。コンポーネントとなるインデックスとインディケーターは上の通りであり、「Works Index 2016」の p.4 から引用しています。今年の特徴としては2点上げられており、第1に、2015年から2016年にかけて、Works Index は▲1.2ポイント低下しています。平たくいえば、労働条件が悪化しているわけです。特に、上のインデックスの中の5番目のディーセントワーク(DW)が▲1.2ポイント低下しており、女性より男性が、また、男性の中では比較的若い世代が、それぞれ低下幅が大きいことから、人手不足の影響が職場における業務負荷の増加につながっている点が今後の課題と分析されています。同時に、人手不足に起因する業務負荷増のため、ディセントワークの項目以外でも、休暇が取れないとか、OJTの機会が減少しているなどの指摘もありました。下の一連のグラフはリポートから p.5 Works Index と前年との比較 を引用しています。

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もうひとつは、最近我が国の一貫した傾向ですが、労働所得は長期的に低下のトレンドにあり、Works Index でも2015年から16年にかけて▲1.6%の減少を示しています。ただし、継続就業者の労働所得は増加しています。すなわち、2015-16年にかけて継続して同一企業に就業している人に限ると、労働所得の増減率が+2.0%と増加しています。逆から見て、2016年に入職した新規就業者や転職者の労働所得は継続就業者よりもかなり低く、新卒者のみならず中途入社者の処遇の低さが課題として指摘されています。

昨年の第1回のシンポジウムも拝聴に行った記憶があるんですが、パネルデータでありながら第1回の結果でしたので1時点だけではパネルにもならず、今年の結果や来年の結果などから、徐々に研究目的の利用が広がるかもしれません。

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