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2005年10月16日 (日)

グリーンスパンFED議長の来日

この週末に中国の北京でG20が開催され、グリーンスパンFED議長がそのG20に出席した後、来日する予定です。

これも、自慢話シリーズなのですが、私は1989年の2月から4月までの2ヶ月ほどFEDの数量分析局のリサーチアシスタントをしていて、グリーンスパン議長と会ったことがあります。当時は、プラザ合意後に急速な円高ドル安が進んだにもかかわらず、日米間の経常収支不均衡が一向に解消に向かわないことについて、しっかりした分析が必要とされていました。そこで、日米の世界経済モデルで分析を進めるためのワークショップが開催され、私は約2ヶ月も滞米してこのワークショップの準備などを進めていました。

FEDは米国ワシントンDCの官庁街であるフォギーボトム近くに位置し、南北に走る20ストリートと21ストリートの間に東西に走るCストリートをはさんで建物が2つありました。私の職場の数量分析局はCストリートの南側にあったのですが、地下道を通って北側ビルの職員食堂でランチを食べます。このランチの時に1度だけグリースパン議長を見かけました。16年以上の前の話で、当時はグリーンスパン議長も就任から間もなく、正面から見ればハゲは十分に隠れていたのですが、今では隠しようもありません。

ついでながら、FEDはBoard of Governors of Federal Reserve Systemが正式名称で、FRB (Federal Reserve Board)と略称される場合もありますが、FEDの職員は絶対にFRBとは呼びませんでした。定冠詞も付けません。何人かの同僚に聞いてみたのですが、なぜFRBと呼ばないのかは不明でした。でも、絶対に言わないと言い張っていました。

私がまだ駆け出しの役人のころにすでにFED議長をしていたグリーンスパン氏も来年1月で退任と言われています。私が年を取るのも無理はありません。

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