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2005年11月 1日 (火)

内閣改造と官庁の大臣への対応

昨日、内閣改造がありました。
私はこの夏の定期人事異動まで役所の中で大臣をサポートする役目をおおせつかっていたので、それなりに内実も知っています。しかし、いろいろと差し障りもあるでしょうから、今日のところは一般論を書き進めます。

役人にとって内閣改造はきわめて重要なイベントです。事務次官以下のエラい役人は内閣改造の当日は遅くまで役所に残らねばなりません。皇居での認証式や初閣議を終えて、夜の9時とか、10時とかに新大臣を初登庁をお迎えしなければならないからです。新大臣は初登庁の後、記者会見をしたりもします。事務次官ほどエラくない役人の中にも、それなりの働きを必要とする場合もあります。典型的には秘書官で、入省15年くらいの管理職になったばかりの優秀な若手が秘書官に任命されて、大臣のカバンを持って行動をともにします。
役所の私の後任者は、昨夜は大臣就任後の記者会見が11時半までかかってしまった、と言っていました。朝刊締め切りに間に合わないと新聞記者さんからさんざん文句を言われたそうです。閣僚名簿の公表が夕方の4時過ぎだったのに、役所における内閣改造当日のすべての行事が終わるのは真夜中近くになってしまうのです。

明日以降は、副大臣や大臣政務官の発令もあり、大臣ほどではないものの、それはそれで丁重に対応しなければならないことになります。もちろん、副大臣と大臣政務官にも秘書官がつきます。
その後は、年末の政府予算案策定の際の財務省との折衝や年明けの通常国会での論戦に向けた大臣へのご進講も計画的に進めなければなりません。

私は役人ですので、新内閣の顔ぶれに関する感想めいた論評は差し控えますが、新しい内閣を支えて、新大臣を支える役所の方も、それなりに水面下でタイヘンな役割を果たしていることを知ってもらいたいと思います。

最後に、内閣改造の時だけではないのですが、役所と役人はトップの大臣を支えて、ハードワークをしています。もちろん、大臣とは何の関係もなくてラクチンな部局もあるにはあるのですが、大臣をトップにいただく役所としては、なんらかの意味で大臣との関係はどうしても生じます。
大臣の側から見ると、役所のサポートは手厚く、多くの国会議員が「大臣病」になるのもムリはないと言う人もいます。役所の側から見ると、インプットした割にはアウトプットの少ない大臣もいますし、アウトプットは大きいけれども、インプットもそれなりに必要な大臣もいます。奥歯にもののはさまったような言い方をしてしまいましたが、要するに、大臣によっては当たり外れが大きい訳です。

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