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2006年2月15日 (水)

子供の寝相の悪さから教育問題の一端を考える

我が家の2人の男の子はとても寝相が悪いです。
主として幼児期にジャカルタのだだっ広い家で、大きなベッドに好き勝手な格好で寝ていたことに由来するのではないかと勝手に想像しています。ジャカルタのころのアパートは250平米くらいあり、寝室だけでもラクに60平米くらいはありました。杉並に住んでいた時は60平米足らずの宿舎でしたので、ジャカルタに赴任した時には大いに感激したものです。
ジャカルタは赤道直下で熱帯です。最低気温は年中27-8度で文字通り熱帯夜です。エアコンをかけなければ寝苦しくてたまりません。逆に、エアコンの温度設定を適当に操作すると、布団やタオルケットなどを何もかけなくても、ベッドにゴロリと横になって快適に眠れたりします。ですから、我が家では大家さんに大きなベッドを要求して、布団やタオルケットなどはかけたとしても余り頼りにせずにベッドにゴロゴロと寝る生活を3年間してきました。我が家の子供達の幼児期です。要するに、半そでのパジャマで大きなベッドの上で、自由にゴロゴロできる生活だった訳です。これが寝相の悪い原因ではないかと思います。
ついでにいえば、ジャカルタではお風呂から上がって裸でいても風邪をひくようなこともありません。日本の冬では、こんなことをすればすぐに風邪をひいてしまいます。最近の住宅は暖かいのでいいのでしょうが、私が小さかったころは風呂上りに湯冷めをしないように、と盛んに注意されたものです。我が家の子供達はここでもジャカルタ方式から脱却できていません。

しかし、春休みに引越しをした後は、子供達それぞれに勉強部屋を与え、ゆくゆくは子供部屋で寝かせようとしているのですから、寝相が悪いととても心配です。ベッドから落ちて怪我をするとまでは思いませんが、布団を蹴り飛ばして風邪をひいたりするとバカバカしいです。今から寝相をよくしておこうとは思うのですが、上のおにいちゃんなんかにいわせると、寝ているのだからそんなことは分からないといいます。これももっともです。私もどうすればいいのか、さっぱり分かりません。徳川慶喜が小さいころは寝相が悪くて、水戸の実家では慶喜の周囲にかみそりを立てて、寝相をよくしないとケガをするぞと脅しつけたとのエピソードも知ってはいますが、我が家の子供達にそんなことをするつもりは毛頭ありません。実は、私自身はとても寝相がよかったりします。結婚当初は女房がびっくりしていましたから。

そこで考えたのですが、寝相をよくしてから子供部屋で寝かせるようにするか、一定の時期がきたら自動的に子供部屋で寝かせるようにして、子供部屋で1人で寝るのだから寝相がよくなるように仕向けるか、どちらがいいのでしょうか。これは、よーく考えました。
結論として、教育的観点からは、寝相をよくするためには子供部屋に1人で寝かせるべきであり、寝相をよくしてから子供部屋に1人で寝かせるのでは段取りがよくないのではないか、というものです。すなわち、学習効果の確認ではないのですから、寝相のような生活習慣については、一定の年齢に達すると、一定の生活習慣を身につけるべきであると考えて実行すべきではないかと考える次第です。
政府においても、猪口大臣が「待ち組」なる言葉をひねり出して、「負け組」は積極的にチャレンジした結果だからと持ち上げ、フリーターやニートを「待ち組」と表現して反省すべき、といった発言をしたそうです。私はこれには大いに疑問を持っています。フリーターやニートは好んでそうしている人もいるのでしょうが、学校を卒業したのが超氷河期だったりして、運が悪かった人も多いと思うからです。
しかし、確かに、好んで待つことについて、これがよくないことについては私も同意します。ですから、我が家でも、ある時期が来れば、子供達の寝相がよくなる前であったとしても、子供部屋で1人で寝かせようと考えています。結局、そうした方が寝相をよくする早道だと思うからです。
ショボくはありますが、これもひとつの挑戦です。

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