パソコンのセキュリティ
このところ、自衛隊員などの自宅のパソコンから秘密情報が流出する事件が相次いで起こり、私の役所でも注意するようにメモが回覧されていました。
これら流出事件を新聞報道などで見ていると、役所の機密文書ファイルを自宅のパソコンに持ち帰って、自宅のパソコンにインストールしてあるWinnyに取りついたウィルスにより外部に流出しているようです。
まあ、二重のアホですねえ。そもそも自宅のパソコンに役所の機密文書ファイルを持ち帰るのが信じられませんし、そのパソコンにWinnyが入っていてファイル交換しているとはねえ。
自宅に役所のパソコンからファイルを持ち帰るのは、USBメモリスティックやCD-W/Rなどの大容量記憶メディアが発達してきたことの裏返しなんでしょうが、私が役所に入った20年余り前には役所の書類は一切持ち帰るなと教育されたものです。当時は大容量記憶メディアなんでありませんでしたし、そもそも、パソコンなんてものがなかったのですが、書類を通勤電車の中で置き忘れたり、盗まれたりする危険は常にあるのですから、当然といえば当然の注意勧告だったような気がします。
実は、私も役所ではUSBメモリスティックを使っています。ただし、これには主として画像ファイルとアプリケーションソフトが入っています。私の趣味はデジカメで子供達の写真を撮ることなんで、ホームページにも大々的にアップロードしていますが、ほとんど、バックアップ目的でこれらの画像ファイルをUSBメモリスティックに入れて持ち運んでいます。それから、少し前までは趣味がテキストエディタだったりしましたので、役所のパソコンにインストールすることなく、すなわち、レジストリに何らかの書込みをすることなく使えるエディタなどを入れていたりします。また、これとは話が別ですが、役所の許可を得て好きなエディタをインストールしたりしています。
でも、私の場合、USBメモリスティックの最大の用途はインターネットカフェ向けのアプリケーションとデータです。主としてメールクライアントとインターネットのブックマーク・お気に入りです。これさえあれば、どこかのインターネット喫茶にフラリと入っても、自宅と変わらないインターネット・アクセスの快適性が確保されます。外付けのUSBメモリスティックですから、ハードディスクにメールのIDやパスワードなどの痕跡を残すこともしません。
それから、自宅のパソコンにWinnyやWinMXなどのファイル交換ソフトをインストールするのもアホだと思います。ほとんどはスケベ目的だと思うのですが、少なくとも、私はこの手のソフトを自宅のパソコンにインストールしようとは思いません。インターネットカフェで利用するくらいにとどめています。まあ、これもどうかとは思いますが。
昨年11月4日のブログに書いた通り、松戸駅前にはWinMXに最適化したことを宣伝するようなインターネット喫茶があったりします。その折にも明言しましたが、WinMXやWinnyのようなP2Pでファイル交換するソフトについては、これらのソフトそのものの違法性はともかく、P2Pで交換される対象となっているファイルはかなりの確率で著作権を侵害する形で交換されているのではないか、と疑っています。こんなシロモノを自分の責任下にある自宅のパソコンにインストールしてファイル交換することは決してオススメできることではありません。
日本では水と安全はタダだと思われているという人がいますが、インターネットに接続している限り、パソコンは世界とつながっているのであり、安全がタダではない世界とつながっているのだと認識する必要があります。
私もスパムメールは毎日20-30通くらい受け取っていますが、さすがに、11月半ばにウィルスメールを受け取ってからは、最近は絶えてウィルスメールは来なくなりました。昔と違って、ファイアーウォールやアンチウィルスのソフトを導入しているパソコンもかなりの割合に上っているといわれています。今回の流出事件を起こした自衛隊員の中にも、アンチウィルスソフトが入っているので慢心していた、といっている人もいると報道がありました。アンチウィルスソフトも、ひょっとしたら、使う人によっては良し悪しなのかもしれません。でも、パソコンでインターネット接続する以上は絶対に必要です。
いずれにせよ、著作権を遵守して、セキュリティに万全の注意を払って、インターネットに接続しなければならない時代が来たように感じます。でも、これらの注意を払ってインターネットに接続して受け取れるのがスパムメールの嵐だったりすると、とてもガッカリです。
| 固定リンク
コメント