学校公開日に子供達の小学校に行く
今日は我が家の子供達の通う小学校の学校公開日でしたので、私も1時間目から6時間目まで小学校に行ってきました。昨年2005年11月10日、松戸の小学校の授業参観に行った日のブログにも書きましたが、学校が保護者や地域にこうした開かれた行事を持つことはとてもいいことだと思いますし、私も微力ながら出来る限りの応援をしたいと思っています。
我が家の小学生は4年生と2年生で、何の変哲もない一番近くの区立の小学校に通わせています。すごい上流のお坊ちゃまの集まる私立の小学校ではありませんから、就学援助を希望するかどうかの調査書の提出締切りが張り出してあったりして、最近、とみに話題になっている格差問題などを身近に感じたりしました。足立区における就学援助比率が高いのが有名になってしまいましたが、東京都全体でも4人に1人が就学援助を受けていると聞いたことがあります。
1時間目から6時間目まで、給食時間に家に帰って昼食を食べた以外は、ずっと小学校にいたんですが、その中でも2時間目は保護者を体育館に集めて学校説明会があり、校長先生からのお話を伺いました。これまた、別にどうということのない、ありきたりのお話だったんですが、1ヶ月ほど前に引っ越して来て、子供達が転校したばかりでしたので、それはそれなりに参考になりました。それに、繰返しになりますが、こういった説明を保護者や地域住民に小学校サイドから行うのは応援すべきだと思います。
IT的にいうと、最近は、小学校でも説明会などのプレゼンにはパワーポイントを使うんだ、と感激しました。しかし、ホームページをご覧下さいと校長先生がおっしゃったので、家に戻ってから小学校のホームページを拝見したのですが、校長先生の名前は4月1日付けの人事異動前のままで更新されていませんし、ハッキリいって、我が家のホームページとさほどレベルの違わない、ほとんど内容のない画像ばかりのホームページでしたので、少しがっかりしました。
授業を拝見して、ひとつだけ違和感を覚えたのは、先生が児童に接する接し方に差があることです。担任の先生のほかにもう一人補助的な若い先生がいてくれて、先生が児童の人数当たりで濃密になり、それなりに児童に接する機会が増えたことはいいことだと思うんですが、その接し方に差を生じてしまっているような気がします。これはシステム的にそうなっているのではなく、教師の資質によると思います。
上の子の算数の授業でコンパスの使い方、コンパスで円を作図する授業だったんですが、いくつか課題を先生から与えて、先生方が2人で児童の成果を見て回ります。ウチの子なんか、「ハイよく出来ました」で丸を書いてもらって終わりなんですが、おそらく、うまく出来ないお子さんなのかもしれませんが、手取り足取り、先生がとても熱心に実技指導されているお子さんもいました。補助の先生の方はそうでもなく、ビジネスライク、というと悪い表現になってしまうかもしれませんが、課題が出来ているかどうかで丸を付けるかどうか、だけなんですが、主担任の先生は、ウチの子のように丸を付けるだけの子と、手取り足取りの子の差がとても大きいので、私はショックを受けてしまいました。
申し訳ないのですが、校長先生宛てのアンケートにもその旨を明確に指摘しました。
もちろん、習熟度の差や性格の違いがあるわけですから、児童との接し方に濃淡があるのは当然ですし、私もすべての児童と平等に接するべきだとまでは思いません。うまく出来ない児童に熱心に指導するのはとても結構なことなんですが、反面、落とし穴があることも忘れるべきではありません。すなわち、うまく出来ないと先生にかまってもらえる、あるいは、熱心に指導してもらうためにはうまく出来ない方がいいのかもしれない、とのシグナルを児童に送る危険があることです。
私は教育学を専攻したわけでもありませんし、教育の現場は何も知りません。親バカの見地から我が子が余りかまってもらっていないことに不満を持っていることは事実で、ひょっとしたら、それだけなのかもしれません。ただし、「出る釘は打たれる」方式の従前の学校教育に批判的な校長先生の学校説明会に出席した後だけに、上の子の担任の先生の児童に接する接し方の差の大きさに疑問を持ちました。もしも、うまく出来ない子に濃密に指導することに力を割き過ぎると、「出る釘は放置される」に近くなってしまう危険があることを指摘したいと思います。
もちろん、私が最終判定者でも何でもありませんから、アンケートに書いた私の意見がどのように取り扱われるのかは知りません。子供達を2人も人質に差し出しているのですから、保護者なんて弱い立場なんですが、たとえ、親バカの見地からでもいいたいことはいうつもりです。
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