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2006年5月12日 (金)

大手町に見る街の移り変わり

まだ、風邪で体調が悪いながらも、何とか熱は下がり、薬で眠い程度になりました。何とか早めの段階で風邪から回復できたのではないかと思っています。しかし、宮仕えのサラリーマンのツラいところで、今日も通常通りの出勤です。でも、今は夜に入って週末体制に移行しています。

今日の午後は大手町の金融機関系のシンクタンクに出向いて、お約束していたエコノミストからいろいろとお話を伺ってきました。私の不得意分野を専門とするエコノミストの方です。私は京都の人間なので、いわゆる一見さんを忌避するところがあり、公務員ですからやったことはないんですが、知らない人に対する飛込みセールスなんて、とてもできないだろうと思います。専門分野が違って面識のないエコノミストにアポを取る時も、できる限り、知り合いから紹介してもらうようにしています。しかし、今日お会いしたエコノミストは私から飛込みで電話してアポを取り付けました。実は、こんな時、役所の参事官の肩書きはとても重宝です。一見で電話やメールを差し上げても、すげなく断られることはまずありません。これは、相手が国会議員の先生方でもそうです。役所の参事官を名乗って、議員会館にご説明にうかがいたいのでアポを、と申し上げれば、よほどのことがない限り断られることはありません。私の同業者のシンクタンクのエコノミストや大学教授なんかはいうに及びません。

大手町界隈で感じたのですが、建物は以前とそんなに変わり映えしないのに、金融機関の合併や何やにより、地図の方は大きく変化しているように思います。そもそも大手町はいろんな地下鉄路線が乗り入れていて、駅自体がゴチャゴチャといっぱいある上に、ビルの名前が金融機関の合併などに伴って変更されまくるものですから、一見しただけでは地図を理解できないことがあります。これは今はこの名前だが、以前はこれこれだった、とか、自分なりに少し前の名称も併せて考えないと、スンナリとは地図を読むことすら出来ません。
今ではもうなくなりましたが、官庁街からほど近い虎ノ門交差点には、その昔、第一勧業銀行の支店が2つありました。私が役所に入った時には、第一銀行だった方の第一勧業銀行と勧業銀行だった方の第一勧業銀行、と呼んでいる人がいました。そこまでさかのぼると、わけが分からなくなりますが、現在の大手町では私はこれに近い混乱を覚えます。地上に出てビルを見れば、色や形で思い出す部分もあって、そうでもないんでしょうが、地下鉄の駅を出たところで地図を見ていると、さっぱり、わけが分からなくなる時があります。

役所の近くの赤坂でも、別の意味で、これに近いものがあります。赤坂や六本木などの繁華街ではお店の移り変わりがとても早いです。先月あったラーメン屋が、今月は別のお店になっていたりします。一見したところ、赤坂はパチンコ屋さんと焼肉屋さんが多いように見受けられるのですが、同じ焼肉屋さんでも名前が違っていたりする場合もあるようです。もっとも、赤坂のビルの大きさは大手町よりも格段に小さいので、道に迷っても被害は大手町よりも小さく済みます。なお、六本木では六本木ヒルズや防衛庁跡地などの大規模再開発が進んでいて、もっと、移り変わりが早いようなことをいう友人もいますが、私は余り六本木には出ないのでよく分かりません。いずれにせよ、大手町のビルが名称だけを変えたのと違って、赤坂や六本木の繁華街では店自体が潰れてしまう場合も少なくないように見受けます。

霞ヶ関周辺の官庁街でもビルの建替えが進んでいます。今は、霞ヶ関ビルにほど近い会計検査院と文部科学省の建設が進んでいます。私の親元官庁の古いビルも、そのうちに建て替えられるのかもしれません。

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