ケロロ軍曹の教育的効果
その昔、小学校時代に習った三角食べはご存じでしょうか。私が小学生だったころは米飯給食なんてなかったので、おかず→パン→牛乳、という風に一度に同じものを食べずにローテーションで回して食べていくやり方です。これを普通の家庭の夕飯になぞらえると、おかず→ご飯→お味噌汁、という風になるかと思います。この三角食べに比べられるのが、我が家では、赤ちゃん食べと称しているんですが、おかずをワッと先に食べた後、ご飯にフリカケをかけて食べ、最後にお味噌汁を飲む、ということになります。もっと上品にはばっか食べということを最近知りました。
実は、つい最近まで、我が家の下の子は小学2年生になるにもかかわらず、赤ちゃん食べをしていました。我が家は大皿方式ではないので、おかずの皿を全部平らげた後、女房にフリカケを要求し、ご飯にかけて食べた最後に、味噌汁を飲んでいました。どうしてこうなったかというと、要するに、お箸の使い方がヘタだったからです。おかずはお箸で食べられるんですが、ご飯はスプーンで食べていたわけです。ですから、三角食べができずに赤ちゃん食べにならざるを得なかったわけです。実は、上のおにいちゃんはなぜか器用なので、とても小さいころからお箸が上手でした。写真で確認すると、下の子のお宮参りから帰ってきた後の食事ではお箸で食事しています。2歳になったか、ならないかのころです。しかし、なぜか下の子はお箸がヘタだったんです。兄弟の個性というか、同じように育てているつもりですが、これだけ違いがあるのは謎です。
それが、子供達の大好きなケロロ軍曹の影響により、つい、ここ2-3日で三角食べが出来るようになってしまいました。コミック第1巻の最初の方にあるんですが、ケロロ軍曹が日向家の捕虜となり、掃除や洗濯などの家事をさせられるとともに、食事も夏美や冬樹といっしょに食べるようになると、宇宙人のくせに見事な三角食べを披露して夏美が驚いたりします。このシーンに感銘を受けた下の子は、とても律儀に三角食べをするようになりました。つい最近も、お箸で納豆を練りに練ったあげく、納豆だけを先に食べて、ご飯をフリカケで食べていたので、私が見かねて納豆ぐらいはご飯にかけて食べるようにいったばかりなんですが、親の注意や教育的指導よりもマンガのほうがとても強い影響を持っていることを実感させられてしまいました。要するに、やればできるんです。
たしかに、ケロロ軍曹はとても非日常的なキャラがとても日常的なストーリーを展開するというもので、キャラが特徴的ですし、ストーリーはよく考えられています。12チャンネルで放送されているアニメも面白いですし、我が家の子供達にはコミックの方も飽きないようです。我が家がよく行く原宿のキディランドの5階にはケロロ軍曹の実物大のフィギュアがあるんですが、サイズがとてもピッタリ感があって、確かに、とてもかわいいです。思考や行動のパターンとともに外見からも子供達の心を捉えているように思います。
もちろん、昔から、巨人の星を見てプロ野球選手に憧れたり、明日のジョーを読んでボクシングを始めたりと、マンガの影響はとても強いのですから、親としてはそれをうまく利用したいと思います。
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