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2006年10月 4日 (水)

親バカは本当にバカか不合理か?

我が家では子供達に小学館の学年雑誌を毎月買い与えています。先日、今月月初に発売の11月号が出たところです。そこで、おにいちゃんが近くの本屋さんに出向いて「小学4年生」を買ったんですが、下の子の「小学2年生」は売り切れていたそうです。私が帰宅して夕食を終えてから、おにいちゃんは部屋で「小学4年生」を読み始めたものの、下の子の「小学2年生」は売り切れで入手できなかったため、手持ち無沙汰で家の中をウロウロしていたので、女房に近くの別の書店に電話してもらって、「小学2年生」の在庫を確認して取り置きしてもらい、さらに営業時間を聞いた上で、私が買いに出かけました。一応、青山は商業地区でもありますので、本屋さんはいくつかあります。私は通常は夜のお出かけはしないんですが、コトがコトでしたので、Tシャツにジャージ姿でサンダルをつっかけて、青山通りを歩いて「小学2年生」を買いに出かけました。女房に電話してもらったにもかかわらず、ヒゲぼうぼうで少しみすぼらしい身なりの大男が買いに来たものですから、本屋さんも「吉岡さんですよね」としつこく念を押しつつも、そこは商売ですから、お金を受け取って雑誌を売ってくれます。家に帰ると下の子には大いに感謝されて、最近、アニメでも始まったポケモンのダイヤモンドとパールに出て来る新しいポケモンの進化について、「小学2年生」に掲載されている情報をとても詳しく解説してもらいました。でも、一晩寝るとすっかり忘れてしまいました。
要するに、早い話が、我が家は女房も私も親バカなわけです。夜のお出かけについても、職場の同僚と仕事帰りに酒を飲みに行ったりするのはまったく気が進まないんですが、塾帰りのおにいちゃんの帰宅の安全を確保するために駅まで迎えに行ったり、下の子のために「小学2年生」を本屋さんまで買いに行くのは、親としての義務だと感じていたりします。
私の現在の出向先の職場にも、もう一人親バカがいます。今年生まれたばかりの女の子の中学進学を早くも心配していたりしますが、少なくとも、乳幼児や児童の虐待がかなりの頻度で報じられる中で、あらゆる観点から見て、我が子を虐待するよりも親バカなくらい子供に愛情を注ぐ方が好ましいことは、多くの人のコンセンサスを得られるような気がします。問題はその程度で、かわいがり過ぎてかえって甘やかして、子供の成長にマイナスにならないようにすることが重要なだけだと思います。
もちろん、エコノミストとしてコスト・ベネフィットの観点から、少子高齢化が進む日本社会で、今後、我が家の子供達のような年齢層の希少性が高まることを見越すと、子供に愛情を注いで十分な子育てをすることにより、それなりの高リターンが見込めると考えている面もあります。少なくとも、子供を放任しておいて、私自身のスキルを高めるよりは、私のスキル向上のための時間を削ってでも、子育てに時間を割く方が、少なくとも日本経済にとっては生産性を高めるような気がします。ここでの問題は私の寿命で、私が生きている間にこのリターンを享受できるかどうかがポイントです。ですから、長生きしないと私自身にとっては意味がない可能性があります。

などと、エコノミストとして親バカを理論武装し、エコノミストの3条件をすべて破っている自分に言い訳しつつ、せっせと親バカに励んでいます。
今夜のエントリーも無理やりに経済評論の日記に分類しておきます。

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