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2006年11月30日 (木)

家庭用ゲーム機の歴史

昨年は家庭用の据置き型ゲーム機として、MicrosoftがXBox360を出し、携帯ゲーム機としては、一昨年にソニーがプレイステーション・ポータブル(PSP)を出しましたが、今年も、任天堂が携帯ゲーム機としてニンテンドーDSライトを出した後、年末には、ソニーがPS3、任天堂がWiiを市場に投入します。フラットパネル・テレビなんかとともに、クリスマスセールの目玉であると考えられていたりします。日本だけでなく、今年の米国のクリスマスセールでもエレクトロニクスが売行き好調のようです。
今夜は、Wikipediaを頼りに、家庭用ゲーム機のハードウェアについてのトリビアを久し振りに披露することにします。据置き型ゲーム機としては、1976年発売のAtari 2600から始まって、これを第1世代とすると、任天堂のファミコンが1983年に発売され、第2世代を形成します。続いて、1990年に同じく任天堂がスーパーファミコンを出し、バブル景気の絶頂期だったこともあって、これが爆発的なブームとなり、第3世代となります。1994年にはセガがセガ・サターンを、ソニーがプレイステーション(PS)を出し、ゲーム機も32ビット時代を迎え、第4世代となります。3Dグラフィックスのきれいな表現が可能になりました。
実は、私もこの据置き型ゲーム機の第4世代で参入し、セガのセガ・サターンを買いました。マシンのスペックとしてはソニーのPSよりも格段に優れていると考えたからです。しかし、結果はご存じの通りで、セガはソニーのPSに大きく水をあけられ、社運さえ傾いてしまいます。何よりも大きかったのはソフトのバリエーションです。ゲーム機の第1世代であるAtari 2600のころの割合と初期から、いわゆるサードパーティーのソフトを受け入れる動きが始まっていたんですが、ソニーのPSは圧倒的にソフトでセガ・サターンを凌駕していたといえます。特に、大きかったのはファイナル・ファンタジー(FF)とドラゴン・クエスト(DQ)だと私は考えています。FFなんかは、スクエアという会社が閉鎖前の最後のソフトとして開発したんですが、会社を手仕舞いするどころか、大ヒットのおかげで会社が大いにもうかって存続したという伝説のソフトです。最後のソフトですからファイナルなんだそうです。でも、ファイナルどころではなく、現時点で、DQはXIIIまで、FFはXIIまで続いていたりします。
脱線から戻ると、ソニーのPS2が2000年に発売され、これに続いて、任天堂のゲームキューブが2001年、MicrosoftのXBoxが2002年に発売され、据置き型ゲーム機は第5世代に入ります。そして、現在は、昨年発売されたMicrosoftのXBox360に続き、今年売り出されたソニーのPS3と任天堂のWiiあたりから第6世代に突入することになります。

続いて、携帯ゲーム機については、たまごっちを別にすれば、1980年発売の任天堂のゲーム&ウォッチが嚆矢となります。私はこのころ京都大学の学生をしていたんですが、この任天堂の技術力を正当に評価していたら、公務員にはならずに任天堂に就職していたかもしれません。でも、この当時の任天堂は京大生の就職先としては、そんなに魅力ある会社とは見なされていなかったような気がします。私自身の判断力が甘かったためかもしれません。仮定のお話ではありますが、任天堂に就職していれば、東京に出て来ることもなく、郷里の京都でのんびり、まったりと人生を過ごしていたような気がしてなりません。
またしても、脱線から戻ると、このゲーム&ウォッチを携帯型ゲーム機の第1世代とすると、第2世代は1989年発売のゲームボーイ(GB)です。さらに時代をへて、2001年にはやっぱり任天堂がゲームボーイ・アドバンス(GBA)の販売を始めます。このあたりまでの携帯型ゲーム機市場は任天堂の独壇場といえます。このGBAが携帯型ゲーム機の第3世代となりますが、このあたりまでは画面はモノクロでした。この任天堂の天下に参入を試みたのがソニーで、2004年にPSPを発売します。画面はカラー液晶が主流となり、電池ではなく充電して遊ぶようになります。ソニーに負けじと任天堂も同じ2004年にニンテンドーDSを発売します。これが第4世代を形成し、家庭用ゲーム機はこのころから据置き型から携帯型にシフトを始めます。今年はニンテンドーDSライトも発売され、大げさにいえば、小学生の半分くらいはニンテンドーDSライトでポケモンのゲームを遊んでいるような気がします。

ゲーム機の黎明期には1978年に始まったスペース・インベーダーの大流行なんかがあるんですが、家庭用ではなく、喫茶店なんかの業務用だったので外しました。ということで、今日は何となく家庭用ゲーム機の歴史に関するトリビアでした。

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