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2006年12月20日 (水)

オメガの修理

今日の夕刻から来年度予算財務省原案が各省に内示されました。今夜から復活折衝が始まり、日曜日に政府原案が閣議決定される予定です。ニュースなんかで、夜遅くまで作業する役所の映像が流されたりするんだと思います。

というような堅苦しい話題はさて置いて、今夜は時計の修理について考えたいと思います。時計の修理の前置きで、自動車の修理についてなんですが、私の知り合いの女性のエコノミストで、新潟にある大学にお勤めの方がいます。新潟に赴任する時に自動車を購入し、その自動車自体は中古車でそこそこ安かったらしくて、ピーチちゃんなんて名前まで付けてかわいがっていたりするんですが、事故も含めて何度か修理に出して、中古車本体よりも修理代の方が高いと嘆いていたりして、悲劇的な目にあったりしているようです。最近、私も時計が止まったので修理に出そうかと考えて、同じような目にあいかけました。ということは、結局は、悲劇的な目にはあわずに済んでいます。
私は業務用には腕時計を2個持っていて、適当に持ち替えています。業務用以外の普段用にはスウォッチを大量に持っていたりしますが、業務用のはどちらもオメガで、手巻きのスピードマスターと自動巻きのコンステレーションです。今回、止まったのはスピードマスターの方です。どちらも、いわゆる機械時計ですから、3-5年に1度くらいはオーバーホールに出す必要があります。昔は、分解掃除なんぞと呼んでいたヤツです。
2年前の10月くらいにスピードマスターとコンステレーションの両方を銀座にある時計の修理やオーバーホールの専門店に出したんですが、先月11月、スピードマスターの方が止まってしまいました。2年と少々で止まってしまうようなオーバーホールはけしからんと考えて、今度は、私の青山の住まいの近くにオメガのブティックがあるので、そこに持ち込みましたが、何と、見積もりに1ヶ月もかかって、しかも、2年前に2個オーバーホールした値段よりも1個の方が1万円も高いので、これもけしからんと考え、再度、銀座の専門店に持って行ったところ、故障していませんとの回答が返って来ました。
南青山のオメガのブティックの方は菱形のガラスの外観で有名なプラダのすぐ近くにあって、とても高級感が漂うんですが、私が止まった時計を見せた瞬間にオーバーホールを勧められ、1ヶ月かかってバカ高い見積りが出てきました。オーバーホールだけでなく、ケースの交換まで勧められ、さらにバカ高くなっています。私が見積り書とともに時計を返してほしいというと、時計を店の外に持ち出すと見積りはキャンセル扱いになるとまでいわれて、プレッシャーをかけられてしまいました。まあ、店の外に持ち出せは時計の状態が変化する可能性があるので、キャンセル扱いは理解できないでもありませんでしたが、それにしても、お店の方は高級感をいっぱいに漂わせて、バカ高いビジネスを展開していることがありありとうかがえました。
他方で、銀座の専門店の方は、おじいさんの職人さん2人でやっているんですが、2年前の客の私の顔も覚えてくれていて、2年前のオーバーホールなんだから、最低でも3年くらいは油が切れることもなく、現に、ちゃんと動いているんだから、まだまだオーバーホルする必要はないとのことでした。確かに、ちゃんと動いている現物を見せられて、私も大いに納得するところがありました。また、私の方から1日に30秒くらい進むんだがといっても、オメガの機械時計なんか1時間に2-3分進んだり遅れたりするのもあるから、1日に30秒くらいなら使用に差し支えはなく、修理の必要もないといわれてしまいました。
これらの2店のビジネス・モデルについては評価の分かれるところなんでしょうが、おそらく、私の対応は大多数の日本人と同じで、オメガに修理に出すことはせず、銀座の職人さんの言葉を信じて、動き出したスピードマスターをそのまま使い続けています。もっとも、いつ止まるかは分かりません。
銀座に時計を取りに行った際には、何となく、おトクな気分に包まれて、年末ジャンボ宝くじを10枚連番で3000円買って、時計の修理代に消えたかもしれないお金の一部を散財してしまいました。

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