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2007年3月 1日 (木)

NUMAファイル・シリーズ「コロンブスの呪縛を解け」を読み終える

今年に入ってから、仕事に役立ったり、勉強になる本を読んでいません。少し反省しています。年末年始休みに、昨年末の12月26日のエントリーで取り上げたような読書計画で、それなりのボリュームを読んでから、1月は芥川賞や直木賞の発表の季節ですし、純文学の方に傾いてしまいました。1月11日には読書感想文で村上春樹さんの「海辺のカフカ」について取り上げましたし、その後、読書感想文は書きませんでしたが、やっぱり、村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を第3部まで読んだり、2月14日のバレンタインデーには芥川賞を受賞した青山七恵さんの「ひとり日和」の読書感想文をアップロードしたりしています。よくよく考えれば、昨年のこの1-2月の時期も、芥川賞を受賞した絲山秋子さんの「沖で待つ」とか、直木賞を受賞した東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」の読書感想文をアップしたりしています。毎年、正月明けはこのような読書傾向があるのかもしれません。
NUMAそれはともかく、このところ、さらに遠く脱線して、クライブ・カッスラー海洋冒険小説まで読んでしまいました。タイトルにあるNUMAファイル・シリーズの第1作となる「コロンブスの呪縛を解け」です。いつものカッスラーものと違って、主人公はダーク・ピットとアル・ジョルディーノではなく、カート・オースチンとジョー・ザバーラです。でも、どちらも新潮文庫から出ています。主人公の相棒役はラテン人であることも共通していますし、米国の架空の政府機関である国立海洋海中機関を舞台にしていることも同じです。国立海洋海中機関は英語では National Underwater and Marine Agency といい、NUMAと略称されます。NUMAの長官はジェームズ・サンデッカー提督です。なお、サンデッカー提督は後に副大統領に選出されるそうです。右上の画像がそのロゴマークです。画像は作者のカッスラーが運営するNUMA.netへのリンクを張ってあります。言うまでもありませんが、ホームページは英語ですので、念のため。

一応、お約束で、カッスラーの作品一覧は以下の通りです。
まず、ダーク・ピットとアル・ジョルディーノの活躍するシリーズです。

  • 海中密輸ルートを探れ (The Mediterranean Caper, 1973)

  • 氷山を狙え (Iceberg, 1975)

  • タイタニックを引き揚げろ (Raise the Titanic!, 1976)

  • QD弾頭を回収せよ (Vixen 03, 1978)

  • マンハッタン特急を探せ (Night Probe!, 1981)

  • スターバック号を奪回せよ (Pacific Vortex, 1982)

  • 大統領誘拐の謎を追え (Deep Six, 1984)

  • ラドラダの秘宝を探せ (Cyclops, 1986)

  • 古代ローマ船の航跡をたどれ (Treasure, 1988)

  • ドラゴンセンターを破壊せよ (Dragon, 1990)

  • 死のサハラを脱出せよ (Sahara, 1992)

  • インカの黄金を追え (Inca Gold, 1994)

  • 殺戮衝撃波を断て (Shock Wave, 1996)

  • 暴虐の奔流を止めろ (Flood Tide, 1998)

  • アトランティスを発見せよ (Atlantis Found, 2001)

  • マンハッタンを死守せよ (Valhalla Rising, 2002)

  • オデッセイの脅威を暴け (Trojan Odyssey, 2005)

  • 極東細菌テロを爆砕せよ(Black Wind, 2006)

それから、カート・オースチンとジョー・ザバーラの活躍するNUMAファイルのシリーズは以下の通りです。

  • コロンブスの呪縛を解け (Serpent, 2000)

  • 白き女神を救え (Blue Gold, 2003)

  • 呪われた海底に迫れ (The Sea Hunters II, 2003)

  • ロマノフの幻を追え (Fire Ice, 2004)

  • オケアノスの野望を砕け(White Death, 2006)

加えて、ダーク・ピットのシリーズには、まだ邦訳されていない"Treasure of Khan"があり、MUNAファイル・シリーズには同じく、"Lost City"と"Polar Shift"があります。上の表には原題と邦題を並べましたが、かなり思い切った翻訳がなされているようですので、私のつたない語学力で日本語の表題を推測するのは止めにしておきます。それから、NUMAファイル・シリーズはポール・ケンプレコスとの共作とされています。なお、上の一覧はWiki Pediaから取ったんですが、明らかに分類を間違えているのは訂正しておきました。
私もカッスラーの作品すべてを読んだわけではないんですが、少なくとも、つい最近読み終えた「コロンブスの呪縛を解け」では、主人公はカート・オースチンであっても、チョコッとダーク・ピットとアル・ジョルディーノも登場します。NUMAのエレベーターホールでカート・オースチンと言葉を交わしたりします。でも、私が読んだダーク・ピット・シリーズにはカート・オースチンは登場しません。もちろん、私が読んだ範囲内のことであって、さらに、私が読み落としている可能性も十分あります。
「コロンブスの呪縛を解け」を読んだ限りは、やっぱり、完璧な人物像を提供しているダーク・ピットとカート・オースチンにがあるような気がします。ダーク・ピットはサンデッカー提督がNUMAを去って副大統領になった後はNUMAの長官になりますし、それ以外でも、体力や胆力が抜群で、成績も優秀、常にエリートコースを歩み、ハンサムでなおかつ父親が上院議員である裕福な家庭の出身で、もちろん、人柄もよく、美人の下院議員と結婚するという、何一つして欠けることのないスーパーなキャラクターです。NUMAファイル・シリーズのカート・オースチンはこうは行きません。

全然、読書感想文になってなくて、トリビアに近いんですが、長くなりますので、この辺でヤメにします。今日からは月も変わりましたので、もう少し勉強になる本を読み始めたいと思います。

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