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2007年4月30日 (月)

ポケモン・カードを買いに出かける

今日も一日中いいお天気で気温も上がりました。我が家は今日から半袖にミニ衣替えしました。
ゴールデンウィークの前半は今日で終わりです。今年のゴールデンウィークは昨年よりも連続した休みを取るのが困難とのもっぱらの噂で、明日と明後日が2日連続で平日になってしまいますから、我が家のように小学生のいる家は連続休暇には出来ません。前半の3日と後半の4日に分断されてしまいますから、我が家もそうなんですが、私の職場の同僚の中では、旅行する日程は後半に集中しているような気がします。

ということで、我が家は今日も家でゴロゴロしていたんですが、せっかくの休みですから、午後から子供達の趣味のポケモン・カードの買い物に出かけます。でも、出かけるのは私と下の子だけで、おにいちゃんは勉強のために家に残ります。小学生も高学年になるとツラいです。普通であれば、秋葉原に出かけるんですが、今日は少し目先を替えて池袋に出かけます。ポケモン・カードゲームのホームページで調べたところ、池袋、というか、東池袋にはトレーディング・カードやアーケード・カードを取り扱っているお店が2軒あるんですが、どちらもサンシャインに行く途中の同じブロックにありますから、2軒とも回ることに決めます。
最初に入ったお店にはショーケースがいくつかあり、下の子の身長では見えない高さのもありましたから、私が抱きかかえてやって持ち上げて、全容を下の子が調査します。ストレージにまとまって入れてある分は私と下の子とで手分けして探します。おにいちゃんからは聞取りで、ジュカインEXと葉っぱエネルギー3枚、後は、☆ポケモンでHP80以上のを予算の範囲内で、と指定を受けています。なお、予算は1人当たり1000円と女房との交渉の結果決まりました。少し甘い気がしないでもありませんが、年に2-3回のことですから、少し奮発しています。下の子は現場で実地に見聞できる強みで、適当に強そうなのを所望します。
おにいちゃんの指定のうち、☆ポケモンはとっても高価で予算を大幅にオーバーすることが明らかになります。一番安いのでも800円、高いのになると3000円を超えますから、まず、あっさりと下の子がおにいちゃんの☆ポケモンを諦めます。そうすると、おにいちゃんのリクエストはジュカインEXと葉っぱエネルギー3枚だけになってしまいます。これはすぐに見つかりました。下の子はショーケースを眺め回して、前から欲しがっていたベトベトンEXとライチュウEXに加えて、カイリューEXも買います。ライチュウEXは欲しくて何回か拡張パックを買い求めたことがあります。さらに、おにいちゃんのご予算を節約した分を流用して、カイオーガEXとホエルオーEXも買います。ホエルオーは進化ポケモンですから、進化前のホエルコも2枚ほど買い求めます。
私が見ている限り、下の子の買い物もかなり合理的で、おにいちゃんのリクエストの☆ポケモンはほとんどが1000円を超えていて高価なんですが、下の子が買い漁ったEXポケモンは100-200円で値段が決定的に違います。10倍くらいの差があったりします。お店で聞かれたので下の子の名前で会員登録すると、さらに1割引になったりします。このあたりのお得感は下の子の方がエコノミストを自称している私なんかよりも鋭かったりします。結局、最初のお店で買い物をすべて済ませてしまいました。2軒目にも行きましたが、品揃えとともに価格面でも1軒目で買ったのが正解でした。このあたりの嗅覚になると、さらに私は差をつけられてしまいます。
最後に、ポケモン・カードを買うために女房からもらったご予算に加えて、私からもいくらか足して、神羅万象チョコも買い求めます。秋葉原のお店でもそうなんですが、池袋でも、トレーディング・カードのお店には必ず神羅万象チョコも売っています。神羅万象チョコの方はチョコとともにオマケのカードも人気ですから、ポケモン・カードなんかとともにストレージで別売りされていたりもします。
家に帰ると、下の子が買い求めたポケモン・カードを分配します。おにいちゃんは下の子がいっぱいEXポケモンのカードを買ったのを見て文句を言ったんですが、☆ポケモンの値段が高かったことを説明され、希望のジュカインEXや葉っぱエネルギーを買った実績が評価されて、さらに、神羅万象チョコのオマケも効いて、何となく納得します。もちろん、子供達は新しいカードを入れてデッキを改造します。下の子はEXポケモンのカードを5枚も買ったので、デッキを3つも作ったりします。私と白熱したゲームが繰り広げられます。まだまだ私も子供達の遊びに参加していることを実感して、それはそれなりに満足しています。

下の写真は池袋での買い物でゲットしたポケモン・カードに満足げな子供達です。

ポケモン・カード

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2007年4月29日 (日)

リスーピアとマリオンに出かける

今日は一日中いいお天気で気温も上がりました。半袖の人もチラホラ見かけました。

パナソニック・センター天気予報でも行楽日和とのことでしたので、我が家も出かけます。午前中はお台場のパナソニック・センターにあるリスーピアに行きます。前回来たのは3月10日だったので、割と間を置かずに来たことになります。リスーピアはゆりかもめの有明ですから青山から行くんでしたら、銀座線で新橋からゆりかもめに乗るんではなく、有楽町線で豊洲まで行って、逆方向からゆりかもめに乗った方が早いです。もちろん、1台待って先頭席に乗って行きます。さすがに、ゴールデンウィークですから、リスーピアなんかの科学館は小学生や中学生を対象にしたイベントが目白押しです。左上の写真は、有明でゆりかもめを下りて、リスーピアのあるパナソニック・センターをバックにした我が家の子供達です。
リスーピアに着いて、まず、メールマガジン登録をしたので、そのプリントアウトを示して、リスーピア・ボールペンをゲットします。電池を入れて七色に光るそうです。そこそこ、高級そうに見えていいお土産です。それから、3階のディスカバリー・フィールドに行きます。3月に来たばかりですので、案内役のエージェントは前回と同じのにしようと考えて、ちゃんとカードを持って行ったんですが、前のエージェントを呼び出すのは時間がかかると言われて、次のイベントが迫っていたものですから、諦めて新しいエージェントにフィールド内の案内を頼みます。
ディスカバリー・フィールドを終えて、予約登録してあった数学マジックショーに参加します。新潮新書の「人はなぜ簡単に騙されるのか」の著者でもある、マジシャンのゆうきともさんのマジックショーです。もちろん、科学館でやるんですから、単なるマジックショーではなく、数学マジックショーです。いかなる初期値であっても、アルゴリズム的に必ず同じ結果にしかなりえないプロセスなんかをマジック仕立てにして楽しませてくれます。もちろん、数学とは関係のない娯楽のマジックもたくさんありました。我が家の子供達はマジックが大好きなので大喜びでした。

クレヨンしんちゃんの映画午後からは、ゆりかもめと有楽町線を乗り継いで有楽町に出ます。マリオンに行って、前売券を買ってあったクレヨンしんちゃんの映画を見ます。封切り中の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」です。レビューは4月20日のエントリーで、その他のゴールデンウィークの子供向け映画とともに取り上げましたので繰返しは避けたいと思います。今日のエントリーでも出来る限りネタバレは避けたつもりですが、もしもあったならご容赦下さい。もちろん、ストーリーは荒唐無稽なギャク・マンガそのものなんですが、非日常の世界に巻き込まれた野原一家が日常の世界を取り戻すのは、今までのクレヨンしんちゃんの映画と同じコンセプトと言えます。今回はしんちゃんの幼稚園のお友達の出番は少なく、その分、野原家の家族の役割が大きくなっています。特に、おとうさんが「オレが受け止めてやる」と「もう離さない」の2発の決めセリフを最後に連発して、それなりに、私には感動的でした。クレヨンしんちゃんの映画では、2002年の「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が文化庁のメディア芸術祭アニメ部門大賞を受賞していて、感動路線が始まったと言われていて、その後も、2004年の「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」のラストなんかも、映画の中と外で考えさせられる作品だったんですが、今年の映画も、一部に感動路線を引き継いでいると評価できるのかもしれません。右上の写真はマリオンの映画館から出たところの子供達です。

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2007年4月28日 (土)

ゴールデンウィーク初日は家でポケモン・カードゲーム

今日は、午前中はいいお天気で、気温も上がったんですが、夕方から雲が広がって、雷雨になりました。

いよいよ今日から始まったゴールデンウィーク前半の部の初日なんですが、我が家は特に外出もせずに家でゴロゴロします。特に、今日は土曜日で、今月になってから我が家の子供達が大ファンのケロロ軍曹の放映時刻が、金曜日の夕方から土曜日の朝10時に移動しましたので、土曜日はケロロ軍曹まで朝寝をした後、テレビを見終えてからの活動になりますから、今日のように午後から雷雨の天気予報が出ている日は、ムリして出かけるんではなく、家でゴロゴロするのが正解のような気がします。
ポケモン・カードゲームということで、今日は、出かけない代わりに、私と下の子がポケモン・カードゲームを闘わせます。おにいちゃんは、5月に入って連休のはざまに塾のテストがあって、女房から厳しくしごかれます。そんなもののない下の子はヒマにします。ここで小学生5年生と3年生の2年違いは大きいと感じてしまいます。そんなわけで、私が下の子とポケモン・カードゲームをプレーすることになって、今日の戦績は、まず、私が3連勝した後、昼食をはさんで、今度は、下の子が3連勝します。ランチタイムには、下の子が自分の部屋にこもって、必死の形相でデッキを改造したりします。その甲斐あっての午後の3連勝かもしれません。右上の写真は、この3連勝の後で勝利の微笑みの下の子です。
最後に、下の子がスタンダードデッキでやろうと言い出します。普段はハーフデッキの30枚でポケモン・カードゲームをやっているんですが、軽く想像される通り、スタンダードデッキはハーフデッキの2倍の60枚でプレーします。マージャンの半荘と同じで、プレーが早く終わるんで普段はハーフデッキでやるんですが、今日は、下の子からスタンダードデッキの要求が出ました。もちろん、世界選手権なんかはスタンダードデッキなのかもしれませんが、世界選手権に出るつもりもない下の子がスタンダードデッキをリクエストしたのは、要するに、好きなポケモンをいっぱい入れたいからです。
バランスよくポケモンを入れると言えば聞こえはいいんですが、要するに、いっぱい入れたいもんですから、エネルギーとポケモンの組合せがうまくいかずに、少しイライラしたりします。手札には雷タイプのポケモンがいっぱいいるのに、水エネルギーしか引けない、ようなことが起こりがちになるわけです。でも、さすがに、スタンダードデッキならば、子供達の地力が上回ります。私はポケモン・カードはポケモンやエネルギーやその他も含めて、全部で100枚くらいしか持っていないと思うんですが、子供達は軽く私の3倍は持っています。100枚から60枚を選び出すのはタイヘンなんですが、300枚も持っていれば60枚を選び出すのは、そんなに骨ではありません。ポケモン・カードの総保有枚数にこれだけ差があると、300枚持っている方が俄然有利になります。
少しCATVでプロ野球も見たんですが、我が阪神タイガースは広島カープを相手にボロい負け方をしていました。どうでもいいんですが、広島球場はいいお天気だったように見受けられました。

今日は、おにいちゃんの勉強も進んだようですし、明日はいいお天気なので、どこかに出かけたいと思います。

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2007年4月27日 (金)

サンチャゴに雨が降る

昨日今日と、水曜日までのぐずついた天候と打ってかわっていいお天気になり、気温もグングン上がりました。半袖を着て出歩いている人もいるような気がします。

先日、ストラウドのバーティミアスのシリーズ全3巻を読み終えたところなんですが、今日も、大石直紀さんの「サンチャゴに降る雨」(光文社)を読み終えました。表紙にはスペイン語があって、La lluvia que moja Santiago. というそうです。サンチャゴを濡らす雨、といったところでしょうか。読書のピッチが上がっているのかもしれません。少し古い小説で、2000年の暮れに出版されています。今では文庫本で出版されているようなんですが、私は図書館で単行本を借りて読みました。内容は想像されるように、チリのアジェンデ政権をクーデタで倒したピノチェット独裁政権にまつわるサスペンス小説なんですが、一応、アマゾンから要約を引用すると以下の通りです。

軍事政権下のチリで、安井豊は謎の美女ビオレタと出会う。軍事クーデターで両親を失った彼女は、反体制のシンボルとなり、大統領の命を狙っていた。しかし、暗殺阻止に動いた大統領側近は彼女の幼馴染だった!独裁と自由。南米の熱きパッション。相反する理念を求め、男と女が対峙するとき、新たな時代の幕が開く。現代史の裏面を抉るポリティカル・サスペンス。

なお、今夜のエントリーは海外生活の思い出の日記として取り上げていますので、この本の中身にはそんなには触れません。ですから、ネタバレはないと思います。

ピノチェット将軍は昨年死亡しました。昨年12月11日のこのブログのエントリーでも取り上げたところです。1973年のクーデタ前後を題材にした有名な小説には深田祐介さんの「革命商人」があります。すでに絶版になって久しいと思いますが、私がサンチャゴに赴任する折には必読の書として読んだ記憶があります。さらに、深田祐介さんは「神鷲商人」と書いて、ガルーダ商人と読む小説も書いていて、インドネシア建国の父であるスカルノ元大統領のデビ夫人を主人公にしていたりします。ジャカルタ駐在中に私も読みました。
チリのピノチェット将軍は、およそ、20世紀の政治家ワースト10を選出すれば、ヒトラーにはかなわないかもしれませんが、スターリンやフランコなんかとともに、かなり上位に名前を連ねることが確実な人物です。特に、左翼系の人からは蛇蝎のごとくに嫌われていると言えます。史上初めて選挙で選ばれた社会主義者のアジェンデ大統領をクーデタで倒した後、軍事独裁政権下のチリ大統領に就任し、ある種の恐怖政治を実行したと考えられています。反対派への弾圧は凄まじかったと言われており、私も大使館の外交官として、民政移管された直後の1990年代最初の3年間をサンチャゴで過ごしましたので、そのようなお話は山ほど聞きました。
「サンチャゴに降る雨」はピノチェット将軍のクーデタの際に、ラジオで放送された「サンチャゴに雨が降っています」との暗号をモチーフにしています。もちろん、チリからフランスに亡命したソト監督による映画「サンチャゴに雨が降る」も、知ってる人は知っていると思います。1960年代にチリ人民連合のテーマソングであった Venceremos (ベンセレーモス)という題名の歌もあります。スペイン語で「我々は勝利する」と言う意味です。サンチャゴにいた時に数回聞いたことがあるんですが、日本では聞いたことがありません。でも、そんなところに行く日本人はめずらしいと言われました。でも、日本人が決して乗らないサンチャゴの乗合バスも私はしょっちゅう乗っていましたし、サンチャゴで私は日本人が考え付かないような行動を取っていた可能性はあります。
それにしても、アジアの途上国や中南米では国家元首が反対派に交代した瞬間に、国外に亡命したり、国内に留まれば処刑されないまでもにつながれたりと、平和裏に政権交代が行われるのは稀になっているような気がします。民主主義がまだ根付いていない証拠なのかもしれません。そういったバックグラウンドがあるので、私がチリにいた時、当時の大統領は民政移管後で初代のエイルウィン元大統領でしたが、しきりと国民和解を主張していたのを思い出します。アジェンデ政権を支持した左翼系とピノチェット将軍を支持した右翼系の反目は大きいものがありました。いろんな文献を見ても、軍事政権がアジェンデ派を過酷に弾圧したことは明らかで、クーデタには米国のCIAやITTが加担していたと言う説もまことしやかに流布されたりしています。私なんかはピノチェット将軍に批判的で、アジェンデ派に同情的だったりしますが、それでも、ピノチェット将軍がチリで天寿を全うしたのは、チリの民主主義の成熟度を示すものであると、私は高く評価しています。別の話ですが、アジェンデ元大統領はクーデタで倒されたことにより、チリ国内の左派の中では神にも等しい地位を得たと言う人もいたりします。
しかし、南米では1982年のメキシコに端を発する累積債務危機のために、失われた10年を過ごした後、1990年代から経済が持ち直したんですが、今世紀に入ってからは、ボリビアやベネズエラなんかで反米左派の大統領が誕生するなど、40年前のチリの政治状況を彷彿とさせるものがあると指摘する意見もあったりします。チリでは親米左派ながら、前のロゴス前大統領とともに現在のバチェレ大統領も社会党出身です。民政移管後の初代のエイルウィン元大統領や、その次のフレイ元大統領がキリスト教民主党の出身だったのに比べて、ジリジリと左派色が強まっているのかもしれません。私は左右どちらでもいいんですが、健全な民主主義が南米に根付くことを願っています。

アジアについては、中国やインド、あるいは、ASEAN諸国を先頭に経済発展が目ざましいのに対して、中南米についても、これから発展する可能性が十分ある地域だと私は考えています。私には親しみもあります。その上で、これはアジアにもラテンアメリカにも共通して言えることなんですが、健全な市場経済の発展を支えるのは、強権的な独裁ではなく、健全な市民によって担われる民主主義であることを、もう一度、認識し直す必要があるような気がします。
ゴールデンウィークを前に、ここ数日と違って、少し重たいエントリーでした。

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2007年4月25日 (水)

花粉症の季節は終わったか?

今日は昨日と同じようにが広がって陽射しがなく、細かいが降ったり止んだりのお天気でした。気温が上がらず、じっとしていると肌寒いんですが、湿度が高いので、外を出歩くと汗ばむような気候でした。

このところ、お天気が冴えない日が続いている上に、今日は雨が降ったり止んだりで、花粉はすっかり飛ばなくなったような気がします。昔から、花粉症は2月11日の建国記念日に始まってゴールデンウィークまでと言われていましたので、ちょうど季節的にも花粉症が終わるころなのかもしれません。我が家はNHKの天気予報を頼りにしているんですが、花粉情報のコーナーはもうなくなり、最近では紫外線情報が流されたりしています。
実は、私も先週半ばくらいで、ほとんど花粉が終わりになったのを感じていました。もっとも、その直前の4月14日の土曜日は神宮球場に東京六大学野球を見に行ったりして、ある程度の時間は外にいたもんですから、無粋にもマスクが手放せなかったんですが、先週半ばに使い捨てマスクが切れたもんですから、その後はマスクもせずに外出していたりしました。私よりも花粉症のアレルギーがひどい我が家のおにいちゃんも、時期についてはほぼ私と同じ意見なので、少なくとも、我が家では平均的な感覚であると言えます。
今年も我が家では耳鼻科のお医者さんがくれる抗アレルギー剤や目薬くらいで済ませてしまって、新しいのには手を出さなかったんですが、世の中にはいろんな花粉症グッズとでも呼ぶべきものが出回っています。そのひとつに、シロートの私から見ても珍妙で、危なそうに見えたのに、スギ花粉入りの健康食品、というか、カプセルがありました。報道によると、花粉症のアレルギーがある40代の女性がスギ花粉入りの健康食品(カプセル)を飲んだところ、30分ほどで蕁麻疹が出て、一時重体に陥った事例が報告されています。私から見ても危険そうに見えるんですが、これは、花粉を摂取することでアレルギーを減らし、薬がいらない身体にするという減感作療法の考え方を拝借しているそうです。医療として医師なんかの専門家の指導の下で実施するのであればともかく、民間療法的にシロートが健康食品のレベルで実行することは危険が伴いますから、厚生労働省も販売業者に表示に関して指導しているような報道を見かけました。
それから、私もおにいちゃんも試してみたことはないんですが、今年は、シソの実油が注目されたようなことを聞いたことがあります。シソの実油は花粉症に止まらず、かなり幅広いアレルギー症状を緩和するα-リノレン酸を含んでいるらしいです。まったく専門外で、何の見識もないので、AllAboutの花粉症対策特集なんかからの受売りなんですが、α-リノレン酸は脂肪酸の一種で、n-3系の多価不飽和脂肪酸という分類に入り、大豆などの油に多く含まれているようです。そして、このα-リノレン酸は緑色の濃い野菜に含まれていて、特にシソ油をはじめ、エゴマ油やアマニ油などに多く含まれているらしいです。詳しいことは分からないんですが、リノール酸の摂取量を減らし、α-リノレン酸の摂取量を増やすことでアレルギー反応を抑制することができる、という研究報告があるそうです。繰返しになりますが、この部分は私の理解を超えていますので、責任は持ちかねます。

花粉症の季節が終わり、明日からはお天気も回復するような予報ですし、ゴールデンウィークの気分が盛り上がってくるのかもしれません。

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2007年4月24日 (火)

ストラウド著バーティミアス・シリーズ全3巻を読み終える

今日は昨日と同じようにが広がって陽射しがなく、夜になって雨が降り出しました。季節なりに気温は上がり、外を出歩いていると少し汗ばむくらいでした。

我が家のおにいちゃんと競争しているわけではないんですが、同時並行的にストラウド著になるバーティミアスのシリーズを読み進んでいます。というか、私は第3巻まで読み終わりました。おにいちゃんは女房の買った新しい本を読み、私は赤坂図書館から借りて来て読んでいます。バーティミアスのシリーズは全部で3巻あり、第1巻「サマルカンドの秘宝」、第2巻「ゴーレムの眼」、第3巻「プトレマイオスの門」の構成です。邦訳は3巻とも理論社から出版されており、翻訳は金原瑞人さんと松山美保さんです。金原教授は子供向けのファンタジーの翻訳には定評のあるところかと思います。
まず、アマゾンのサイトから各巻の要約をコピペで引用すると以下の通りです。

  • (第1巻) 舞台は、魔法使いたちが支配する、現代のロンドン。魔法修業中の少年ナサニエルは、泣き虫だけど、負けず嫌いな12歳。少年は、ベテランの妖霊バーティミアスを呼び出した。目的は、邪悪なエリート魔法使いサイモンに復讐をするため、〈サマルカンドの秘宝〉を、盗み出すということ。はたして、ヒヨッコ魔法使いのナサニエルとちょっとまぬけなバーティミアスのコンビは、〈秘宝〉を手に入れ、強敵サイモンをやっつけることができるのか?今まで誰も体験したことのない、子どもから大人まで夢中になれる新しい世界。
  • (第2巻) “サマルカンドの秘宝事件”から2年、ロンドンの街はたびかさなる爆破事件に悩まされている。魔術師の支配に抵抗するレジスタンスのしわざなのか?若きエリート魔術師となった14歳のナサニエルは、捜査にのりだした。首謀者と目されたのは不思議な力をもつ少女キティとその仲間だった。魔術師に恨みをいだく彼らは、墓地に眠る“グラッドストーンの杖”を狙っている。無策な上司にかわって“妖霊による夜間パトロール”を指揮するナサニエルだが、たよれる妖霊がいない。悩んだ末、彼はふたたび、あのバーティミアスを召喚する…。いっぽう、正体不明の凶悪な化け物が、ロンドンを破壊しはじめた。何者かが、土くれの巨人ゴーレムの目に呪文をふきこみ、復活させたのだった。
  • (第3巻) 長びく戦争と魔術師の支配に、市民の不満は高まっている。「サマルカンドの秘宝事件」「ゴーレム事件」での活躍により、ジョン・マンドレイクことナサニエルは情報大臣にまでのぼりつめた。政府の要人らしいふるまいもすっかり板についたが、あの日ゴーレムから自分を救うために死んだキティという少女のことがいつも頭をはなれない。いっぽう、ひとりロンドンに潜伏するキティは、変わり者の魔術師の屋敷で働きながら、『プトレマイオスの門』という古い本にヒントを得た“ある計画”を着々と進めていた。ナサニエルに解放してもらえないバーティミアスの成分はもうぼろぼろ。古い友人との思い出をなつかしむ日々だ。そんなある日、初めての相手に召喚された。ペンタクルに立っていた人物はなんと―。この展開、このラスト、この感動…史上最強ファンタジー3部作ここに完結。

これだけで長くなってしまいました。なお、今夜のエントリーはネタバレがあるかもしれません。読み進む方はご注意下さい。
第3巻最後の「訳者あとがき」に金原教授は、「だらだら続編が続くことはまずありえない (たぶん)」と書いていますが、私は疑わしいと思います。著者は続編に未練を残しているように思われてなりません。でなければ、キティにプトレマイオスの門を永遠に閉めさせるのではないかと思うからです。プトレマイオスの門が閉まることにより、この物語は終わりそうな気がします。第3巻最後でヌーダが死んだのかどうか、ナサニエルが生きているのかどうかも不明です。
私は子供向けのファンタジーとしては一級品だと思います。私のような中年のオッサンでも各巻の最後の方は一気に読みたい衝動に駆られたりします。それでも、いくつか物足りない部分があります。少し辛口の批評になってしまうかもしれませんが、とってもオススメ出来る作品であることを前提に、以下の読書感想文をお読み下さい。また、どうしても、比較の対象として、ローリング女史のハリー・ポッターのシリーズと比べている部分もあります。単独の作品として読むべきなのかもしれませんが、これもご容赦下さい。
まず、このシリーズは三人称で書いている部分と主人公のバーティミアスの一人称で書いている部分とがあり、小学生も高学年くらいにならないと、少し難しいかもしれません。我が家のおにいちゃんくらいになると、バーティミアスが一人称で書いている部分には、バーティミアス自身が欄外に面白おかしい注釈を入れていたりするので、それはそれなりに楽しんでいたりします。主人公のバーティミアスが悪魔=妖霊なもんですから、人間だけでコトが進むような場面もあって、すべてのシーンに登場するわけにもいかないので、仕方のない面はあるものの、でも、読み難いことは確かです。
それから、現実とファンタジーがちゃんと区別がつくくらいの年齢に達するまで、難しいような気がします。一例を上げると、英国の名宰相であるグラッドストーンが登場するんですが、これは明らかに実在の人物です。でも、物語ではとっても優秀な魔術師として大英帝国を支配したように描かれています。プラハを攻めたりもしています。我が家のおにいちゃんには解説をしていたりしますが、親の解説なしに小学生が読めば、もう少し大きくなって世界史なんかを習ったりする時に混乱しそうな気がしないでもありません。徹頭徹尾、フィクションで固めているハリー・ポッター・シリーズと比べて構成力に差があると感じました。
最後に、先週4月15日のエントリーでも指摘したんですが、バーティミアスに次ぐ準主人公のナサニエルやキティがローティーンからハイティーンのころの物語なんですが、ハリー・ポッターがホグワーツという学校に通って、寮生活を送り、ロンやハーマイオニなどの友人、あるいは、ダンブルドア校長やマクゴナガル副校長やハグリッドなどの先生、その他の仲間との交流や協力して問題解決に当たるような、この年代特有の学校や家庭、あるいは、寮なんかの生活の基盤というものがありません。人間と悪魔=妖霊の交流の頂点としてプトレマイオスが配置されているんですが、説得力に欠けると思います。

最初に書いたように、少し辛口の批評になってしまいましたが、世界のベストセラーなんでしょうし、とってもオススメできるファンタジーなんでしょう。でも、子供さんに与える場合、出来ることであれば、親といっしょに読み進む方がいいのかもしれません。

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2007年4月23日 (月)

序盤の阪神タイガースが冴えない

今日はが広がって陽射しがなかったんですが、季節なりに気温は上がりました。

先週の金曜日はジャイアンツに大逆転勝ちして感激し、短いエントリーを書いたんですが、やっぱり、シーズン序盤ながら阪神タイガースが冴えないように見受けられます。昨夜の巨人戦まで20試合を終えて、9勝10敗1引分の勝率.474で、首位の巨人に3ゲーム差の4位と低迷しています。ホームランが12本とセリーグで最低を記録しており、防御率も3.88とヤクルトに次いで悪い成績です。打率は.255となっていて、巨人や中日の.284ほどではないにしても、まずまずながら、盗塁は少ないですし、投げる方も、打つ方も冴えないような気がします。
2003年のシーズンは星野監督の下、開幕から十何連勝かして、独走で優勝したんではないかと記憶しています。もっとも、我が家はシーズン最終盤までジャカルタに住まいしていて、この開幕の連勝は余り記憶にはありません。この時の感覚から、やっぱり、開幕ダッシュは重要だと思ったりしました。昨シーズンも終盤に中日を追い上げましたが、結局、リーグ優勝を逃していますし、今シーズンは何とかがんばって欲しいものです。
しかしながら、望みを託せそうな点を2点とプラス・アルファも含めて指摘しておきたいと思います。
まず、打線では狩野捕手が巨人戦から彗星のごとく現れて活躍していることです。打つ方はかなり期待出来るんではないでしょうか。ただし、ポジションがキャッチャーなんで、ピッチャーをリードするインサイドワークが問題かもしれません。昨夜も途中出場でホームランを打ったのはいいんですが、巨人にダメ押しとなる得点を取られていたりします。外国人選手を含めて、打撃陣はほとんど昨年から入替りがなく、せいぜい、鳥谷選手がトップバッターに座ったくらいで新味に乏しい気がします。狩野捕手が入るとしたら下位打線なんでしょうが、逆に、狩野捕手の打棒が振るえば得点力のアップが望めると思います。
次に、先発投手陣の故障組がゴールデンウィーク明けからそろそろ復帰することです。井川投手が抜けるのは昨年から分かり切っていたことで、十分ではないかもしれませんが、その穴は新人の小嶋投手ががんばっていますが、先発投手陣に出遅れている故障者がかなりいることも確かです。今のところは、外国人投手で埋め合わせるしかないんですが、故障者が徐々に先発投手として復帰するに従って、リリーフ陣の負担が減少して循環がよくなる期待も持てます。
最後にオマケで、今年からセリーグにクライマックス・シリーズと称して、プレーオフ=ポストシーズン・ゲームが導入されることです。セリーグの球団は勝率により順位が決定され、勝率第1位の球団が年度優勝球団となるんですが、日本シリーズはレギュラー・シーズンの上位3球団でプレーオフを行い、優勝球団以外でも日本シリーズに出られる可能性があります。我が阪神タイガースも調子が悪ければ悪いなりに、勝率3位までに入っていれば、日本シリーズに出場できるチャンスがあるわけです。勝率1位の優勝ではなくても、日本シリーズに出場できれば、阪神ファンとしては応援の甲斐も大いにあり、それなりに満足度は高まると考えられます。

阪神ファンながら、野球にはほとんどシロートで、あんまりテレビ観戦もしていないし、詳しくないんですが、今年もやっぱり、

がんばれ阪神タイガース

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2007年4月22日 (日)

自転車で下の子とカブ隊の活動に行く

今日はが広がって陽射しがなかったんですが、気温はかなり上がりました。でも、自転車のハンドルを取られるほどが強かったです。夕方から夜にかけて雨が降り出すとの天気予報ですし、お天気はゆっくり下り坂のようです。

まず、今日は朝から区議会議員選挙の投票に行きます。投票所は子供達の通っている小学校です。東京都知事選挙には子供達も連れて行って、社会勉強のマネゴトをさせたんですが、ホンの少し前のことですし、今回は私だけで行きました。
自転車でカブ隊へそれから、午前中のうちに、下の子と自転車で連れ立って出かけます。いつものボーイスカウトのカブ隊の集合場所までいっしょに連れて行きます。まだ、下の子は道順に自信がないようです。2-3キロの割合と短い距離の道ですし、そんなに難しい道順ではないので、もう少し大きくなれば自分ひとりで自転車で行けるようになると思うんですが、まあ、子供の世話を焼けるのもそんなに長くないでしょうから、私もタンデムで自転車で同行します。子供といっしょに遊べるうちは遊んでやりたいと思います。右上の写真は、下の子が自転車に乗って団地を出るところです。どうでもいいんですが、気候がかなり暖かくなりましたから、今日のカブ隊の活動から半ズボンです。冬の間は寒そうなので長ズボンの方がいいんでしょうが、見た目だけとは言うものの、小学生らしいので私は半ズボンも好きだったりします。
ビーバー隊からカブ隊に上進して、送り迎えはともかく、活動そのものには付き添わなくなりましたので、私はそのまま赤坂図書館に行きます。ストラウドのバーティミアスのシリーズの第2巻「ゴーレムの眼」まで読み終えたので第1巻の「サマルカンドの秘宝」とともに返却します。第3巻最終巻の「プトレマイオスの門」はすでに借りてあって、下の子のカブ隊の活動を待つ間に読み進みます。実は、昨日からおにいちゃんが第2巻「ゴーレムの眼」を読み始めており、結果的には、私と同時に読むことはありませんでしたが、第3巻「プトレマイオスの門」こそは追いつかれる可能性があると思っていたりします。

今日も、昨日と同じように、のんびり過ごす休日です。

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2007年4月21日 (土)

おにいちゃんが買い物に出かけて、下の子とポケモン・カードゲームで遊ぶ

昨夜の天気予報では今日は曇りだったんですが、実際には、まずまずよく晴れて気温も上がりました。でも、夕方になると雲が広がり、お天気はゆっくり下り坂のようです。

今日の午前中は女房とおにいちゃんが外出します。旅行用のリュックを買いに行きます。我が家の子供達の通う小学校では、おにいちゃんのように小学5年生になると、7月に箱根夏期学園なる行事があって、箱根にある港区の山の家に小学校から泊りがけで行くそうで、その旅行に備えます。実は、それだけではなく、このゴールデンウィークにも家族旅行を計画しないでもないので、前倒しして買い求めます。下の子のは3月のボーイスカウトのスキー合宿の前に買いましたから、私と下の子はお留守番です。
ポケモン・カードゲーム留守番している間に、私と下の子とでポケモン・カードゲームをして遊びます。ポケモン・カードゲームは世界大会があるので、この春から日本予選を兼ねたバトルロード・スプリング★2007も始まっています。下の子は私が先日買って来たデオキシスEXを入れて超タイプのポケモンを集めたデッキを改造しました。私のデッキの切り札はレックウザですから、どちらも一昨年2005年の夏休みに公開されたポケモン映画の「裂空の訪問者デオキシス」に初登場したポケモンです。他にはゴンベなんかもこの映画で初登場しています。もちろん、家族そろって見に行きました。ポケモン・カードゲームをする場合、我が家ではだいたい3回戦で戦うんですが、今日はあっさりと下の子の3連勝で終わりました。下の子のデッキにはデオキシスとともにミュウが入っているんですが、右上の写真はその2枚のカードを掲げる下の子です。
おにいちゃんのリュック昼前におにいちゃんが女房とともに家に戻って来ました。旅行用のリュックを買って来ました。私の小学生のころには、5年生の時に臨海学校といって、京都府北部の海岸部に泊りがけで行き、6年生になると伊勢に修学旅行で行き、夏には林間学校と称して山に行くような行事があったと記憶しています。今年の夏は我が家から、おにいちゃんが箱根夏期学園に行きます。下の子でも家族と離れてスキー合宿に行ったくらいなんですから、おにいちゃんには何の心配もしていないんですが、唯一の心配らしい心配と言えば、我が家は自動車に乗りつけないので、バスに乗ると我が家の子供達は乗り物酔いしやすいということです。なお、おにいちゃんが買ってもらった旅行用のリュックは、ちょうど、下の子のスキー合宿の時のと同じようなタイプで、2泊3日くらいの小学生旅行に必要な衣類などを入れるには十分な容量だと思われます。左上の写真は、新しいリュックを提げてみるおにいちゃんです。
おにいちゃんが家に戻って、昼食後にも、私はおにいちゃんともポケモン・カードゲームをします。おにいちゃんは強いカードで固めているので、私はサッパリ勝てません。来週末からのゴールデンウィークを前に、特に出歩くこともなく、のんびりした休日でした。

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2007年4月20日 (金)

今夜は勝ちましたねえ

今夜の最初のエントリーで、しばらくの間は野球は取り上げないことに勝手に決めてしまったと書いたんですが、3時間ほどで決心を変えています。
実は、今夜はクレヨンしんちゃんの劇場場スペシャルがあって、9時前まで子供達にチャンネル権を握られ、9時ころからCATVで甲子園球場の阪神・巨人戦をみていたんですが、延長12回の表にジャイアンツが2点を入れて、1-3になったところでお風呂に入ってしまいました。しかし、しかしですよ、先ほどネットで調べたら、12回の表にはオマケで3点を入れられて、1-4になったそうですが、結局、12回裏に鳥谷2点タイムリー、赤星同点タイムリーと続いて、最後は、代打狩野のサヨナラヒットで、延長12回サヨナラ劇勝したらしいです。明日の新聞でホントかどうか、確かめたいと思います。

いやあ、これだから、阪神ファンは止められまへんなあ!

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ゴールデンウィークの子供向け映画のレビュー

今日は朝から晴れて気温も上がり、まずまずのお天気の一日でした。ようやく春が戻って来たような気がします。

先々週から先週にかけて、経済評論の日記の割合が高くなった反動で、今週は京都の地名やドラえもんのイメチェンなどの軽い話題ばかりを取り上げて来ましたが、今夜はゴールデンウィークの子供向け映画について、とっても軽い話題で今週のブログを締めたいと思います。実は、阪神タイガースの話題も考えないでもなかったんですが、昨夜の中日戦の負け方を見て、大いにがっかりしたので、しばらくの間は野球は取り上げないことに勝手に決めてしまいました。
我が家は春休みにケロロ軍曹ドラえもんの2本を見ましたが、子供達も私も映画好きですので、ゴールデンウィークにも見たいと考えています。すでに前売り券を買ってあって、クレヨンしんちゃんを見ることにしています。劇場で前売り券を買うと、当日券よりもお安いのは言うまでもありませんが、特に、子供向け映画の場合は必ずと言っていいほど、何やかやオマケが前売り券について来るので、我が家は早めに劇場で前売り券を買うようにしています。もちろん、映画を見る当日にもオマケをくれたりします。我が家が見ようとしているクレヨンしんちゃんは、昨年4月24日付けのエントリーで過去の14作を列挙しましたので、今年は劇場版公開15作目です。どうでもいいことですが、ポケモンのテレビアニメが今年で10周年だそうですから、クレヨンしんちゃんの息の長い人気が分かろうというものです。
なお、今夜のエントリーもYahoo! 映画からコピペしましたので、ネタバレはないと思います。

まず、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!」です。繰返しになりますが、大人気アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズの劇場公開版第15弾となります。スペクタクル大作調のストーリー展開となっている今回は、野原一家の愛犬シロのお尻に地球を丸ごとふっとばす威力の爆弾が仕掛けられ、地球の安全とシロの命を救うために奮闘するしんちゃんの大活躍が描かれます。地球かシロかのシリーズ史上稀に見る究極の選択を迫られるしんちゃんの決断と行動に注目だそうです。ストーリーは、沖縄旅行を楽しんでいる野原一家だったんですが、ふとしたことから愛犬シロのお尻に謎の宇宙人ケツだけ星人が落とした爆弾がくっついてしまい、宇宙監視センターが爆弾の回収に動き出し、しんちゃんはこの爆弾が地球を丸ごと吹き飛ばす破壊力を持ったものであることや、シロから絶対に取り外すことができない事実を知らされますが、シロを守るために大活躍するというものです。
次に、「名探偵コナン 紺碧の棺 (ジョリー・ロジャー)」です。我が家でもおにいちゃんが名探偵コナンのファンで、影響を受けてシャーロック・ホームズのシリーズを読んだりしています。週刊少年サンデーの連載や日テレの放送で人気の青山剛昌さん原作の「名探偵コナン」ですが、劇場版第11弾となります。太平洋の海底深く眠る古代遺跡である海底宮殿を舞台に、海賊が残した秘宝に隠された謎と神秘をめぐって、トレジャーハンターとコナンたちが壮絶な闘いを繰り広げるというものです。本格推理劇を基軸に、歴史ミステリーと冒険アクションも盛り込まれた娯楽作に仕上げられています。ストーリーは、太平洋に浮かぶ神海島には古くから海底に眠る古代遺跡の海底宮殿と、300年前に実在した2人の女海賊が遺した財宝伝説が語り継がれていたんですが、神海島へバカンスに訪れたコナンたち一行は財宝探しに集まったトレジャーハンターたちと出会ったところ、海底宮殿を探索していたハンターがサメの群れに襲われ死んでしまい、物語が始まります。
それから、すでに3月31日に公開されている「鉄人28号 白昼の残月」もあります。春休み映画でレビューすべきだったんですが、忘れていました。今日までの公開なので、ギリギリ今夜のエントリーで無理やり取り上げます。というのは、実は、私が子供のころのヒーローは鉄人28号とエイトマンで、塗り絵やお絵描きをしていた記憶があるからです。昨年はビッグコミック・オリジナルに連載されている「三丁目の夕日」が実写で映画化されたりしましたが、鉄人28号にも、昨今、ブームになっている昭和30年代の懐かしさを覚える人が多いんではないでしょうか。2004年に12チャンネルで放送されていたらしいんですが、戦火に翻弄され悲しい運命を背負った人々を描き出す骨太のヒューマンドラマというコンセプトを残しつつ、映画としてスケールアップしてよみがえったものです。ストーリーは、戦後10年を迎えた東京で、少年探偵の金田正太郎と鉄人28号は戦争で使われた武器の不発弾を狙うロボットと戦闘を繰り広げていたある日、生き別れになっていた義兄のショウタロウが現れ、金田博士の下で鉄人の操縦士として訓練を受けていたショウタロウは見事に鉄人を操り、次々と敵を倒していくというものです。

週末前の金曜日らしいノホホンとした雰囲気を感じていただければ幸いです。

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2007年4月19日 (木)

メガマックを食べて体重を心配する

今日も朝から日差しがなく、寒いお天気の一日でした。コートをすべてクリーニングに出してしまった私はスーツで通勤していますが、もう一度コートを引っ張り出して着ているんではないかと思しき人も見かけます。

今日のランチは久し振りにマクドナルドに入って、メガマックを頼みました。2月1日のエントリーで紹介した日にも食べましたから、これで2度目になります。相変わらず、ボリューム満点です。メタボリックが止まらない私が気にしているカロリーは754kcalです。チャーハンとほぼ同じだそうです。
こんなランチを食べているので、体重コントロールがとっても難しくなっています。昨年暮れのエントリーで我が家の体重計を買い換えて、体脂肪率も計測できる最新機種にしたのを機に、私も熱心に毎日の体重を計ったりしています。毎晩、お風呂上りに計っています。ちゃんと記録もつけていて、ダイエット記録をつけられる。別のブログに体重と体脂肪率の計測結果のグラフを掲載していたりします。しかし、完全に体重も体脂肪率もランダムウォークしている気がします。
私はお酒を飲まないので、もっぱら食べ物からカロリーを摂取しているんですが、たまに子供達とサイクリングに行ったり、室内プールで泳いだりするくらいなものですから、運動不足がはなはだしいんでしょうし、青山に引っ越してから特に通勤時間も短くなって、運動不足に拍車がかかっているような気がしないでもありません。カロリー消費の観点からは、運動よりも頭を使う方がカロリーは消費されるとも言いますが、仕事でも頭を使っていない証拠なのかもしれません。
でも、ものの本によると、運動は衣類のサイズを落とすのには効果があるんですが、体重はそんなには落ちないから、やっぱり、ダイエットをして摂取するカロリーを減らさねばならない、とのことでした。中年になって基礎代謝が減少しているにもかかわらず、若いころと同じ量を食べるのが中年太りの原因だそうです。私も大いに思い当たるフシがあります。健康診断や人間ドックを受けるたびに医者から体重について指摘されてしまいます。
まあ、ダイエットについては諸説あって、私も適当に信じる説を変更したりしているんですが、食べたくなったとは言え、メガマックなんかをしょっちゅう食べるのは控えねばならないと思います。

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2007年4月18日 (水)

TBSよりも不二家を応援する

今日は昨日と同じように朝から雲が広がり、時折が降りました。今週に入って、ぐずついたお天気が続いています。気温は上がらず、のような寒さでした。

不二家の商品の販売が再開されつつあるようです。不二家はずさんな品質管理の発覚で1月中旬以降、販売を休止していたんですが、チョコレートなど流通向けのお菓子の販売を今月4月10日から再開しています。まず、業務・資本提携する山崎製パン系列のコンビニであるデイリーヤマザキなどで再開し、順次拡大する方向のようです。4月10日に販売が再開されたのは7品目で、さらに、4月17日からはクッキーのカントリーマアムやキャンディーのミルキーなどが販売されているようです。また、ジャスコやミニストップを全国展開しているイオンでも4月21日からミルキーなどをお菓子の販売を再開することを発表しました。
別の件で、今日の夕刊に記事があったんですが、TBSで不二家の工場が賞味期限切れのチョコレートを再利用していたなどと報じ、不二家が抗議していた問題で、TBSは今日の番組で「誤解を招きかねない表現があった」として正式に謝罪したようです。この問題に関してはTBS自身が勇み足を認めたことになります。マスコミもよってたかって不二家の問題を取り上げていたんですが、一部にせよ、間違った報道があったことになります。
私自身は専門外ながら、不二家に品質管理上の問題があったのは事実なんでしょうし、それを擁護する考えはさらさらありませんが、少なくとも、この不二家とTBSの問題についてだけは、不二家に同情的TBSに批判的な意見を持っていました。TBSの番組では不二家に廃業しろとまで発言する人もいたとかいう話しを聞いたこともありますが、でも、不二家の商品を買うか買わないかは、正確な情報を与えられた上で消費者が判断することです。もちろん、正確な情報を提供し、世論を形成する上でマスメディアの果たす役割は重要だと思いますが、今回だけはTBS自身がを認めたのも事実です。
繰返しになりますが、私は不二家の品質管理の問題を擁護するつもりはないものの、私を含めて、小さいころから不二家のお菓子に慣れ親しんできた人間には、TBSのように不二家に廃業を迫るよりも、製造工程などの品質管理をしっかりした上で、再生して欲しいと願う人の方が多いように思わないでもありません。
今日のエントリーのタイトルは少し誤解を招きやすいかもしれませんが、上に書いたような意味で、私は不二家を応援しています。

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2007年4月17日 (火)

ドラえもんのイメージチェンジ

今日は朝から雲が広がり、時折の降る、ぐずついたお天気でした。昨日よりも体感気温が下がった気がします。

ドラえもん

知り合いから教えてもらったんですが、テレビ朝日で放送されているドラえもんが5月11日の回からイメージチェンジするそうです。上の写真の通りです。テレビ朝日のサイトに詳しい情報があるんですが、ファッションや生活スタイルが現代風にイメージチェンジするそうです。例えば、ミーハーでファッションデザイナーを夢見るスネ夫は特にオシャレなスタイルで、カラフルなパーカーを着てみたり、また、しずかちゃんは、こだわりを感じさせる女の子らしく、キャミソールにミニスカートのファッションになったりします。そして、のび太もカラフルなTシャツ姿ですし、ジャイアンは七分丈のような長めの短パンをはいています。それぞれのキャラクターの性格にあわせて、新たなイメージのファッションになっているようです。紐靴も履くみたいです。
ファッションだけでなく、スネ夫が携帯電話を使い始めたりして、現代の生活を反映した変更もこれから織りこまれていく予定らしいです。また、歌も新しくなり、オープニングテーマは、作詞作曲が黒須克彦さん、歌が mao さんという新しいコンビによる『夢をかなえてドラえもん』という曲になるらしいです。
長らくドラえもんの声を担当して来た女優の大山のぶ代さんが今の水田わさびさんに交代するなど、5人の声優陣を入れ替えたのが一昨年2005年の春からでしたから、2年でまたしても大幅なイメージチェンジとなるわけです。もちろん、原作者の藤子・F・不二雄さんが亡くなったのが1996年ですから、それ以降は何があっても不思議ではないんですが、声優さんが交代した時も賛否両論、いろいろな議論がありました。今回のイメチェンも賛否どちらも出そうな気がします。
でも、私は小学生の親として、これはこれでドラえもんの進化なんだろうと受け止めています。変化への対応力のある我が家の子供達は新しいドラえもんをスンナリと受け入れるような気がします。

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2007年4月16日 (月)

京都の難しい地名

今日は朝から雲が広がり、昼ころからが降り出しました。冷たい雨で、気温は土曜日をピークに下がり続けているような気がします。

今日の朝日新聞の朝刊に漢字にも方言があると題して、早大教授が100を超える地域文字を発見したとの記事が出ていました。いつもの朝日新聞のサイトから最初の3パラだけ引用すると以下の通りです。

話し言葉に方言があるように、漢字にも「地域文字」がある。早稲田大教授(日本語学)の笹原宏之さん(41)は高校時代から、各地の文献を当たって100字以上を拾い出し、近著「国字の位相と展開」(三省堂)でまとめた。日本で作られた和製漢字「国字」が大部分を占め、「人々と文字の格闘の跡が読み取れる」という。
国字は1万近くある。例えば「辻」は、道を表すシンニョウと交差する意味の「十」の組み合わせだ。
江戸中期の儒学者、新井白石は「日本で作られ、漢籍には見られず、訓しかない字」と定義した。「峠」「畑」「働」などが有名で、地名に地域特有の文字があることも、江戸時代から知られていた。

記事の中では京都の「椥」が紹介されていました。「なぎ」と読みます。地名で椥辻=なぎのつじというところがあります。漢字が方言かどうかは私には判然としないんですが、少なくとも、常識的に考えて難しい地名であれば、私も山ほど知っていたりします。有名なところではポルトガル語に由来する「先斗町」があります。「ぽんとちょう」と読むということはかなり多くの方が知っているのではないかと思います。ポルトガル語のポントは英語のポイントに相当します。
由来で有名な地名には「蹴上」があります。「けあげ」と読みます。京阪電車三条駅の少し先になります。有名な京都ホテルがあったりします。この地名は義経に由来しています。すなわち、義経が奥州へ向かう途中なんですが、この地で平家武者の一行とすれ違った際、その武者の乗っていた馬が泥水を蹴り上げ、義経の衣服にかかって汚してしまったことから、怒った義経は武者と従者の全部で9人を斬り殺してしまったといいます。この故事に由来する地名です。他にも、逆由来というべき地名もあったりします。「御室」というのがそうです。「みむろ」ではなく、「おむろ」と読みます。宇多天皇の創建になる仁和寺のあるところです。それと同時に、その昔は創業者の名前を取って立石電機といっていたオムロン創業の地でもあります。オムロンは「御室」から社名を取ったというわけです。
さらに、私のような京都ローカルの人間には、もっとめずらしい地名も知っていたりします。例えば、私が生まれ育ったのは京都府宇治市なんですが、私の母方の祖母は宇治市の隣の久御山町の「一口」の出身でした。誰がどう読んでも「一口」は「ひとくち」としか読めないんですが、正しくは「いもあらい」と読みます。かなりかわった読み方ですし、ばあさんの発音がそう聞こえるもんですから、私も高校生になるまで「いもらい」なんだと思っていたりしました。それから、京都と奈良に共通して、「終」の漢字を「はて」と読む地名もあります。京都には上終町、奈良には京終町があります。それぞれ、「かみはてちょう」、「きょうはてちょう」と読みますが、ローカルの人間は「終」を「はて」ではなく、濁って「ばて」と読んだりもします。

最後に、私の知っている限り、観光スポットや京都市バスの行き先なんかになっていて、難しいながらも、かなり難易度の低い読み方の地名を順不同で思いつくままに、いくつか上げておきます。太秦や百万遍あたりは有名なんでしょうが、デフォルトの状態のMS-IMEが正しく変換してくれるのは半分もないと思います。京都旅行のご参考に

  • 太秦 (うずまさ)
  • 百万遍 (ひゃくまんべん)
  • 鹿ケ谷 (ししがたに)
  • 壬生 (みぶ)
  • 車折神社 (くるまざきじんじゃ)
  • 深泥池 (みどろがいけ)
  • 双ケ丘 (ならびがおか)
  • 糺森 (ただすのもり)
  • 化野 (あだしの)
  • 雲母坂 (きららざか)
  • 栂尾 (とがのお)
  • 帷子ノ辻 (かたびらのつじ)
  • 花遊小路 (かゆうこうじ)
  • 八入岡 (やしおのおか)
  • 上蔵町 (あぐらちょう)
  • 竃辻子 (へっついのずし)
  • 木瓜原町 (ぼけはらちょう)
  • 木賊山町 (とくさやまちょう)
  • 役行者町 (えんのぎょうじゃちょう)
  • 花山 (かさん)

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2007年4月15日 (日)

午後からはポケモンのゲームで遊ぶ

午後からは女房が外出してくれたので、私と子供達とでポケモンで遊びます。まず、子供達だけでニンテンドーDSライトを持ち出して、ポケモンのゲームで遊びます。通信機能をフルに活用して、いろいろとポケモンやポケモンの道具をやり取りして遊んでいました。それから、ニンテンドーDSライトを終えた後は、ポケモン・カードゲームで遊びます。まず私が対戦した下の子は超タイプのポケモンを集めたデッキを作り、かなり強力でした。次のおにいちゃんは、炎タイプ水タイプの2種類のデッキを駆使して、私と3回戦を2度戦わせます。カードの強さからすれば、私も健闘したと言えるかもしれません。
午後からは家でボケボケと過ごした休日でした。

下の写真はニンテンドーDSライトでポケモンのゲームを遊ぶ子供達とポケモン・カードゲームをプレーする子供達です。

ニンテンドーDSポケモン・ゲーム  ポケモン・カードゲーム

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新装なった赤坂図書館に行く

今日も朝からいいお天気で、気温もそれなりに上がりました。でも、昨日ほどではなかったような気がします。

今朝は、女房が厳しく子供達に勉強をさせている間に、私はヒマだったので1人で自転車に乗って赤坂図書館に行きます。今月から移転して、新しく青山一丁目タワーに移転しました。実は、今日が初めてではなく、昨日の東京六大学野球観戦の直後に立ち寄ったりもしています。場所はホンの少しだけですが、地下鉄の青山一丁目駅と青山通りに近づいたので、我が家にも近づいたことになります。でも、自転車で行けば1分以内の差だという気がします。以前は図書館前にごく普通に駐輪場があったんですが、今は2階のヘンな場所に移動しました。駐輪場行き専用のエレベーターで2階に上って、自転車を止めます。再び専用エレベーターで1階に下りてから、別のエレベーターで図書館に上ります。例のシンドラー社製のエレベーターで高校生が事故死したのが港区の住宅供給公社か何かだったと記憶していますので、私は港区の建物でエレベーターを使うのは気が進まず、階段で行きたいと思っているんですが、階段は利用できない造りになっているように見受けられます。
赤坂図書館で何を借りたのかと言うと、ジョナサン・ストラウドのバーティミアスのシリーズです。第1巻「サマルカンドの秘宝」、第2巻「ゴーレムの眼」、第3巻「プトレマイオスの門」の3冊他です。この春休み、我が家では大量に子供向けの本を買ったんですが、その中にストラウドのバーティミアスもあり、おにいちゃんが熱心に第1巻を読み始めています。基本的に子供向けの児童書だと思うんですが、大きさや分厚さは、ちょうど、ローリング女史のハリー・ポッターのシリーズとよく似ていて、ビジネス書なんかよりも大判で分厚い装丁となっています。我が家では以前からハリー・ポッターのシリーズは全6巻9冊を買い揃えてあって、私とおにいちゃんは全部読んでいたりします。ついでながら、買ったのに、どうして図書館で借りて来たかというと、次に述べるように、第2巻を私とおにいちゃんが同時に読む可能性があると思ったからです。
実は、おにいちゃんが読み始める前、それも半年くらい前に私はすでにバーティミアスの第1巻「サマルカンドの秘宝」を読み終えています。やっぱり、赤坂図書館から借りました。ですから、ある程度の内容は分かっていたりします。その上で、その時点では読み進まなかったわけで、バーティミアスではなく、ハリー・ポッターを子供達に勧めているのには理由があります。バーティミアスの方は主人公が召還されたバーティミアスで、召還したナサニエルとともに、いろんな冒険をするんですが、ハリー・ポッターのように主人公が学校に通ったり、学校の友人・仲間・先生なんかと協力して、いろんな問題を解決するようなところが、バーティミアスにはありません。ですから、家庭と小学校を基盤に日々の活動をこなしている日本の子供達には、バーティミアスよりもハリー・ポッターのシリーズの方が身近に感じられるのではないかと思っています。私とおにいちゃんはこれからバーティミアスを読み進むつもりなんですが、読み終えた後でも、やっぱり、ポッタリアンなんだろうという気がします。

今日は日曜日ですから、お天気はいいんですが、午後からは家でブラブラするような気がします。

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2007年4月14日 (土)

スポーツの春?

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりました。半袖の人も多かったような気がします。

神宮球場で野球観戦今日は午前中のうちに私が出かけます。職場の同僚と神宮球場に東京六大学野球の春季リーグの開幕戦を見に行きました。今日の夕刊にも報じられていた通り、早大-東大戦です。話題の斎藤佑樹投手が先発でした。左上の写真は斎藤投手が東大の打者に投げているところです。ネット裏のいい席だったんですが、私くらいの中年からもう少し年配の人が多く、大学のOBなんだろうかという気がします。早大-東大戦の後は慶大-立大戦ですから、そちらのOBもいたんだろうと思います。結果は早大が8-0で勝ちました。斎藤投手は6回を投げ切って交代でした。もちろん、勝利投手です。それにしても、甲子園と比べるのは酷なんでしょうが、ネット裏から見た神宮球場は狭かったです。
最初に、職場の同僚と見に行ったと書きましたが、霞ヶ関の官庁街にある我が職場は、日本でも例外的に東大卒の比率が高い職場であることをご存じの方も多いと思います。もちろん、世間的には東大の卒業生が毎年3000人に対して、早大は10000人くらいいるそうですから、3倍以上の人数なんですが、我が職場だけは、おそらく、5倍かそれ以上の逆比率で東大が多そうな気がします。私は京大卒で東大でも早大でもないので、適当に応援していたんですが、我が職場のグループは自然と東大を応援する方に傾きます。特に、6回の先頭打者にツーベースを打たれるまで、斎藤投手が走者を出さずにパーフェクトを続けていたので、何とか東大に走者を出させてやりたい、との雰囲気でした。走者を出してからは、何とか1点を取らせてやりたい、との雰囲気に変化します。でも、8-0の勝負に表れているように、さすがに、東大が早大に勝つのはムリだよな、ということはみんなが理解していたように思います。

室内プール野球観戦を終えて、夕方からは下の子と赤坂小学校の室内プールに行きます。朝のうちは、おにいちゃんも行くようなことを言っていたんですが、私が野球観戦をしている間のお勉強で疲れ切ったらしく、午後からは家でゆっくりすると言い張りますから、いっしょに行くのは下の子だけになります。前回3月17日には子供達が2人とも来ましたので、2人でお遊びコースで遊ばせておけばよかったんですが、今日は下の子だけですので、私がせっせとお相手をします。右上の写真はプールを終えたロッカールームの下の子です。
子供達の通う小学校の水泳にはがあって、下の子は昨年は5級だったそうです。5級というのは何でもいいから25メートル泳げればもらえるそうで、昨年、下の子は手を真っ直ぐにしたバタ足で25メートル泳いだそうです。でも、クロールか平泳ぎで25メートル泳ぐと4級、クロールと平泳ぎの両方で25メートル泳ぐと3級で、さらに、クロールか平泳ぎで50メートル泳げると2級をもらえるので、今日は熱心に平泳ぎで50メートル泳ぐのに挑戦します。クロールは小学校で教わるようです。最初は25メートルで息を切らしていたんですが、最後の方には25メートルでターンして50メートルを泳げるようになり大満足でした。せっせと下の子といっしょに練習したおかげで、私自身はそんなに距離を泳げなかったんですが、下の子が50メートル泳げるようになって喜んでいたので私も満足しました。

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2007年4月13日 (金)

デカップリング論は成り立つか?

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりましたが、が強かったです。

昨夜のエントリーでIMFの世界経済見通しはデカップリング論をサポートしていて、米国経済が住宅価格の低迷から減速するとしても、日欧経済が堅調であったり、やエマージング諸国をはじめとする途上国経済が高成長を続けることから、世界経済全体としては大きな減速感がないとしていると紹介しました。他方で、IMFの見通しは同時に米国の住宅分野の低迷がさらに大きくなることもダウンサイド・リスクとして指摘しています。
ここで、デカップリングについておさらいしておきたいと思います。私がこの言葉を初めて聞いたのは環境経済学の講演会か何かでした。環境負荷と経済成長についての関係で、通常は、経済成長が続くと環境への負荷が高まるとされているんですが、経済成長を続けながら環境負荷を高めないように、経済成長と環境への負荷を分離することが出来るかどうか、が大きなテーマとなっており、この分離を英語にしたのがデカップリングでした。リンケージと逆の概念として登場したんだと記憶しています。環境分野ではそうなっていて、経済で言い替えると景気循環のシンクロの逆なんだろうと思います。
このデカップリングという言葉を昨年あたりから盛んに世界経済に当てはめる論調が出て来たように思います。すなわち、米国、欧州、アジアなんかの間で、景気循環がシンクロせずに主役が交代するような形で、例えば、米国経済が減速や景気後退に陥っても、日欧や途上国が成長を続けることにより、永遠の経済成長が続くとは言いませんが、世界経済は比較的長期に好調を続けることが出来る、との論拠にされているように思います。もっと言えば、好調な世界経済が米国経済へもリパーカッションして回復につながることから、またまた世界経済が好調を持続するというわけです。
実は、昨年12月7日のエントリーで取り上げたなぞなぞはデカップリングの視点からも考えることが出来ます。第1の方は日米景気のシンクロ化でしたが、これはデカップリング論を否定しています。米国経済の減速は日本経済を直撃して、アジア途上国や欧州とデカップリングされないということです。他方、第2の方は景気の振幅が小さくなったことですが、これはデカップリング論をサポートしています。景気がピーク・ボトムをつけずに、何回か踊り場を迎えつつも景気拡大が長期化しているのは、米国経済以外の中国などの途上国経済成長にも支えられている可能性が高いからです。昨年12月7日のエントリーでも表明した通り、私は第1の方には否定的、第2の方には肯定的ですから、ついつい、昨夜のエントリーでは賛成しかねると書きましたが、実は、デカップリング論の観点からはデカップリングをサポートし、グローバル化された世界経済がデカップリングされている考え方に近いのかもしれないと、改めて考え直したりしています。

確かに、我が阪神タイガースの昨夜の中日戦を見ても、金本選手のタイムリーヒットで先制した後、野手陣が打てなければボーグルソン投手がホームランをかっ飛ばして、誰かが打てば点が入って、このリードを万全の態勢のリリーフ陣が抑え切れば、引分けを挟んで中日に連勝出来たりするわけなんですが、勝ちゃあいいとは言うものの、阪神ファンからすると危うさを感じるわけです。
話を経済に戻すと、だから米国経済にがんばってもらわないけない、ということではなく、日本も今までの円安に助けられた輸出頼みの成長ではなく、賃金が上昇して消費が盛り上がって来るような形で、内需中心の成長を実現することが求められるんだろうと思います。ですから、IMFのデカップリング論が成り立つのかどうかは、今のところ、私には何とも言えませんが、成り立つとしても、それだけでは日本経済には不安が残ることになります。

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2007年4月12日 (木)

IMFの世界経済見通しにおけるデカップリング論の採用

今日は朝からいいお天気で、気温も上がりました。でも、かなり大量の花粉が飛んでいたような気がします。

今朝の朝刊各紙に国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しの記事が掲載されていました。今週末に開催されるIMF・世銀の年次総会に提出されるものです。世界経済全体では2006年の5.4%成長を記録した後、今年2007年と来年2008年はともに4.9%成長にやや減速するとの予測です。詳しくはIMFのサイトでレポートされています。もちろん、英語ですので、念のため。なお、成長率見通しのサマリーは以下の通りです。1/3に縮小してありますので見づらいですが、クリックすると別画面で等倍サイズの表が表示されます。

IMF 経済見通し

表にもある通り、世界経済全体の予測で、2006年実績の5.4%から今年2007年と来年2008年がともに4.9%成長ですから、やや減速と見るのが普通だと思うんですが、Financial Times (FT) では IMF よりもさらに悲観的な見通しを持っているようで、今朝の1面トップの記事で "IMF predicts fifth year of strong global expansion" と題して、特に米国経済なんかのIMF見通しが楽観的ではないかとの主張をしています。FT のサイトから最初の2つのパラグラフだけ引用すると以下の通りです。

The world economy is on course for a fifth year of solid expansion despite recent stock market volatility and the US downturn, the International Monetary Fund said yesterday.
In its twice-yearly World Economic Outlook, the IMF said share price falls in late February had been "more of a modest correction" than a fundamental change in market sentiment and that equities remained close to all-time highs.

まあ、この間、株式市場が大きな下げを記録したばっかりなのに、そんなに楽観的でいいのか、という感じでしょうか。FT はさらに追討ちをかけるように、"The IMF reports on a wonderful world" と題する今日の社説では、"There is always a risk of rain. When the sun is shining, though, and there are few clouds in the sky, it is neurotic to be carrying an umbrella all the time." と書き始めて、やや神経質かつ警戒的なスタンスを示しています。
もっとも、IMF見通しでは、今年2007年の米国経済は2.2%成長と、昨年見通しから0.7%ポイントも下方修正しています。この水準であれば、四半期成長率の瞬間風速では1%余りの低成長を記録する四半期もあるのではないかと考えられますので、かなり厳しい見通しとなっています。エコノミストの中にはハードランディングと称する人もいそうな気がします。さらに、米国景気の急激な減速が世界経済を下振れさせるリスクであるとも指摘しており、私は結果を見れば比較的真っ当な見通しではないかと考えています。もっとも、最後に書いたように、反論はあります。また、関係ないことなんですが、日本経済目を転じると、今年2007年の成長率は2.3%とホンの少しだけですが、米国の成長率を上回るような見通しになっています。もしも、この通りに日本が米国の成長率を上回れば、日本のバブル景気が終わった1991年以来16年振りだそうです。
さて、前置きが長くなりましたが、米国経済が急減速するにもかかわらず、世界経済全体として減速が軽微なのは、日欧経済が堅調であることに加えて、エマージング諸国を含む途上国経済が高成長を続けるからです。途上国全体で昨年2006年の7.9%成長から、やや減速するものの、今年2007年は7.5%、来年2008年は7.1%と先進国では考えられないような高成長を続けるとの見通しです。特に、中国を含むアジア途上国は2007年8.8%、2008年8.4%の高成長と予想されています。
要するに、デカップリング論をサポートするような内容になっているわけです。特に、レポートの第1章では "Cross-Country Spillovers: Can the Global Economy Decouple from a U.S. Slowdown?" と題して、米国経済の減速が相対的に輸入依存度の低い住宅分野で生じていることなどから、2000-1年のハイテク・バブルの崩壊時とは様相を異にすると結論しています。もちろん、さらなる米国住宅市場の冷込みがダウンサイド・リスクであることは指摘されていますが、ベースラインのシナリオとして、IMFはデカップリング論を支持しているようで、その結果として、世界経済は減速しつつも順調な成長を続けるとの結論のように見えます。
私はこのデカップリング論に少し賛成しかねる点があるんですが、引用や表も含めて、今夜のエントリーはかなり長くなりましたので、取りあえず、今夜はここでお終いにしておきます。

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2007年4月11日 (水)

フィリップス曲線に関する考察

今日は朝からが広がり、夕方からが降り出しました。私には何の関係もないことなんですが、中国の温家宝首相が来日するので、霞ヶ関周辺の官庁街は総理大臣官邸に近いこともあり、警察官がいっぱいで警戒厳重でした。

昨夜のエントリーでは、現時点での日本の労働市場においては、人手不足から賃金が上昇するようなフィリップス曲線の理論に従った因果関係ではなく、賃金の方が先決的に決まってしまい、賃金が安いから企業が雇用を増加させている、という因果関係になっている可能性を指摘しましたので、今夜は、それでは、フィリップス曲線はどうなってしまったのかについて考えたいと思います。もっとも、私の基本的な考えはすでに昨年12月14日のエントリーで表明してあって、期待により拡大(augment)されたフィリップス曲線が、余りに常識外れて左方、あるいは、下方にシフトしている可能性が強いと考えています。もっと言えば、現在の日本における失業率水準は左方・下方にシフトしたフィリップス曲線が相当程度フラットである部分に止まったままであるため、賃金上昇に結びついていないと考えているわけです。
ここで、昨年のノーベル経済学賞を受賞したフェルプス教授が論証した垂直のフィリップス曲線が思い出されます。フィリップス曲線というのは、失業率と賃金上昇率のカーテシアン座標において、両者にトレードオフの関係があるので傾きがになると言うものなんですが、長期においては失業率と賃金上昇率のトレードオフが成立しないとして、自然失業率の水準でフィリップス曲線が垂直になることを論証した功績により、フェルプス教授は昨年のノーベル経済学賞を受賞しています。なお、垂直のフィリップス曲線を最初に主張したのは昨年亡くなったフリードマン教授と言われています。標準的なマクロ経済学のテキストである中谷巌「入門マクロ経済学」やマンキュー「マクロ経済学」なんかでも、この垂直のフィリップス曲線が紹介されています。
垂直のフィリップス曲線という場合、長期とは何かを考える必要があります。もちろん、特定の年限があって、それを超えると長期で、それより短いのが短期というわけではありません。通常、経済学では価格が一定の下で数量により調整される期間が短期であり、逆に、価格が伸縮的で数量に影響を及ぼさないのが長期であると考えられています。その中間で、価格も数量も動くのが中期というわけなんですが、論者によっては長期に至るまでのすべての期間を短期と呼ぶ場合もあります。なお、価格による調整を重視するのが古典派的な考え方で、価格による調整よりも数量調整の方がスピードが速いと考えるのがケインズ学派の考え方とみなされています。
長期のフィリップス曲線が垂直であるということは、短期のフィリップス曲線が負の傾きを有していても、実現された賃金上昇率が期待にビルトインされるに従ってシフトし、結局は、自然失業率に戻ると考えられるからです。これは生産関数に関する一定の仮定を置けば、総需要・総供給曲線のフレームワークにおいて、どちらも伸び率で表示した産出と物価のカーテシアン座標における長期の総供給曲線が垂直であるというのと同値です。
フリードマン教授なんかは、そもそも、失業と賃金上昇の間のトレードオフに対して否定的だったんですが、負の傾きを有する短期のフィリップス曲線がシフトするために長期のフィリップス曲線が垂直になると理解されるのであれば、長らくデフレが続いた日本において、短期のフィリップス曲線が左方・下方にシフトしてしまい、未だに賃金が上昇する失業率に達していない、と結論することは可能だと私は考えています。

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2007年4月10日 (火)

労働市場における賃金と雇用の因果関係

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりました。昼間は風も弱くて、穏やかならしい一日でした。夜には雲が広がりました。

何度もこのブログで主張して来ていることなんですが、日本経済がデフレ脱却の最終局面にある中で、私は賃金が上昇することがデフレ脱却の十分条件であると考えています。その他に、為替相場で円安が2-3年間くらいの相当期間継続することを重視するエコノミストもいますし、かなり無条件に先行きインフレ圧力の強まりを前提にしている場合もあったりしますが、私はすでに需要面からの必要条件はかなりの程度に満たされているので、後は、供給面からの十分条件が満たされるのを待っている状態であると考えています。
ついつい、待っていると書きましたが、この十分条件は時間がたてば自動的に満たされるものではないことは当然です。しかし、それでなくてもセンシティブな労働市場のことですから、政府が介入するなんてトンデもないことです。今年に入ってから、安倍総理大臣をはじめとして、政府・与党から財界に対して賃金引上げに対する要望めいた発言はありましたが、今年の春闘でも賃上げ交渉はショボいものに終わりました。もっとも、春闘そのものが死語になった可能性すら指摘されています。
最近の労働需給を見ていると、景気回復局面の長期化に伴って、求人が増加して失業率もかなり下がって来ており、通常は、人手不足から賃金が上昇するような局面に入っているような気もするんですが、実際には賃金上昇の兆しすら見出せません。フィリップス曲線のコンテクストからは考えられない事態となっているわけです。ですから、今夜のエントリーではフィリップス曲線を離れて、賃金が上昇しない要因を考えてみたいと思います。
第1に考えられることは、昨年2006年10月3日付けのエントリーで取り上げたヘクシャー・オリーン理論に立脚する要素価格均等化定理によるもので、グローバル化の進展により、中国なんかの途上国と同じ生産関数の企業や業界では中国並みの賃金に低下する圧力が加わると言うものです。今年3月15日付けのエントリーでは資本の収益率が均等化していないと指摘しましたが、やっぱり、賃金が下方硬直的なために途上国並みまで下がらないために、資本収益率が途上国並みに上がらない不完全な均等化プロセスが進行している可能性があると私は考えています。
第2に、人口動態的な要因です。少し前まで2007年問題が指摘され、団塊の世代が退職を始める2007年から、労働力人口に劇的な変化が生じることが予想されていましたが、景気拡大局面でそれが起こりましたから、賃金の高い団塊の世代が退職する一方で、賃金の低い若年層が大量に採用されていることから、加重平均での賃金上昇が抑えられている可能性があります。デフレが厳しかったころには若年層の失業率が高くて、フリーターやニートの問題が指摘されていましたが、ここ1-2年で若年層の失業率は劇的に低下して来ています。15-24歳の失業率は2003年に年平均で10.1%を記録してから、昨年2006年12月には6.1%まで低下しています。最近の全体の失業率が4%前後であるだけに、まだまだ水準としては高い印象があるんですが、逆にいえば、25-34歳の5%程度とともに、若年層の失業率はもう少し低下する余地があるわけで、今しばらく、高給取りの団塊の世代が退職して、入替りで若年層が労働市場に参入する形で、人口動態的にマクロの加重平均された賃金の上昇が抑えられる可能性があります。
現時点での日本の労働市場においては、フィリップス曲線的な文脈で労働需給の逼迫から賃金が上昇するという因果関係ではなく、もしも、何らかの要因で賃金が先決的に低く抑えられているのであれば、私の知り合いのエコノミストの説なんですが、賃金が低いので企業が雇用を増加させるという因果関係が働いているのかもしれません。

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2007年4月 9日 (月)

金融政策はベタ凪の真空状態か?

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりました。でも、夕方に一時的な通り雨があり、遠くで雷も鳴りましたが、すぐに止みました。天気予報によれば、今週はかなり暖かくなりそうです。

世間的にはまったく注目されていませんが、今日から日銀の金融政策決定会合が開催されています。明日の午後には福井総裁が記者会見する予定です。どの道、今月に政策金利を引き上げることはないとの予想で、注目度が低くなっています。NIKKEI.NETのサイトから最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

日銀は9日から2日間の日程で政策委員会・金融政策決定会合を開く。弱含んでいる消費者物価指数(CPI)の先行きや、2日に発表した企業短期経済観測調査(短観)の内容を分析する。政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は現行の年0.5%前後に据え置く見通しだ。

市場関係者も含めて、ほとんどすべてのエコノミストが政策金利は据置きであると予想していたりします。唯一例外は今朝の Financial Times で、"The case against rate rises in Japan" と題した社説を掲載し、今ごろになって2月の消費者物価(CPI)がマイナスを記録したことを取り上げ、日銀の金利引上げを牽制するようなコメントを出していたりします。今日明日の日銀の金融政策決定会合を意識したものだと考えられるんですが、ちょっとピント外れな気がしないでもありません。トロい私のブログでも、先々週の3月30日に取り上げているので、何を今さらという雰囲気があります。

また、今週末の13日からは国際通貨基金・世界銀行の総会に合わせて、主要7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議(G7)が米国のワシントンで開催されます。これまた、注目度が低いんですが、同じくNIKKEI.NETのサイトから最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

日米欧主要7カ国(G7)は、13日に米ワシントンで財務相・中央銀行総裁会議を開く。世界経済の動向をめぐっては、住宅市場の調整で減速している米国経済の先行きをどうみるかが焦点になる。為替相場では、中国の人民元改革について議論するが、欧州勢には円安・ユーロ高への不満もくすぶっている。原油高で膨らんだオイルマネーの動向についても話し合う見通しだ。

私の知り合いのエコノミストともお話したんですが、日本経済の先行きを考える上で、米国経済の動向がかなり重要な部分を占めるようになって来ており、G7でも米国経済についての議論が交わされるものと考えられます。為替相場に関しては、中国元と併せて日本円も俎上に上る可能性がありますが、少なくともメインテーマではないと考えられます。円キャリー取引はかなりの額に上っているんでしょうが、急激な巻戻しに対しては各国とも、濃淡の差はあれ、警戒的な態度を取っています。

主要国の中央銀行を見ても、米国の連邦準備制度理事会(FED)は金利の先行きに関して中立的なスタンスですし、EUと日本は金利先高が予想されていますが、少なくとも、日本については今回や次回の金融政策決定会合ではないと考えられています。今四半期の日本の金融政策はベタ凪真空に近い状態とも言えます。しかし、目先、金融政策を動かす必要がないからこそ、日銀は今月末には展望レポートを発表するに当たって、今年中くらいまでの物価の動向を含めて、経済の現況と指標についてたんねんに検討すべきであると私は考えています。フォーマルな分析なしに、思い込みだけで、先行きの経済動向が需要超過幅を拡大するとか、物価は上昇基調を強めるとか、結論を先行させることは、日銀の信任をさらに低下させることにつながりかねません。

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2007年4月 8日 (日)

東京都知事選挙の後、東京ミッドタウンに行く

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりました。昨日よりも陽射しがあったように思います。

東京都知事選挙今朝は朝一番で東京都知事選挙の投票に行きます。左の写真は投票所での子供達です。我が家の子供達の通う小学校が投票所になっています。我が国のような健全な民主主義社会を支えるために、主権を有する国民の一人として投票がどれだけ大切な行為であるかを子供達に教えます。また、選挙と投票が民主主義のために大切であるがゆえに、投票者を確認したり、投票の秘密を守る工夫なんかも、同時に、子供達に実際に見せて理解させます。我が家でも子供達がもう少し大きくなったら、開票現場にも連れて行きたい気もしないでもありません。私は中学生のころに父親の連れられて、開票作業を見学したことを覚えています。当時のどこかの市立中学が開票現場だったと記憶しています。とっても厳密な作業を目の当たりにして、民主主義社会における選挙と投票の重要性を身にしみて実感しました。我が家の子供達だけでなく、一般論としても、将来の日本を背負うことになる子供達には選挙や投票について考えることは大切な社会勉強のひとつだと私は認識しています。

東京ミッドタウン駐輪場投票を終えて、下の子といっしょに自転車のタンデムでカブ隊の活動に連れて行きます。ボーイスカウトもビーバー隊からカブ隊に上進して、活動には付き添わなくなりましたので、私だけ、そのまま自転車で東京ミッドタウンに向かいます。交番の横を通り抜けて、自転車置き場に自転車を駐輪します。我が家の周辺の話題の3つのスポット、すなわち、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、そして、今日の東京ミッドタウンと、3箇所すべてをママチャリで乗り付けたのは、私以外にそう多くはないと思います。もっとも、何ら自慢できることではないかもしれません。東京ミッドタウンの駐輪場はとっても立派なものでした。右上の写真の通りです。六本木ヒルズの自転車置き場は高架道路の下にスペースだけを確保した、言ってみればオープンスペースの情けない造りとなっています。しかし、同じ森ビルでも、表参道ヒルズの自転車置き場は昨年3月26日のエントリーでも取り上げましたが、場所もほぼヒルズ中央ですし、インドアのちゃんとした自転車置き場です。さらに、三井不動産の開発になる東京ミッドタウンの駐輪場は、場所こそ端っこなんですが、インドアですし設備はとっても立派です。でも、無料の3時間を越えると1時間100円の料金制になっているようで、そのために立派な施設にしてあるのかもしれません。
さて、もちろん、駐輪場を見るために東京ミッドタウンに行ったのではないわけで、いろいろと見物して回ります。一見して理解したことは、六本木ヒルズで犠牲者の出た回転ドアはどこにも見当たりません。いろんなショップやレストランがあり、とらやでは羊羹を売っていますし、日本初ではないかと思うんですが、ニューヨークにあるユニオンスクウェア・カフェの東京版のユニオンスクウェア東京という名のカフェもあります。イタリア在住の陶芸家の安田侃さんの作になるオブジェのアートもあったりしますし、建物の赤坂側は公園になっていたりします。
入り口左手のミッドタウン・ウェストにはフジフィルム・スクエアがあり、Professional Photographer 200人展が開催されていました。私はこの分野はシロートですので、目に付いたのは蜷川実花さんの「さくらん」くらいでしたが、さすがに、すばらしい写真が並んでいることは理解できました。また、フォト・ミュージアムが併設されていて、アンティーク・カメラなんかが展示されています。でも正直言って、フジフィルムはニコンやキャノン、あるいは、ソニーに売却されたミノルタなんかの本格的な一眼レフ・メーカーと違って、本来はフィルム・メーカーなんですから、少し力が入り過ぎている気がしないでもありませんでしたが、昨年8月26日のエントリーで取り上げたフジペットの実物が何台か置いてあり、久し振りに実物を見て懐かしさを覚えました。

午後からは、我が家の名物の人生ゲームを楽しんだ後、原宿のキディランドに出かけてゲームで遊び、さらに家に帰ってポケモン・カードゲームで遊びました。東京都知事選挙の投票から始まって、カブ隊の活動、東京ミッドタウン見物、最後は、人生ゲームにキディランドにポケモン・カードゲームと、娯楽の度合いを高めていった一日でした。

人生ゲーム  ポケモン・カードゲーム

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2007年4月 7日 (土)

平凡に過ごす土曜日

今日も朝からいいお天気で、気温も上がりました。はかなり散り始めたように思います。

今日は特にどうと言うこともない平凡な休日でした。ありきたりの公務員の団地住まいですから、特に変わったことも起こりません。人の出入りもありません。
私は午前中のうちにパソコンのウィルスチェックを開始して、少し外出してしまいます。昼食前に家に帰って来て、午後からは子供達と遊びます。子供達も私の外出中に勉強なんかを済ませて、午後からは自由時間です。まず、ニンテンドーDSライトを持ち出して、どうぶつの森で遊びます。それから、下の子がデッキを改造したと言うので、ポケモン・カードゲームで遊びます。私の目から見ても、下の子のデッキはポケモンとエネルギーのバランスがいいんですが、そんなに強くてHPの高いポケモンは入っていません。ほぼ私と互角の勝負になります。
なぜか、下の子は私とおにいちゃんの対戦も見たがります。私と下の子はほぼ互角の勝負なんですが、逆に言うと、どちらもおにいちゃんにはかないません。ハッキリ言ってボロ負けします。ハードウェアのカードそのものも、ソフトウェアのプレーも、どちらもおにいちゃんの方が私や下の子よりも1枚も2枚も上手です。ですから、下の子本人はおにいちゃんとの対戦を避けて、私とプレーするのを見たいらしいのです。仕方がないので、私はおにいちゃんと2回ほど対戦し、1回目はボロ負けで、2回目も1回目ほどではないんですが、やっぱり負けます。
今日はいいお天気にもかかわらず、そんなに外にも遊びに行かず、平凡に過ごした土曜日でした。

下の写真は、左がどうぶつの森で遊ぶ子供達で、右はポケモン・カードゲームで私に勝った後、下の子とゲームを振り返るおにいちゃんです。

どうぶつの森  ポケモン・カードゲーム

ポケモンの日記 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 6日 (金)

パソコンに蓄積されたデータ

今日も朝からいいお天気で、気温もまずまず上がりましたが、やや肌寒い感じがしないでもありませんでした。

Windows Vista が発売されて2ヶ月余りがたち、我が家でもパソコンの買換えを考えないでもありませんので、先週あたりから今のパソコンに蓄積されているデータを確認し始めていたりするんですが、いろいろと出て来ます。現有機種は2001年にジャカルタから一時帰国した際に日本で買ったものですから、6年近くにもなれば、いろんなデータが溜まっています。
大きな部分を占めるのは子供達のデジカメ写真なんですが、わずかながらビデオもありますし、デジタル録音した音声もあったりします。ジャカルタ以来、我が家ではデジカメはソニーのサイバーショットを愛用しているんですが、ビデオも撮影できる機種ですので、ごくごくまれにビデオも撮ったりしています。ジャカルタのころは子供達が2人とも幼稚園でしたので、お遊戯なんかを撮っています。ブログのサイドに置いてあります。
割合とめずらしいのは音声ファイルがあることです。一般にはほとんど知られていないと思うんですが、ノートパソコンであれば、デジタル録音するのはそんなに難しくありません。ノートパソコンはオールインワンと呼ばれるように、デフォルトでマイクが付属しているからです。Windows に付属しているサウンドレコーダーを起動し、右下の録音ボタンをクリックして、大声でノートパソコンに向かって叫べばデジタル録音される仕組みになっています。もっとも、サウンドレコーダーはごく短い時間しか録音できないように設計されていると記憶しています。Windows 標準の WAV ファイルで保存されますから、ファイルサイズが大きくなるためです。
我が家でも、最初のころはパソコンに向かって叫んでいたんですが、幼稚園児のことですから、よだれを飛ばしたりしますんで、ジャカルタ市内のパソコンショップで日本円に換算して100円もしないような安直なマイクを買い求めて来ました。マイクに向かうと子供達も目標があってやりやすいのか、いろいろとおしゃべりしたのを録音したりしました。マイクを買うと、もっと長く録音したくなったりして、フリーウェアでネットに置いてあるオンラインソフトをダウンロードして、子供達にわせて録音したりしていました。
2005年11月28日のエントリーでも取り上げましたが、我が家のホームページは京都の両親への親孝行だったものですから、音声の方でも、子供達に「おじいちゃん大好き」とか、「おばあちゃん元気ですか」なんてのをしゃべらせて、メールに添付して送ったりしていました。Windows 標準の WAV ファイルではサイズが大きいので、MP3 ファイルに変換していました。それらのファイルがいくつかパソコンのハードディスクに残っていたりします。なお、デジタル録音するのはそうでもないんですが、MP3 ファイルに変換するのには、それなりのスキルが必要です。
ちなみに、我が家の Windows の起動メッセージと終了メッセージは現在でも5年ほど前にデジタル録音した子供達の声を使っていたりします。ジャカルタにいたころの幼稚園児の声なもので懐かしさを覚えたりします。Windows のカスタマイズもいろいろあって、壁紙やスクリーンセーバーを変更するのは当たり前になっていますし、Windows 2000 以降では通常の操作でデスクトップのアイコンなんかも入れ替えられるようになっているんですが、起動や終了のメッセージを自前のにカスタマイズしている例は少ないと思いますので、我が家のパソコンのちょっとした自慢になっています。
最近、音声を登録してスクリプトで発行してくれるVOONというサイトを見つけましたので、アップロードしてみました。Windows の起動メッセージの方は下の子が「ピグモンが Windows を始めますよ」と言っていて、終了メッセージの方はおにいちゃんが「ティガが Windows を終わりますよ」と言っています。このころは子供達がウルトラマンに夢中だったことを思い出します。



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2007年4月 5日 (木)

弾力性ペシミズムは過去の遺物か?

今日は朝からいいお天気で、気温もかなり上がりました。ここ2-3日花冷えだったんですが、が戻って来たような気がします。

今日の日経新聞の夕刊で、世界経済の不均衡是正に為替相場の変動が有効であるとのレポートを国際通貨基金(IMF)が取りまとめた、との記事が掲載されていました。IMFの「世界経済見通し」の第3-5章が公表され、その第3章が "Exchange Rates and the Adjustment of External Imbalances" と題されていて、この章の主張となっています。なお、第1-2章は4月11日に発表されるようです。少し長くなりますが、IMFのサイトにある1ページ半ほどのサマリーで Key Points とされている3点を引用すると以下の通りです。

  • Changes in real exchange rates can play a helpful role alongside the rebalancing of demand in the adjustment of global imbalances. A real depreciation of the U.S. dollar and real appreciations of the currencies of countries with current account surpluses could facilitate the narrowing of imbalances by reducing the output costs that may otherwise occur during the adjustment period because of demand shifts.
  • The U.S. trade balance may be more responsive to real exchange rate movements than often assumed in the literature.
  • The responsiveness of trade to changes in the real exchange rate is greater the more flexible the economy.

昨年の米国の経常収支赤字はGDP比で6.5%くらいだったと記憶しているんですが、IMF「世界経済見通し」第3章では、10%足らずであっても米ドルの実質レートが減価すれば、GDPで1%の貿易収支赤字の縮小につながると指摘しています。過去40年以上にわたる期間で42の経常収支の転換エピソード、すなわち、経常収支が赤字から黒字に、あるいは、黒字から赤字に転換した42のエピソードを分析した結果だそうです。このために、来週4月13日に米国のワシントンで開催される主要7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議(G7)でも、不均衡対策として為替の役割を話し合う可能性が高まったようなことを、日経新聞の夕刊では書いていたりしました。
引用した最初のポイントにもある通り、為替レート単独と言うよりも、需要のリバランスと同列で実質為替レートの効果を指摘していますし、そんなに偏った表現ではないんですが、2番目のポイントにあるように、米国貿易収支の実質為替レートの変動に対する感応度は多くの文献で報告されているものより大きい可能性を指摘するのであれば、もう少し実証研究結果が欲しい気がしないでもありません。過去の文献で為替レートの効果を過小評価する原因として、産業別の反応の違いを考慮しない集計バイアスや輸入品が米国の中間財輸出に依存しているとする垂直統合バイアスの2点を指摘していますが、理論的には成立しえても、実証的に支持されるとは限りません。
と言うのは、1985年のプラザ合意の後の急速なドル高是正局面で、大幅なドル安・円高が進んだにもかかわらず、米国の経常収支不均衡は縮小せず、弾力性ペシミズムが蔓延したころに、私はこのテの分析を担当していたもんですから、実体験として、為替レートによる経常収支不均衡是正の効果について、私個人としてはとっても懐疑的だからです。さらに、どうでもいいことですが、少し前までIMFの調査局長をしていたハーバード大学のロゴフ教授は、1980年代前半に為替レートはランダムウォークする、とのとっても有名な論文を書いていて、長らくエコノミスト業界のスタンダードだったりしたんですから、今ごろになってIMFが為替レートによる対外不均衡の是正を持ち出したりすると、戸惑う人がいそうな気がします。
いずれにせよ、ドル安待望論がIMFエコノミストの正直な意見なのか、IMFのバックに控える米国のホンネなのか、現時点では何とも言えませんが、私自身は安直ながらも、現在の水準の為替レートはそれなりに日本のデフレ脱却には好ましいのではないかと考えていますので、我が業界の潮流を見守りたいと思います。

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2007年4月 4日 (水)

今夏のボーナスは減るのか増えるのか?

今日は昼ころまではまずまずいいお天気でしたが、気温はそんなに上がらず、少し肌寒かったです。夕方からは雲が広がり、を伴った夕立のような雨が降りました。日が暮れるころにはになったそうです。

今日の朝日新聞の朝刊で、みずほ証券の試算として、夏のボーナスが3年振りに減少するとの記事を見かけました。朝日新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

みずほ証券が3日まとめた今夏のボーナス予想によると、パートを含めた従業員5人以上の民間企業の平均支給額は前年比0.1%減の41.6万円で、3年ぶりに前年を下回る見通しになった。企業の増益ペースが鈍っており、同証券は「株主の利益を確保するために、従業員の所得を抑える圧力が強まる」とみている。
厚生労働省の毎月勤労統計や、企業収益の動向から推計した。公務員は前年と同じ82.2万円で、官民の合計では同0.3%減の45.1万円となる見通しだ。
新卒採用の積極化などで雇用は拡大しており、官民の支給対象者は同1.1%増えて4058万人となるが、支給総額は同0.8%増の18.3兆円にとどまる見込み。

他方、私の知り合いのエコノミストから送ってもらっているニューズレターにあったんですが、別のシンクタンクによれば、夏のボーナスは増えるような試算も出ています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングのサイトから第1パラを省略して、第2パラと第3パラだけを引用すると以下の通りです。

2. 2007年夏のボーナスは、企業利益が増加基調にあることや、今年の春闘において2年連続でベアが引き上げられる見込みであることを反映して、3年連続での増加が予想される。民間企業(パートタイムを含む)の一人当たり平均支給額は423,000円(前年比+1.7%)と昨年の夏、冬の伸びを上回る見込みである。中でも、好調な企業業績を反映して製造業で堅調な伸びが続こう。
3. 支給労働者数は、景気回復を背景に雇用者数が増えて、ボーナス支給労働者数の割合も高まっていることから3,699万人と前年を上回る見込みである。この結果、夏のボーナス支給総額は15.6兆円(前年比+3.1%)と3年連続で前年を上回る見込みであり、多少なりとも消費の押し上げ効果が期待される。

どちらも厚生労働省の毎月勤労統計や企業収益の動向から推計しているようなんですが、いろんな統計の取り方や対象範囲の設定なんかで、試算結果が微妙に違っていたりします。でも、両方から読み取れるのは、夏のボーナスは増えるにせよ減るにせよ、昨年から大きな変化はなく、1人当たりの平均支給額は40万円強で、ほぼ横ばいであると言うことです。それから、両方に共通しているのは、支給対象者が着実に増加していることです。人口は減少を始めていますし、正社員比率が下がってパート比率が上がっているにもかかわらず、ボーナスを受け取る労働者の絶対数は着実に増えているわけです。景気の拡大を反映して、着実に雇用が改善しているんだろうと考えられます。
それから、引用にもあるように、みずほ証券では公務員のボーナスを82.2万円としている一方で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは国家公務員62.3万円、地方公務員59.8万円となっているんですが、いずれにせよ、ボーナスの官民格差はかなり大きいとの試算結果になっています。ほとんどの公務員にはボーナスが支給される一方で、民間企業ではボーナスの出ない場合もあるんでしょうから、この支給比率の差を考慮すると、官民格差はもっと大きいのかもしれません。
夏のボーナスが1人当たりでほぼ前年並みになる一方で、支給対象者は着実に増加して、ボーナスの支給総額がわずかとは言え増加するんでしょうから、景気拡大が雇用環境と好循環を形成しつつあり、それはそれで望ましい姿になっているような気もしますが、イマイチ力強さに欠ける印象があります。また、ボーナスの官民格差が依然として大きいのも気がかりです。

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2007年4月 3日 (火)

真っ当なビジネスモデルの構築

今日は昼過ぎまでが降り、雨が止んでからも陽射しがなくて気温が上がらず、肌寒かったです。

夕刊各紙に出ていましたが、英会話学校最大手NOVAの解約精算金規定について、最高裁が違法であるする判決を言い渡しました。いつもの朝日新聞のサイトから、最初のパラグラフだけを引用すると以下の通りです。

英会話学校最大手「NOVA」の解約精算金規定をめぐる訴訟で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は3日、「NOVAの規定は、受講者の自由な解約権の行使を制約する」と述べ、NOVA側の上告を棄却する判決を言い渡した。NOVAの精算規定は特定商取引法に違反して無効だとして請求通り約31万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。

夕刊でも紹介されていましたが、NOVAの商法は英会話なんかのレッスン代金をチケットなどと称して、大量に事前購入すれば、1回当たりの授業料が安くなるように見せつつ、中途解約については契約時単価とは異なる割高な単価で計算し、すでに使った分のチケット代金を過大に算出し、逆に、解約返納金を過小にしか返却しないというものです。外国語会話教室だけでなく、家庭教師・学習塾、エステサロンなんかでも同様のチケット制が取られているところがあるようにも聞きます。ホントにひどいところになったら、事前購入で買わせるだけチケットを買わせておいて、講師の都合が悪くなっただとか、教室が確保できないとか、レッスンを成立させようとする努力が不十分なままに、チケットの行使すらままならないようなところもあるような話を聞いたこともあります。もっとも、私はこの方面は詳しくないので、単なる噂だけかもしれません。
しかし、いずれにせよ、やや問題のあるビジネスモデルであることは確かで、最高裁判決では、いかなる場合であっても、契約時単価を超える額の精算金を求めるのは違法・無効との判断が示されましたが、とっても当然だと私は考えています。この判決で影響を受けるところが出てくるかもしれませんが、自業自得と言うものでしょう。
それから、昨年の7月7日付けのエントリーでグレーゾーン金利について取り上げましたが、やや問題のあるビジネスモデルという点では共通しているような気がしないでもありませんし、もうひとつ指摘できる共通点は、昨日の日銀短観に関するエントリーでも取り上げたように、販売単価の引上げが難しい中で、やや強引かつ問題ある単価引上げを実行している点です。外国語会話教室で解約返納金を過小に計算すると、実際に受講したレッスンの単価が上がりますし、グレーゾーン金利の上限でお金を貸すのも同様です。少なくとも、これを企業努力と評価することは出来ません。
繰り返しになりますが、先行きの販売単価の上昇が見込めず、同時に、人口減少の影響などから販売数量の拡大も難しい中で、売り上げを伸ばして利益を上げるためには、それなりのビジネスモデルの構築が必要になります。私のような公務員がこんなことを言えば、企業活動の現場を知らないと無責任のそしりを免れないような気もするんですが、真っ当ではないビジネスモデルには退場願って、真っ当なビジネスモデルが構築され、それが正当に評価される環境が必要だと思います。

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2007年4月 2日 (月)

日銀短観から金融政策の先行きをどう読むか?

今日はが広がり、陽射しのない分だけ気温も上がりませんでした。でも、4月に入ったこともあり、さすがに、コートを着て通勤する人の割合は大きく下がったようです。

今日は3月調査の日銀短観が発表されました。ヘッドラインの業況判断DIが、大企業製造業で+23、大企業非製造業で+22、中小企業製造業で+8、中小企業非製造業で-6と、ほぼマーケットの事前予想通りで、特にサプライズはありませんでした。また、雇用判断DIは大企業製造業を中心に、引き続き不足感が強い結果となっています。夕刊各紙で報道されていると思いますが、NIKKEI.NETのサイトから引用すると以下の通りです。

日銀が2日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス23となり、前回の12月調査より2ポイント低下した。悪化は4・四半期ぶり。米景気の先行き不透明感や円高の進行を受け、輸出関連業種を中心に景況感が下ぶれした。ただ、設備投資や雇用は増勢を続けており、景気はなお持続力を保ちそうだ。
企業の業況判断指数は景況感を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた値。景気への影響が大きい大企業製造業の指数は2006年6月調査から改善を続けていた。
大企業製造業の景況感が悪化したのは、米景気の先行き不透明感が強まったことが背景とみられる。今回の調査期間は2月23日から3月30日まで。ちょうど中国上海株の急落をきっかけに世界連鎖株安が起き、円相場も一時1ドル=115円台まで上昇した時期にあたる。

ヘッドラインの業況判断DIを見ると、大企業非製造業を除いて悪化したんですが、引用にもある通り、調査期間において円高や株安が進み、さらに、その背景として米国経済の先行き不透明感などがあったのではないかと考えられます。ですから、この業況判断DIからそのまま景気減速を読み取れるとは私は考えていません。
細かい点にわたるかもしれませんが、私が注目したのは大きく分けて2点あります。第1は、設備投資に対する意欲がまだまだ強いことです。さすがに、中小企業のマイナス幅が大きくて、全規模全産業では2007年度の設備投資計画は前年度比-0.3%となりましたが、大企業が前年度比+2.9%で中堅企業+3.0%ですから、過去の景気拡大局面と比較すると高水準であると言えます。特に大企業は、年度計画のスタートに当たるこの時期の調査としてはかなり高い水準と考えられます。知り合いのエコノミストが送ってくれたニューズレターによると、バブル期以降の最高水準だそうです。雇用判断DIで見て不足感が強まったことから、生産要素間の代替が生じて、設備投資に積極的な企業が増えているような気がします。
第2に、設備投資計画に比べて、売上高・収益計画が控えめに見えます。2007年度の売上高計画と経常利益計画はともに+1.6%となっています。経常利益計画なんかは1997年度から始まった新しい統計なので、バブル期なんかとの比較は出来ませんが、それにしても、設備投資計画と重ね合わせるとやや低い気がします。ひとつの要因として、私は価格判断DIを注視しています。価格判断DIを見ると、先行き弱含んで行くとの見通しを持っている企業が多いようです。販売価格が上昇せずに、利益も期待出来ない形になっているようです。

以上の通り、単純に今日発表の日銀短観を読んでキーワードを並べると、雇用の不足感が高まることに対しては設備投資で対応し、販売価格が上昇しないことから物価の安定が続くように見えるんですが、前者を重視して雇用の不足感から賃金上昇の可能性を言い立てれば金利引上げになりますし、後者の物価安定を考慮すれば金利引上げは必要ないとも読めます。でも、総合すれば、雇用不足感から来ているとは言え、収益性の低い設備投資をサポートしかねない低金利は、回りまわって賃金上昇を抑える形になっている可能性があることから、金融の正常化プロセスは続けるべきである、との結論に日銀が達しそうな気がします。そうなれば、中小企業へのダメージがありそうな気がしないでもありません。

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2007年4月 1日 (日)

マリオンにドラえもん映画「新魔界大冒険」を見に行く

今日はよく晴れて気温も上がりが広がり、汗ばむほどの陽気でした。桜は満開から散り始めたような気がしないでもありません。

今日は春休み2本目の映画を見に行きます。ドラえもん映画の「新魔界大冒険」です。有楽町マリオンと渋東シネタワーなんかでやっているんですが、先日、ケロロ軍曹の映画は渋谷に見に行きましたので、ドラえもんの方はマリオンに行きます。知ってる人は知っている裏ワザなんですが、マリオンの映画館は第1回目の上映を別にすれば全席指定となりますので、我が家では私と下の子が先発して、いい席を先に取ってしまいます。上演時刻の1時間も前に着けば、さすがのマリオンでも特等席が取れたりします。なお、今日のエントリーではネタバレがあるかもしれません。ご注意下さい。
ビデオ撮影その後、女房とおにいちゃんが来るまで、私と下の子は数寄屋橋のソニービルで遊びます。左上の写真はビデオのショールームで撮影に興じる下の子です。そのほか、ハイビジョンと普通の画質の違いを体験したりします。私は6階の相談カウンターで、今使っているサイバーショットに使える大容量のメモリースティックについて問い合わせたりします。と言うのも、昨日、渋谷の電力館で久し振りにビデオ撮影をしてみたんですが、30秒余りで今使っているメモリースティックが用量不足を起こしてしまったものですから、買い換えようかと考えないでもないからです。でも、かなり古い機種なものですから、どこまで大きな用量のが使えるかを調べてもらいます。その間、下の子は適当なショールームで遊んでいたりします。
ドラえもん映画「新魔界大冒険」開演時刻が近づいて、女房とおにいちゃんも合流して、映画を見ます。始まる直前にトイレを済ませて置いたんですが、下の子は最初からコーラやポップコーンを飲み食いしたためか、ラスト20分ほどでトイレに行きます。まあ、仕方がありません。ストーリーは3月14日付けのエントリーでも紹介しましたが、もしもボックスで現実の世界を魔法の世界に変えてしまったドラえもんとのび太が、魔法を研究する満月牧師と娘の美夜子さんやいつもの仲間とともに、魔界星の地球侵略を阻止するために立ち上がる、というものです。なお、1984年に公開された前作の「魔界大冒険」を私と下の子は、こどもの城でビデオを見たことがあるんですが、ストーリーはほとんど同じです。でも、満月牧師の奥さん、というか、同じことなんですが、美夜子さんのおかあさんの役回りで少し差があります。なお、いつもながらドラミちゃんは存在感がありますし、ドラえもんの帽子の星が重要なポイントになったりします。右上の写真は映画を見終えた子供達です。

2本立てのケロロ軍曹と違って、ドラえもんの映画は本格的なロードショーで、上演時間も長くて、少し疲れてしまいました。今週の終わりごろから小学校の新学年が始まりますし、私が参加できる春休みの活動はこれでお終いです。

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