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2007年9月20日 (木)

コンドルセのパラドックスからクライマックス・シリーズを占う

今日は、朝からいいお天気で気温も上がりました。今日からお彼岸に入ったのに、蒸し暑くて残暑が戻って来てしまいました。天気予報によれば、明日も同じような残暑らしいです。

さて、甲子園でのセリーグ首位攻防戦は第1戦に勝ち、第2戦をきわどく1点差でものにした我がタイガースが、昨夜は大きく気を抜いてボロ負けして、結局、2勝1敗で終わりました。まあ、ボチボチの結果だったんではないかと思います。今日は移動日で明日から神宮球場で東京ヤクルト戦です。いよいよペナントレースも最終盤と言えましょう。私は今月9月5日の横浜戦に完勝した時点で、すでに、クライマックス・シリーズの出場を確信し、その夜のエントリーにもそのように書きましたが、その後のジャイアンツ戦なんかも考えて、我がタイガースのクライマックス・シリーズ出場の確率はますます高まったように思います。先日9月14日のエントリーに書きましたように、夜ごとの試合結果をつづる虎ブロはやや停止気味なんですが、今夜は、移動日で試合のない合間にクライマックス・シリーズを展望してみたいと思います。なお、失礼ながら、順位はともかく、クライマックス・シリーズは我が阪神の他に、巨人と中日でほぼ決まりと思いますので、それを前提にして論を進めます。横浜、広島東洋、東京ヤクルトの3チームのファンには誠に申し訳ありませんが、まあ、妥当な前提だと思いますので悪しからず。
まず、今夜のエントリーのタイトルにしたコンドルセのパラドックスは、日本語では投票の逆理とも呼ばれ、一言でいうと、投票する各個人では推移律が成立しても、社会全体では推移律が成立せずに循環的な結果をもたらす、というものです。これで理解できた人はとっても頭がいいと思いますが、要するに、ジャンケンのグー、チョキ、パーのように、三すくみと呼ばれる状態を想像すれば、もっとも理解が早いと思います。わざわざ、コンドルセのパラドックスなんか持ち出さずに、ジャンケンの三すくみと言えばそれで済むんですが、そこはややペダンティックな要素を入れてみたかった趣味の問題です。無理やりであることは自覚しています。
次に、やや怪しげながら、コンドルセのパラドックスに基づいて、阪神・中日・巨人の3チームの相性を考えます。昨夜の試合を終了した時点で、阪神-中日は阪神から見て11勝10敗1引分け、同様に、中日-巨人も中日から見て11勝10敗と、ほぼ拮抗しています。現時点での1位、2位、3位の実力が微妙に反映されているわけです。同時に、1位と3位の関係である阪神-巨人は阪神の14勝9敗1引分けと大きく阪神が勝ち越しています。1位と3位の実力差と言えばそれまでかもしれませんが、それ以上に我が阪神は巨人に相性がいいとも受け取れます。特に、最近時点での戦績は阪神に圧倒的に有利となっているように見受けられます。甲子園のホームでも東京ドームのビジターでも変わりはありません。要するに、現時点では循環を生じさせるようなコンドルセのパラドックスは成り立っておらず、ごく単純な推移律に従っており、阪神・中日・巨人の3チームの間に明確な三すくみの関係は見られませんが、阪神としては、もっとも望ましいのは、2位か3位で通過してた上で、1回戦で巨人を破って勢いに乗ってから中日と当たることのような気がしないでもありません。これがベストのように見受けられます。次善のケースは、1位通過=優勝を果たして、2-3位間の1回戦で巨人が勝ち上がって来て、中日との対戦を回避できることではないかという見方も出来ます。しかし、1位通過にはリスクもあって、中日が勝ち上がってきた場合、巨人を下して勢いに乗った中日と戦うのは、ややしんどいと考える人もいるように思います。ひょっとしたら、これが最悪のケースで、その次に悪い2番目の最悪ケースが、巨人が1位通過を果たして、1回戦で実力の拮抗する中日と戦わねばならないケースのように思えます。もっとも、この2番目の最悪ケースでも、中日に勝って勢いをつければ、相性のいい巨人に勝って日本シリーズに出場するのは難しくない可能性があります。他方で、3位になってしまって、ナゴヤドームで中日と1回戦をやらねばならないのは、やや分が悪いと考える人も少なくないように思います。従って、3位通過も不安がありますから、間を取って2位通過くらいがいいんじゃないかと、私は公務員らしく中庸な考えを持っていたりします。もちろん、短期決戦ですから、今シーズンにおけるそれなりの大数の法則に従った相性があてにならないことは承知の上の頭の体操です。勝負事ですから相手もありますし、コトはそんなに単純ではないのは当然です。

最後に、リリーフ陣を酷使しての1位通過は余り意味がない、と以前から私は考えていて、その考えは今も変わっていません。今夜の怪しげな考察結果も私の考えをサポートしてくれているように見受けられます。もちろん、JFK を酷使せずに1位通過できるのであれば、クライマックス・シリーズ1回戦で巨人が勝ち上がることを期待して1位通過を目指すのもひとつの考え方です。繰返しになりますが、コンドルセのパラドックスなんて持ち出さなくても、相性の点から明らかです。しかし、ここに来て、リリーフ陣の疲れが明確に見え、終盤に打ち込まれて点を取られた結果、かなり防御率を下げているのも事実なんですから、1位通過にこだわってリリーフ陣にムリをさせる必要はないことを再び強調しておきたいと思います。

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