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2007年10月 2日 (火)

ハリー・ポッター第7話「死の秘宝」のネタバレ第2弾

今日は朝からが広がり、時折、細かい雨が降るぐずついたお天気でしたが、昼前からは雨の気配はなくなり、お天気は回復しました。昨日より気温も上がりました。

8月30日にハリー・ポッターの第7話「死の秘宝」のネタバレ第1弾で分霊箱 (horcrux) を取り上げてから、すでに1ヶ月以上がたってしまい、私も忘れかけた部分があったりしますので、そろそろ第2弾に取り組みたいと思います。言うまでもありませんが、今夜のエントリーもネタバレがいっぱいですので、読み進む人はそれなりの自覚の下で読み進んで下さい。また、薄れつつある記憶をたどって書き飛ばしましたので、当然のことながら、内容の正確性については無保証です。
今夜のテーマは第7話の発売前に大いに話題になった、誰が死ぬか、です。と言うのは、発売前から話題を盛り上げるためでもないんでしょうが、作者のローリング女史が「主要登場人物のうち2人が死ぬ」と発言し、これがハリー、ロン、ハーマイオニのトリオのうちの2人ではないかと受け止められていたからです。しかし、発売されて第7話を読むと、特に、最後のエピローグを見れば明らかなんですが、このハリーとロンとハーマイオニのトリオは死にません。主人公は死なないという古典的な原則が維持されています。エピローグは19年後と題されていますから、このトリオも30代後半の中年に差しかかっているわけで、ハリーはロンの妹のジニーと結婚し、結婚と出産の後に死亡したルーピン先生とトンクスの遺児テディを長男として養子にしたのを含めて、次男ジェームズ、三男アルブス・セブルス、長女リリーの4児の親になります。名前の由来は明らかでしょう。ダンブルドア校長先生とともに、スネイプ先生がこの本で重要な役割を果たしたことを暗示しています。それから、これも想像されていた通り、ロンとハーマイオニが結婚し、ローズとヒューゴという子供をもうけます。
それから、第7話で死ぬんではないですが、ダンブルドア校長先生とハリーの名付け親のシリウス・ブラックは生き返りません。生き返りませんが、何度かハリーとコンタクトを取ります。なお、ダンブルドア校長先生については、8月30日付けのエントリーで取り上げた分霊箱のうちのゴーントの指輪を第6話「謎のプリンス」で破壊したわけなんですが、その際に、ダンブルドア校長先生は呪いを受けます。杖腕が黒く萎えてしまったのはすでに明らかな通りで、さらに、1年後に死ぬと言う呪いでした。スネイプ先生が手を尽くしますが、どうにもなりません。ダンブルドア校長先生はこの1年後の死の呪いを逆手に取った形で、呪いで死ぬ前に不死鳥の騎士団であるスネイプ先生のカモフラージュのために、第6話の最後にスネイプ先生の手にかかって死ぬことになるわけです。

さて、それでは、以下に死んでしまう登場人物を不死鳥の騎士団と死喰い人とその他に分類して掲げます。大雑把に話が進む順番にしたつもりなんですが、やっぱり何となくで、死喰い人側のトップはヴォルデモート卿にしましたし、その他にも、順序についてはやや記憶が不確かな部分がありますのでご容赦下さい。

  • 不死鳥の騎士団
    • マッドアイ・ムーディー
    • フレッド・ウィーズリー
    • ルーピンとトンクス夫妻
    • スネイプ先生
  • 死喰い人
    • ヴォルデモート卿
    • クラッブ
    • 狼男グレイバック
    • ピーター・ペティグリュー (ワームテール)
    • ナギニ
  • その他
    • ヘドウィグ
    • ドビー
    • コリン・クリービー
    • スクリムジョール魔法大臣
    • スプラウト先生

まず、消去法ではないんですが、私が見落としている場合は別にして、上のリストにある以外の主要な登場人物は死にません。もちろん、ハリー、ロン、ハーマイオニのトリオは死にませんし、ネビル・ロングボトムやルーナ・ラブグッドなんかも生き残ります。フレッドを除くウィーズリー家の面々もロンを含めて死にません。ハグリッドとピーブスとマクゴナガル先生は最後の戦いの後で、ピーブスはやや違ったやり方ですが、ホグワーツ校を立て直すのに尽力することが示唆されています。死喰い人の側では、ドラコ・マルフォイは大怪我をしながらもマグル式の手術で助かり、Scorpius と言う男の子の父親になったりします。
リストに戻ると、まあ、正確に言えば、ナギニやヘドウィグは動物ですし、ドビーも屋敷僕ですから人間かどうかは疑わしいんですが、一応、リストには入れてあります。一番最初に死ぬのは、ハリーが17歳になる時点で魔法の保護 (protection) が切れることから、ダーズリー家から移動する際に、死喰い人からの攻撃によりヘドウィグとマッドアイ・ムーディーが死にます。ムーディーはヴォルデモート卿に殺されます。なお、ここで脱線してしまうと、ヘドウィグは英語の原書を読んで初めて知ったんですが、メスです。日本語訳でもどこかに出て来るのかもしれませんが、私の記憶にはありません。英語の原書では she her her の女性の人称代名詞でで受けています。それから、ついでなんですが、最後に死ぬのはスプラウト先生です。不死鳥の騎士団と死喰い人の最後の決戦の場となったホグワーツ校での戦いの帰趨が決した後、死喰い人の攻撃によってではなく、お亡くなりになります。お歳でしたので老衰かもしれません。これまた脱線なんですが、スプラウト先生がお亡くなりになった後、ホグワーツ校に残って最後の戦いでダンブルドア軍団のリーダーとなっていたネビル・ロングボトムがホグワーツ校の薬草学の教授職を襲います。
スネイプ先生と一部を除いて個々の登場人物の詳しい死亡の状況は割愛します。多くはホグワーツ校を舞台とする最終決戦で死にます。割愛する理由は、長くなるのとコリン・クリービーのようにいきなり遺体が運ばれたり、死んだことを知らされるだけの人もいるからです。ホグワーツ校での最終決戦以外では、例えば、8月30日の分霊箱のエントリーでサラッと言及したんですが、ゴイルとともにドラコ・マルフォイの手下をしているクラッブはホグワーツ校の必要の部屋にあったレイブンクローの髪飾り (diadem) を偶発的に破壊してしまい、その呪いで死んだりします。もっとも意外だったのはドビーです。7月10日のエントリーで取り上げたマグルネットの「みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭」に従えば、屋敷僕のドビーは最も死ぬ確率が低くて、スコアは200だったと思うんですが、このドビーが死んでしまいます。もっとも、マグルネットのこの本も、ルーピン先生とトンクス夫妻が死ぬことは的確に予想していたりしました。それはさて置き、ドビーについては、死喰い人の本拠地となったマルフォイ家のマナハウス (manor house) にハリーが捕まった時に、ハリーを助けるために、同時に、ドビーの主観的な願望としては、かつてのご主人であるマルフォイ家を守るために犠牲となります。最後に、何と言ってもスネイプ先生です。スネイプ先生の最期は壮絶な失血死で、ヴォルデモート卿のペットのナギニに殺されます。疑いの余地なく不死鳥の騎士団の一員でした。スネイプ先生は死ぬ前に記憶を噴出させ、ハリーはハーマイオニからフラスコを受け取って蓄えます。ハリーを見つめて 'Look...at...me...' と言いながら、母親にそっくりと言われるハリーの緑の瞳と目が合って死んで行きます。スネイプ先生が残した記憶から、スネイプ先生はハリーの母親であるリリーとその妹のペチュニア叔母さん姉妹の幼馴染みで、ペチュニア叔母さんもハリーのことをとってもかわいがっていた過去が明らかにされます。スネイプ先生はヴォルデモート卿からリリーを守れなかったことを後悔して、その息子であるハリーを命をかけて守り抜くとダンブルドア校長先生に誓ったことも記憶から知れました。スネイプ先生の守護霊 (patronus) はリリーを示唆する雌鹿だったりします。後半を中心に、第7話はほとんどスネイプ先生が主人公と言ってもいいほどです。

長くなるのでこれくらいにしておきますが、この後は、出来れば、ネタバレ第3弾として、タイトルとなっている3つの「死の秘宝」とともに親の愛情について横断的に取り上げたいと思います。人物的にはスネイプ先生が主人公と言っても過言ではないほどの第7話「死の秘宝」なんですが、トピック的には随所に親の愛情、特に、母の愛が散りばめられています。ハリーの母親のリリーは言うに及ばず、家族を守ろうと不死鳥の騎士団を裏切りながらもフレッドを殺されたモリー・ウィーズリー、ドラコを助けようとするナルシッサ・マルフォイなどです。もっとも、すでに明らかになっているように、ルーナ・ラブグッドには母親がいませんので、何と発音するのか正確には知りませんが、第20章のタイトルとなっている Xenophilius Lovegood (¿ゼノフィリアス・ラブグッド?) と言う名の父親がいます。このルーナの父親が魔法界ではよく知られた「三兄弟の物語 (The Tale of the Three Brothers)」を第21章でハリーたちに話して、第21-22章で第7話のタイトルとなっている3つの「死の秘宝 (The Deathly Hallows)」が明らかにされます。
出来るだけ早めにアップしたいと考えています。

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