秋が深まり、ジャカルタのハロウィンを想う
今日は、やや雲が多かったものの、まずまずいいお天気でした。雲が広がった分だけ気温は昨日ほど上がりませんでした。9月いっぱいでクールビズが終わって、先週から背広とネクタイの服装に戻りました。でも、先週なんかは私はネクタイだけで失礼していたりしましたが、さすがに、今週からは上着を着用しています。気温も下がって来て、グッと秋らしくなった気がします。
来週の10月17日に公表予定の国際通貨基金 (IMF) の世界経済見通しのうち、第3章以降がネットで公表されています。日本の報道では第4章の "Globalization and Inequality" なんかが注目されているようです。それはさて置き、経済の話題は来週に回すとして、秋が深まるとともに、先日、我が家の玄関のドアにカボチャの飾付けがお目見えし、下の子なんかはハロウィンだと喜んでいます。そうです。10月31日はハロウィンです。

ジャカルタにいたころはアパートでハロウィンの催しがありました。治安の問題もあって、子供達がアパートの外に出るようなことはありませんでした。中庭にハロウィンらしく扮装した子供達が集まって記念写真を撮ったり、各戸を回って "Trick or Treat!" と言いながらお菓子を集めて回ったりしました。アパートと言っても、タワー A と B があって、かなりの部分が子供のいる200世帯くらいが暮らしていましたから、全部回りきるのはタイヘンだったろうと思います。我が家が住んでいたアパートはインターナショナル・スクールにかなり近くて、日本人学校に通うのも便利でしたから、住人の大部分が日本人をはじめとする外国人でした。そのアパート中をお菓子を入れる大きな袋を持った子供達が走り回っていた記憶があります。私はチリのサンティアゴにもいたんですが、独身で子供がいなかったせいもあって、チリのハロウィンはまったく覚えありません。キリスト教国らしい行事と言えば、クリスマスで大騒ぎしたことが印象的です。さて、話をハロウィンに戻すと、昨年は、青山通りで商店連合会の企画により AOYAMA ハロウィン・イベントがあり、下の子が参加しました。ドラキュラのマントとシルクハットで扮装して、商店街に登録されているお店をくまなく回りました。今年も MINATO あらかるとのイベント紹介のサイトによれば、10月26日の金曜日の夕方に同じイベントが開催されるようです。昨年はマントを引きずっていた下の子も、かなり背が伸びたように見受けられますので、私がマントのすそを持たなくても済むような気がしないでもありません。
よく知られている通り、インドネシアはイスラム教徒の比率が最も多く、人口比で80%くらいを占めると言われています。もちろん、宗教の自由は認められていると言われているんですが、無宗教は認められていません。何らかの宗教を信仰することが義務付けられているわけです。無宗教を許容しないのは、正確には宗教の自由とは言えないんではないかと私は考えているんですが、知り合いの中には共産主義に対する警戒感からそうしていると言う人もいます。ですから、観光による入国の際は構わないのかもしれませんが、我が家がジャカルタのアパートに入居した時、入居者全員の宗教を記入する欄があったりしました。このブログでも何度か表明しているように、我が家は一向宗の門徒、高校の教科書なんかに載っている表現だと、浄土真宗の信者ですから、仏教徒と記入しました。おそらく、私の想像ではアパートの半分くらいを占める日本人の多くは仏教徒と記入したんではないかと思いますが、その仏教徒の子供達がハロウィンのイベントを大いに楽しんでいるわけです。ですから、この週末はラマダン明けだと思うんですが、このラマダンなどよりは宗教色がとっても薄くて、日本人にも受け入れやすいイベントだという気がします。もっと言えば、宗教色という点では、私の直感的な印象なんですが、クリスマスよりもハロウィンの方が宗教的な色彩がより薄い気がします。もちろん、ラマダンの比ではありません。ですから、青山通りの商店街のようにハロウィンのイベントを催せば、かなり人気が出るように思うんですが、なぜか、日本ではハロウィンは盛り上がらないような印象があります。バレンタインデーがチョコレート業界の陰謀であるという説を耳にしたりしますが、ハロウィンを積極的に活用しないのは欲のないことかもしれません。せめて、ケーキ業界のクリスマス並みにならないものかと私は密かに期待していたりします。
秋から冬にかけてのキリスト教の行事はハロウィンとクリスマスがありますが、私はハロウィンの時期にはジャカルタの生活を、クリスマスの時期にはサンティアゴの生活を、それぞれ思い出してしまいます。何となく、週末前の軽い話題ということで、ネットで拾ったピカチュウの画像なんかも置いて、海外生活の思い出の日記に分類しておきます。
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