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2007年11月15日 (木)

欧米経済の動向に関するメモランダム

今日も、朝から秋晴れのいいお天気で、気温も昨日と同じくらい高くなり、20度を超えたようです。でも、今夜から気温が下がり始めるとの天気予報です。

先屋のエントリーは少し中休みでモンティ・ホール問題を取り上げましたが、今夜は経済に戻って、取りあえず、海外経済、特に、欧米経済の動向に関するメモランダムを、ハッキリ言えば、自分自身のためのリファレンスとしてブログのエントリーに残しておきたいと思います。ウェブ魚拓も含めて、アチコチにリンクが張ってあります。まとまりのないエントリーになりますが、自分自身へのメモランダムですので、ご容赦下さい。
まず、ユーロ圏の7-9月期の成長率は EU13 で季節調整済み前期比で0.7%、 EU27 で同じく0.8%でした。年率に引き直すと2%台後半と考えられます。一昨日のエントリーで私は日米欧とも7-9月期はそこそこの成長率を記録した後、10-12月期は大きく落込み、特に、日本についてはマイナス成長になっても不思議ではありませんし、さらに、来年1-3月期の成長も緩やかなものにとどまると書きましたが、基本的には現時点で、私のシナリオ通りにコトが進んでいるよいうに思います。参照先は以下の通りです。

それから、米国では、連邦準備制度理事会 (FED) のバーナンキ議長が Cato Institute の設立25周年記念の金融コンファランスにおいて講演し、現在、年2回の議会証言において2年先までの経済見通しを発表しているんですが、金融政策の透明性を高めるため、これを年4回に増やして3年先まで公表すると表明したらしいです。その代わりと言ってはナンなんでしょうが、インフレーション・ターゲティングの導入は見送るとのことです。よく知られているように、もともと、バーナンキ議長はインフレ目標論者だったんですが、昨年の秋口から1年余りの FED 内部でのインフレ目標に関する検討を経て、結局、諦めたのかもしれません。私は何度もこのブログ表明しているように、基本的にはリフレ派ですし、別の観点からは、金融政策にも国民主権が及ぶと考えています。当然です。日銀は政府からは独立していても、代議制民主主義を憲法にうたう民主主義国家において、国権の最高機関たる国会から独立できるハズもありませんし、独立すべきでもありません。しかし、リフレ派=インフレ目標論者とは限りませんし、リフレ政策がインフレ目標に集約されるわけでもありません。現時点で、国民の間にインフレ目標導入のコンセンサスがあるとまでは、私は確信できません。国民の間にコンセンサスがなさそうであることについては、日米に共通していることのように見受けられます。ですから、と言うわけでもないんですが、私は現時点ではリフレ政策ポータル Wiki のバナーは貼っていません。同業者のブログなんかでちょくちょく見かけたりしますが、少しデザインが気に入らないのも一因だったりします。話は別で、まったくどうでもいいことですが、 Cato Institute とは、 Wikipedia によれば、ワシントン D.C. にある libertarian think tank だそうです。このパラに関する参照先は以下の通りです。

最後に、我が国の金融機関にも想定外の損失をもたらしているサブプライム・ローン問題ですが、今週の "The Economist" に "CDOh no!" と題した記事が掲載されています。金融機関の人なんかが注目している ABX 指数が大幅に低下しているグラフが掲載されています。邦銀でも、「我が社が保有している CDO は AAA などの高格付けだから大丈夫」との説明も聞かれますが、格付けの低い CDO は言うに及ばず、たとえ AAA であっても通常では考えられないようなディスカウントを余儀なくされていることが読み取れます。格付けの適正化が迅速に行われない限り、そのうちに、CDO の市場は消えてなくなるような気がしないでもありません。何度か表明した私の意見の繰返しになりますが、来年1-2月に予定されている欧米金融期間の通期決算で、どんなオバケが飛び出すか、分かったものではないと私は恐れています。これも蛇足ながら、その意味で、ESP フォーキャストの11月調査結果で日銀の利上げ予想時期が来年1-2月に集中しているのが、今さらながらに、とっても不思議です。

Subprime performance

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