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2007年11月22日 (木)

ハリー・ポッターの章別ストーリー - ネタバレ番外編

今日も、朝から秋晴れのいいお天気になりました。でも、気温は上がりませんでした。着々と冬の足音が近づいています。

Harry Potter and the Deathly Hallows

週末の3連休前の今夜のエントリーはハリー・ポッター最終第7巻 "Harry Potter and the Deathly Hallows"ネタバレ番外編で、章別のストーリーの概要です。いままで書き貯めておいたメモの一挙大公開です。ネタバレは読みたくない向きもあるでしょうから、読むかどうかは自己責任でのご判断をお願いします。なお、一応、私は上の写真にある米国版の全編を読み通したんですが、意味を取り違えていたり、読み飛ばしていたりする箇所がないとは言えません。内容の正確性はあくまで無保証です。それから、まだ邦訳が出版されていませんから、既出でない名前や言葉は日本語にせずに英語でそのまま表記している部分があります。

  1. The Dark Lord Ascending
    マルフォイ家の屋敷でヴォルデモート卿や死喰い人が打合せをしています。悪だくみ会議の様子。 Charity Burbage が処刑されるのを見て、ドラコは失神してしまいます。とっても暗いオープニングです。
  2. In Memoriam
    ダーズリー家に戻ったハリーが、自分の荷物をせっせとリュックにまとめつつ、Elphias Dogeのインタビューを基にしたダンブルドア校長先生の追悼記事を日刊預言者新聞で読みます。それから、リータ・スキーター記者がダンブルドア校長先生の伝記本を出版するとかで、インタビューを受けています。
  3. The Dursleys Departing
    ダーズリー家の3人が不死鳥の騎士団の用意した安全な場所に避難します。魔法の存在を認めようとしない両親は渋るんですが、ダドリーの決断により行くことになります。最後に、ハリーがダドリーに "Big D" と呼びかけるシーンは感動を覚える人もいるでしょう。
  4. The Seven Potters
    リリーの守護の魔法はハリーが17歳になった時点で切れるので、ハリーも避難します。ロン、ハーマイオニー、フレッドとジョージ、フラー、マンダンガスの6人がポリジュース薬を飲んでハリーに化けて箒に乗って出発します。マンダンガスは体が小さいので選ばれています。もっとも、ハリー本人はハグリッドがシリウスからもらい受けたバイクで出発します。しかし、途中で死喰い人に襲われヘドウィグが犠牲になります。
  5. Fallen Warrior
    第1次避難先のトンクスの両親の家に着いた後、ハリーとハグリッドはポートキーを使って不死鳥の騎士団の本部になっている隠れ穴、すなわち、ウィーズリー家に行きます。死喰い人に襲われたことで、誰かが裏切って情報を流しているんじゃないかと疑心暗鬼になったりします。死喰い人にに襲われたため、ジョージは片耳がなくなってしまいます。また、マンダンガスとマッドアイ・ムーディーのペアも行方不明になっていて、ムーディーが死んだことが示唆されます。ヴォルデモート卿は箒に乗らなくても飛べることをみんなで不思議がります。
  6. The Ghoul in Pyjamas
    ハリーは他の人を危険な目にあわせたくないので、1人で分霊箱を探しに出ようとしますが、ロンとハーマイオニーは十分な覚悟の上で、いっしょに行くことに決めます。隠れ穴ではビルとフラーの結婚式の準備を進めていますが、モリーがハリー、ロン、ハーマイオニーの3人に別々の用事を言いつけて、3人が相談できないように引き離すようにします。3人で相談しているところにグールお化けが出て来ます。
  7. The Will of Albus Dumbledore
    ハリーの17歳のお誕生日に魔法省大臣のスクリムジョールが現れ、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人に宛ててダンブルドア校長先生からの遺品があると言い出します。ロンには火消しライター、ハーマイオニーには童話の本、"The Tales of Beedle the Bard" 、そして、ハリーにはホグワーツ校に入って初めてのクィディッチの試合でハリーがキャッチしたスニッチが贈られました。しかし、ハリーに残されたグリフィンドールの剣はダンブルドア校長先生の個人的な所有物かどうかが疑わしいので渡さないと言われてします。
  8. The Wedding
    この章はタイトル通り、ビルとフラーの結婚式がメインです。ハリーは安全のためポリジュース薬を飲んで、ウィーズリー家の遠縁の男の子に化けて参列します。これも、ウィーズリー家の親戚のミュリエルおばさんが若い頃のダンブルドア校長の悪い噂を喋りまくります。クラムが招待されていて、ルーナの父親がグリンデルヴァルトの闇のマークを付けていると怒り出します。なお、クラムは Gregorovitch の作った杖を使っていることが判明します。最後に、シャックルボルトの守護霊が現れて、「魔法省陥落、スクリムジョール大臣死亡、死喰い人が接近!」という知らせが飛び込んで来ます。
  9. A Place to Hide
    結婚式の会場はパニックに陥ります。ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は逃げ出して、そのまま逃亡生活に入ります。ハーマイオニーのビーズのバッグには必要なものが全部入っていてハリーとロンは感心してしまいます。一度はマグル界のカフェに身を隠そうとしたんですが、すぐに死喰い人に発見されてしまって攻撃を受けます。何とか難を逃れて、ハリーの強い主張により、シリウスの家で、ハリーが相続したグリモールド・プレイス 12番地に行くことにします。ハリーは額の傷が痛んで、また意識がヴォルデモート卿とシンクロしてしまいます。
  10. Kreacher's Tale
    グリモールド・プレイス12番地のシリウスの部屋で、ハリーはリリーがシリウスに宛てた手紙と同封されていた赤ちゃんのころハリー自身の写真を見つけます。ハリーとハーマイオニーが階下に降りて行く途中、シリウスの弟が Regulus Arcturus Black であることを知り、R.A.B が誰であったのかを知ります。ロンとともに3人でクリーチャーのところにロケットについて聞きに行き、長い長いクリーチャーの話が始まります。その中で、例の洞窟に置き去りにされたクリーチャーが姿くらましと姿現しで家に戻ったことを知り、屋敷僕の魔法は魔法使いや魔女の魔法とは違うのだ、ということを認識します。レギュラスはクリーチャーにロケットを破壊するよう遺言したのですが、クリーチャーの魔法では破壊することが出来ず、その上、マンダンガスに他のブラック家のお宝と一緒にロケットも盗まれてしまったのだとクリーチャーは泣きながら告白します。ハリーはクリーチャーにマンダンガスを探し出して連れて来るようクリーチャーに命じます。クリーチャーはハリーをご主人さま Master と呼ぶようになります。
  11. The Bribe
    クリーチャーがなかなか戻らない上に、屋敷の外には見張りの死喰い人が現れ緊張感が高まる中、突然、ルーピン先生が現れてハリーたちを守るためいっしょに旅に付いて行くと申し出ます。が、妻のトンクスが妊娠中と聞いて、ハリーはわざと乱暴な言葉でルーピン先生を追い返します。ルーピン先生が出て行くのと、ほとんど入れ替わりにクリーチャーがちゃんとマンダンガスを連れて帰って来ます。でも、マンダンガスは他のお宝と一緒にロケットを売り飛ばそうとした時、魔法省の役人らしい見知らぬ女に取り上げられてしまったと言います。ヒキガエルに似ていたとも言います。この章のタイトルから賄賂として渡したことが示唆されます。
  12. Magic is Might
    ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はアンブリッジからロケットを取り返すために、ポリジュース薬を使って魔法省の役人に化けて魔法省に侵入します。しかし、ロンは潜入直後にヤックスリーという死喰い人の部屋の雨漏りの修理をするよう命令されてしまいます。断ることが出来なくて、ロンはハリーたちと別れて雨漏りの修理に向かいます。その時、ハリーとハーマイオニーは目的のアンブリッジに遭遇します。
  13. The Muggle-Born Registration Commission
    ロンが化けている魔法省の役人の奥さんが、魔法省の裁判室でアンブリッジやヤックスリーから取調べを受けているところを、ハリーとハーマイオニーが救出して、気絶したアンブリッジからロケットも奪い返して、みんなで魔法省を脱出します。
  14. The Thief
    魔法省からの脱出に成功したハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は姿くらましでグリモールド・プレイス 12番地に戻ろうとするんですが、ヤクスリーがハーマイオニーの袖をつかんで付いて来てしまったので、クィディッチのワールドカップが開かれた森に着いてしまいます。3人はテントを張って野外生活に入ります。ロンは不機嫌でヴォルデモート卿の名前を言ってはいけないと強く主張し、その後の仲たがいにつながります。分霊箱は壊せず、3人で順番に持ち歩きます。
  15. The Goblin's Revenge
    ロンの機嫌が最悪になり、ハーマイオニーの料理に文句を付けたりします。分霊箱をを長く身に付けていると精神的によくないようです。トンクスの父のテッドやディーン・トーマスとともに、ハリーたちのテントの近くの堤防でしゃべっていたゴブリンの話から、分霊箱はグリフィンドールの剣で破壊できることを知ります。さらに、ホグワーツの校長室に飾ってあった剣は偽物で、本物はダンブルドアがどこか別の場所に隠していることが分かります。そして、章の最後で、ロンの不機嫌が募ってテントから出て行きます。
  16. Godric's Hollow
    その昔に、ダンブルドア一家がゴドリックの谷に住んでいたことから、ハーマイオニーはバチルダ・バッグショット婆さんにグリフィンドールの剣を託した可能性を考え、他方、ハリーは両親のお墓参りをしたい思いから、2人でゴドリックの谷に行きます。季節は進んでクリスマスになっています。ハリーの両親のお墓には "The last enemy that shall be destroyed is death." と彫られていました。意味深長です。
  17. Bathilda's Secret
    ハリーとハーマイオニーはお墓参りの帰り道でバチルダらしきお婆さんに出会って、言われるまま家まで付いて行きます。しかし、バチルダは殺されていて、体をナギニに乗っ取られていました。ハリーだけが2階に呼び上げられた後、バチルダの身体からナギニが現れます。ハーマイオニーの機転で逃げおおせましたが、ハリーの愛用の杖が折れてしまいます。それから、ハーマイオニーはリータ・スキーター記者によるダンブルドア校長先生の伝記本をバチルダの家から持ち帰ります。
  18. The Life and Lies of Albus Dumbledore
    この章はタイトル通りに、バチルダの家から持ち帰ったダンブルドア校長先生の伝記本を読んで過ぎます。ダンブルドアがホグワーツ校を卒業した直後、後に闇の魔法使いとしてダンブルドアに倒されたグリンデルヴァルトと親友だった事実が明かされます。アルバス・ダンブルドアの弟の Aberforth と妹の Arianna のことも書いてありました。
  19. The Silver Doe
    テントの近くに銀色の雌鹿の守護霊が現れ、ハリーをグリフィンドールの剣が沈んでいる池まで連れて行ってくれます。ハリーは池に飛び込むのですが、首に掛けていた分霊箱に邪魔されて溺れかけ、死にそうになったところにロンが登場し、溺れてるハリーを助けて、さらに、グリフィンドールの剣も拾って、かなり手間はかかりますが、分霊箱もロンが破壊します。ダンブルドアからロンに贈られた火消しライターはパスワードを入力するとラジオになり、ハリーたちの居場所を突き止められたようです。雌鹿の守護霊は、誰のものかは謎のままなんですが、後に、スネイプ先生の守護霊が雌鹿であることが明かされ、スネイプ先生が送ったのではないかと示唆されます。
  20. Xenophilius Lovegood
    グリンデルヴァルトの闇のマークについてルーナのお父さんの Xenophilius Lovegood に訊きに行きます。 Xenophilius はクィブラー誌でハリーを応援しているんですが、3人が現れると何だか気乗りしない様子で、3人は不思議に感じます。変わり者ですから、家の中にはいろいろとヘンテコリンなものでいっぱいでした。
  21. The Tale of the Three Brothers
    前章からの続きで、 Xenophilius によると闇のマークは Deathly Hallows のマークだと言うことが判明します。 Deathly Hallows とのは魔法界では誰でも知っている、子供達向けのおとぎ話 "The Tale of the Three Brothers" に登場する3つの宝物のことで、無敵の杖 Elder Wand 、死者を呼び戻せる石 Resurrection Stone と、最後はハリーも持っている透明マント Cloak of Invisibility ということで、 Death が3兄弟の要求で与えたものということになっています。しかし、ここでも死喰い人に襲われます。実は、 Xenophilius はルーナを人質に取られていたので、ハリーたちの居場所をコッソリと死喰い人に連絡していました、でも、家の中にある妙チキリンなものが大爆発を起こして3人は逃げ切ります。
  22. The Deathly Hallows
    ハリーの興味は分霊箱から大きく Deathly Hallows に切り替わってしまい、ハーマイオニーとロンは分霊箱こそダンブルドアが自分たちに遺した課題だと主張するのですが、ハリーは夢中になってしまいます。さらに、ヴォルデモート卿の名前を口に出してしまったため、死喰い人に見つかり3人は包囲されてしまいます。
  23. Malfoy Manor
    捕まった3人は敵の本拠になっているマルフォイ家の屋敷に連れて行かれます。ハーマイオニーだけがベラトリックスに連れて行かれてしまいますが、ハリーとロンの牢には杖職人のオリバンダーとルーナなどもいました。そこへドビーが姿現しで登場します。魔法使いや魔女の魔法で保護されていた地下牢なんですが、屋敷僕の魔法には効かないようです。ドビーの姿くらましと姿現しで、囚われのみんなをビルとフラーの新居に連れて逃げてくれました。ドサクサにまぎれて、ハリーはドラコの杖を失敬します。でも、ドビー自身はベラトリックスの投げたナイフで死んでしまいます。
  24. The Wandmaker
    ハリーはお墓を掘ってドビーを葬ります。ようやく、ハリーは Deathly Hallows よりも分霊箱に集中する決心がつきます。グリンゴッツ銀行のベラトリックスの金庫に分霊箱があるとにらんだハリーは、マルフォイ屋敷の地下牢からいっしょに逃げて来たゴブリンのグリップフックにグリンゴッツ銀行の金庫破りに協力して欲しいと頼みます。そして次に、ハリーたちは同じく地下牢から一緒に逃げて来た杖職人のオリバンダーに Elder Wand のことなど、色々と杖について気になっていたことを質問します。そして、ダンブルドア校長先生の杖が Elder Wand だったことが明らかになり、すでに、ヴォルデモート卿がお墓から掘り出していることが明らかになります。
  25. Shell Cottage
    この章のタイトルはビルとフラーの新居のことです。海岸線にあります。ここで、ハリーはゴブリンのグリップフックの申出を受入れ、金庫破りに協力するなら、時期を明確にせずにグリフィンドールの剣を引き渡すことを約束します。しかし、ハリーはグリンゴッツ銀行で働いていたビルから、ゴブリンの考え方について忠告を受けます。それから、またしてもルーピン先生が突然現れ、トンクスに男の赤ちゃんが出来たことを知らせに来ます。ハリーに名付け親になってほしいと頼みます。
  26. Gringotts
    いよいよ、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が、グリップフックの手引きでグリンコッツ銀行のベラトリックスの金庫に侵入します。ベラトリックスに化けるのはハーマイオニーで、もちろん、ポリジュース薬を使います。ロンも化けますが、ハリーとグリップフックは透明マントに隠れます。でも、金庫に向かうトンネルの途中で魔法を洗い流す滝に打たれて、ハーマイオニーとロンのポリジュースの魔法が解けて元の姿に戻ってしまった上に、金庫の宝物には素手では触れず、さらに、グリンゴッツ銀行を守るゴブリンたちは金庫のドアの外まで迫ります。しかも、金庫番にはドラゴンがいて火を吹きまくります。ハリーはハッフルパフのカップを手に入れてから、金庫番のドラゴンの鎖を壊してドラゴンを解放し、3人でドラゴンの背中に飛び乗って脱出してしまいます。
  27. The Final Hiding Place
    ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人を乗せたドラゴンは湖に到着し、3人はドラゴンの背中から飛び降ります。ハリーの額の傷跡が痛み出し、ヴォルデモート卿が分霊箱を盗まれたことを知って激怒しているとか、残りの分霊箱の無事を確かめようとしていることを知ります。ホグワーツ校に隠してある分霊箱は大丈夫との考えで、ヴォルデモート卿はまず生家のゴーントの家に行きます。これを知ったハリーは、ロン、ハーマイオニーといっしょに、すぐホグワーツ校に向かうことにします。
  28. The Missing Mirror
    透明マントに隠れてホグズミードに入った3人は死喰い人に見つかって、吸魂鬼にまで襲われてしまいます。しかし、ある店の主人が3人を助けてかくまってくれます。実は、この店主がダンブルドア校長先生の弟の Aberforth でした。マルフォイの屋敷にドビーを送ってくれたのも Aberforth だと分かりました。ダンブルドア校長先生の過去については Aberforth の独白から明らかになります。でも、アルバスと Aberforth はそんなに仲がよくない兄弟のようで、 Aberforth はハリーに外国に逃げることなんかを勧めたりします。しかし、結局、 Aberforth は壁に掛けてあった Arianna の肖像画からホグワーツへの秘密の通路を開いてくれ、3人はネビルの迎えを受けます。
  29. The Lost Diadem
    ハリーたち3人はネビルとともに秘密の通路をホグワーツ校へ向かいます。ネビルはダンブルドア軍団のリーダーでした。ホグワーツ校ではスネイプ先生が校長になり、死喰い人の Carrow 姉弟が幅を利かせていると知ります。ホグワーツ校の必要の部屋に到着し、大勢の生徒に囲まれてドラゴンに乗ってグリンゴッツ銀行から逃げたこととか、いろいろと質問されます。協力を申し出るダンブルドア軍団の仲間には分霊箱のことを言うに言われず、ハリーがレイブンクローに由来する特別なアイテムについて質問すると、ルーナが何世紀も前に行方不明になっている「レイブンクローの diadem がある」と答えます。で、レイブンクロー寮にあるレイブンクローの銅像をルーナとハリーが見に行くことになり、グリフィンドールのようなパスワードではなく、なぞなぞを解いて寮の中に入ると、そこに、死喰い人の Alecto Carrow が現れます。
  30. The Sacking of Severus Snape
    Alecto Carrow はルーナがやっつけます。騒ぎで起きて来たレイブンクローの寮生たちは大喜びです。姉の後から弟の Amycus Carrow が来て、マクゴナガル先生になぞなぞを解いてもらって寮の中へ入ります。ハリーが Amycus を倒します。マクゴナガル先生がハリーに質問し、ダンブルドア校長との約束のためホグワーツ校に戻って来たと聞くと、 Carrow 姉弟を縛り上げて、他の先生たちとも協力して、ハリーを差し出せとのヴォルデモート卿の要求を突っぱね、全校挙げて戦闘体制に入ります。マクゴナガル先生がとてつもなくカッコいいです。特に、 "Hogwarts is threatened!" と shout した後、 "Man the boundaries, protect us, do your duty to our school!" なんて、DVD を買って原語で聞きたいと思います。それから、ウィーズリー一家で1人だけ疎遠になっていたパーシーも戻って来て不死鳥の騎士団に参加します。章のタイトルの意味は、スネイプ先生がマクゴナガル先生によってホグワーツ校から追い出されて、空を飛んで脱出したことに由来します。
  31. The Battle of Hogwarts
    その名の通り、ホグワーツ校を舞台にした最後の戦いが始まります。不死鳥の騎士団のメンバーが続々とホグワーツ校に集まって来ます。しかし、ハリーはマクゴナガル先生の示唆で戦闘には参加せず分霊箱を探します。そして、ほとんど首なしニックから、レイブンクロー寮のゴーストである Grey Lady を紹介してもらって尋ねます。 Grey Lady はレイブンクロー寮の創設者ロウェナの娘で、自分が母の diadem を盗んで隠し、トム・リドルにも同じ話をして隠し場所を教えてしまったと言います。ハリーはとうとう必要の部屋で見かけた胸像の冠だと気付きます。この間、ロンとハーマイオニーは、バジリスクの牙でハッフルパフのカップを破壊します。で、3人そろって必要の部屋に入り diadem を探している時、突然、マルフォイ、クラッブ、ゴイルの3人が登場します。屋敷からハリーを逃がして落ち目になったので「ドラコの命令は受けない」とうそぶいたクラッブが炎の魔法を使って必要の部屋は火事になり、ハリーたちがマルフォイたちを助けながら箒に乗って部屋を脱出します。その炎は分霊箱も破壊してしまい、クラッブはその呪いで死んでしまいます。この間にも戦闘は続いていて、フレッドが死んだことが知らされます。
  32. The Elder Wand
    戦闘の途中で、ホグワーツ校の城壁を巨大な蜘蛛の大群が登ってきて、それを見たハグリッドは蜘蛛を味方の攻撃からかばうように群れの中に突っ込んでいき、そのまま行方不明になってしまいます。ヴォルデモート卿は戦闘の一時中止を宣告します。ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人は最後の分霊箱であるナギニを倒すため、暴れ柳の根元を通ってヴォルデモート卿が潜む叫びの屋敷へ向かいます。透明マントに隠れているハリーたちの目の前で、ヴォルデモート卿はスネイプ先生に「 Elder Wand の本当の力を引き出すためには前の所有者を殺さねばならない」と言い放ち、ナギニをけしかけてスネイプ先生を殺してしまいす。ヴォルデモート卿が部屋を去った後、ハリーは瀕死のスネイプ先生の元に駆け寄ります。スネイプ先生は青銀色の記憶をほとばしらせて、ハリーに "Look...at...me...." と言い残して死んで行きます。ハーマイオニーから受け取ったフラスコでハリーがスネイプ先生の記憶を蓄えます。
  33. The Prince's Tale
    ホグワーツ校に戻ったハリーは、遺体安置所として使われている大広間でルーピンとトンクス夫妻の遺体を見つけます。ショックを受け、校長室に駆け込んで憂いの篩でスネイプ先生の最期の記憶の中に飛び込み、スネイプ先生の幼いころからの記憶をたどります。ここでスネイプ先生にまつわる真実が次々と明らかにされます。スネイプ先生のハリーの母リリーに対する愛情、ハリーを守るとのダンブルドア校長先生との約束、最後の分霊箱はハリー自身であり、ハリーが死なないとミッションは終わらないという衝撃の真実でした。なお、章のタイトルの Prince はスネイプ先生の母親の旧姓であることは第6巻で明らかにされていると記憶しています。
  34. The Forest Again
    スネイプ先生の記憶を見たハリーは、ネビルにもナギニを殺すよう頼みます。ネビルと別れて、ハリーはヴォルデモート卿に殺されるために禁じられた森に向かいます。ハリーがダンブルドア校長先生の遺品であるスニッチに「今から死にに行くよ」と言うと、中から黒い石が現れます。これこそ Resurrection Stone で、暗い森の中にジェームス、シリウス、ルーピン、リリーが現れます。みんなに付き添われながらハリーは森の奥に進み、ヴォルデモート卿の前で透明マントを脱いで姿を現すと、そのまま呪文を受けてその場に倒れます。
  35. King's Cross
    この世とあの世の境目でハリーはダンブルドア校長先生と再会します。そこはキングスクロス駅になっています。分霊箱であるゴーントの指輪を破壊した際の呪いで、スネイプ先生の見立てではダンブルドア校長先生はあと1年の命だったこととか、ドラコがヴォルデモート卿に命じられてダンブルドア校長先生の命を狙ったことの逆手を取って、ヴォルデモート卿の信頼を得るためにスネイプ先生がダンブルドア校長先生を殺したこととか、いろいろと長いダンブルドア校長先生の種明かしの後、ハリーは生き返ることを選んでダンブルドア校長先生と別れます。聖者のように見えたダンブルドア校長先生の人間としての弱い面も垣間見えます。ハリーに慰められたりします。
  36. The Flaw in the Plan
    19年後のお話であるエピローグを除けば最終章です。ハリーの死はドラコの母親であるナルシッサが確認します。ドラコの無事を確かめるためにホグワーツ校に入りたい一心で「死んでいる」と答えます。ハリーの遺体(?)は死喰い人に捕らえられていたハグリッドが抱いてホグワーツ校に運びます。ヴォルデモート卿と死喰い人はホグワーツ校に入ります。ここで戦闘が再開され、ベラトリックスはフレッドを失ったモリー・ウィーズリーに倒されます。モリーはハーマイオニー、ジニー、ルーナを制して "NOT MY DAUGHTER, YOU BITCH!" と怒り狂ってベラトリックスに向かい、ジニーたちには "Get back. She is mine." と言い放ってベラトリックスを倒します。組分け帽子から現れたグリフィンドールの剣でネビルがナギニの首を切り落とし、ヴォルデモート卿はハリーに向けた死の呪文が逆噴射して死にます。戦いは終わりました。シャックルボルトが臨時の魔法大臣に就任します。 Elder Wand の最終かつ真の所有者はドラコを制したハリーということになりましたが、ハリーは Elder Wand の魔力で自分の杖を修復して使い続けます。
  37. エピローグ
    ホグワーツ校での最後の戦いから19年後のキングスクロス駅が舞台です。ハリーとジニーは結婚していて、生まれた子供達にジェームス、アルバス・セブルス、リリーと名付けています。ルーピン先生とトンクスの遺児であるテディーについては明記してありませんが、ハリーとジニーの養子ということなのかもしれません。ロンとハーマイオニーも結婚していて、子供は Rose と Hugo で、ドラコの子供の Scorpius もいます。日付けは9月1日で、子供達がホグワーツ特急に乗って学校に向かうシーンです。ハリー、ロン、ハーマイオニー、ジニーなんかが会話するという体裁で物語が進みます。1年生に入学するアルバス・セブルスが、ハリー自身がそうだったように、スリザリン寮に組分けされると困ると言い出すと、「私が知っているもっとも勇敢な人はスリザリンだった」と諭して、スネイプ先生が示唆されます。作者のローリング女史はこの物語の最終章を早くに書き上げて金庫に入れていたといいますが、このエピローグなのかもしれません。

最後までお読みいただき、誠に有り難うございました。最後の最後に、事前にウワサになっていた「死後のゴーストになる魔法使いや魔女と、ゴーストにならない違い」については、私は読み飛ばしてしまったようです。ひょっとしたら、 Gray Lady との会話の中で出て来ていたのかもしれません。ご存じの方は教えて下さい。それから、ネタバレ第3弾かつ最終回で、そのうちに、前回10月2日に書いた親の愛情なんかについて取り上げようと考えています。
今日は米国はでは Thanks Giving Day のお休みで、日本は明日が勤労感謝の日で祝日ですから、3連休の人も少なくないと思います。よい週末をお過ごし下さい。

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