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2007年11月 2日 (金)

ありそうでなさそうなこと - ゲイのダンブルドアとコカイン中毒のヒンギス

今日は、朝からが広がり、陽射しがないために気温は上がりませんでした。冬に近い寒さだった気がします。カレンダー的に11月に入ったこともあり、そろそろ、私はスーツを夏物から秋冬物に着替えるタイミングを計っていたりします。

今夜は週末前の軽い話題ということで、久し振りに、ハリー・ポッターとテニスのヒンギス選手を取り上げたいと思います。と言うことで、今夜のエントリーでは第7話の「死の秘宝」(仮称)のネタバレがありますので、未読の方はご注意下さい。さて、少し前にファンの間では話題になっていたんですが、ハリー・ポッター・シリーズの作者である J.K. ローリング女史が、10月19日に開催された米国ニューヨークでの Open Book Tour でダンブルドア校長先生のセクシュアリティについて、彼はゲイであり闇の魔法使いのグリンデルバルトを愛していたと発言しました。ハリー・ポッターのファンサイトである MuggleNet.com から該当パラだけを引用すると以下の通りです。なお、引用中で Jo とか JK と略されているのは J.K. ローリング女史のことです。

The most notable news of the night was the revelation of Dumbledore's sexuality. Jo says Dumbledore was gay and in love with Gellert Grindelwald. JK, in response to the audience's reaction, said "If I had known this would have made you so happy, I would have told you years ago."

この Open Book Tour はカネギー・ホールで開催されたらしいんですが、このローリング女史の発言の後、会場は静まり返って、その後に拍手喝采が巻き起こったらしいです。ひとつだけ注釈を加えておくと、もちろん、ダンブルドアがホグワーツ校の校長になるずっと前のお話です。第7話を読んだ方ならお分かりでしょうが、ダンブルドアがホグワーツ校を卒業した直後の17歳だか、18歳の夏休みにダームストラング校を卒業したグリンデルバルトが英国を訪れた機会にいっしょに2-3ヶ月を過ごした、とあります。私はグリンデルバルトをすっかり忘れていたので、我が家のおにいちゃんに「グリンデルバルトとは何者か?」と質問した記憶があります。我が家のおにいちゃんはハリー・ポッター大好きのポッタリアンで頭脳明晰ですから、第1話の「賢者の石」の最初の方のホグワーツ特急でハリーがホグワーツ校に行く時に、車内販売で売っていたカエル・チョコレートだか何だかにオマケでついて来るカードにグリンデルバルトが出て来ると、当該ページを開いて教えてくれました。親バカの私は大いに感心したことを覚えています。
第7話では、日刊預言者新聞のリータ・スキーター記者が "The Life and Lies of Albus Dumbledore" なる本を書いていて、第7話の第18章が丸々これに当てられていたりします。ダンブルドアがグリンデルバルトと交友があったり、マグル抑圧を示唆するようなダンブルドアのメモが本の最後の方に資料として掲載されていたりして、ハリーはダンブルドアに対する嫌悪感を募らせるような展開になっています。あり得ない話ではないですし、話題作りとしては面白いかもしれないんですが、私はハリー・ポッターのシリーズは100年先まで名作として読まれるだろうと考えていますので、どうでもいい話だと思います。芸術作品はある程度は受け手の感受性に委ねられるべきものだと私は考えていますから、作者のローリング女史も自分の文学作品を大事にして欲しい気がします。このブログでも少し取り上げましたが、第7話の発売前からの作者の言動は私にはしっくり来ません。と言いつつ、何度も取り上げている私にも何らかの責任の一端がある可能性も否定しません。

それから、少々びっくりしたのはテニスのヒンギス選手がウィンブルドン大会のドーピング検査の折にコカイン陽性が検出されていた、という今日の夕刊の記事です。いつもの asahi.com のサイトから最初の方の第3パラまでを引用すると以下の通りです。

女子テニスの元世界ランク1位、マルチナ・ヒンギス(27)=スイス=は1日、スイスのチューリヒで記者会見し、今年のウィンブルドン選手権のドーピング検査でコカインの陽性反応が検出されたことを明らかにして、現役引退を表明した。コカイン使用は完全否定し、けがや年齢的な理由も挙げて「数年を無実の証明のために費やしたくない」と説明した。
ヒンギスによると、6月のウィンブルドンで採取された尿検体から興奮作用のあるコカイン代謝物の陽性反応が出た。すぐ個人的に毛髪検査を行ったところ、陰性だったという。しかし、その後ウィンブルドンでの別の検体からも陽性反応が検出された。
ヒンギスの弁護士が検体に不審な点を見つけたといい、取り違えの可能性もあるという。ヒンギスは「失望し、怒っている。自分が完全に100%無実だと信じている」と話す一方、「このような告発があると、一線で試合を続ける意欲がわかない。もう27歳で、現実的にトップクラスのプレーをするには年を取りすぎている」とツアーから身を引く理由を話した。

連日のように、食品や建材や何やの偽装などのインチキの報道に接している身としては、何がホントで何がウソなのか、まったく分からなくなってしまいます。ヒンギス選手がコカイン中毒のジャンキーだったとは思いませんが、ぎりぎりセーフのキワモノに手を出していなかったかどうかは不明ですし、弁護士が見つけたと主張する検体の不審な点と言うのも、私なんかにはサッパリ分かりません。すべての判断を留保せざるを得ません。

と言うことで、週末前の軽い話題をと思って2点ほど取り上げましたが、定時退庁日の金曜日なのでムダに長くなってしまいました。ありそうでなさそう、同時に、なさそうでありそうな2つの話題でした。多くの善良な日本人のみなさんには何の関係もないかもしれません。

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