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2007年12月31日 (月)

穏やかな大晦日に来年を思う

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でした。でも、にわか雨のあった昨日よりも気温は下がっているような気がします。寒さを別にすれば、風も弱くて穏やかな大晦日です。

来年はねずみ年

いよいよ今年も大晦日です。役所では先週の金曜日が御用納めで、この週末から私も年末年始休みに入り、ゆったり過ごしています。お客さん相手のお商売をしている家はともかく、私のような公務員の家では年末年始は何もなくて、少なくとも大忙しという状態からは程遠いです。
ですから、午前中から私と下の子がバドミントンで遊んだりします。一昨日と昨日は子供達が兄弟でやっていたりしたんですが、いろいろあって、今日は私と下のことで遊びました。時折、下の子はシャトルコックをバシッと真下に打ち付けては「ストレス解消」と言ったりしていました。私の方もちょっとした運動不足の解消になります。それにしても、青山は外国人も多くて、この年末の季節にもジョギングに余念のない人を見かけたりしました。

今年もあと10時間ほどで終わろうとしています。みなさまもよいお年をお迎え下さい

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2007年12月30日 (日)

年末特番を見て夜更かしする

今日は、朝からいいお天気だったんですが、昼過ぎに突然一天にわかにかき曇り、通り雨が降りました。でも、この季節にしては気温はかなり上がりました。私は今日は年末の買い物に出かけました。そろそろくたびれて来た下着や靴下なんかをまとめ買いに行たんですが、昼過ぎに雲が急に張り出して雨がパラパラと降り出したのにはびっくりしました。でも、お天気は急速に回復しました。

それはさて置き、テレビは今週から特番続きで、通常の番組はほとんどすっ飛ばされているんですが、我が家でも昨日今日あたりから年末年始特番に参戦しています。今週から小学校の冬休みも始まっていますから、子供達も少し夜更かしが出来るようになっているのも一因です。もう相当昔、私が小学生の頃でも、大晦日の NHK の「紅白歌合戦」と「ゆく年くる年」くらいまで見ることが許されていたような記憶があります。大学生くらいになると電鉄会社が深夜営業をしていることを知り、夜中のうちからアチコチに初詣に行ったこともあります。なお、蛇足ながら、大晦日が過ぎるころに京阪電鉄に乗ると、沿線に祇園の八坂神社がありますから、当時は、おけら火を持って乗車することが許されており、車内禁煙にもかかわらず、車内が煙でもうもうとしていたのを記憶しています。
年末年始の特番では、我が家はかなり見るのが固まって来ているんですが、昨年については、正月番組でおにいちゃんと下の子とで言うことが食い違います。テレビをほとんど見ない私はともかく、元旦に放送された番組を下の子が全く記憶していないので、これは何かおかしいと思ったんですが、よくよく考えると、下の子は自分自身がテレビに出演するためにシオサイトにある日テレに出向いていたんだということを思い出しました。ボーイスカウトの仲間やカブ隊の隊長なんかの指導者とともに「TOKIO の大笑点」でコーラスしていました。記憶にないハズです。
今年の正月特番で子供達が楽しみにしているのがフジテレビの「志村けんのバカ殿様」です。1月4日に放送される予定です。ドタバタのナンセンスなんですが、ギャグの切れ味が最高で、我が家の子供達と私は大いに楽しみにしています。私にはかわいい腰元さんがいっぱい出てくるのも楽しみです。

下の写真は年末特番を見て笑い転げる子供達です。先日は、おにいちゃんが夜遅くまでH.G. ウェルズの「タイムマシン」を読みふけっていましたし、今夜も、そろそろ夜更かしが始まります。

年末特番を見て大笑いする子供達

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2007年12月29日 (土)

下の子と「ルイスと未来泥棒」をマリオンに見に行く

今日は、昨夜から残った雨が朝のうちまで降っていましたが、昼前には止んで午後からはが広がりました。陽射しはなかったんですが、日中は昨日よりさらに気温が上がったように感じました。

「ルイスと未来泥棒」を見る下の子

今日は下の子とマリオンに行って、ディズニー映画の「ルイスと未来泥棒」を見て来ました。上の写真は映画館に入る前の下の子です。おにいちゃんはいろいろあって忙しく、11月に冬休み映画を検討した段階で、そんなにいい映画がないこともあってパスしました。下の子はたまごっちの映画にするかと私は秘かに思っていたんですが、やっぱり、余りにも幼稚園っぽいんでヤメにしたみたいです。「ルイスと未来泥棒」はディズニーではめずらしい 3D のフル CG アニメだと聞いていたので私も楽しみにしていました。なお、今日のエントリーにはネタバレがいっぱい含まれています。読み進む場合は十分ご注意下さい。
原作はウィリアム・ジョイスの絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」です。元をただせば、ジョイスはディズニーに吸収合併されたピクサーのメンバーですから、「トイ・ストーリー」や「バグズ・ライフ」にも参加しています。我が家の子供達も大好きな映画です。今日見た「ルイスと未来泥棒」も期待にたがわず、画像がきれいでストーリーも心温まるものでした。未来社会はドラえもんでもそうですが、荒唐無稽なものと大人の目には映ります。でも、未来社会を生きるであろう自分自身に重ね合わせて見る子供達には、また、違う姿を持っているのかもしれません。
物語はルイスが捨て子として養護施設の前に置き去りにされるシーンから始まります。ルイスは発明に没頭し、ローティーンになっても養子の受入れ先が決まりません。自分の母親の姿を見たい一心で、忘却した意識を脳から取り出す機械の発明に、ルームメートの迷惑も顧みずに取り組みます。そして臨んだ科学フェアでの発表の当日、未来から来た同年代の少年ウィルバーといっしょに未来に行きます。実は、ウィルバーは自分自身の子供で、連れて行かれた家は未来の自分の家だったりすることが明らかになります。しかし、発明のために迷惑をかけた養護施設のルームメートが、ルイス自身の発明品であるお助け帽に操られて未来を変えてしまいます。一気に変わってしまう未来を元に戻すべく、ルイスがたった2台しかないタイムマシンを修理して活躍します。最後は現代に戻って科学フェアで両親と再会し、さらに、未来の配偶者とまで出会ってしまいます。最後はディズニーらしくハッピーエンドで、迷惑をかけたルームメートを助け、両親に引き取られて幸せに暮らし、ホントの名前はルイスではなく、コーネリアスということまで判明したりします。
最初に書きましたが、映像とともにストーリーも満足いくものでした。昨年暮れに見たディズニーの「ライアンを探せ」よりはかなり上質の映画だと思います。なお、過去を変えると未来が変わるという、いわゆるタイム・パラドックスの処理については、やっぱり、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」に一日の長があったような気がします。それから、過去が変わったことにより未来が違ったものになって行く変化については、「ネバーエンディング・ストーリー」の影響を受けているように見受けられました。小学生からローティーンくらいのお子さまといっしょに見ることをおススメします。子供に夢と感動を与えるだけでなく、親には家族のあり方を考えさせてくれる映画です。私的にいえば4.5ツ星くらいの評価といえます。0.5星のディスカウントは途中であった未来の家族構成の紹介が冗長で不要だからです。

映画にはまったく何の関係もなく、夕方から子供達がバドミントンを始めます。冬休みですから、小学生には書初めの宿題なんかが出ているんですが、おにいちゃんにはスポーツというのもあるそうです。下の子が付き合って運動していたそうで、下の写真はバドミントンを終えてから、真っ赤な顔をした子供達です。かなり暗かったので写真の出来もよくありません。でも、これも子供達の成長の記録のひとつだと思ってアップしておきます。

バドミントンを終えた子供達

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2007年12月28日 (金)

要するに物価が上がればいいんではないか?

今日は、朝からが広がり、夜になって雨が降り始めました。陽射しはなかったんですが、日中はそんなに寒さが厳しいというわけでもありませんでした。

全国コアCPIの財別寄与度分解

今朝、総務省統計局から11月の失業率と消費者物価の統計が発表されました。完全失業率は3.8%と前月から0.2%ポイント低下し、消費者物価は生鮮食品を除くコア CPI が前年同月比で0.4%を記録し、1998年3月以来の高い上昇率となりました。いつもの NIKKEI.NET から最初のパラだけ記事を引用すると以下の通りです。

失業率
総務省が28日発表した11月の完全失業率(季節調整値)は3.8%となり、前月比0.2ポイント低下した。完全失業者数は前年同月比13万人減の246万人となり、24カ月連続で減少した。また就業者数は6433万人となり、前年同月より23万人増加。3カ月ぶりの増加となった。
消費者物価
総務省が28日朝発表した11月の全国消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、変動が大きい生鮮食品を除く総合で100.6となり、前年同月比で0.4%上昇した。原油高がガソリンや灯油価格を押し上げたほか、燃料価格を通じて航空運賃などにも上昇圧力が波及した。上昇率は1998年3月以来、約10年ぶりの高さで、原油高が物価を押し上げる構図が鮮明になってきた。

順序が逆になりますが、まず、消費者物価については、引用した記事にはありませんが、欧米流の食料とエネルギーを除くコアコアの CPI でも11月は前年同月比で▲0.1%を記録し、10月から下落幅が0.2%ポイント縮小して来ていますから、いよいよデフレに歯止めがかかって、物価が上昇基調に乗りつつあるような気がします。もっとも、主たる物価上昇要因はエネルギー価格で、10月には前年同月比で1.8%の上昇に止まっていたのが、11月には5.4%にハネ上がっています。上のグラフでも11月の統計は黄色のエネルギー価格の寄与度が大きいのが読み取れます。
失業統計については、全世紀末から今世紀初頭にかけてラクに300万人を超えていた完全失業者数が、引用した記事にもある通り、24ヶ月連続で減少を続けて250万人を割る水準まで低下しました。4-5年前のピーク時には失業率が5%を超えて、完全失業者数も350万人を超えていたと記憶していますので、失業率が1%ポイント超の低下、完全失業者数も100万人以上減少したことになります。ただし、この反対側では、雇用者数は50万人程度しか増加していないことにも注意が必要だろうと思います。ひょっとしたら、先進国で初めて体験する人口減少社会を迎えて、新しい労働の動きが始まっている可能性があります。
この失業率と消費者物価をグラフに展開すると拡大フィリップス曲線が描けます。オリジナルは失業率と賃金上昇率なんですが、物価上昇率を賃金上昇率に代えたフィリップス曲線です。失業率が低下して物価上昇率がプラスを記録しているんですから、拡大フィリップス曲線の傾きは負になります。もちろん、単月だけで考えても仕方のないことで、お遊びの域を出ないんですが、賃金上昇が緩慢な中でフィリップス曲線のフラット化が指摘されているんですから、何だか、悪い話ではないような気がしないでもありません。冗談はともかく、市場の予想よりも物価が高く出たんですし、失業率の低下もやや意外感を持って受け止められているんですが、市場の受止めは少し違った印象を持ちました。金利が上がるのは当然としても、株価は下げました。市場で重要な要素は私は3つあると考えていて、景気、物価、金融政策です。失業率から推測する景気がよくて、物価が上がると債券が売られて株が買われるのが通常の動きだと考えられるんですが、株も売られてしまいました。もちろん、経済統計だけで市場が動いているわけでもなく、パキスタンのブット元首相の暗殺なんかは市場心理からすればマイナスなんでしょうが、それにしても、東証株価の上値が重いことを実感してしまいました。年末の大納会が年初の株価を下回ったのは5年振りだそうです。

世の中のメインストリームのエコノミストは物価上昇による実質所得の目減りにより、家計消費がさらに鈍化することを懸念しているようですが、ごく一部に、リフレ政策を必要と考えるエコノミストからすれば、願ったり叶ったりとまでは言いませんが、この程度の物価上昇率であれば十分に許容すべき範囲だと考えてもおかしくありません。このブログの先月11月30日のエントリーでも主張しましたが、ややナナメに見ると、物価上昇期待が事実によって形成されるのも、それはそれでアリだというように考えることも可能ではないでしょうか。よいデフレと悪いデフレの区別をナンセンスとしたエコノミストは、需要が引っ張る物価上昇とコストが押し上げる物価上昇も区別しないような気がします。要するに物価が上がればそれでいいんではないでしょうか?

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2007年12月27日 (木)

京風お雑煮の作り方を調べる

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。朝はとてつもなく寒かったですが、日中は昨日よりも気温が上がったような気がします。でも、今日は役所から出歩かなかったので、よく分かりません。

経済の難しい話題から子供達に関する親バカの日記まで、我がブログは取り上げる範囲がかなり広いんですが、今夜はお正月が近づいたこともあり、お雑煮を取り上げてみたいと思います。と言うのは、下の子が参加しているボーイスカウトで、年明けに餅つき会が近くの中学校であるんですが、今年は日本の伝統や食育について楽しく学ぶとかで、「ふるさとのお雑煮を作ろう」コーナーがあって、協力するかどうかの回答を求められています。私はお雑煮を作ったことはまったくないんですが、少し我が故郷の雑煮のレシピをネットで探したりして、ご協力できるかどうかを考えているところです。
言うまでもありませんが、このブログのサイドのプロファイルで明らかにしてあるように、私は京都の出身です。京都の街中ではないんですが、丹波や丹後の北の方ではなく、京都から南の方に奈良に向かう途中あたりの出身です。京都駅がそもそも京都市内の中心部からかなり南の方にズレているものですから、私の生まれ育ったところまでは京都駅から電車で10駅ほどです。5月のゴールデンウィークに帰省した折に訪ねたばあさんは、そこからもう少し奈良寄りの南の方にいます。数年前に亡くなった私の父親なんかに言わせれば、おそらく日本の有史以来、昭和初期まで1500年くらいに渡って、日本が農業国であったころには、国内でもっとも豊かであったと考えられる地域の出身です。
と、ふるさと自慢をしたところで、まず、京風お雑煮のレシピです。分量は4人分です。よく知られた通り、京風のお雑煮は丸餅に白味噌です。なお、実際に作ったことがないので、どこまで信用できるかは保障の限りではありませんが、ネット上で仕入れた知識に加えて、私の京都の実家ではこうだったんではないか、という想像も含めて以下の通りです。

  1. 聖護院だいこん: 半分くらい
  2. 金時にんじん: 半分くらい
  3. かしらいも: 4コ
  4. だし汁: 400-600cc
  5. 丸餅: 4コ
  6. 白味噌: 100-150g
  7. 花カツオ: 少々

京風雑煮だいこんは別に聖護院だいこんでなくてもいいんですが、にんじんはいわゆる和にんじんです。金時にんじんと呼ばれています。洋にんじんのような朱色のものではなく、赤黒いような色をしているにんじんです。かしらいもは、えびいもとも呼びます。さといもの大きいのといったイメージです。私が京都にいた時には男子のお雑煮にだけ入れていました。昔風の作り方は男尊女卑なのかもしれません。味噌は西京味噌と呼ばれる白味噌です。だし汁はこんぶだしです。こんぶを乾いたふきんでふいたり、温める前の水の時から入れるとか、いろいろと決まりがあるんですが、まあ、粉末のこんぶだしで十分だという気もします。だし汁と味噌の量に幅があるのは、お椀とお餅の大きさ次第だからです。当たり前ですが、大きなお椀で小さなお餅だとだし汁や味噌はよりたくさん必要です。逆は逆です。なお、みずななんかの青物を入れるご家庭もあるようですが、私の母親は入れませんでした。最後に、いただく時にお好みで花カツオをふったりします。みずなとともに、必需品ではありません。だいこんとにんじんの紅白でめでたさを表しています。
作り方は別に難しくもなさそうな気もしますが、私の母親によれば、だしを取った後、だし汁を温めたら、まず、だいこんとにんじんとかしらいもの野菜を先に入れて、少し煮てから味噌を溶くそうです。それから、かしらいもは巨大ですから、下ごしらえの段階で少しゆがくんですが、を少し残しても構いません。まあ、通常の味噌汁の作り方とほぼ同じと考えていいんではないでしょうか。上の写真ではだいこんとにんじんは丸いままですが、京都の我が家では梅の花の形に型抜きしていました。それから、お持ちは丸餅であればいいんですが、お好みにより、少し焼いて香ばしくしたり、逆に、少し煮込んで軟らかくしたりします。私はトロトロに溶ける寸前くらいまで煮込んだお雑煮が好きでした。

そろそろ来年のことを言っても鬼が笑わなくなるくらいの時期に来たような気がします。親バカの私のことですから、下の子のボーイスカウトの餅つき会にはきっと協力するんだろうと思います。レシピを提出する必要があるのかもしれませんが、プリントアウトしてファックスで送るよりも、ブログのこのエントリーを見るようにメールで連絡するのもひとつの手かもしれません。

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2007年12月26日 (水)

景気の現状から必要な経済政策を考える

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でした。しかし、気温は上がらず、ランチタイムにコートなしで外出した際には、寒々としていました。もう冬至を過ぎて12月も下旬の師走なんですから当然ですが、完全に真冬のお天気でした。

今日の日経ネットPlusで日本総研調査部ビジネス戦略研究センター所長の山田さんが先日の日銀の金融政策決定会合を評価し、インタビューに応じる形で、「日銀は『金利正常化の停止』宣言を」と題したコラムを掲載して、期待に働きかけるリフレ政策の必要性を論じています。なお、上のリンクを開くためには無料の登録が必要です。念のため。山田さんは私の同業者で、京都大学経済学部の後輩筋に当たったりします。卒業してかなりの年数になりますが、まだ、関西弁のアクセントが少し残ったしゃべり方をしていたりします。それはともかく、インタビュー形式ですので、丸ごと引用することはしませんが、私なりに要約すると、日銀が「金利正常化」を進める根拠として、「企業収益→家計所得」および「大企業収益→中小企業収益」という波及を暗に前提としていたものの、最近時点では変調を来たしており、日銀は「金利正常化プロセスの停止」を宣言して、政府に経済の体質強化に向けた総合政策を実施するよう促すべき、とのご意見です。途中に、サブプライム・ローン問題なんかも挟まっているんですが、議論の肝は上の通りだという気がします。
私のこのブログでも12月19日付けのエントリーで、同様に、「景気拡大が企業から家計へ波及する日銀シナリオは崩れるのか?」と題して、政府の月例経済報告の表現振りの観点から、ESP フォーキャスターの2月利上げ説を批判したことがあります。現時点で、リフレ政策が必要であるのは私もそう思います。リフレ政策ポータル Wiki のバナーは貼っていないからといって、もちろん、リフレ政策に反対しているわけではまったくありません。ただし、インフレ目標の採用はリフレ政策のもっとも強力な手法だということは十分に理解しつつも、それだけに限定するのもやや違う気がするというのは、11月15日のエントリーで書きましたので再論しません。もちろん、インフレ目標が国民にスンナリ受け入れられて、金融政策当局が実際に採用するのであれば、それに越したことはありません。来年度予算ではプライマリー赤字が少し増えて、財政政策にややストレスをかけた形になっていますが、金融政策は金利の正常化を進め、財政政策は増税を模索するというのでは、現在の景気の現状から見て最適なポリシー・ミックスからほど遠いように受け止めているエコノミストも少なくないと考えられます。財政政策にこれ以上ストレスをかけると、逆に将来リスクを高める可能性が強いのであれば、金融政策の面からリフレ政策を進めるべき選択肢しか残らないいような気がしないでもありません。

日銀の政策決定が政策委員会における合議制であり、宣言のような将来コミットメントは難しいのは十分に理解していますが、実は、上でも強調表示した通り、山田さんのコラムの肝は宣言にあると私は理解しています。理解の不十分なメディアなんかには評価されない可能性も高いんですが、実際に何らかの政策行動を取るよりも、リフレ政策採用の宣言により期待に働きかける政策を実行する選択肢もあり得ることを理解すべきだと私は考えています。

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2007年12月25日 (火)

村上春樹さんの「アフターダーク」を読みノーベル文学賞を期待する

今日も、朝からまずまずいいお天気でしたが、昼前から雲が広がり、気温は上がりませんでした。今日の東京の最高気温は10度に届かなかったと天気予報で言っていました。人がいなかったせいか、3連休明けの役所のオフィスは寒かったです。それから、今日は我が家の子供達の通う小学校の2学期の終業式でしたので、子供達が持ち帰った通知簿を拝見しました。仏教国の日本ではみんな出勤ですが、今日はクリスマス当日ですから欧米などの海外市場は軒並み休場です。

amazon.co.jp: 「アフターダーク」村上春樹

このブログの12月3日付けのエントリーで紹介しましたが、村上春樹さんの「アフターダーク」"New York Times" の 100 Notable Books of the Year - 2007 に選ばれました。ということで、遅ればせながら読んでみました。 "New York Times" では "A tale of two sisters, one awake all night, one asleep for months." と紹介されています。アマゾンではごく短く「真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。『風の歌を聴け』から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹。」 と紹介されています。上の写真に見える本の帯にある通りです。ついでながら、装丁は和田誠さんです。いつもの通り、今夜のエントリーは読書感想文ですからネタバレがあるかもしれません。読み進む場合はご注意下さい。
2004年に書下ろしで発表された作品で、2002年に出版された「海辺のカフカ」の次に発表された村上作品です。なお、英語版は昨年の発売となっています。「海辺のカフカ」は2005年に英訳されて、英米でベストセラーになりましたが。「アフターダーク」も "New York Times" に取り上げられたりして、ベストセラー街道を走るのかもしれません。本文中にも出てきますが、本のタイトルから明らかなように、カーティス・フラーのクインテットによるジャズの名作「ファイブスポット・アフターダーク」がひとつのモチーフになっているようです。トロンボーンのカーティス・フラーとテナーサックスのベニー・ゴルソンを中心とする2管のクインテットの演奏になるブルース曲です。少なくとも私を含めたジャズファンの間では、モダンジャズ史上に残る超有名なアルバムに収められた超有名な曲と考えられているような気がします。
ごく短い時間帯に焦点を当てた小説です。真夜中前から翌日の早朝まで数時間の間の物語です。2ヶ月間眠り続ける姉の浅井エリと夜中ずっと起きている2歳違いの妹の浅井マリ、それに、高橋という大学生の男性が主要な登場人物です。エリと高橋は高校の同級生で、この3人とも20歳をはさんだ大学生くらいの年齢層という設定です。高橋はトロンボーンを演奏し、徹夜のジャムセッションに参加していますが、今夜で音楽は止めにして、この先は司法試験を目指すと言い、最後の方に明かされるんですが、マリは近々交換留学生のような形で半年ほど北京に行くことになっています。季節はクリスマス前の12月ころと示唆されています。章ごとに、あるいは、章の途中でも、時刻の経過を示す時計が置かれています。大雑把に、起きている妹のマリと寝ている姉のエリが章別に交互に取り上げられ、エリは延々と寝ているんですが、たまには起き出したり、テレビの向こう側に行ったりと、とっても幻想的なストーリー展開になっています。マリの方は高橋と話をしたり、ネコのいる公園に行ったり、あるいは、中国語が出来るのでラブホテルでの中国人売春婦のトラブルに巻き込まれたりと、現実的な活動をします。
アマゾンの紹介には「『風の歌を聴け』から25年」とありますが、私から見ればデビュー作までさかのぼらなくても、1992年出版の「ねじまき鳥クロニクル」から10年余りと言った方がいいような気がします。と言うのは、「ねじまき鳥クロニクル」は村上小説の大きなターニング・ポイントになった作品で、戦争という形を含めて暴力を大きく取り上げており、その後、小説ではないノンフィクションの作品では「アンダーグラウンド」や「約束された場所で」につながり、小説では「海辺のカフカ」や今夜取り上げた「アフターダーク」に発展しているからです。「アフターダーク」でも繁華街のラブホテルで中国人売春婦が客から暴力を受ける形で、その傾向は続いていますが、「海辺のカフカ」よりも「アフターダーク」では暴力の占める割合が大きく減じている印象があります。私には好ましい気がしないでもありません。短い時間帯を扱った小説ですから、少なくとも、誰かが死ぬことはありません。でも、夜の間だけの出来事しかなく、タイトル通りに、ダークな雰囲気を漂わせている小説です。
私も長らく村上作品を読み続けていて、「アフターダーク」のように大学生が主人公になった小説では、その昔は、自分が主人公になったような感情移入が可能だったんですが、今では、小学生の子供達が大学生だとしたら、と考えるようになってしまいました。私が大学生だったのは20年余りも昔ですが、子供達が大学生になるのは10年ほど先のことですから、子供達の方が大学生に近いと言えなくもありません。それはさて置き、遅ればせながら、この「アフターダーク」も「海辺のカフカ」とともに村上春樹を代表する作品と言え、オススメ度は満点です。

昨年2006年、村上春樹さんがカフカ賞を取った時には、ある英国のブックメーカーによって、ノーベル文学賞受賞候補として34倍のオッズが出され18番人気に位置しました。今年2007年には11倍のオッズ、6番人気だったそうです。日本から3人目のノーベル文学賞受賞が年々現実味を帯びて来ているように思います。私も何の力にもなれませんが、大いに応援したいと思います。

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2007年12月24日 (月)

クリスマスイブのごちそう

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でしたが、とっても風が強くて、体感気温は上がらなかったような気がします。

今日はクリスマスイブです。だからどうしたと言うんではないんですが、女房がすごく前からケンタッキー・フライドチキンにパーティー・バレルを頼んでいて、夕方に届きました。まあ、キリスト教徒でもありませんし、クリスマスよりもお正月にお節料理を用意することの方が日本人の主婦には大事そうな気がしないでもありません。クリスマスは出来合いのもので済ませたい気持ちも分かるような気がします。
私はキリスト教国としてはチリに3年間、大使館勤務をしていました。日本と違って南半球の真夏のクリスマスですし、地球の裏側の国ですから比較にはならないんですが、キリスト教国ですからクリスマスは盛大に祝います。外交官をしていましたのでお付き合いの範囲も広く、クリスマス・カードは12月初めころから年賀状並みに大量に来ますし、大使館ではクリスマスイブは朝から仕事もせずに、アサードという焼き肉パーティーで酒盛りが始まり、半ドンで仕事は終わってしまいます。言うまでもありませんが、クリスマスの当日はお休みです。どうでもいいことですが、私自身は仏教徒ですが、外国についてはキリスト教国のチリとイスラム教国のインドネシアで勤務したことがありますので、それなりに不思議な巡り合わせだという気がしないでもありません。下の写真はクリスマスイブのごちそうを前にした子供達です。

クリスマスイブのごちそう

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2007年12月23日 (日)

年賀状の準備を終える

年賀状の準備がほぼ整いました。先週の半ばに印刷の仕上がった年賀状を受け取りに行ったんですが、今日の午後に、私と女房がせっせと宛名を書いたり、添書きをしたりで、ほぼ我が家の年賀状が完成しました。明日のうちに、子供達にも宛名を書かせて、早めに投函したいと思います。なお、年賀状は、このブログのちょうど2週間前の12月9日付けのエントリーで紹介したうちの上の方のパターンです。

年賀状とは何の関係もなく、下の写真は、おそろいのスウェットを着てテレビを見る子供達です。かわいいもので、ついつい写真を撮ってしまいました。単なる親バカだったりします。

テレビを見る子供達

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下の子がカブ隊で天皇誕生日の奉仕活動に行く

今日は、朝からが降っていましたが、昼前には上がって、午後からは急速にお天気が回復しました。朝のうちは冷たい雨でしたが、午後からはかなり気温が上がったように感じました。

3連休真ん中の今日は天皇誕生日です。我が家の下の子はボーイスカウトに入って、カブ隊の活動に参加しています。ですから、昨年もそうでしたが、天皇誕生日にはたとえ冷たい雨が降っていても、奉仕活動に出かけます。制服姿で上着もなしで参道脇に立って、一般参賀に来る人達に日の丸の小旗を渡します。なぜか、我が家の近くの神社は明治天皇にゆかりの人を祭っているところが多く、明治神宮はそのものズバリですし、陸海軍の軍人さんを祭っている乃木神社や東郷神社もあったりします。その昔、皇室に近いエラい人が住んでいたのかもしれません。私はよく知りません。
昨年の一般参賀はかなりの人出だったようですが、今年は昨年よりも少なかったと下の子は言っています。実は、私も一般参賀の列には加わりませんでしたが、昨年は皇居前の参道まで行って下の子の写真を撮ったりしたんですが、今年は雨が降っていたこともあり、カブ隊の集合場所の写真で間に合わせました。日の丸の小旗と紅白饅頭のお土産をしっかり持っています。集合場所では上着を着ているんですが、奉仕活動中は上着なしの制服姿での活動ですから、制服の下にトレーナーなんかを着込んでいます。それでも、冷たい雨の天候でしたから、小学生には気の毒な活動かもしれません。
ということで、お昼過ぎに家に帰ってからは、昼食もそこそこに、下の子はおにいちゃんの部屋に飛び込みます。仲のいい兄弟に育ったものだと、育てた側でもびっくりしています。下の写真は、天皇誕生日の奉仕活動の後でカブ隊で集合する下の子と、おにいちゃんの部屋のベッドに並んで座って、ゲームをするおにいちゃんと学研の「科学」を読む下の子です。

天皇誕生日の奉仕活動を終えて集合する下の子  ベッドに並んでゲームするおにいちゃんと「科学」を読む下の子

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2007年12月22日 (土)

ハリー・ポッター第7話「死の秘宝」に見る親の愛情

今日は、朝からが広がり、時折、雨が降りました。夕方からは本格的な雨になりました。陽射しがなくて気温は上がりませんでした。

ハリー・ポッターのネタバレ最終版で、今日は「死の秘宝」で見られる親の愛について、ごく簡単に取り上げたいと思います。簡単に取り上げるのは、すでに、ちょうど1ヶ月前の11月22日付けのエントリーで章別のストーリーのあらましを書いてしまいましたから、よくよく考えると、付け加える部分がほとんどないからです。
まず、第7話の「死の秘宝」に家族で登場するのは、不死鳥の騎士団の側では、言うまでもなく、ウィーズリー一家です。死喰い人の側ではマルフォイ一家です。どちらでもないのはラブグッド親子です。最後に、マグルではダーズリー一家が上げられます。ストーリーの出現順に取り上げると、ダーズリー家は第3章で登場し、一家で避難するシーンです。魔法なんかの存在を認めない父親に対して、ダドリーが真っ先に非難する決意をし、ハリーはこれで話が決まったと感じます。第6話の「謎のプリンス」の最初の方でダンブルドア校長先生がダーズリー家を訪れ、ダドリーがひどい虐待を受け続けてきたような発言をしますが、やや歪んだ形とは言え、ダーズリー家でも子供のダドリーに対する親の愛情は人一倍ですから、ダドリーが不死鳥の騎士団が用意した安全な場所に避難することを決意して、両親がそれに従うというのは、とっても自然な流れだったような気がします。
不死鳥の騎士団のウィーズリー家では母親のモリーが親の愛情を発露させます。もちろん、ビル、チャーリー、パーシー、フレッドとジョージの双子、ロン、ジニーの7人の子供達だけでなく、ハリーのことも子供同然に考えていますし、マグルの生まれであるハーマイオニーにも同じような接し方をします。第5話の「不死鳥の騎士団」では、シリウスの生家であるグリモールド・プレイス12番地のブラック家の屋敷の清掃を進めるうちに、まね妖怪のボガードがモリーに次々に家族の死体を見せましたが、家族を失うことは母親にとってはもっとも大きな悲しみなのでしょう。ウィーズリー家の隠れ穴を舞台とする第6章では、ハリー、ロン、ハーマイオニーに秘密の相談をさせないために、別々の用事を言いつけて引き離すようにしたりします。最後のホグワーツの戦いでは、直前に家族の中で少し疎遠になっていたパーシーが不死鳥の騎士団に戻り、一家でほのぼのとした場面がありますが、何といっても、フレッドが死んだ後、ハーマイオニー、ジニー、ルーナに囲まれたベラトリックス・レストレンジに向かって、"NOT MY DAUGHTER, YOU BITCH!" と怒り狂ってベラを倒します。母の力は偉大です。
ルーナの父である Xenophilius ラブグッドは雑誌クィブラーの編集長として、ハリーを応援していたんですが、グリンデルバルトのマークについて訊きに来たハリーを引き止め、囚われているルーナを助けるために、死喰い人が実権を握っている魔法省に対してふくろうを飛ばして、ハリーが来ていることを知らせようとします。また、ドラコの母親のナルシッサは、息子のドラコの無事を確かめたい一心で、ハリーとヴォルデモート卿が対決した後、ハリーが死んでいると答えて、早くホグワーツ校に行こうとします。エピローグでドラコは子供をホグワーツ校に送り出しますから、ホグワーツの戦いを無事に乗り切ったことが示唆されています。

我々マグルの世界は言うに及ばず、魔法界でも親の愛情は何にも代え難いものです。我が家は女房も私も親バカを自任していますが、子供達に親の愛情の意味が分かるのはずっと先のことだろうと覚悟しています。

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2007年12月21日 (金)

UFO はいるのか、いないのか?

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。朝の冷え込みは厳しいんですが、日中の気温は昨日よりもさらに上がったような気がします。

今夜はクリスマスを控えた3連休前ですので、軽い話題を取り上げようと思います。というのは、最近、政府の閣僚の間で UFO に関する議論が盛り上がっているような報道を見かけるからです。きっかけは、質問主意書に対する政府の答弁を12月18日に閣議決定し、その中で「 UFO の存在は確認していない」と回答したのに対して、町村官房長官が定例の記者会見で「絶対いると思っている」と発言したり、さらに、石破防衛大臣が「防衛省として取り組むことはないが、私自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語った、と報道されたりしています。最後に、今日の閣議後会見で渡海文部科学大臣が「この種の話はあっていい。宇宙に夢を持つ子供が育つかもしれない」と述べたそうです。朝日新聞と日刊スポーツ新聞からネットに登場した日付け順に4つの記事を適宜省略しつつ引用すると以下の通りです。

12月18日 朝日新聞
「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」--。政府は18日の閣議で、こんな内容の答弁書を決定した。山根隆治参院議員(民主)が「UFOについての認識」を質問主意書でただしていた。宇宙開発を所管するため、担当した文部科学省は「UFOに関する答弁書は初めて」と話している。
12月18日 朝日新聞
「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。
政府は同日の閣議で、民主党の山根隆治参院議員の質問主意書に対し、「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」とする答弁書を決定。文部科学省によると、「UFOに関する答弁書は初めて」という。
ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。
12月20日 朝日新聞
「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」。石破茂防衛相は20日午前の閣議後の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)が日本を襲来した場合、自衛隊がどう対応するかについて「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語り、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。
UFOをめぐっては、政府が「存在を確認していない」との答弁書を決定したばかり。石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」と指摘。脱線気味に「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と独自の見解を披露する場面もあった。
12月21日 日刊スポーツ新聞
渡海紀三朗文部科学相は21日午前の記者会見で、一部閣僚の間で話題になった未確認飛行物体(UFO)談議について「この種の話はあっていい。宇宙に夢を持つ子供が育つかもしれない」と強調した。
政府は18日、UFOの存在を「確認していない」とする答弁書を閣議決定。これに対し、町村信孝官房長官が記者会見で、「個人的には絶対いると思っている」と述べるなど一部閣僚の間で話題になった。
理工学部出身でもある文科相はUFOの存在について「あるんじゃないかなと思う」と述べ、官房長官と同様に政府見解に“反論”した。

先日、今年の世相を表す漢字が「偽」と決められて、我が郷里の京都の清水寺で発表されたりして、今年は食品などの偽装が多数発覚したり、先週は先週で、佐世保で猟銃による殺人事件が発生したりと、いろいろと暗い出来事もあったんですが、閣僚の中で UFO に関する話題が盛り上がっているのは、日本の底力を感じさせるものではないかと、私は肯定的に評価しています。皮肉な見方をすれば、閣内不一致と言えなくもないんでしょうが、そこは大らかに受け止めるべきという気がします。ただし、一部のコアなファンの間では、ゴジラは悪者っぽいんですが、明らかに善玉であるモスラと同一に並べた石破大臣の発言に立腹している向きもあるかもしれません。ついでながら、石破大臣の発言にはなかったガメラもモスラと同じように人間の味方、あるいは、守護神(?)とすら考えられています。もっとも、ゴジラもスペース・ゴジラがやって来た際には、結果的にせよ、人類を助ける側に回ったことが明らかです。ちなみに、ゴジラは悪役と考えられているので、映画の中では、国連 G 対策本部なんてモノが我が家の近くの代々木に設置されていたりします。私もコアなファンではないものの何本か映画を見ていますので、映画の出演者の誰かが「どうして、ゴジラはいつも日本に来るんだ」といった趣旨の発言をして、映画館で失笑が漏れていたことも記憶しています。
ゴジラ、モスラ、ガメラについては別にして、UFO については、存在することも存在しないことも、今のところ確認されていないので、どちらに考えることも自由ということが出来ます。でも、おそらく、エコノミストは存在するんだったら、きっと誰かが発見しているだろうから、いまだに発見されていないのであれば、存在しない可能性が極めて高い、と考えるんだろうと思います。「落ちている100ドル札は拾うな」というのがエコノミストの常識です。もしも、落ちているのがホントに100ドル札なんだったら、とっくに誰かが拾っているハズ、と推測するのがエコノミストの考え方です。情報の広まるスピードがほぼ無限大と想定されている市場を分析対象としているんですから、もっともな考え方だという気もします。ただし、市場経済の効率性を阻害するものとして、スティグリッツ教授などがノーベル経済学賞を受賞した情報の非対称性なんて分野もありますから、例外もあったりします。要するに、厳密にはよく分からないわけです。

最後に、私自身はどうでもいいと思っています。UFO がすでに来ているのかもしれませんが、少なくとも、私の人生や世界経済に重大な影響を及ぼしているようには見えません。もっとも、そのように見えるように極めて巧妙に偽装している可能性はあり得ますが、偽装しつつも影響がないんだったら、我が国の食品業界とは違って、それはそれでいいような気もしないでもありません。

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2007年12月20日 (木)

貿易統計に見る日本のデカップリングの現状

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でした。特に、昼前から陽射しがあり、気温は昨日よりも上がったような気がします。でも、今朝も朝の冷え込みは厳しかったです。

昨日、政府経済見通しが決定されたのを受けて、今日は、来年度予算の財務省原案が各省に内示されました。復活折衝が始まります。世間一般も忙しい師走なんでしょうが、霞が関では来年度予算の政府原案の決定まで、一段と多忙の度合を強めている気がします。夜を徹しての作業が続く部局も少なくありません。それから、昨日から開催されていた日銀の金融政策決定会合が終了し、金利の据置きを決めました。しつこく金利引上げの議案を提出し、金利据置きに反対票を投じ続けてきた水野審議委員も金利据置きに賛成しての全員一致だったらしいです。水野委員は7月から金利据置き反対票を投じ続け、8月のパリバ・ショックを経ても態度を変えなかったんですが、今回、金利据置きに賛成票を投じたということは、金融市場の混迷度合の深刻さを反映しているような気がしないでもありません。特に、日経新聞の報道によれば会議後の福井総裁の記者会見で、「海外経済や金融市場の不確実性に加え、国内景気も足元で減速している」との認識が示されたようです。
財務省に話を戻すと、まあ、部局が違うんでしょうが、予算の財務省原案とともに11月の貿易統計も発表しています。米国向けの輸出額が4ヶ月連続で前年割れとなり、貿易黒字も4ヶ月振りに減少しました。いつもの NIKKEI.NET のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

財務省が20日発表した11月の貿易統計速報によると、米国向けの輸出額は前年同月比6.0%減の1兆4140億円だった。3カ月連続で前年を下回るのは、2004年2月まで14カ月連続で減少して以来となる。米国は信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題などで経済成長が減速。自動車や建機の輸出が減った。輸出の落ち込みによる対米黒字の減少や、世界的な原油高などを背景に貿易黒字の総額は4カ月ぶりに減った。
全体の貿易黒字額は前年同月比12.2%減の7974億円だった。中東向けの自動車などが伸び、輸出額は9.7%増の7兆2720億円。一方、原油価格の高騰で原粗油の輸入額が5割増えるなど、全体の輸入額は13.2%増の6兆4746億円と単月として過去2番目の高水準。輸出も11月としては最高だったが、輸入の伸びが上回ったことから、差し引きの貿易黒字額が減った。

貿易統計について、まず、明らかにしておくべきは、輸出入ともに前年比で増加していることです。輸出が前年比9.7%増、輸入は13.2%増です。輸入は価格高騰を続けている原油輸入の増加と航空機の増加が主たる要因で2桁増となりました。特に、原油価格は円建てでも上昇を続けており、11月の原油輸入平均価格は1リットル57.99円と、1982年11月の過去最高値(56.96円)を25年振りに上回りました。輸出よりも輸入の伸びが高かった結果として、貿易黒字は前年比▲12.2%減の7974億円と、市場の予測をかなり下回りました。もっとも、輸出が減っているわけではありませんし、原油価格の高騰もあり、米国をはじめとする世界経済が減速に向かう流れの中で、あり得べき貿易黒字の減少と考えることも出来ます。逆に言えば、日本の景気減速が相対的に軽微に止まっているとも言えるかもしれません。
輸出について地域別にみると、米国向けが前年比▲5.6%減と10月の▲3.2%減から下げ幅を拡大しています。 EU 向けは10月の21.5%増から6.1%増となりましたが、引き続き、堅調な伸びを維持し、アジア向けは14.9%増と10月の14.6%増に続いて2カ月連続で2桁の増加を示しています。地域別品目別輸出で注目しているのはアジア向け輸出です。アジア向け輸出は、中国向けも含めて、電機輸出の伸び率が鈍化している一方、自動車や通信機などが増加しています。アジア向けは電機輸出の中でも半導体等電子部品が中国向け、アジアNIES向け、ASEAN向けと軒並み減少しているんですが、これらの製品の最終需要地はアジアではないと考えられ、北米の景気減速の影響を受けている可能性が高いと私は考えています。一方で、今年の年央以降、アジア向けには自動車や通信機の輸出が増加しており、これらはアジアを最終消費地としているのではないかと考えられます。前者のアジア向け電機輸出、特にIT関連の輸出の減少や鈍化はリスクとして認識する必要はありますが、後者のアジアを最終消費地とする製品の輸出増加は、日本のデカップリングが進んでいると評価できる面も含んでいるように私は感じています。

本来であれば、景気拡大局面が長期に続く中で、消費をはじめとする内需が主導する経済の姿が望まれるところなんですが、現状では、そうなっていないのも事実ですから、外需の動向はまだまだ重要だと私は考えています。その外需の動向が北米向け一辺倒ではなく、アジアの最終需要に基づいた輸出が増加の兆しを見せているのは、理念は別として現実的には、日本の景気にはプラスであることは言うまでもありません。

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2007年12月19日 (水)

景気拡大が企業から家計へ波及する日銀シナリオは崩れるのか?

今日は、朝から少しが広がりました。今朝も朝の冷え込みは厳しく、日中も日差しがなくて気温は上がりませんでした。本格的に真冬に入った気がします。

昨日、政府の月例経済報告が発表され、今日は政府経済見通しも決定されました。また、今日から日銀の金融政策決定会合が始まり、明日まで続きます。金利は据え置かれる見通しのようです。一連の流れの中で、景気の拡大について、企業から家計への波及に疑問を生じさせるような表現が見受けられるようになりました。すなわち、12月の月例経済報告では、企業活動がかなり下方修正されて表現されています。今月月初に公表された7-9月期の法人企業統計で経常利益が前年同月比▲0.7%減となったのを受けて、機械的に表現を変更したのかもしれませんが、12月の月例経済報告では「企業収益は、改善に足踏みがみられる」とか、「企業部門が底堅く推移」にトーンダウンしました。11月の月例経済報告では「企業収益は、改善している」とか、「企業部門の好調さが持続」とされていた部分です。詳しくは、先月からの主要変更点で明らかにされています。
この政府の景気に対する見方の変更を受けて、私の知り合いのエコノミストの中には、日銀シナリオの崩壊と捉えている人もいたりします。特に、先の月例経済報告の変更点と重複しますが、11月の月例経済報告では「先行きについては、企業部門の好調さが持続し、これが家計部門へ波及し国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれる。」とされていたのに対して、12月は「先行きについては、企業部門が底堅く推移し、景気回復が続くと期待される。」とトーンダウンし、特に大きな赤い字で強調表示しておいた下線部の家計への波及が削除されています。日銀は長らく景気拡大が企業から家計に波及し、その結果として、賃金上昇が物価の上昇につながることをメインのシナリオとして、金利の正常化なるものを進めようとしていたんですが、政府はこの日銀シナリオを暗黙のうちに否定し始めた可能性があります。日銀もこれを認識しているようで、今朝の日経新聞の朝刊に日銀の金融政策決定会合に関して記事が掲載されていました。いつもの NIKKEI.NET のサイトから引用すると以下の通りです。

日銀は19、20両日に金融政策決定会合を開き、12月の企業短期経済観測調査(短観)で企業の景況感が悪化したことを受けて、景気認識を1年5カ月ぶりに小幅修正する方針だ。「緩やかに拡大している」との大枠は維持するが、企業心理などに「慎重さがみられる」といった文言を加える方向。金融政策は現状を維持し、政策金利を据え置く見通しだ。
短観では大企業製造業の業況判断指数(DI)が3四半期ぶりに悪化した。日銀は生産や雇用情勢など経済活動はなお堅調とみており、景気の基本認識の大枠は変えず、文言の追加による微修正で足元の企業心理や住宅着工の悪化をにじませる方向で検討している。

当然ながら、景気循環局面は2つとして同じものはないわけですから、確定的なことは言えませんが、一般的な理解からすると、景気の回復局面でも若い段階においては、家計部門よりも企業部門が先導し、地方圏よりも大都市圏で景気拡大が始まるのが通例です。その後も景気拡大が続くと、好景気がもたらす賃上げという形で企業から家計に、さらに、大都市圏から地方圏に波及すると考えられています。大都市圏と地方圏の地域別はともかく、景気拡大の主役は企業から家計にバトンタッチされると考えるのが一般的なんですが、そのバトンタッチがなされずに景気後退局面を迎える可能性も出て来たと政府は考えているのかもしれません。私は官庁エコノミストを自称し、政府の中にいるんですが、政府が何を考えているのか、のあたりは少しあいまいに表現しておきます。諸事情ご賢察の上、ご容赦下さい。

12月6日に発表された(財)経済企画協会の ESP フォーキャスト調査の結果を発表当日12月6日のエントリーで取り上げましたが、11月下旬から12月上旬にかけての調査時点で、日銀の利上げ予想は来年2月と7月に二分されていました。でも、私の知り合いの割合と強気な日銀ウォッチャーも先日のニューズレターで白旗を揚げ、福井総裁の任期内の利上げは困難とし、来年年央の利上げにメイン・シナリオを変更したようです。私はすでに10月22日のエントリーで福井総裁の任期内の利上げは難しいと明記していたので、私から約2カ月遅れでキャッチアップしてくれて、とってもうれしく感じたことを記憶しています。でも、今夜のエントリーのタイトルの疑問文に対する回答がもしも YES だとして、企業から家計への波及という日銀のシナリオが崩れると、次の利上げはもっと先までズレ込む可能性すらあります。

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2007年12月18日 (火)

政府経済見通しの来年度2.0%成長は達成可能か?

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。昨日に続いて今朝も朝の冷え込みは厳しかったんですが、日中は陽射しがあり、12月にしては平均的に気温が上がったような気がします。

予算の財務省原案が明後日の12月20日に内示され、週明けにも政府案が閣議決定される運びとなりました。政府の経済見通しも予算の財務省原案の前提として、内示の直前に決定されます。新聞報道によれば、名目成長率が2.1%で実質成長率が2.0%で調整が進んでいるようです。いつもの NIKKEI.NET のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

政府が19日の閣議で了承する2008年度の政府経済見通しの全容が明らかになった。国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前年度比2.0%増、名目で2.1%増。デフレの象徴である、実質が名目を上回る「名実逆転」状態を11年ぶりに解消すると見通している。
経済見通しは、08年度の日本経済は外需主導の07年度から一転、内需主導で成長する姿を描いた。設備投資が増勢を強めるほか個人消費も緩やかに増える。08年度も世界経済が回復を続けることを前提としているが、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した米経済の減速リスクは強い。見通しを達成できるかは不透明。

先日、12月6日付けのエントリーで紹介したように、(財)経済企画協会の取りまとめによる ESP フォーキャストによれば、エコノミストによる来年度成長率の平均は名目成長率が2.11%で実質成長率が1.98%ですから、政府経済見通しはエコノミストの大勢予測とほぼ同じレベルにあると言えます。でも、日経新聞の報道では達成は不透明との表現になっていたりします。スラッと考えると達成は十分可能なような気もしますが、下振れリスクがいっぱいあることも事実です。第1に、引用にある通り、米国をはじめとする世界経済の先行きが不透明です。アジアの新興諸国はまだしも、少なくとも欧米先進諸国については上触れするより下触れするリスクの方が大きいような気がします。第2に、原油をはじめとする一次産品価格の動向です。特に、原油については実需で価格が動くよりも投機的な資金の動向の方がウェイトが高くなっているとも言われており、先行きの価格動向は見通しづらいんですが、横ばいやゆっくりと下降を予想している場合が多いんではないかと思います。この一次産品価格がさらに上昇するようであれば、物価上昇につながり、インフレ警戒感から金利引上げの止むなきに至れば、一気に、世界経済がスタグフレーションに入る可能性もゼロではありません。第3に、日本経済だけの観点ですが、建築基準法改正の影響による建築確認審査の遅れが長期化するリスクです。新しい建築基準法の施行は今年6月からですから、1年がたてば自動的に一巡すると考えられるんですが、引き続き、住宅投資や設備投資の重荷になる可能性は否定できません。ただし、この点は解決が早ければ上振れする要因になる可能性もあります。
日本経済が欧米諸国と比べて相対的に明るく見える、というか、少なくとも来年については米国に比べて潜在成長率近傍の成長率を達成できる可能性が高いのは、米国に端を発するサブプライム問題の影響が小さいからです。本家ともいえる米国については投資銀行も商業銀行もかなりサブプライム問題でダメージを受け、中央銀行が救済に乗り出していますが、クレジット・クランチを生じる恐れすらあります。欧州の場合は広範な金融機関への広がりは見せていませんが、特定の金融機関にサブプライム証券のエクスポージャーが高い可能性を指摘するエコノミストもいます。しかし、日本の場合は、金融技術の発達が遅れていたのが主たる原因で、それはそれで情けない気もするんですが、サブプライム問題のダメージが少なくて済んでいます。逆に、日本の弱点は消費の活性化が遅れていることです。消費のために必要な条件は2つあり、第1に、中小企業でも賃上げが可能になるような生産性の向上を達成することです。第2に、将来不安の解消も重要です。その意味で、世論調査などで年金に重きを置く回答が多いのは理由のないことではないと私は考えています。この2条件がクリアされれば、日本経済はさらに息の長い成長を続けることができるような気がします。

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2007年12月17日 (月)

ブログのデザインをめでたい正月仕様に変更する

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。気温はそんなに上がりませんでしたが、昨日ほどは寒くなかった気がします。風も弱まったように感じます。

ブログのデザインを変更しました。クリスマスを飛び越して、お正月をイメージしたデザインのヘッダーを付けて、色調も可能な限り紅白っぽくして、めでたさを強調してみました。もっとも、幼稚園のころからお絵描きが苦手で、このテのセンスにはさっぱり自信がないので、どの程度の評価を得られるのかは未知数です。なお、デザインを変更したのはメインの「吉岡家一同おとうさんのブログ」だけで、ミラーの「官庁エコノミストのブログ」は引き続き京都大学のイメージでモノトーンのまま押しています。メインの方は1月いっぱいくらいはお正月イメージで通して、2月に入ったら別のデザインを考えたいと思います。いずれにせよ、レンタル先が提供してくれるテンプレートを大きく離れて、自分で勝手に画像を探して来て、スタイル・シートを変更していますから、おそらく、世界で唯一のテンプレートを制作しているつもりで楽しんでいます。ともかく、キャパを気にせずに、画像は手当たり次第にアップロードしているような状態です。最大の欠点は、ブラウザでブログを開くのが重くなることです。自覚はしています。
と言うのも、もう2年以上も前ですが、2005年10月17日付けで「インターネット資源は希少性に欠ける」とのエントリーをアップしましたが、その後、この動きはより進んでいるようで、私がレンタルしているインターネット上の各種リソースの容量なんかも大きくなっている気がします。例えば、我が家の画像中心のホームページでは独自ドメインで運用しているものですから、12月に入ってレジストラさんから更新時期が近づいているとのご連絡を受け取ったところ、ドメイン代金とサーバ代金は前年から据置きで、サーバの容量が 1GB から 2GB に増量されているようです。要するに 1GB のサーバ容量が限界的に無料で提供されているわけです。ヘドニックで単純に計算すれば、単位容量当たりの価格が半分になったとも言えます。もっとも、我が家がアップロードしているファイルは 250MB 少々ですから、容量の上限が 1GB から 2GB に増えても何のメリットもありません。逆に、1GB から 500MB に容量を減らして料金を半分にしてくれた方が助かりますが、諸事情あって、そういうわけにもいかないんでしょう。
同じように、私がレンタルしているブログでも、もはや、1GB や 2GB の容量は当たり前という感じになって来ており、このキャパの外数でテキストは無制限、といったところもあります。でも、テキスト部分だけですが、私はブログのバックアップを取っていて、そのテキストのサイズは utf-8 で 5MB、s-jis なら 4MB くらいです。画像は手当たり次第にアップしているとは言いつつ、 500 枚余りなんですが、それでも 30MB くらいです。今までデジカメ写真は1枚当たり 60KB くらいのクオリティで撮っていたからです。ズバリ、だからと言うわけなんですが、最近、子供達の写真を撮る時のデジカメ画像のクオリティを我が家のデジカメで言うところの standard モードから fine モードに上げてみました。我が家では VGA の 640*480 のサイズの写真を撮っていて、この大きさであれば、standard モードなら 60KB で、fine モードであれば 130-150KB くらいの jpeg のファイル・サイズになります。私は詳しくないんですが、印象としてはアナログ・カメラで ISO 感度の高いフィルムを使ったような仕上がりになります。もちろん、画像は鮮明になります。当然です。standard モードに比べてファイル・サイズは 2-2.5倍になりますが、昨今の容量増強があれば何でもありません。また、少し前までは子供達の写真だけをアップしていたんですが、最近では連日のように経済関係のグラフや取り上げた本の表紙の写真なんかを記事に取り込んだりしています。ここ4-5週間くらいでは、今夜のように画像やリスト項目や引用のまったくないエントリーの方がめずらしくなってしまいました。

思い起こせば、今世紀の初めころ、まだジャカルタに在住していた時に、無料でレンタル出来る 50MB のスペースで始めた我が家のホームページなんですが、6年余りを経て、子供達の写真が圧倒的大部分を占めるコンテンツの容量が10倍、レンタルしているスペース容量は40倍に成長しました。いくつかレンタルしているブログの容量も 1-2GB ありますから、やっぱり、インターネット資源は限界的な希少性に欠けていて、かなりの部分が無料で提供されているような気がします。私なんかは初歩的な使い方しかしていないんですが、もっと有効に活用すれば応用範囲は大きく広がるのかもしれません。

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2007年12月16日 (日)

DSソフトのドラクエを買いに出かける

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でしたが、北風が強くて気温は上がりませんでした。人間には厳しい季節だったりするんですが、洗濯物はよく乾きます。

先週の週末はおにいちゃんのお誕生日で、プレゼントにニンテンドーDSのゲームソフトであるファイナルファンタジーXIIの「レヴァントウイング」を買いに行ったりしたんですが、この1週間で、下の子がおにいちゃんに付きまとって、どうにも仕方がないので、女房が決断して、下の子にも新しいゲームソフトを買い与えることに決めました。クリスマス・プレゼントの前倒しということで、今日の昼前から私と子供達とで買いに行きました。下の子はいろいろと迷った末に、ドラクエIVの「導かれし者たち」にしました。ご存じの通り、昨年12月13日付けのエントリーでも紹介したように、ドラクエの最新版はIXの「星空の守り人」で、間もなく発売される予定となっていて、IVの「導かれし者たち」はかなり古いバージョンなんですが、ニンテンドーDS向けにリメイクされたのは、つい最近の11月下旬の発売です。DSソフトとしてはランキング10位までに入っていると思います。
私の想像では、下の子はおにいちゃんのマネッコをして、やっぱり、ファイナルファンタジー (FF) にするかと思っていたんですが、立派に独自性を発揮してドラクエを選びました。FF もドラクエも今では同じスクエニの制作ですが、もともと、FF はスクエア、ドラクエはエニックスです。日本を代表する、というか、世界的に有名な RPG といえます。私の大雑把な感想では、FF は画像や音楽もひとつの売り物ですから、大きな画面ときれいな音質があった方がよくて、それこそ、PS3 あたりを大画面テレビにつないで本領を発揮するんではないかと思っているんですが、ドラクエの方はスライムがアチコチで登場し、スライムと変わりない二頭身のキャラがチョコマカと動き回るんですから、携帯ゲーム機向けではないかと考えています。その意味で、スクエニが新しいドラクエIX「星空の守り人」を DS 向けに決定したのは納得という気がしないでもありません。
さて、ゲームに関するウンチクはこれくらいにして、お出かけの話に戻ると、先週、おにいちゃんに FF を誕生日プレゼントとして買い与えた時は、同時に、いわゆる攻略本も買ったので、今回もドラクエの攻略本を探したんですが、何軒か書店に入っても見当たりません。仕方がないので、いったん、家に帰ってネットで調べてみることにします。と言うのは、おにいちゃんが FF XII「レヴァントウイング」の攻略本はソフトの発売から2カ月遅れで発行されていたと言うからです。果たして、アマゾンで調べると、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 公式ガイドブック(DS版)」なる攻略本がスクエニから12月22日発売予定となっています。取り急ぎ、アマゾンで予約しておきました。

下の写真は子供部屋でゲームに興じる子供達です。左の写真はおにいちゃんのベッドに並んで、右の写真は下の子のロフトベッドの上下で、それぞれゲームを遊んでいます。我が家の子供部屋のご紹介も兼ねています。

おにいちゃんのベッドに並んでゲームする子供達  下の子のロフトベッドの上下でゲームする子供達

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2007年12月15日 (土)

ハリー・ポッターの邦訳を読み返す

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。昨日ほど気温は上がりませんでしたが、日差しのある場所では暖かだったような気がします。

昨夜、寝る前にハリー・ポッターの邦訳の第6話「謎のプリンス」を読み終えました。もう3-4回目ではないかと思いますが、第1話の「賢者の石」から始まって、「秘密の部屋」、「アズカバンの囚人」、「炎のゴブレット」、「不死鳥の騎士団」、最後に、昨夜読み終えた「謎のプリンス」まで、邦訳が出版されているシリーズ全巻を読み返しました。やっぱり、とってもよく考えられたストーリー展開だと感激しました。なお、今日のエントリーには第7話の「死の秘宝」も含めて、ネタバレがありますのでご注意下さい。
そこで、先日、読み終えた原書US版の第7話「死の秘宝」についてツラツラと考えるに、ひょっとしたら、新しい登場人物はそんなにいないような気までして来ました。エピローグのキングスクロス駅からホグワーツ校に出発する子供達は当然ながら第7話の初出ですが、これを別にすれば、ルーナのおとうさんの Xenophilius Lovegood とレイブンクロー寮のゴーストである Grey Lady くらいかもしれません。11月22日に第7話の章別ストーリーを取り上げたエントリーでは、初出の人物はアルファベットのままで紹介したんですが、私の認識違いの人が多かったような気がします。杖職人のグレゴロビッチは「炎のゴブレット」の三大魔法学校対抗戦の杖調べの折に、クラムの使っている杖がグレゴロビッチ制作とオリバンダーが断じていますし、ダンブルドア校長先生の弟のアバフォースと妹のアリアンナも話の中で触れられています。アレクトとアミカスのカロー姉弟も「謎のプリンス」の最後の方でダンブルドア校長先生がスネイプ先生に殺される場面で登場しています。
改めて、「ハリー・ポッター」のシリーズのストーリー展開の完成度の高さに驚かされました。逆にいえば、第7話を読まなければ、第6話までのストーリーのホントの意味は分からないのかもしれません。例えば、第6話の「謎のプリンス」の最後の方で、ダンブルドア校長先生がスネイプ先生に殺される場面で「頼む…セブルス…」と言うんですが、これだけでしたら命乞いしているようにも読み取れるんですが、第7話「死の秘宝」の第35章を読まなければ、ホントの発言の意味は分かりません。ハリーの同級生のネビル・ロングボトムの役割もシリーズが進むごとに徐々に明らかになります。
それから、11月23日付けのエントリーで取り上げた通り、屋敷しもべ妖精のドビーがクリーチャーとともに、魔法使いや魔女には姿現し出来ない呪文がかけられているホグワーツ校内で姿現しと姿くらまししていた、と下の子が主張していたのも事実でした。ただし、我が家のおにいちゃんの説によれば、ハリーのペットであるヘドウィグがメスである点については、どこかに記述があるとのことだったんですが、私には見つけられませんでした。ヘドウィグは第1話の「賢者の石」の最初の方でホグワーツ特急に乗る前にハグリッドがハリーに買い与えたのは記憶していたので、そのあたりを重点的に確かめたんですが、見当たりませんでした。でも、ヘドウィグがメスであることは極めて確かで、10月2日付けのエントリーで明らかにしたように、ヘドウィグはUS版原書では she her her の人称代名詞で受けていますから、女性=メスのフクロウであることは疑いの余地がありません。

ということで、今日の午後は久し振りに第4話の「炎のゴブレット」のDVDを楽しみました。右側の写真です。左側の写真は何の関係もなく、おにいちゃんの誕生日プレゼントのファイナルファンタジーで遊ぶ子供達です。

ファイナルファンタジーで遊ぶ子供達  「炎のゴブレット」のDVDを見る子供達

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2007年12月14日 (金)

日銀短観はどの国の景気減速を表しているのか?

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でした。午後から少し雲が出ましたが、気温も12月にしてはそこそこ上がったような気がします。夕方には風が強くなりました。

日銀短観・業況判断の推移

今朝、日銀から12月調査の短観が発表されました。ヘッドラインの業況判断DIについて、市場では前回の9月調査から▲2-3ポイントの悪化を予想していたんですが、大企業では製造業・非製造業とも▲4ポイントの悪化で、製造業19、非製造業16となりました。3四半期振りの悪化でした。金融市場では予測の範囲の下限くらいと受け止められているように見受けられます。いつもの NIKKEI.NET のサイトから最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

日銀が14日朝発表した12月調査の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス19となり、前回9月調査を4ポイント下回った。悪化は3四半期ぶり。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を巡る混乱で米国経済の減速懸念が強まったことや、原油など原材料価格の高騰が企業収益を圧迫するとの懸念を反映した。

ヘッドラインの業況判断DIについては、引用にある通り、米国経済の減速や原油をはじめとする原材料価格の高騰などにより、かなりの部分の悪化が説明出来ると思います。でも、私が注目したのは設備投資計画で、業況感からしてかなり下方修正されるんではないかと予想していたんですが、本年度の大企業設備投資計画が前年度比10.8%との結果が出ました。土地投資を含み、ソフトウェアを除く全規模全産業の設備投資計画でも1.9%ポイント上方修正され、前年比6.8%となっています。かなり資金が潤沢であるのは知られていますが、企業の設備投資意欲の強さには少し驚きました。もっとも、土地取得がかなりの割合を占めている点は注意が必要です。さらに、規模別産業別で見て、業況判断DIはほぼ軒並み9月調査から悪化しているんですが、中堅企業製造業が変わらずで10のまま、中小企業製造業だけが9月調査より1だけ改善して2になっています。レベルは低いんですが、中堅・中小企業製造業の業況感の悪化に歯止めがかかっている可能性が見て取れます。実は、正午の NHK ニュースで相も変わらず「原油や原材料費の高騰を中小企業は価格転嫁できずに苦しい」といったことを報じていたんですが、統計は少し違う結果を示しているという気がしないでもありません。日銀短観はDIなんですから、ゼロを切る場合は別にして、大企業ではプラス幅が大きくて、中堅・中小企業ではプラス幅が小さいなんて、レベルを見るべきではなく、方向で判断すべきだという常識は通じないようです。もっとも、中小企業製造業と中堅企業非製造業はゼロを切りつつありますから、それはそれで詳細に検討すべきと言えると思います。
さらに、9月調査と12月調査の業種別の業況判断DIを詳しく見ると、素材関連で悪化が目立つんですが、組立加工関連では、造船・重機、自動車、精密機械などで改善していました。これら加工組立関連で業況判断DIが改善した産業分野は、いずれも新興国への輸出が堅調であり、現時点では、米国の景気減速の影響が小さいセクターのようです。なお、中小企業製造業の業況判断DIが改善したのも同様の理由と考えることも出来ます。サブプライム・ローン問題で減速感が大きい欧米に少し偏重した大企業よりも、「地域密着型」とまでは言えないかもしれませんが、中堅・中小企業でも新興国への輸出の比率が高ければ、業況の悪化を回避しているのかもしれません。もっとも、いずれにせよ、製造業をはじめとして外需への依存が高いのは事実です。製造業よりも内需に依存する度合いが高い非製造業は中堅・中小企業でも業況感を悪化させています。国際化が進んでいる度合とともに進んでいる方向により業況感に差が出ている可能性を指摘できると思います。つまり、今回の日銀短観をナナメに解釈すると、表向きは我が国の景気の減速を示しているのは当然なんですが、その背景では米国経済の減速を読み取れるのではないかと私は考えています。

グラフだけを見てものを言うのは危険なんですが、日銀短観もゆっくりと下向きになりつつある印象があります。もっとも、循環のハッキリ読み取れる製造業では景気後退局面に入ると一気に業況判断DIが低下するのがひとつの特徴ですから、そこまでは達していないともいえます。現在の景気局面が2004年後半から2005年前半にかけての踊り場のようなものである可能性が高いと私は考えていますが、米国経済次第ではこのまま一気に景気後退に入る可能性は控えめに言ってもゼロではないと思います。

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2007年12月13日 (木)

どうして日銀は米欧5中銀のサブプライム対策の資金供給に加わらなかったのか?

今日は、朝から冷たい雨でした。昼ころには止みましたが、雲が厚くて日差しがなく、気温は上がりませんでした。真冬の寒さでした。

The Fed's Arsenal

今朝の全国紙各紙の1面に米欧5中銀がサブプライム対策で足並みをそろえて資金供給するとの記事が掲載されていました。米国の中央銀行である連邦準備制度理事会 (FED) の発表文を見る限り、主要には、Term Auction Facility (TAF) の一時的な導入と欧州中央銀行 (ECB) に400億ドル、スイス国立銀行 (SNB) の20億ドルの currency arrangements (swap lines) を設定するということのようです。TAF とはプライマリー・ディーラーにほぼ限定された現在の公開市場操作とは異なり、公定歩合貸出しを受けることの出来るすべての金融機関が対象となり、さらに、"Term" の名の通り、より期間の長いターム物の資金供給を目的とするものです。ターム物を供給することにより、12月に入って1ヶ月物の LIBOR 金利が跳ね上がったのに対応したものと考えられます。それから、担保証券の範囲も広がります。さらに、 "Auction" の名の通り、入札方式ですから頻度が限定されるものの、固定金利の公定歩合や FF レートよりも低い金利で調達できる可能性もあります。TAF の名は体を表す気がします。もちろん、外国とのスワップはドル資金の供給そのものです。平たく言えば、プルーデンス対策としての越年資金の供給と言えるかもしれません。対策の詳しい内容や実施時期などは、以下の参照先をご覧下さい。米欧日の各中央銀行と代表的な新聞のサイトにリンクを張ってあります。

どうでもいいことですが、いつもの私流のひねくれた見方を披露すると、 FED や ECB のプレスリリースの最後に "Statements by Other Central Banks" として、日銀とスウェーデンの Riksbank へのリンクが置いてありました。まったく、想像の域を出ないんですが、「協調行動を拒否した中銀」と読めなくもありません。もっとも、日本の場合はサブプライム・ローン問題の被害も少ないし、記者会見した日銀の稲葉理事の発言にあった通り、ターム物のオペも十分な実績がありますから、「日銀はすでに多様な資金供給手段を備えており、現在の枠組みの中で十分に対応できる」という日経新聞の報道も真実なんだろうと思います。欧米と時差があるにもかかわらず、理事が深夜に異例の緊急記者会見で対応したんですから、これも協調行動のひとつのカタチなのかもしれません。なお、本石町日記によれば、深夜にもかかわらず、笑いの多い会見だったらしいです。でも、何らかのオファーがあったのを拒否したことは想像できなくもありません。

ちょうど1週間前の12月6日のエントリーで(財)経済企画協会の ESP フォーキャスト調査を取り上げましたが、12月調査では来年2月と7月に割れています。でも、国内金融市場の情勢が逼迫していない上に、多様な資金供給手段を備えているとはいえ、FED や ECB などの先進国中央銀行の協調行動からやや距離を置いた格好になってしまい、さらに、2月に G7 のホストとなる際にサブプライム問題に関する金融安定化フォーラム (FSF) の中間報告が公表されるんですから、これで来年早々に利上げに踏み切ったりしたら、欧米各国から袋叩きにあうような気がしないでもありません。次回の調査では、2月金利引上げの回答を寄せるエコノミストの割合が激減するんではなかろうかと思ってしまいます。

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2007年12月12日 (水)

米国の連邦準備制度理事会 (FED) の金利引下げは不十分か?

今日は、朝から冬晴れのいいお天気でした。気温も12月にしては上がったような気がします。でも、夕方からは雲が広がり、明日は雨が降るとの天気予報です。

FED-FUNDS TARGET RATE昨日の連邦公開市場委員会 (FOMC) で米国の連邦準備制度理事会 (FED) は政策金利である FF レートと公定歩合を25ベーシス引き下げて、それぞれ、4.25%と4.75%にすることを決定しました。政策金利の引下げは9月と10月に続いて3回連続です。ちなみに、50ベーシスの引下げを予想していた私は外してしまいました。昨日の時点で、25ベーシスが72%、50ベーシスが28%の織込みでしたから、ほぼ市場の予想通りだったにもかかわらず、失望感からNY市場のダウ平均は5営業日ぶりに反落し、前日比294ドル26セント安の1万3432ドル77セントで引けました。 Wall Street Journal の表現を借りると、"Investors sold stocks heavily in disappointment that the Fed rate cut wasn't larger, and that the Fed's statement didn't offer a clearer promise of more rate cuts later." ということになります。ついでに、東証の日経平均もNY市場やアジア市場で下げを確認したこともあって、前日比112円46銭安の1万5932円26銭で終わりました。なお、前回、10月末の FOMC で金利引下げを決定した際にはカンザス・シティ連銀の Hoenig 総裁が金利据置きの反対票を投じましたが、今回の FOMC では逆にボストン連銀の Rosengren 総裁が50ベーシスの引下げを主張して反対票を投じました。
今回の FOMC の声明文で注目されるのは、前回の "rough balance" との文言が消えて、代わりに、"Recent developments, including the deterioration in financial market conditions, have increased the uncertainty surrounding the outlook for economic growth and inflation." との表現になったことです。10月の FOMC の時点では利上げを一度打止めにする方向性が示されたんですが、結局、11月中にバーナンキ議長自らが金融市場環境の悪化のために金利引下げを示唆する展開になりましたから、今回は先行きの不透明感を強調し、さらなる利下げに道を開くものと解釈されています。25ベーシスで先行き金利引き下げ継続か、50ベーシスで打止め感をだすかの選択の結果、後者が選ばれたような気がしないでもありません。すなわち、金融緩和を継続する方向性を重視することで、金利の引下げ幅が25ベーシスに抑えられたんだろうと思います。ですから、必要ならば追加の金利引き下げに踏み切ることに何ら躊躇はないと考えられます。なお、いつもながら、 FED は FOMC 終了後に議長が記者会見したりすることなく、ごく短い声明文を発表するだけですから、ご興味ある方は上のリンクからステートメントそのものをご覧下さい。

月曜日から3夜連続で米国経済を取り上げていますが、実物経済の堅調さと金融市場の先行き不透明感のギャップが生じている中で、正直にこれを反映するように、日経センターの市川主任研究員が 日経の BizPal なんかで明らかにしているような「強気な政府と慎重なFRB」のギャップも明らかになって来ています。この慎重な金融政策当局は、来年年央には FF レートを少なくとも3%台半ばまで下げると私は予測しています。

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2007年12月11日 (火)

米国が景気後退局面に入る確率を新しいデカップリングが低下させるか?

今日も、朝からいいお天気だったものの、昼前からが広がりました。午後から南関東の沿岸部では雨が降るかも知れないとの天気予報ですが、結局、東京では傘のいるような雨らしい雨は降りませんでした。

Recession Odds12月10日付けの Wall Street Journal で、新しい Economic Forecasting Survey: December 2007 が公表されています。左のグラフにある通り、今月から12ヶ月以内に米国が景気後退局面に入る確率は平均で38%に高まりました。グラフの通り、8月のパリバ・ショックを受けて9月予想から確率が大きく高まり、10-11月と連続して少し落ち着いたものの、12月調査では4割に近づいています。実は、先日、外資系証券会社の経済見通しセミナーに参加して、来年、米国経済がリセッション入りする確率を知り合いのチーフエコノミストが40%と弾いていたので、妙に符合していると感じてしまいました。私も40%までは大きくないものの、無視し得ない確率だろうと感じ始めています。しかしながら、Wall Street Journal のサーベイ調査でもリセッションの確率をもっとも高く見通しているエコノミストでも50%ですから、高くても五分五分といったところなんだろうと思います。もちろん、この確率は昨年2006年7月24日付けのこのブログのエントリーで取り上げたように、「事前の確率分布と事後の実現値の確率」のうちの事前の確率分布ですから、口の悪い人に言わせれば、エコノミストの経済見通しはアテにならないのかもしれません。
翻って、日本が景気後退局面に入る確率は、ひょっとしたら、米国よりも高い可能性があると私は考えています。どうしてかというと、国際化の遅れから新しい形のデカップリング論に乗り遅れる可能性があると考えているからです。もっとも、日本の金融機関はサブプライム・ローン問題で欧米ほどは大きな痛手は受けていないように見受けられますから、金融面でのデカップリングを必要としない可能性も十分あります。新しい金融面でのデカップリングは今日の日経新聞1面トップにもあったように、サブプライム・ローン問題で欧米の金融機関が新興国からの資本に依存する向きがあることです。スイスの金融大手UBSがサブプライム・ローンの損失に対して、中東やシンガポールなどの政府系ファンドからの資本増強について報じた記事を NIKKEI.NET のサイトから最初のパラだけ引用すると以下の通りです。

スイスの金融大手UBSは10日、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)に伴う損失で新たに100億ドル(約1兆1100億円)の評価損を計上すると発表した。関連の証券化商品の評価額下落が止まらないためで、累計損失は約1兆6000億円に達した。欧米金融大手の抱える同様の損失額は全体で8兆円を突破、さらに膨らむ恐れがある。UBSは同日、シンガポール、中東の政府系ファンドから130億スイスフラン(約1兆3000億円)の出資など2兆円近い資本増強を実施した。

少し前まで、デカップリング論は新興国への輸出が景気を下支えするとの実物経済を中心に据えた考え方だったような気がしていました。例えば、先週金曜日の12月7日のエントリーで取り上げた "OECD Economic Outlook No. 82, December 2007" なんかでは、"growth was being supported by … still buoyant world trade driven by robust growth in emerging economies" との表現だったりしました。しかし、米国のシティ・グループが中東のアブダビ投資庁から資本調達したことも記憶に新しい出来事ですし、輸出だけでなく資本も新興国に依存する傾向が出てきたように思います。昨夜のエントリーでも少し触れたように、米国経済の場合は実物面では堅調な指標が発表される一方で、金融面では先行き不安が残っていますから、金融面で新興国から資本を受け入れてデカップリングされれば景気後退局面に入る確率が低くなる可能性もあり得るかもしれません。

日本の場合はサブプライム・ローン問題などによる金融面からの先行き不透明感は欧米よりも少ないように感じていますが、景気後退局面に入る確率を小さくするためには、輸出入なんかの実物面での国際化とともに金融面での国際化をさらに進めて、好調なアジアをはじめとする新興国とのデカップリングを進めることも重要なのかもしれません。

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2007年12月10日 (月)

米国の雇用統計から何を読み取るか?

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。それなりに気温も上がったような気がします。長く続いた冬晴れなんですが、天気予報によれば、明日の午後は雨が降る可能性があるらしいです。

米国・失業率と非農業部門雇用者数の推移

先週金曜日12月7日に11月の米国の雇用統計が発表されました。ヘッドラインの非農業雇用者数は前月比で9.4万人増となり、市場予想の7-8万人増を上回りました。失業率は10月と変わらずの4.7%でした。いつもの NIKKEI.NET のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

米労働省が7日発表した11月の雇用統計(季節調整済み)によると、非農業部門の雇用者数は前月に比べて9万4000人増えた。増加幅は10月の改定値である17万人を大幅に下回ったものの、雇用回復の目安といわれる10万-15万人に近い水準となった。失業率(軍人を除く)は10月と同じ4.7%。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする金融不安の悪化にもかかわらず、米国の雇用はまだ底堅さを維持している。
ただ金融不安の悪化による景気下振れのリスクは消えず、米連邦準備理事会(FRB)が9月と10月に続く追加利下げに踏み切る公算が大きい。11日に開く次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げに踏み切るとの観測が強まっているが、0.5%の利下げを予想する向きも残っている。
なかなか評価の難しい結果だという気がしますが、やや慎重な見方が多いような気がします。例えば、Wall Street Journal では "November Jobs Report Brings Little Cheer" と題して、やや抑制的な記事になっていますし、Financial Times でも "US jobs gain signals credit crisis contained" と、まさに contained なトーンとなっています。要するに、雇用などの実体経済はまだ悪化していないものの、別途、金融不安のリスクが残っているわけで、やや実物経済と金融市場の乖離が生じていると評価すべきなのかもしれません。なお、日本についても内閣府から2件の統計指標が発表されました。10月の機械受注統計は設備投資の先行指標として注目されており、前月比12.7%増と3ヶ月振りのプラスに転じたんですが、11月の景気ウオッチャー調査は街角の景況感を示す現状判断指数で前月比2.7ポイント低下の38.8と、2003年5月以来4年半ぶりの低水準となっています。日米ともに景気についてはやや慎重に見るべき指標が続いている気がしないでもありません。
機械受注の推移
景気ウォッチャー調査の推移

米国の雇用指標に戻ると、今回の統計の発表に当たっては、事前に、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング (ADP) などが集計した11月のADP全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は18.9万人増と、10月の10.6万人増から伸びが拡大していたり、米国の直前に公表されたカナダの雇用者数が市場の予想を大幅に上回る4.3万人増だったりしたため、7-8万人増との市場予想が直前に20万人増でもおかしくないとの情報が流れていました。特に、ADP のデータについては米国労働省の雇用統計の2日前に給与データを基に集計されたもので、それなりの信頼性を持つと考えられましたから、米国債の買いから始まって債券価格は上昇していたんですが、労働省の統計発表とともに債券価格が急落するという荒っぽい市場展開が見られたりしました。
もっとも、米国労働省の発表するB表から個別の業種を詳しく見ると、サブプライム・ローン問題に関係する建設業は2.4万人減と5ヶ月連続の減少、金融業も2.0万人減と4ヶ月連続の減少となり、着実に減少を記録しています。しかし、これを逆に考えると、これらのサブプライム問題の直撃を受けた業界で雇用者数が減少しているにもかかわらず、全米では雇用環境に大きな悪化が見られないということも出来ます。また、8月-10月の3ヶ月連続して前月比マイナスを記録していた小売業も11月には2.4万人増となりました。最近の減少のリバウンドであることは否定できませんが、クリスマス商戦の見通しが改善している兆しとも受け取れます。我が同業者から送られて来るニューズレターなんかを見ていると、元々、強気のエコノミストは強気に解釈して、弱気の人は弱気に解釈する、という傾向が読み取れないでもありません。なお、まったくどうでもいいことですが、私が少し注目していた南カリフォルニアの山火事については、米国労働省がニュースリリースの FAQ で取り上げていて、"There was no discernible impact" だったそうです。

この雇用統計の結果を受けて、明日の連邦公開市場委員会 (FOMC) において、米国の連邦準備制度理事会 (FED) が金融政策にどのような決定を下すかに注目が集まっています。政策金利である FF レートを引き下げる方向性は間違いないところで、少し前までは50ベーシスの大幅引下げとの説が有力だったんですが、雇用統計から読み取れる実体経済の悪化はそれほどでもなかったことから、25ベーシスの引下げに止まるんではないか、との見方も出始めました。単純にいえば、雇用統計の実体経済に関するメッセージを受け止めるんであれば25ベーシスの引下げでしょうし、雇用統計の個別業種の減少や雇用統計以外の金融情勢を重視するんであれば50ベーシスの引下げ、ということになります。私は後者の50ベーシスの引下げではないかと考えています。原油価格に一服感が出始めていてインフレ懸念が抑制されている中で、資金需要の高まる年末年始に向けて、実物経済もさることながら金融市場の混乱収集に当たる方が中央銀行の役割としてはより重要だろうと考えるからです。

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2007年12月 9日 (日)

大学の同窓生からメールが来て年賀状の準備をする

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。12月のこの季節にしては気温も上がったような気がします。週半ばくらいまで、いいお天気が続くようです。

この週末に京都大学のころのゼミの同級生からメールが舞い込みました。同学年のゼミ生で唯一の京都在住者です。そういえば、我がゼミではこの季節に年賀状向けに名簿を作成していたことを思い出しました。私は昨年から自宅住所や職場なんかに何の変更もありませんが、一応、返事を出しておきました。でも、同級生の中には中国勤務になったのや、地方勤務を終えて東京に戻ったのや、もちろん、相変わらず、音信不通のもいたりします。かれこれ大学を卒業して四半世紀がたっているんですから、連絡が取れない同級生がいても不思議ではないのかもしれません。
我が家でも、年賀状の準備のため、私が午前中に図書館へ行ったついでに、昨日のおにいちゃんのお誕生日のお祝いの時に撮った写真のフィルムを DPE に出して、午後から引取りに行きました。昨年も考えたんですが、やっぱり、どう考えてもデジカメ写真よりもフィルム・カメラで撮った写真の方がきれいに仕上がっていますので、来年の年賀状も今年と同じように子供達の写真、それも、おにいちゃんの誕生日の写真で済ませようと考えています。神宮外苑の絵画館前の銀杏並木の最盛期は過ぎたように思いますし、近々、一家全員で写真を撮る機会はないように思います。
ジャカルタから帰国して、ここ何年かはポケモンの図柄の年賀状でしたし、今年もポケモンになるような気がします。自分で出す枚数は圧倒的に少ないんですが、我が家では子供達に適当に選ばせています。小学生が2人もいて、その写真をあしらった年賀状なんですから、ポケモンでもおかしくありませんし、その他の選択肢であるミッキー、キティ、ドラえもんなどを考え合わせると、ポケモンが一番マシなようにも思います。
我が家の近くのお店では、今週半ばまでに印刷発注を済ませると、わずかとは言え、割引きになるようですので、何とか早めに発注までは済ませたいと考えています。下の写真は、昨日のおにいちゃんのお誕生祝いで撮った写真を、フジカラー・ポストカードにあるポケモン年賀状を基にレタッチして、シミュレーションしてみたものです。

年賀状のシミュレーション

年賀状のシミュレーション

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2007年12月 8日 (土)

おにいちゃんの11歳のお誕生日のお祝い

先ほどのエントリーで書いた通り、今日は我が家のおにいちゃんのお誕生日です。小学校の5年生ですから11歳になりました。午後から渋谷に出かけて、プレゼントのファイナルファンタジーやお誕生日ケーキなどを買って来ました。
下の写真はおにいちゃんのお誕生祝いの記念写真です。我が家の下の子はお誕生日パーティーが大好きなので、大いに楽しんでいました。私もダイエットを忘れて、ついつい食べ過ぎてしまいました。
写真はおにいちゃんのお誕生日祝いの様子です。下の方の写真はおにいちゃんがケーキのローソクを吹き消す瞬間を狙ってフラッシュを焚かずに撮ったギリギリの写真です。タイミングはバッチリだと思います。

おにいちゃんのお誕生日のお祝い  おにいちゃんのお誕生日のお祝い
お誕生日ケーキのローソクを吹き消すおにいちゃん

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おにいちゃんと誕生日プレゼントを買いに行く

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。昨日ほどではありませんが、12月にしては気温が上がって暖かだったような気がします。

今日は我が家のおにいちゃんのお誕生日です。小学校の5年生ですから11歳になります。誠にめでたい限りです。ということで、私とにおいちゃんが午後から誕生日プレゼントを買いに渋谷に出かけます。お誕生日プレゼントはファイナルファンタジーです。昨年買ったニンテンドーDSライトのゲームソフトに決まりました。XII番目のバージョンで、副題はレヴァントウイングとなっています。私にはサッパリ分かりません。出かける時に、女房からゲームばっかりではなく、勉強もしっかりするように、と注文がつきます。当然です。
渋谷のビックカメラでゲームソフトを探します。私は詳しくないので店員さんに訊くと、ファイナルファンタジーのパッケージを2つ取り出して、シリーズの最新バージョンはXIIだけど、DSソフトとして売り出されたのは別の方が新しいと言います。おにいちゃんは十分吟味した上、当然ながら、シリーズ最新版のXIIレヴァントウイングにします。レジで尋ねると、ゲーム攻略本は取り扱っていないとのことで、近くの本屋で買い求めます。昨年もポケモンのゲームの攻略本の安さにびっくりしましたが、やっぱり、確実に数が出るからなんでしょうか、かなり分厚くてカラーページ満載なのに価格は手ごろでした。
誕生日プレゼントを買った後、女房から頼まれた買い物に向かいます。とある百貨店のデパ地下に行き、まずはお誕生日ケーキを物色します。ショートケーキとチョコレートケーキで少し迷った末に、おにいちゃんがショートケーキを選択します。それから、食事の方は下の子の意見も取り入れて、中華料理のエビチリ、大きな肉団子、ポテトサラダなどを買い求めます。夕方にに家に帰り着きました。

下の写真は早速ファイナルファンタジーで遊び始めたおにいちゃんです。

お誕生日プレゼントのファイナルファンタジーで遊ぶおにいちゃん

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2007年12月 7日 (金)

経済開発協力機構 (OECD) の経済見通しにおけるデカップリング論

今日も、朝からいいお天気でした。今日はかなり気温が上がりました。12月にしては暖かだったような気がします。夜になっても、そんなに気温は下がっていません。

まず、今夜の本題と少し外れるんですが、注目点ということで、今朝、内閣府から7-9月期の2次QEが発表されました。前期比で1次QEの0.6%増から0.4%に下方修正され、前期比年率では2.6%から1.5%になりました。エコノミストの間でも意見が分かれていた設備投資については、私が月曜日の12月3日のエントリーで指摘した通り、下方修正になりました。この点の私のトラック・レコードはいいんですが、民間在庫が大幅に下方修正されてしまったものですから、全体でせいぜい0.1%ポイントの改定と考えていたのが、0.2%ポイントも下方修正されてしまいました。擬音語であいまいに表現すると、少し前まで、7-9月期はポンと上がって、10-12月期はドンと落ちる、と見通していたんですが、実は、7-9月期から落ち始めていたことが明らかになってしまいました。民間在庫が成長率への寄与度で見て1次QEのプラスの0.1%から2次QEでは▲0.1%に改定され、上下で0.2%ポイントも違っていたのが主たる原因だという気がします。10-12月期の成長率については、私は11月29日に公表された10月の鉱工業生産指数を見てからは、マイナス成長は回避した可能性が高まったように感じていたんですが、ひょっとしたら、やっぱりマイナス成長なのかもしれないと再び思うようになって来ました。建築着工申請の遅れが7-9月期にはまだ本格的に現れておらず、10-12月期に大きく表面化する兆しがあるのもマイナス成長の可能性が十分あると考えるひとつの要因です。

OECD Economic Outlook No. 82, December 2007

さて、本題に戻ると、昨日、経済協力開発機構 (OECD) から経済見通し、OECD Economic Outlook No. 82, December 2007 が発表されました。米国、日本、欧州の成長率とインフレの見通しの概要は上の表の通りです。日本の新聞各紙でも取り上げているところが見られました。でも、圧倒的に詳しかったのは "Financial Times" でしたので、少し長くなりますが、FT.com のサイトから最初の方の5パラを引用すると以下の通りです。

The world economy is reeling from a succession of blows which will cause growth to slow in 2008 to its lowest rate in five years, according to the Organisation for Economic Co-Operation and Development.
But the Paris-based think-tank said on Thursday that the world’s 30 wealthiest economies were in a good position to absorb much of the shock emanating from turmoil in the financial and housing markets and higher energy costs. They owed such resilience to buoyant world trade, high employment and recent high rates of corporate profitability, it said.
Jørgen Elmeskov, acting head of the economics department, said the organisation had cut its growth forecasts virtually everywhere but the outlook was “actually not that bad in view of the recent shocks”. In its twice-yearly Economic Outlook, published on Thursday, the OECD said it now expected growth in the 30-nation area next year of 2.3 per cent, down from its May forecast of 2.7 per cent.
This would be the weakest performance since 2003, when the world economy grew by 1.9 per cent as it emerged from the fall-out caused by the bursting of the technology bubble in 2000. It expected a slight upturn, to 2.4 per cent, in 2009 and held its growth estimate for this year at 2.7 per cent.
But it warned that there were big risks to this relatively benign outlook, emanating in particular from housing and financial markets and rising commodity prices. It expected stock markets to remain volatile in the face of re-pricing of risk caused by tighter credit conditions.

ついでに、OECDのパリ本部と東京事務所が公表している pdf のサマリー文書への関連リンクも張っておくと、以下の通りです。

要するに、昨日取り上げたエコノミストのトラック・レコードと同じで、国際機関でも成長率見通しは下方修正されているわけですから、世界的に景気は減速局面にあると考えられます。日本の成長率については、本年度1%台半ば、来年度2%全後とのエコノミストの大雑把なコンセンサスに対して、OECD の見通しは財政年度と歴年の違いがありますので一概に比較は出来ませんが、やや慎重な見方となっている印象があります。FT.com の引用にもある通り、先行きリスクとして、金融市場の混乱、住宅価格の下落、エネルギをはじめとする商品価格の上昇の3点を上げています。これらは私が10月22日のエントリーで取り上げた G7 ステートメントをほぼ踏襲しています。2番目と3番目の順番が異なっていて、住宅については G7 が米国に限定していたのに対して、OECD では特に限定しておらず、欧州の住宅も含む表現になっている点が少し異なるだけです。私のちょっとした印象なんですが、G7 でも OECD でも住宅と金融市場は明確に区別しており、住宅が個人消費へのパスであるのに対して、金融市場の混乱はクレジット・クランチから設備投資へのパスを念頭に置いているように見受けられます。日本の、特に、報道ではサブプライム問題として、金融機関の収益まで含めて、いっしょくたに論じているのに比べて、問題の切分けが正確になされている印象があります。
逆に、米国の住宅価格の下落は景気後退の引き金とはならない見通しを表明していることに象徴される通り、決して悲観的な見通しではありません。その根拠として、OECD は堅調な雇用が所得と消費を増加させ、好調な企業収益が設備投資を支え、新興国の成長が世界貿易の拡大につながり輸出が伸びること、などを上げています。それはそれで説得力のある議論を展開しています。お気付きになった読者もいるでしょうが、最後の点は9月18日付けのアジア開発銀行の見通しを紹介したエントリーでも取り上げたように、国際機関の大好きなデカップリング論が成り立つことをあからさまにサポートしています。デカップリング論が成り立つとの前提で、さらに、その新興国の中心である中国に地理的に最も近いにもかかわらず、日本が成長率でもインフレでも日米欧の三極の中でドンジリなのは特筆に値します。国際化の遅れが高成長を続けている新興国市場への不十分なアクセスにつながっている可能性があるような気がしないでもありません。デカップリング論が成り立つとしても、その恩恵を受けるのは十分な国際化が進んでいる国だけなのかもしれないという気がします。

欧州は言うに及ばず、米国や日本が少なくとも来年の内に景気後退局面に入る可能性がかなり低いであろうことは私も OECD 経済見通しに同意しますしが、もう一歩進んで、さはさりながら、ひょっとしたら、成長率見通しの最も低い日本が景気後退国面に入る可能性がもっとも高いかもしれない、と思わないでもありません。

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2007年12月 6日 (木)

エコノミストのトラック・レコードから見た景気の現局面

今日も、朝からいいお天気でした。昨日よりもホンの少しだけ気温も上がったような気がします。霞ヶ関周辺の官庁街の銀杏もすっかり色づきました。

今日の午後に(財)経済企画協会から ESP フォーキャスト調査の集計結果が発表されました。私はこの財団の会員ではないので、公表されているレポートの1枚目しか見られないんですが、特に、今夜のエントリーのタイトルにしたエコノミストのトラック・レコードの観点から、各調査結果のpdfファイルにある図2と図6を注目しています。図2はそのものズバリで、調査月ごとの2007年度と2008年度の成長率見通しに関するエコノミストのトラック・レコードが読み取れますし、日銀の金利引き上げ時期を問うている図6も何ヶ月かのグラフをつなぎ合わせると、平均的なエコノミストのトラック・レコードが透けて見えます。
まず、今年度と来年度の実質成長率見通しのトラック・レコードは以下の表の通りです。日本経済フォーキャスター36人(機関)の平均値となっていますが、調査月によって回答数は異なっています。実質成長率ですから単位はパーセントです。なお、転記ミスの可能性を排除できませんので、詳細は上のリンクから原典資料をご覧下さい。

調査月2007年度
見通し
2008年度
見通し
1月1.922.32
2月1.982.32
3月2.052.38
4月2.192.32
5月2.132.23
6月2.182.27
7月2.292.30
8月2.292.30
9月2.152.17
10月1.772.06
11月1.662.00
12月1.511.98

要するに、7-8月までは上がり続けて、それをピークにして本年度も来年度も落ち続けています。12月調査では本年度1.5%、来年度2%あたりがコンセンサスの平均値になっているようです。誰がどう考えても明らかなんですが、景気が拡大している局面では、エコノミストのトラック・レコードは下振れし、見通しが段々と上方修正されるのに対して、景気が減速するような場合には、この逆で、現在のように下方修正が続く結果が観察されると考えられます。上の表を見る限りでは、今年8月のパリバ・ショックから始まる一連の金融市場の混乱あたりから景気減速が認識され始めたと見ることが出来ます。ESPフォーキャスターに参加しているような素晴らしいエコノミストから私はワンテンポ遅れますので、「そろそろ景気は転換点を迎えるのか?」と題したエントリーを書いたのは9月10日でした。もっとも、景気転換と減速は大きく違うことは言い訳しておきます。
それから、日銀の利上げ時期についても、今回のESPフォーキャスト12月調査の発表で2月と7月に大きく割れました。実は、半年前の年央くらいまで私も8月利上げを予想していて、6月25日付けのエントリーでは「私の知り合いの最弱気派のエコノミストでさえ白旗を上げかかっている」とか、7月2日付けのエントリーでは「日銀のスケジュール通りに8月に利上げされると言うのが市場のコンセンサスになっている」とか、8月利上げを当然視していました。ESPフォーキャスト調査でも、6月調査でほぼ半数、7-8月調査ではほぼ 3/4 のエコノミストが8月利上げを予想していたりしました。これも上のパラと同じで、8月のパリバ・ショックから始まる一連の金融市場の混乱で大ハズレとなりました。その後、9月調査では10月利上げ予想に大きくシフトした後、10月調査では12月利上げと来年2月利上げに割れたものの、半数は年内利上げを予想し、11月調査では大きく来年1-2月利上げ予想にシフトしました。このパラの最初に書いたように、今回の12月調査では来年2月と7月に割れました。私は10月22日付けのエントリーで福井総裁の任期中の今年度いっぱいは利上げは難しいのではないか、との見通しを明らかにしましたし、その後も、日銀の「展望リポート」を取り上げた10月31日付けのエントリーや11月9日付けのエントリーでも同様の主張を繰り返していますので、ようやく、世間のエコノミストが私の見方にジワジワと近づいて来た気がしないでもありません。でも、今でも2月利上げを予想する向きがあるのには少し驚かされます。私も8月利上げを予想していたんで、エラそうなことは言えないのかもしれませんが、この点についてはESPフォーキャスターのトラック・レコードがさらに悪化する可能性があります。なお、現時点で、私は次の利上げは早くても来年年央だと考えています。ひょっとしたら、年末か年度末かにずれ込む可能性も否定しませんが、何分、利上げ時期に一定の影響を及ぼすと考えられる日銀総裁・副総裁が3月に3人そろって交代しますので、4月以降の金融政策を予想するのはかなり困難であることも事実です。

米国にはブルーチップ・エコノミック・インディケーターズの調査がありますが、日本でもこのESPフォーキャスト調査が優れたトラック・レコードを残すような信頼性の高い調査になるためには、日銀の利上げ時期の予想がキーポイントとなる可能性があるのかもしれません。

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2007年12月 5日 (水)

筆記具の趣味と審美眼

今日も、朝からいいお天気でした。でも、都心の朝の冷え込みはこの冬一番だったそうで、気温はそんなに上がりませんでした。

我が家は朝日新聞を購読していて、紙面では見当たらなかったんですが、朝日新聞のサイトで年末年始特集というのをやっています。今日見かけたのは、ライターの武田由紀子さんの記事で、「手もとで魅せる、ビジネスマンの魅力」というものです。記事の中身はタイトルの通りで、カフスボタンなんかも取り上げているんですが、やっぱり、記事の中心は手に持つ筆記具です。今どきのことですから、取り上げられている商品から楽天のオンライン・ショッピングのサイトにリンクが張ってあったりします。万年筆ではパーカーのベクター・シリーズ、ボールペンではラミーのティポ・シリーズなんかにリンクが張ってありました。なお、私も筆記具が好きなものですから、 PEN-HOUSE とかペンサイトネットなんかを見たりしています。ただし、PEN-HOUSE ではパーカーがイギリスに分類されているので少し不思議に感じています。米国のハズです。
今では文書を書く時はペンで紙に書くよりも、キーボードを叩いてファイルに仕上げてメールで送ったりする方がずっと多くなったんですが、やっぱり、ビジネスマンのアクセサリとしてはキーボードではなく筆記具なんだろうと思います。もちろん、ダンヒルやカルティエ、ティファニーなんかの総合ブランド・メーカー(?)の筆記具もカッコいいんですが、やっぱり、ペリカン、モンブラン、パーカー、クロス、シェーファー、ウォーターマン、ロットリングなどの外国の筆記具専門メーカーのものに、ついつい、私は目が行ってしまいます。もっとも、ステッドラーやファーバーカステルなんかだと鉛筆という感じになってしまいます。国産品愛用の趣味の方には申し訳ありません。普段は、自分の机では役所から支給される100円ボールペンを使っていても、気の張った会議なんかには、それなりの筆記具を持ち込みたいと見栄を張ってしまいます。
私が愛用しているのはパーカー、クロス、モンブランで、3組のボールペンとシャープペンシルの組合せを、年に何回か入れ替えて、ウォーターマンのペンケースに入れて使っています。中でもお気に入りなのはパーカーのインシグニアです。ご存じの方も多いと思いますが、この名称の由来は第2次世界大戦にさかのぼり、米国軍がフィリピンで現地の抗日ゲリラに対して勲章の代わりにパーカーの万年筆を授与したとの故事に基づいています。私は在チリ大使館を離任する際に日本チリ商工会議所から記念にもらいました。商工会議所がいわゆる利害関係者に当たるかどうか、よく分かりませんが、ひょっとしたら、現在の公務員倫理規定に抵触する可能性は否定しません。でも、倫理規定が施行されるはるか前のことですし、10年余り前のことでもありますから、時効ということでご勘弁下さい。ペンのボディにはスペイン語で私の離任に対する見送りの言葉が彫ってあったりします。パーカーのほかに私の持っているクロスとモンブランは真っ黒のエボナイトなんですが、パーカーのインシグニアだけはクロム張りで、光り物が決して嫌いではない私に合っている気がしないでもありません。ペンケースに入れる以外にはクロスのボールペンを背広の内ポケットに入れて毎日持ち歩いています。先日、チタン張りのクロスのペン先が出て来なくなったので、丸善に持ち込んで修理してもらいました。クロスの動作は永久保証なんですが、送料だか手数料だかに500円が必要でした。
それから、サンティアゴにいた時も、ジャカルタにいた時も、一応、外国ですから、それなりに小切手なんかにサインする機会があったので、サイン用の万年筆も必携でした。特に、サンティアゴでは仕事に出かける時は背広の内ポケットに必ず入れて持ち歩いていました。モンブランのかなり太字のペン先の万年筆を持っていた記憶があります。太い字の方がゴマカシが利くからです。ペン先だけでなく、ボディもかなり太いものです。4年前にジャカルタから帰国した後は、日本ではサインする機会がほぼ消滅しましたので、今では万年筆を持ち歩くことはしていません。どこに収納してあるかは承知しているんですが、おそらく、インクも切れていることと思います。
ビジネス・シーンでの筆記具はそれなりに好みがあって、背広の胸ポケットにカラーマーカーや100円ボールペンを挿して外に出歩くことはしたくないと思っていたりするんですが、純粋に趣味の分野で、書道の道具についてはやたらと暗かったりします。なぜかと言うと、書道の筆や硯なんかは先生が買ってくれるからです。と言うか、先生が勧めてくれる筆などを先生の言い値で買わされたりするのがほとんどです。茶道や華道なんかでは、茶器や花瓶なんかを先生が解説してくれたりして、それなりに目が肥えるらしいんですが、書道については先生ご指定のお道具を無条件で買うハメになるので、道具に対する審美眼はまったく養われません。もっとも、これは、私が初級者の域を出なかったためで、上級者や師範くらいになれば、逆に、お弟子さんに勧めなければならないので、それなりに目利きであることが必要そうな気がします。しかし、私の場合はそこまでは達しませんでした。

何となく、朝日新聞のインターネット・サイトから筆記具について連想した個人的な感想でした。特に根拠はないんですが、在チリ大使館を離任する際にもらったパーカーのインシグニアを愛用していることとサイン用の万年筆に触れましたので、やや無理やりに、海外生活の思い出の日記に分類しておきます。

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2007年12月 4日 (火)

"The Economist" の日本特集 "Going hybrid"

今日は、朝からいいお天気で、まずまず気温も上がりました。でも、明日は寒くなるとの天気予報です。

"The Economist" の12月1日号の特集記事で "business in Japan" が取り上げられています。やや下品な表現かも知れませんが、いわゆる centerfold の部分に表紙と広告も含めて20ページの特集記事です。15年間の経済的な停滞を経て、日本企業の収益は上がっている一方で、そんな簡単ではないものの、日本経済が新しいモデルを模索しているといったトーンで書かれているように感じました。各論はかなり辛辣で悲観的な印象を受けるんですが、最後の結論は楽観的な締めくくりだったような気がします。なお、印刷された雑誌を買うだけでなく、グラフなんかも含めてオンラインで読むことも出来ます。最初と最後のレポートは導入と結論で、間に各論の4つの記事があり、全体で以下の6つの記事からなっていますので、リンクを張っておきます。ご興味ある方はどうぞ。もちろん、英語です。

いくつかグラフをピックアップして、簡単に紹介すると、以下の通りです。
まず、最初のイントロダクションに当たる "Going hybrid" では、1990年代初くらいまでの日本経済の強みを終身雇用、年功序列賃金、企業内労働組合の3つの労働慣行に加えて、企業間の関係であるメインバンク制と系列などから解き明かし、それが現在では崩壊し、新たなモデルが摸索されていると問題提起しています。しかし、政府財政が先進国の中では飛び抜けて悪化していること、企業統治が株主を向いていないこと、人口構成が高齢化に向かい労働力人口比率が急速に低下していること、研究開発投資の効率が低いこと、国際化の遅れなどを取り上げています。

Economist.com: Getting the hang of it

各論で最初の記事の "Message in a bottle of sauce" では、タイトルの通り、話題になったブルドッグ・ソースの例を最初に取り上げて、"The Bull-Dog saga was a litmus test for attitudes to shareholder capitalism." と言い切り、企業統治 (corporate governance) が株主の方を向いておらず、ROE が欧米企業に比べて低いことを明らかにし、解禁された三角合併の活用の可能性に触れています。しかし、いまだに敵対的な買収に対する嫌悪感が根強く残っていることなどから、そんなに明るい見通しが見てないような結論に読めなくもありません。がんばりましょうね、といったところかもしれません。

Economist.com: Running out of workers

次の記事である "Still work to be done" では、労働市場の改革によって労働の柔軟性 が増し、年金のポータブル化も進みつつあるとしながらも、非正規雇用の増加が格差をもたらしているとし、さらに、出来高賃金制について富士通の例を引きつつ、やや批判的なトーンも忘れていません。もちろん、人口の高齢化に伴う労働力人口の絶対的な減少とともに、上のグラフにある通り、労働力人口の比率が先進国の中でも劇的に下落するとの国連の見通しを引いています。

Economist.com: Spending more on less

各論で3番目の記事である "Not invented here" では、日本の企業家精神について "Japan scores poorly on almost every measure of entrepreneurship." であるとして、ベンチャー投資のGDP比が OECD 諸国の中でも下から2番目とか、教育制度や文化的な要因から企業家活動の初期段階に対する活動が弱いと結論しています。研究開発 (R&D) 投資については、上のグラフの通り、R&D 投資の効率性が最近まで下がり続けていたと指摘しています。

Economist.com: Self-contained

各論の最後で、"No country is an island" と題して、しばしば、私がこのブログでも指摘する国際化の遅れを取り上げています。日本が英国とともに島国であることを念頭においたタイトルです。上のグラフにある通り、日本の輸入依存度と直接投資の受入れが先進国の中で最低レベルにあることを踏まえて、"Why is Japan such an outlier?" との問いを発しています。回答としては、戦後、国内産業育成のために規制が強かったこと、日本企業間での株式の持合いなどを上げています。これを解決するためには、対外と対内の企業の合併が考えられるんですが、日本市場に進出する場合のスターバックスの成功例と撤退したボーダフォンの例を引いたりしています。

結論として、"JapAnglo-Saxon capitalism" と題するレポートで、この特集全体のタイトルになっているように、トヨタのプリウスを取り上げ、ハイブリッドなモデルを提唱しています。ハーバード大学のボーゲル教授の “Japan has both embraced and rejected American capitalism." という言葉に凝縮されています。労働者に終身雇用を約束し、業績賃金やストック・オプションを導入する一方で、株主とは協力関係を強めて、海外の市場や技術に幅広いアクセスを確保している企業です。社会的な価値と結合した資本主義のビジネス・モデル、"a new model that combines capitalism with social values" とも表現しています。でも、このハイブリッド・モデルに分類される企業はまだ24%で、42%が伝統的な日本モデルに立脚しており、残り34%はこの間にあるとの早稲田大学の研究成果にも言及されています。

各論の最初の記事である企業統治や M&A に関するレポート、あるいは、同じく各論3番目の国際化の遅れの記事などについては、日ごろから私の感じていることと、かなりの部分で共感できるような気がします。3段組みで分量はそれなりにありますが、そんなに難しい英語ではありませんから、ご興味のある方は一読をオススメします。

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2007年12月 3日 (月)

ニューヨーク・タイムズの今年の100冊に村上春樹さんの「アフターダーク」が選ばれる

今日の朝日新聞の夕刊に小さなベタ記事で出ていたんですが、村上春樹さんの「アフターダーク」が昨日付けの New York Times の 100 Notable Books of 2007 に選ばれたそうです。誠におめでとうございます。なお、リンク先の記事には、"By Haruki Murakami. Translated by Jay Rubin. (Knopf, $22.95.) A tale of two sisters, one awake all night, one asleep for months." と、簡潔に紹介されています。もちろん、英語版の翻訳書です。

The New York Times: 100 Notable Books of 2007

かねてから表明しているように、私は村上春樹さんの大ファンですから、何となく、私もうれしいです。でも、実は、恥ずかしながら、私はまだ読んでいないので、そのうちに挑戦したいと思います。身銭を切って買うか、図書館で借りるか、よく考えますが、値段も1470円とお手ごろ感がありますし、文庫本でも出ていますから、直感的には買う本だという気がしなくもありません。ちなみに、私は「海辺のカフカ」は文庫本を買って読みました。もっとも、最近の読書計画を考えると、仕事の本を別にしても、先週末に図書館に行って、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を借りて来たばっかりで、ハリー・ポッターも第3話の「炎のゴブレット」の上巻を読み終えたところですから、第6巻の「謎のプリンス」まで読むとすれば、かなり先の話になります。

amazon.com: 「アフターダーク」村上春樹

今夜のエントリーも本を読んだわけではないんですが、本に関する話題ということで、読書感想文の日記に分類しておきます。

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法人企業統計から何を読み取るのか?

今日は、朝から雲が広がり、昼前からが降り出しました。夕方には止みましたが、気温は上がらず、真冬の寒さに近かった気がします。

今日は財務省から今年7-9月期の法人企業統計が発表されました。注目された企業収益では全産業の経常利益は2002年4-6月期以来の減益となりました。他方、今週の金曜日に発表される2次QEへの影響については、設備投資の結果などから1次QEよりも少し下方修正されると私は見込んでいます。しかし、これには異論もあるようです。後ほど、もう少し詳しく取り上げます。まず、いつもの NIKKEI.NET のサイトから引用すると以下の通りです。

財務省が3日発表した2007年7―9月期の法人企業統計によると、全産業の経常利益は前年同期比0.7%減の13兆2936億円となった。前年同期を下回るのは02年4―6月期以来、21・四半期ぶり。原油高などが響き、製造業や中堅企業の利益を圧迫している。増収傾向は続いているものの、全産業の設備投資も二期連続で減少しており、好調を維持してきた企業部門の減速懸念が出てきている。
製造業の経常利益は前年同期比3.6%減の5兆6863億円。原油や原材料価格の高騰を背景に、化学(前年同期比11.8%減)や一般機械(同13.9%減)などが落ち込んだ。一方、非製造業は運輸業などで伸び、1.5%増の7兆6074億円と18期連続で増えたが、製造業の減少を補えなかった。

先週金曜日に消費者物価が発表された際と同じなんですが、主として、現有や穀物などの原材料価格が上昇していることから、コストプッシュの要因で企業収益が落ち始めている印象を受けます。ですから、製造業、中でも、食品(前年比▲5.1%)、化学(▲11.8%)、石油石炭(▲28.8%)、鉄鋼(▲2.3%)などの素材関連製造業の落ち込みが目立っています。長く続いた企業業績の増収増益も一服感があり、株価も今日は東証の日経平均で3日振りの反落を記録しました。
設備投資の動向については、今年4-6月期に続いて7-9月期も前年同期比で▲1.2%の減となりました。法人企業統計が原数値の前年同期比であるのに対して、2次QEでは季節調整済みの前期比で見ることや、少し体系的な相違があることは確かですが、設備投資デフレータが変わらないとの前提で、2次QEの設備投資は若干ながら下方修正されると私は見ています。すなわち、単純に実質の前期比を見ると0.2%増ですから、1次QEが1.7%増であったのに比較して上昇幅が縮小しているのは事実で、下方修正されると考えるのが自然なような気がします。しかし、エコノミストの間でも意見が分かれているようで、上方改定となるとの見通しもあるようです。設備投資以外の2次QEの改定予想を続けると、個人消費は少し上向きの改定でしょうが、公共事業はかなりの下方修正でしょうし、結局のところ、プラスとマイナスを取り混ぜて、最終の出来上がりの姿は大きな修正はないんではないかと私は考えています。せいぜいが成長率に引き直して0.1%ポイントくらいの小幅改定を私は見込んでいます。
法人企業統計に戻って、今回の統計の企業収益の構造からハッキリしたのは、本年年央時点においては、原油や穀物などの商品価格の高騰による原材料価格の上昇コストが大きく、人件費や資本コストの上昇圧力はまだ小さいということです。しかし、日銀は金利引上げ姿勢を堅持しているように見受けられる一方で、日本経団連が賃金上昇容認姿勢を打ち出していますから、企業収益に関してはマイナス要因が目白押しということも出来ます。東証の日経平均も先行きの企業収益を反映するとすれば、ここ数日で上昇ピッチが速かったこともあり、今日あたりで一服したのもうなずけます。もっとも、まだまだ企業収益は高水準にありますから、労働分配率を少し上昇させる余裕はあるように私は捉えています。

ですから、ややメンドウでややこしいパスなんですが、私の知る限りでも日銀に金利引下げを求めているエコノミストもいますし、資本コストを低く据え置いたままで、企業からすればコスト上昇要因にはなるものの、急がば回れで、賃金に関して上昇を容認して個人消費に景気の主役を転換させるのが悪くないパスだと思えて来ます。現状は一定部分を外需に依存していますから、賃金引上げを容認することは国際競争力の低下につながりかねないのは明白なんですが、内需を喚起して輸入に漏れる部分が少なければ、さらに息の長い景気拡大につながるような気がします。

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2007年12月 2日 (日)

朝から下の子とカブ隊に行った後、午後からおにいちゃんと理科教室に行く

今日も、朝からまずまずいいお天気で、気温も上がりました。午後からは少し雲が広がりました。太陽の沈むのがとっても早くなった気がします。5時にはもう真っ暗です。

カブ隊の集合場所の神社にて下の子

今日は朝から下の子のボーイスカウトのカブ隊の活動で集合場所の神社まで送ります。いつもの黄色いリュックを背負っています。少し前の上進式で表彰された時にもらったものです。今日は、来年の泊まり込みの時の寝袋について、カブ隊の隊長に尋ねて来るように女房から頼まれます。隊長よりもボーイスカウト団の副団長の方が早く着いたので私から訊いてみます。副団長は私より少しだけ年長なんですが、赤坂の和菓子屋の若旦那さんです。先代がお店を取り仕切っているんでしょうか。それはともかく、寝袋については、3月に東京都全体のボーイスカウトが集まって我が家の近くの中学校でミニ・キャンプみたいな行事があり、我が家の下の子よりも少し年長のボーイ隊は校庭にテントを張って寝泊まりし、ウチの子のカブ隊とその下のビーバー隊なんかは体育館で寝袋で寝るんだと言います。どうせ、さ来年にウチの子もボーイ隊に上進すれば寝袋は必需品になるし、そんなに高価な物でもなくて、ディスカウント・ショップなら数千円で売っているので、この機会に買っておけばどうかと勧めてくれます。下の子は「そうだそうだ」と寝袋を買ってほしそうです。下の子のカブ隊の活動が始まったので、私は図書館に行って「ハリー・ポッター」の本とサントラ盤の CD をドッチャリと借りました。大量の収納能力のあるトートバッグはいいんですが、重くて腰を痛めそうになってしまいました。

理科教室で白衣姿のおにいちゃん

昼食の後、今度は、おにいちゃんと理科教室に行きます。今日は太陽と月のクラスだったそうです。上の写真のおにいちゃんの左側には地球儀が見えますが、決して、地理のお勉強ではなく天文学の方面だったようです。もうすぐ、おにいちゃんの誕生日なので行き帰りの道すがらに、どんなプレゼントにするのか2人で考えます。なかなか難しい年ごろになったので、選択の幅が狭くなっています。と言うのは、決して思春期に近づいて感じやすいとかではなく、8月22日にとしまえんに遊びに行った日のエントリーと同じなんですが、段々と大人に近づいて来て、小学校低学年や幼稚園児の喜びそうなオモチャでは満足できませんし、かと言って、大人と同じようなものというわけにもいかず、選択の幅が狭いとはこういうことです。スクーターがボロくなっているんですが、去年は自転車だったし、今さらスクーターではうれしくない様子です。かと言って、自分専用のノート・パソコンまではムリだし、任天堂の Wii も考えなくはなかったんですが、女房のお許しが出そうもありません。
と言うことで、下の子といっしょにパソコンを起動して、トイザらスのサイトでオモチャを探し始めます。何となく、ニンテンドー DS のソフトで、土曜日に見たりしているテレビのクイズ番組、「脳内エステIQサプリ」のゲームに目が行って、ついつい、2人で遊び始めてしまった子供達です。下の子は焼きノリを口にくわえています。

パソコンでゲームを遊ぶ子供達

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2007年12月 1日 (土)

午後から下の子と理科教室に行った後、「不死鳥の騎士団」のDVDを見る

今日も、朝からまずまずいいお天気で、気温も上がりました。今日から12月に入りましたが、12月にしては暖かだったと思います。風も弱くて、穏やかなお天気の一日でした。

理科教室で白衣姿の下の子

今日は午前中のうちにクリーニング屋さんにワイシャツを持って行ったりして、いろいろと雑用を済ませた後、午後から下の子と理科教室に行きます。見飽きたような気もしますが、上の写真は理科教室で白衣に着替えた下の子です。左の方のホワイトボードの前の机にチャコール色の球形の装置が見えますが、小規模なプラネタリウムのようなもので、天井に模造紙が張ってあり、明かりを落として擬似的に夜空が見られるようになります。そうです。今日のクラスは星の観察だったようです。私も詳しいわけではありませんが、北斗七星とか、オリオン座やカシオペア座なんかが出て来たそうです。小学3年生にしては楽しい科目だったんではないかと思います。私は下の子が理科教室に出ている間に買い物に行きます。図書館用のトートバッグを探します。以前は、普段から使っているリュックで図書館に行っていたんですが、小さめのシングル・ショルダーに替えてから自転車のカゴなんかに本を入れて図書館を往復していました。でも、余りにも不便なので、「ハリー・ポッター」の本がラクに10冊くらい入る大きさのトートバッグを買い求めました。
下の子の理科教室が終わって家に帰ると、今度は、ようやく届いた「不死鳥の騎士団」のDVDを見ます。テレビのコマーシャルによれば店頭には11月21日から並んでいたハズなんですが、我が家にはようやく今週後半に届きました。8月のお盆休みに映画で見たばっかりなんですが、下の子がとっても楽しみにしていて、この週末に一家そろって、またまた見てしまいました。当たり前ですが、内容は映画と同じです。8月16日付けのエントリーですでに指摘しましたが、おにいちゃんが物足りないと感じたクィディッチの試合がないことや、私が原作からの大きな相違として取り上げたフレッドとジョージのウィーズリー家の双子の活躍(?)なんかは、まったく同じことですので繰り返しません。「不死鳥の騎士団」はシリーズの中でも一番原作が長いですから、一定の時間に収める必要のある映画にするのは一番難しいのかもしれません。何はともあれ、「不死鳥の騎士団」のDVDが届いたので、英語版の原書の本は別にして、我が家では「ハリー・ポッター」のシリーズは本とDVDをすべてそろえたことになります。

もう4-5回目の読返しになりますが、ほぼ予定通りに、私は昨夜に第3巻の「アズカバンの囚人」を読み終えましたので、明日は図書館に行って第4巻以降を借りて来ようと思います。下の写真は「不死鳥の騎士団」のDVDを見始めたころの子供達です。ご覧の通り、特に下の子がご機嫌です。

「不死鳥の騎士団」のDVDを見る子供達

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