ニューヨークの知り合いのお土産に本を買いに出かける
今日は朝から雲が広がり、雪も降るとの天気予報でしたが、夕方時点ではまだ降り出していません。朝から気温が上がらず、まさに真冬の寒さでした。風も少しあったように感じました。
今日は午後から本屋さんに出かけました。一応、私はエコノミストを自称していますので、米国にも何人か同業者がいるんですが、ニューヨークの知人へのお土産で本を探していました。もっとも、ニューヨークに出張するのは私ではなく、東京在住の私の知り合いだったりします。2月に入って立て続けに日本からニューヨークに出張する東京在住の知人が何人かいて、そのうちの一人にニューヨーク駐在者へお土産を持って行ってもらおうと本を買い求めた次第です。おそらく、ニューヨークですからジャカルタと違って日本語書籍もかなり入手可能なんでしょうが、なるべく新しいものをと考えて、昨年暮れあたりに出版された日本経済に関する本を物色していたりしました。
このブログでも何回か取り上げていますが、米国では大統領予備選の真っ最中ながら、雇用統計や ISM 非製造業指数が急激に悪化したりして、景気後退懸念が高まって来ています。日本でも景況感は急速に悪化しています。左のグラフは、昨日、内閣府から発表された景気ウォッチャー調査の現状判断指数の推移について、今朝の朝刊から取ったんですが、昨年11月に38.8と40を割り込んでから、12月36.6、先月1月が31.8と下げ止まりません。景気循環の前回のピークの2000年11月の水準を大きく下回っています。景気ウォッチャー調査の結果については、もう少し詳しく、三連休明けに取り上げたいと思いますが、取りあえず、日本でも街角のマインドが大きく悪化していることは疑問の余地がありません。景気循環の観点から日本の少し先を行っているように見受けられる米国の現状について、出張して現地を調査した情報はとっても重要だと思います。特に、米国でも日本ほどではないにしても jobless recovery と呼ばれる景気拡大ですから、大雑把ながら、現在のようなやや力強さに欠ける景気の場合は、景気後退への転換はマインドを反映するソフトデータが生産や消費のハードデータに先行し、逆に、景気拡大への転換はハードデータがソフトデータに先行すると私は考えていますので、米国の景気後退が懸念される現局面では、日本でも入手できる範囲の統計から得られるハードデータよりも、現地の実感のような情報を把握しておくことはかなり重要だという気がします。
情報通信技術が発達して、ニューヨークの情報もほぼリアルタイムに入手できるようになってはいますが、統計には表れないソフトな情報が重要になる局面を迎えているのかもしれません。
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