霞が関埋蔵金論争の論点について考える
今日も、朝からいいお天気でした。気温も昨日よりもさらに上がりました。でも、西日本からお天気は下り坂で、東京も明日は雨が降るとの天気予報です。お天気は周期的に変化しているようです。
少し軽い話題が続きましたので、経済評論もひとつ取り上げたいと思います。というのは、今朝の朝日新聞などの朝刊で見かけたんですが、財務省の外国為替資金特別会計、いわゆる外為特会の積立金が円高でほぼゼロになっていると、昨日の参議院財政金融委員会で額賀財務大臣が表明した、との記事がありました。新聞各社のサイトにはなかったので、ロイターのサイトから記事の最初のパラだけを引用すると以下の通りです。
財務省によると、急速な円高の進行に伴って、外貨準備の評価損が外国為替資金特別会計(外為特会)の積立金とほぼ同じ額まで膨らみ、積立金が差し引き(正味)ほぼゼロにまで減少している。円高がさらに進行すれば、積立金で評価損を補えない、いわゆる「債務超過」に転じることにもなり、そうした事態が長期化すれば、負債である政府短期証券(FB)での資金調達に支障が生じる可能性も否定できないという。外為特会なんかは典型的にドル債権と円債務の両建てで存在するので、今夜のエントリーのタイトルにした霞が関埋蔵金論争よりは、いわゆる SWF (Sovereign Wealth Fund) の議論があるだけですが、私なりに注目しているところです。霞が関埋蔵金に関する議論とこの外為特会の報道された事実の関係は後で明らかにするつもりです。
さて、霞が関埋蔵金論争について、本論に入る前に、最初に申し上げておきますが、私は制度的な面には強くないものの、霞が関埋蔵金はかなりの額で存在していて、大雑把にグロスの国債残高の半分程度はあるんではないかと直感的に感じていますし、積極的に活用すればいいと考えています。私の基本的な考え方を明らかにした上で、極めて乱暴に分類すれば、財政タカ派とハト派で以下のようになるんではないかと考えています。もちろん、財政とは別の方面からタカだ、ハトだといった「そういうラベルは鳥に可哀想」との声もありますし、そんなにクリアに分類できるものではないことは十分理解した上で、私が大雑把に感じている印象をあえて表にすれば以下の通りではないかと思っています。
| 財政タカ派 | 財政ハト派 | |
|---|---|---|
| 財政再建の方法論 | 増税などによる歳入増を重視 | 経済成長や歳出削減を重視 |
| 霞が関埋蔵金の考え方 | 存在しない | 存在する 積極活用 |
| 財政赤字の捉え方 | グロス | 資産を差し引いたネット |
少なくとも、財政ハト派の議論で霞が関埋蔵金を活用すればグロスの財政赤字ストックが減少するという論点は、かなり根拠薄弱だと私には見受けられます。霞が関埋蔵金を活用する観点からは、私のホームグラウンドである霞が関に対する感情的な反感を煽るのではなく、経済学的に正当な議論を展開することが重要だと私は考えています。もっとも、私がこの観点からの議論を見落としているのかもしれません。
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