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2008年4月 7日 (月)

日米景気の転換点について雇用統計から考える

今日は、昼前からが降り始めました。一時止んだりしていたんですが、今日は1日中冴えないお天気でした。気温はそんなに下がったようには感じませんでしたが、花粉の飛ぶ量は激減したように思います。我が家の子供達が通う小学校は今日から新学年が始まりました。新しい1年生の入学式もあったようです。

Losing Streak

The Labor Picture in March

米国の雇用統計は1-2月にさかのぼって改定され、前月比で見て3月も大幅な減少を記録しました。先日、"Washington Post" からグラフを引きましたが、今夜の図表は上の方のグラフが "Wall Street Journal" に掲載されていた非農業雇用者数の前月比の推移で、下の方がいつもの "The New York Times" の The Labor Picture in March です。連邦準備制度理事会 (FED) のバーナンキ議長も議会証言での質疑応答で米国の景気後退について言及し始めています。私を含めて、多くのエコノミストは米国がすでに景気後退局面に入っていることは確実だと考えています。

Business Cycle Preference Date (US)

すでに景気後退に入っていると考えられているわけですから、エコノミストの間ではいつまで景気後退が続くのかの議論が始まっています。ご参考までなんですが、上の表は NBER のBusiness Cycle Expansions and Contractions と題するページから取ったものです。最近時点では景気後退の期間は短くなっています。私の直感に従って昨年10-12月期が米国景気のピークだったとすれば、今年中か、来年早々には景気は回復に向かうかもしれません。ただし、フォーマルな分析をした結果ではないので、自分でもそんなに信用していません。また、我が同業者のエコノミストの中には注目している人を余り見かけないんですが、NBER 会長の交代があります。現在のフェルドスタイン教授に代わって、MIT のポテルバ教授が7月1日付けで就任します。NBER の景気日付けの判断に影響を与えるとはまったく思いませんが、景気日付けを判断する時期が微妙にズレるかもしれません。

一致DIと先行DI

CIの推移

目を我が国に転ずると、今日、内閣府から2月の景気動向指数が発表されました。一致 DI と先行 DI、それに、CI の推移は上のグラフの通りです。景気動向指数はいくつかの経済指標を単純に総合しているわけですが、先月3月28日のこのブログのエントリーでも指摘したように、労働関係の指標は景気減速とともに反転した可能性があります。景気動向指数の一致系列に含まれる雇用関係の指標を抜き出したものが下のグラフです。もっとも、日本では生産関係の指標が景気判断する際に大きなウェイトを占めるのは、今までも指摘した通りですし、米国と違って、日本は景気後退局面入りまでもう少しアローアンスがありそうな気がしないでもありません。

労働関係系列

週の初めに取りとめのないエントリーになってしまいましたが、景気後退局面入りを鮮明にした米国の雇用統計と、景気後退局面まで達するかどうかは別にして、明らかに反転した日本の雇用指標のうち、景気動向指数に含まれるものについて、図表をいくつか引用して対比してみました。昨年2007年9月10日付けのエントリー「そろそろ景気は転換点を迎えるのか?」で取り上げ始めてから、さまざまな角度からいろいろと指標を点検しているんですが、米国に続いて日本も景気後退の瀬戸際に立っているのかもしれません。でも、一昨年2006年4月4日付けのエントリーで指摘したように、エコノミストとしては抑えておくべきツボであるにもかかわらず、経験則とトートロジーが支配する景気分析については、私は少し苦手だったりします。まとまりのないエントリーになったひとつの原因かもしれません。

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