クロックスなどの樹脂製サンダルで事故多発
今日は、昨日からの雨も明け方までに上がり、朝から少し雲が多かったものの、晴れ間も見えて、まずまずいいお天気でした。気温も昨日より上がりました。
今朝の朝日新聞朝刊の1面で、我が家が昨年買ったクロックスなどの樹脂製サンダルで事故が多発しているとの記事を見かけました。昨年7月24日付けのエントリーで紹介したように、我が家ではおそろいのクロックスのサンダルで夏休みの海水浴に行ったりしていましたし、その後、10月16日付けのエントリーで書いたように、私のクロックスのサンダルは役所用にしてしまったりしていたので、ついつい、記事が目にとまってしまいました。まず、asahi.com のサイトから、その記事の最初のパラだけを引用すると以下の通りです。
子どもや若者に人気の樹脂製サンダルがエスカレーターに巻き込まれる事故が多発していることから、経済産業省は18日、米国メーカー「クロックス」の日本の販売会社に商品の改善を要請した。素材の樹脂が軟らかくて伸びやすく、結果として事故につながっていると判断した。
左の写真が今朝の朝日新聞の1面に掲載されていたもので、エスカレータなどに巻き込まれて破損した樹脂製のサンダルだそうです。確かに、先の方は木端微塵といった残骸が残るだけで、これでは子供の足の指は大きく傷つくであろうことが容易に想像されます。我が家でも昨晩の NHK ニュースを見て、おにいちゃんが「裸足でクロックスを履いていると、足の爪がはがれそうになる」と言っていました。私の場合は役所で靴下を付けた上でクロックスを履いていますし、役所にはエスカレータはありませんから、特段の問題は感じたことがありません。なお、経済産業省によると、サンダルの事故は2007年5月以降で65件起きていて、そのうち少なくとも49件は子供の事故で、足の指の骨が折れるなどして2人が重傷を負っているそうです。写真にあるような樹脂製でつま先部分まで覆われたタイプのサンダルの事故の大半が同種商品を昨年に国内で約390万足販売し、圧倒的なシェアを持つクロックス社製だったとのことです。我が家でも気を付けたいと思います。
というだけだったら「フーン」で終わって、週末にもかかわらず、このエントリーを経済評論の日記に分類することもなかったんですが、私が気にかかったのは右のグラフです。これは少し前に、"Wall Street Journal" の Market Beat と題するブログサイトで見かけたものです。アップされたのは米国東部時間で4月15日の日付になっています。クロックスの株価が昨年11月をピークにして大きく下げているのが読み取れると思います。グラフを引用したブログを読むと、かつては、1株当たり利益が46セントと期待されていたのに、カナダの工場閉鎖からは13セントに低下した必然的な結果であるとのことです。なお、申し訳ありませんが、カナダのクロックス工場閉鎖については私はよく知りません。ただ、クロックスのサンダルに関する基礎的な知識として、原型はカナダの Fin project というメーカーで作られ、それをカナダの Holey soles と米国のクロックスが売っていたところ、先にクロックスに人気が出たため、クロックスが Fin project を吸収合併したということは知っています。ですから、クロックスはカナダと何らかの関係があるんではないかと想像しています。それくらいです。なお、ありそうな誤解に基づく疑問に最初に答えておきたいと思います。すなわち、「クロックスのスペルは Crocs のハズだが、右上のグラフでは CROX と表示されている。違う会社の株価を参照しているのではないか?」という疑問です。ご存じの方も多いと思いますが、会社名 Crocs の株式市場における略称が CROX ですので、株価の参照に間違いはありません。念のため。
株価が景気動向に対する先行指標であることは、少なくともエコノミストの間では広く認められた事実ですが、さらに、「弱り目にたたり目」ともよく言ったもので、マイクロな個別企業のレベルにおいても、株価の下落とともに様々な不都合が露呈するのかもしれません。私はマクロ経済を対象分野としているエコノミストですので、個別企業の株価については詳しくありませんが、マイクロな情報の活用についてもさらに勉強してみたい気がしないでもありません。
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