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2008年5月25日 (日)

図書館で文庫本や新書を見かけてジャカルタに残した『神鷲商人』を思い出す

今日は、朝から昨日の続きのが降っていました。昼ころに雨は止みましたが、雲は晴れずに気温は上がりませんでした。でも、もう5月も終わりの気候ですから、外を出歩くと蒸し暑かったです。

今日も近くの図書館に行きました。下の子がボーイスカウトのカブ隊の活動に出かけるのに合わせて家を出て、行きだけはいっしょに行きます。帰りは別々でした。いつもよりチョッピリ下の子の帰りが遅いので、心配性で親バカの私は迷惑を承知の上でカブ隊の隊長さんの携帯電話を鳴らして、解散時刻を確認したりしてしまいました。それはともかく、私が行ったのは図書館ですから当然ながら本がズラリと並んでいます。今日も新書を借ります。というのは、我が家には文庫本や新書が極端に少ないからです。さらにさかのぼれば、5年近く前にジャカルタから帰国する際に、文庫本と新書とコミックを処分して来たからです。小さめのカートンボックスに3箱余りありました。中古本を扱っているお店にタダでいいから引き取って欲しいと言ったんですが、お店の人がかなり大量だったので気の毒がって、何がしかのお金を払ってくれた記憶があります。もちろん、その後も文庫本や新書を買わないでもありませんが、こういった経緯があるので、文庫本や新書は出来るだけ図書館で借りて済ませるようにしています。コミックも子供達の趣味で『ケロロ軍曹』だけは買い揃えてありますが、先日は、『ドラゴン・クエスト』が全巻図書館にありましたから借りましたし、『名探偵コナン』もまとまって何巻か借りていたのを今日返却しました。
ジャカルタもさすがに外国ですから、サンティアゴほどではありませんが、日本語書籍は十分ではありません。我が家が入っていたアパートなど、日本人の多い集合住宅なんかでは、帰国した人が残して行ったものであろう本を1か所に集めて自由に借りられる図書館のように運営しているところもありましたし、日本人学校にも小学生が読むとは思えないようなビジネス書が置いてあったりしましたが、もちろん、新刊図書は国内の図書館に比べて圧倒的に少ないですし、自分の読みたい本があるわけでもありません。でも、さすがに、今世紀に入ってからのジャカルタとその10年ほど前のサンティアゴでは、時代的にも地理的にも、大きな差がありました。サンティアゴでは日本語書籍を売っているお店は皆無だったような気がしますし、取り寄せればかなりの金額だったのかもしれません。5年前のジャカルタでも日本語書籍よりも洋書の方が入手が容易だったような気がします。

私が残して帰国した文庫本や新書がジャカルタの日本人の間で読み継がれているかどうかは気にかからないでもありませんが、少なくとも、日本国内でも入手が困難だった深田祐介さんの『神鷲商人』(新潮文庫)だけは現地の人には国内よりもよく読まれているのではないかと想像しています。なお、念のためですが、「神鷲」と書いて「ガルーダ」と振り仮名が振ってあります。ご存じの通り、スカルノ初代インドネシア大統領の第3夫人だったデビ夫人に関するする小説です。私が持っていたのは1990年くらいの発行の新潮文庫版ですが、今では文春文庫からも出ているようです。

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