羽生名人の復位を祝し、ついでに、米国経済の早期回復も祝す
今日は、朝から少し雲が多かったものの、この季節にしてはまずまずいいお天気でした。雲が多かった分、気温は上がらなかったように感じました。
昨夜、山形県天童市で開催されていた将棋の第66期名人戦七番勝負の第6局が終局し、羽生二冠が105手で森内名人に勝って、名人位に返り咲きました。これで通算5期の要件をクリアして、第19世永世名人を引退後に名乗ることが決まりました。なお、森内18世永世名人は最後のタイトルを失いました。2004年には竜王・名人・王将の三冠のタイトルホルダーだったこともありますが、とうとう無冠になり、今年3月25日に第21期竜王戦5位決定戦1回戦で中原誠16世名人に敗れた時に2組への降級が決まっていましたから、これからは無冠かつ2組で厳しい闘いになるのかもしれません。でも、羽生19世永世名人も1991年には棋王のタイトルを持ちながら、やっぱり2組に降級していましたから、羽生名人と同じように捲土重来を期して欲しいものです。森内第18世永世名人は羽生第19世永世名人とまったくの同世代で、誕生日が1ト月と違いませんし、チャイルドブランドとか、羽生世代と呼ばれていた30代後半なんですから、まだまだ先は長いです。
我が家では、実は、私と下の子が羽生名人のファンだったりします。どちらも、決して将棋に対する造詣が深いというわけではないんですが、何となく、「鉄板流」と呼ばれる鉄壁の受けを特徴とする森内第18世永世名人と違って、羽生名人は天衣無縫の攻めに特徴があり、特に、20年前の1988年度NHK杯戦で繰り出した▲5二銀はいまだに伝説として語り伝えられているほどですから、羽生名人のファンになっています。かつて1996年には、羽生名人は名人・棋聖・王位・王座・竜王・王将・棋王の七冠すべてのタイトルホルダーになったりして、とっても華のある棋士だという気がしています。羽生名人が永世位をもっていないのは竜王だけだそうです。もちろん、好き嫌いなんですから合理的な理由があるわけではありません。なお、将棋のタイトルホルダーについては、Wikipedia の将棋のタイトル在位者一覧 (2)に詳しいです。リンクを張っておきますから、ご興味ある方はどうぞ。
大きく話題を切り換えると、米国のサンフランシスコ連銀が6月12日に "FedViews - June 12, 2008" で米国の経済見通しを発表しています。成長率見通しは上のグラフの通りです。PDF で公表されている Corresponding charts から取っています。今月初めの6月5日付けのエントリーで取り上げた OECD の "Economic Outlook No.83" と似通っていて、上のグラフでも明らかなんですが、"For 2009, growth is expected to pick up to around 3 percent at an annual rate" ということで、来年年央には潜在成長率近傍の3%水準に達するような見通しになっています。さらに、インフレは今年の年央から秋口をピークに急速に収束する見通しとなっています。インフレについては原油や穀物などの商品市況次第で何とも言えないんですが、私は従来から米国経済の現在の景気後退局面は底は浅いが期間は長いと考えていて、少し違和感がないでもないです。でも、サンフランシスコ連銀の経済見通しの通りだとするとご同慶の至りだったりします。
今夜は、かなり異質な話題を無理やりにつなげたエントリーだという気がしますが、いろいろな興味を持った個人が運営しているブログですので、ご勘弁下さい。なお、一応、将棋の方に重点があったりしますので、「普通の日記」に分類しておきます。
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