エネルギー価格上昇は地球環境保護に役立つか?
今日は、朝から雲が広がり、私の帰宅時には雨は降っていませんでしたが、時折、夕方からポツポツと雨が降り始めました。気象庁によれば、今日、近畿、東海、関東甲信は梅雨に入ったと見られるとのことです。東京で言うと、平年より6日早く、昨年よりも20日も早い梅雨入りだそうです。私のブログのピカチューもテルテル坊主を作っています。
エネルギー価格の高騰が続き、国内でも価格転嫁の動きが進んでいます。左のグラフはガソリン価格の推移を示しています。朝日新聞のサイトから引用しています。4月には国会のアクシデントもあって、ガソリン暫定税率が一時的に中断されたこともあり、120円台を記録したガソリンなんですが、最近では、170円台後半もめずらしくないそうです。もっとも、私はエコノミストを自称していながら、車に乗らずにママチャリで近場を走っているだけなのは仕方ないとしても、スーパーの店頭をのぞいて見ることもそんなにしませんので、最近のエネルギーや食料品の価格動向には疎かったりします。でも、生活実感として食料品やガソリン価格が上昇していることを肌で感じている人も多いと思います。
食料品価格については別にしても、エネルギー価格の上昇は地球温暖化対策になっているかもしれないと思わないでもないんですが、それにしても、現在のエネルギーと食料の価格上昇は、私の言うところの広義のエンゲル係数の高い国や家計を直撃していることは確かです。下のグラフは読売新聞の5月半ばの記事から引用したんですが、サイトは閉じられてしまったようです。
先週金曜日に発表された日本の消費者物価上昇率が1%ほどですから、広義のエンゲル係数が高い順にインフレ率も高いといえるかもしれません。大雑把に、多くの人が経済発展の段階としてイメージしている各国の経済状況に対応しているような気がしないでもありません。韓国ではまだ5%に達しておらず、シンガポールでも5%をわずかに上回る程度なんですが、多くの国は2桁に近づいており、ベトナムでは20%を超えています。さらに、エネルギーや食料の輸出国に対する所得の流出が続いているでしょうから、景気も悪化の方向に進んでいるであろうことは言うまでもありません。
このまま商品市況の上昇が続けば、日本においても夏か秋口には消費者物価が2%に近づき、状況次第では日銀の物価安定の理解の上限である2%を超える可能性も排除できません。その場合、日銀が利上げを実行する確率は低いと私は思うんですが、エネルギー価格の上昇が地球環境保護に期せずして役立っている側面は否定しないものの、政府や中央銀行の政策が発動しづらい状況であることは確かだという気がします。
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