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2008年7月16日 (水)

文化の話題 - 第139回芥川賞と将棋の第49期王位戦七番勝負第1局

今日も、少し雲が多かったものの、朝からいいお天気でした。気温も上がって、蒸し暑い気候が続いています。近畿・中国地方が梅雨明けしたようですが、まだ、関東近辺は梅雨明けしないんでしょうか?

日銀が金融政策決定会合を開催し、「展望リポート」の成長率見通しを引き下げて、物価上昇率見通しを引き上げたとか、米国の連邦準備制度理事会のバーナンキ議長の議会証言とか、資源や食糧の高騰の25-48%が実需以外とする『通商白書』の試算とか、予算のシーリングとその前提となる政府経済見通しとか、いろいろと経済に関する話題は盛りだくさんなんですが、今日のところは割愛します。
ということで、昨夜、第139回芥川賞が楊逸さんの「時が滲む朝」に授賞されることが決まりました。中国人の受賞や日本語を母語としない、いわゆる獲得言語の作家の受賞は初めてだそうです。まず、我が家で購読している朝日新聞のサイトから、直木賞とともに報じられた記事を引用すると以下の通りです。

第139回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に中国人の楊逸(ヤン・イー)さん(44)の「時が滲(にじ)む朝」(「文学界」6月号)が選ばれた。楊さんは22歳で来日してから日本語を学んでおり、日本語を母国語としない外国人の受賞は芥川賞73年の歴史で初めて。中国人の受賞も初めてとなる。
2度目の候補で賞を射止めた楊さんは「とても感激しています。この小説にはいろんな思いがあり、作品が評価されたことに感動しています」「九州に住む妹に電話で受賞を知らせたら、『勘違いじゃないの』と言われて、一瞬、そうかと思った」と笑顔を見せた。
直木賞は井上荒野(あれの)さん(47)の「切羽(きりは)へ」(新潮社)に決まった。父は作家の故井上光晴さん。
副賞は各100万円。授賞式は8月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。

受賞作のストーリーは、理想に燃える中国の大学生が民主化運動に加わり、1989年の天安門事件で挫折するまでと、その後の人生の哀歓を、漢詩や英語を交えた日本語の文章でみずみずしく描いた青春小説だそうです。選考委員の中には、自らの全共闘時代の思い出と重ね合わせた人もいたと報じられています。また、今回の選考委員会には石原慎太郎さんは欠席だったらしいです。
今回第139回の芥川賞と直木賞の選考に関しては、中国人の楊逸さんの受賞だけでなく、伊坂幸太郎さんが、長編小説『ゴールデンスランバー』(新潮社) について、直木賞の選考対象となることを事前に辞退していたりと、私のようなものでも知っているくらいの話題が多かったような気がします。また、賞の選考とは直接の関係はありませんが、10年前に『日蝕』で第120回芥川賞を受賞した平野啓一郎さんが、長編小説『決壊』(上・下巻、新潮社) を刊行して、ネット社会で壊れていく人々の心を見据えた挑戦的な力作と評価されていたりします。それから、さらに文学賞の話題から遠ざかるんですが、来週にはハリー・ポッターの最終巻『死の秘宝』の邦訳も発売されます。もうすぐ始まる夏休みに向けて、文学に関する話題で盛り上がる季節が来たのかもしれません。私もこの季節には昨年も経済書から小説にシフトしたような気がしないでもありません。

第49期王位戦七番勝負第1局

ついでで申し訳ありませんが、深浦康市王位に羽生善治名人が挑戦している将棋の第49期王位戦七番勝負第1局が、14日から15日にかけて北海道網走市のホテル「北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート」で指し継がれ、昨日夕刻、97手までで先手番の羽生名人が勝ち、王位奪回に向けて好スタートを切りました。上の画像は投了図です。今回も、我が家の下の子が将棋を習っている天野貴元三段が記録係を務めています。

芥川賞に戻って、いつもの通り、私は8月発売の月刊『文藝春秋』で選評とともに芥川賞受賞作の「時が滲む朝」を読みたいと思っています。なお、今夜のエントリーは将棋の王位戦はついでの話題で芥川賞がメインで、文字通り、読書をした後の感想文ではないんですが、本邦文学界の話題ということで、「読書感想文の日記」に分類しておきます。

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