鉱工業生産指数は景気後退局面入りを強く示唆
昨夜、しばらくブログの更新をお休みするようなことを書いたばっかりで、やや恥ずかしいんですが、今日の鉱工業生産指数を見て、やっぱり、昨年10-12月期をピークに景気後退局面入りしている確率が高いと考え直しましたので、短いエントリーをアップします。
上のグラフは青い折れ線が月次の鉱工業生産指数で、赤が四半期です。どちらも季節調整済の系列です。今年に入って、1-3月期と4-6月期の2四半期連続で前期比マイナスを付け、さらに、製造工業予測指数は7月▲0.2%減、8月▲0.6%減となっていることから、7-9月期も含めて3四半期連続の低下となる可能性が極めて高いと私は考えています。また、6月の結果は資本財出荷が▲6.2%減と大幅に落ち込みましたから、設備投資も弱含んで来ることが十分考えられます。加えて、このブログでは詳細は取り上げませんでしたが、先日の貿易統計や家計調査で外需と個人消費の一層の減速が確認されています。従って、景気指標を総合的に考え合わせると、私も何度か行ったり来たりしましたが、やっぱり、日本の景気は昨年10-12月期をピークに、景気後退局面に入っている確率が極めて高いと私は考えています。1-3月期のGDP統計がかなり強い数字だったものですから、多くのエコノミストとともに私もやや逡巡したものの、やっぱり、足元ですでに景気後退に入っていると考え直しました。何か、突飛な統計が出ない限り、この見方は変わらないような気がします。
とっても忙しくしているんですが、いろいろと考えが変遷した懺悔のつもりで、今夜のエントリーはアップしました。ひょっとしたら、明日も何か書くかもしれないと、景気局面だけでなく、コチラも考え直し始めています。そうなると、ダブル懺悔かもしれません。
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