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2008年7月26日 (土)

『ハリー・ポッターと死の秘宝』を読み終える

今日も、朝から少し雲が多かったものの、まずまずいいお天気で気温も上がりました。梅雨が明けてから雨も降らず、毎日蒸し暑い日が続いています。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』ようやく、『ハリー・ポッターと死の秘宝』を読み終えました。我が家では、子供達と私がポッタリアンで、女房はビデオや映画しか見ません。私は第5話の『不死鳥の騎士団』と第6話の『謎のプリンス』の邦訳が発売された時は、新しいハリー・ポッターのシリーズが発売されるたびに、第1話にさかのぼって全部を通して読んでいたんですが、今回だけは直前の『謎のプリンス』だけで済ませました。我が家のおにいちゃんも『謎のプリンス』を読み返していたようです。なお、2冊買ったとはいえ、子供達が大喜びで読んでいる合間を縫って、私は主として夜間に読み進みましたので、少し寝不足気味だったりします。一応、米国版の原書は読んだとはいうものの、私には私の事情があって今月中に邦訳を読み終えたいと考えていたので、子供達とバッティングしないように読むんですから、多少の寝不足は致し方ないのかもしれません。でも、少なくとも、邦訳を読み終えた現時点では、寝不足になってまでも読んだ甲斐はあったように感じています。すでに忘れたか、読み飛ばしたか、あるいは、私の語学力の不足から理解できなかったか、いずれの理由かは分かりませんが、特に最初の方で、新鮮に感じた部分も多々ありましたし、後の方は後の方で、テンション高くスピード感あふれる展開を堪能しました。後半の怒涛のような展開の中で、少しテンポが緩むのがホグワーツ校長になったスネイプ教授がヴォルデモート卿に殺されてから、ハリーがその記憶に飛び込むところと、キングスクロス駅でハリーがダンブルドア校長先生と会話を交わす2つの章なんですが、このあたりの私の理解は間違っていませんでした。自分の語学力に少し安心しました。なお、この先はネタバレを含みますので、未読の方はご注意下さい。
まず、私が把握していなかったのは2点あります。ハーマイオニーの両親がオーストラリアに避難したのは分かっていたんですが、娘がいることすら忘却させられていたとは知りませんでした。ハーマイオニーがハリーとともにダンブルドア校長先生のミッションを遂行しようとした強い意志の表れを感じます。それから、オリバー・ウッズが不死鳥の騎士団として最後のホグワーツの戦いに参加していたのも知りませんでした。ハリーがホグワーツ校に入学した時のクイディッチ・チームのキャプテンです。コリン・クリービーの死体を運んでいました。この2点に加えて、英語版では詳細が分からないのかと思っていたんですが、作者が人が死ぬ場面を極力割愛している配慮が邦訳ではよく読み取れました。先ほどのコリン・クリービーの場合もそうですし、ルーピンとトンクス夫妻もいきなり死体で現れます。最初の章でチャリティー・バーベッジ先生が残忍な殺され方をするもんですから、児童文学としてはいかがなものかと思わないでもなかったんですが、その後は十分な配慮が行き届いているように感じます。もちろん、ストーリーの展開からスネイプ教授の死に方は詳述する必要がありますし、最後のヴォルデモート卿の死に方も、自分の死の呪いが反射したのであって、ハリーが殺したのではないことを強く示唆するために、この程度の書き方はやむを得ないと思います。難点をひとつだけ言えば、ホグワーツ校内にある部屋で、ダンブルドア軍団が陣取っていた「必要の部屋」とドラコ・マルフォイなんかがハリーを待ち伏せしていて、レイブンクローの髪飾りが隠してあった「隠された品の部屋」が少し混乱しているような気がしないでもありませんでした。
何度か同じことを書いたような気がしますが、よく考え抜かれたプロットで、人が死ぬ場面の処理も見事でした。スネイプ教授やダンブルドア校長先生の別の面も無理なく描き出されています。児童文学の金字塔と呼ばれるにふさわしい最終巻だと思います。特に結末は、ホグワーツの戦いが一段落して、ハリーが一度死んでヴォルデモート卿がホグワーツ校に入った後、組分け帽子からグリフィンドールの剣が現れてネビル・ロングボトムがナギニの頭を切り落としたり、禁じられた森のケンタウロスなどが加勢したり、クリーチャーが先頭に立って屋敷しもべ妖精が戦いに加わったりと、物語は最高潮に達します。その最後で、一番最後のハリーとヴォルデモート卿が対峙する場面では、ややハリーの説明口調が冗長と感じ、ゴルゴ13ならすぐに引き金を引くだろうナと思わないでもありませんが、物語を締めくくるには必要だという気がします。終章の「19年後」で、かなりの謎解きをしつつも含みを持たせるのも効果的だと見受けられます。

児童文学でありながら、私のような中年のオッサンにも十分楽しめましたし、多くの方が手に取って読むことをオススメしたいと思います。今まで、ハリー・ポッターのシリーズでは第3話の『アズカバンの囚人』がいかなる観点からもベストだと私は思っていたんですが、邦訳を読み終えた直後の現時点では、この『死の秘宝』がシリーズのベストではないかと思い始めています。

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