長崎に来て1週間を経過する
先週金曜日8月1日の午後に長崎に入ってから1週間がたちました。月曜日に学長より辞令交付を受け、火曜日に学部長と気楽な格好のままお話し、水曜日に教授会に出席しました。ここまではこのブログでもフォローしているんですが、その他にも、アチコチと挨拶回りをして出歩いています。基本的にはシンクタンク、公的機関、マスコミなどで、私は現在の住まいから半径500キロくらいには面識のある人はいませんので、適当にネットで経済に関係ありそうなところを探しては電話をかけてアポを取っています。私は「一見さん、お断り」で知られる京都出身ですから、飛込みセールスは苦手なんですが、一応、経済学部の教授で赴任した旨を告げると親切に対応してくれます。来週ももう少しマスコミなんかを回ろうかと考えています。今日もいろいろと出かけて見て回りました。電車があって便利です。
さて、長崎の街の感想ですが、やっぱり田舎です。全くの自慢になりますが、私のようなバリバリの都会の青山から引っ越して来れば、たいていの街は田舎に見えます。例えば、青山通りをはさんで北青山と南青山に分かれて、北青山には伊藤忠、南青山にはホンダといった日本を代表する大企業の本社がありますし、ファッションでは北青山にはブルックス・ブラザースがあり、青山ではないんですが、神宮前から原宿にかけては表参道ヒルズも近く、その先には、つい1ヶ月ほど前に iPhone を求める人が列をなしたソフトバンク表参道もあります。南青山には特徴的な菱形のアクリルのビルでランドマークになっているプラダの近くにはカルティエやオメガの高級ブティックが軒を並べています。比較対象が悪いとしかいいようがありません。もっと田舎の方から来た人なら、長崎も立派な都会に見える可能性は十分あります。
人は何とでも評価しようがあるんでしょうが、よく言えば親切なのかもしれませんが、悪く見れば回りくどいというか、何か尋ねれば不必要な情報を付加したり、要求されていない行動をとる傾向があります。例えば電停に行く道を質問すると、教えてくれるのはいいんですが、でも歩くと20分ほどかかるとか、質問していないことを答に含めてしまいます。20分かかることを回避するためにはどうすればいいのかはイマイチ分かっていないような気がしないでもありません。スーパーで売り場を訪ねると必ずいっしょに付いて来ます。やや厳しい見方かもしれませんが、私に言わせると生産性が低くて時間単価が安いので不必要な情報を加えたり、要求されていない行動をとったりするんではないかという気がして、やや低い評価に傾いています。これも少し田舎であるという評価と直結するのかもしれません。
さて、今日8月9日は言うまでもなく63回目の長崎原爆の日です。小学生は朝から登校して平和学習をしているようですし、中学生や高校生も登校だったのか、街中や電車で制服姿を多く見かけました。もっとも、我が大学は何もしていないようです。また、多くの人が長崎に集まっている気がします。関西弁をしゃべるグループや外国人も電車に乗っていましたし、それと分かるカトリックのマザーもいれば、袈裟を着たお坊さんもいます。私はまだまだ長崎の街からすれば異邦人なのかもしれませんが、亡くなられた方々のご冥福とともに、世界平和と核兵器の廃絶を祈念しております。
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