北京オリンピックを振り返って
北京オリンピックはとっくに終わって、パラリンピックの方も昨日で閉幕しましたので、このところ、米国の金融危機を取り上げていたんですが、今夜は大きく方向を転換して、北京オリンピックを軽く振り返りたいと思います。まず、北京オリンピックにおける国別のメダル獲得状況については以下の通りです。なお、このデータは Yahoo! のサイトから取っています。そんなにデザインのセンスはよくないんですが、積上げ棒グラフの色で金銀銅のメダルの内訳を想像して下さい。金メダルの獲得数によってソートしてあります。
7月3日に「経済学で北京オリンピックのメダル獲得数を予想する」と大げさなタイトルで会計事務所の PricewaterhouseCoopers (PwC) とコロラド大学ジョンソン准教授の予想を取り上げましたが、大雑把に、金銀銅の別は考慮せずに、上のグラフの10位のフランスまでのメダル獲得数のみの相関係数を取ると、PwC が0.88で、ジョンソン准教授が0.83でした。ジョンソン准教授の予想については米国のメダル数が100を超えるとした点はフィットがよかったんですが、ロシアを過大評価し、豪州とドイツを過小評価している傾向がありました。その点で、PwC の予想は偏りなくフィットしていた印象があります。でも、どちらも大きく下に外したのは英国で、両者ともメダル数28を予想していたんですが、大健闘の結果、予想の倍を超える67のメダルを獲得したりしました。
さて、我が日本なんですが、両者の予測とも30を超えて、アテネ並みの検討を期待してくれていたんですが、結局、25のメダルに終わりました。私が応援していたオグシオはメダルなしに終わりましたし、野球もそうでした。柔道に至っては、ネット上では「東原亜希伝説」なんて怪しげな都市伝説めいた話まで飛び出し、谷選手が何とか銅メダルを取ったり、他の選手もいくつかメダルを取りましたが、アテネ大会と比べて大きくメダル数を減らしたことは事実です。
私は格闘技にはまったく興味がないので、柔道やレスリングには目が向かず、最も感動したのはソフトボールの金メダルで、次が水泳の北島選手、3番目に陸上の400メートルリレーといったところでした。フェンシングも注目を集めたんですが、格闘技かどうか微妙なところかもしれません。野球も毎夜のごとく熱心に観戦したんですが、結果がイマイチでしたので、感動の対象外かもしれません。オグシオは残念でした。世間的に見ても、例えば、アメーバニュースのサイトが「今年のオリンピックで感動した種目は?」というアンケートを実施したところ、(1) 水泳、(2) 柔道、(3) 陸上、(4) ソフトボール、(5) その他、となっていますので、大雑把に、こんなカンジかと思います。なお、アメーバニュースのアンケートは2万人超の人が回答していますから、もちろん、重複回答は大いにあり得ますが、統計的に見ても、日本国民の総意を十分有意に反映した結果だという気がします。
今日のニュースでもワコビアとモルガン・スタンレー証券が合併の交渉を始めたとの記事があって、昨日から今日のマーケットも NY、東京とも大きく株価を下げているんですが、今週は連夜のように米国発の金融危機を取り上げて来て、ハッキリいって、キリがありません。このブログで経済を評論するのは確かなんですが、私は官庁エコノミストであったり、大学教授であったりしますから、相場の話は詳しくもないし余りしたくないので、そろそろ話題を切り換えようと考えて、今夜のエントリーは少し軽い話題で北京オリンピックの総括を取り上げてみました。
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