ブランド総合研究所調査による長崎の魅力度
一昨日、9月25日にブランド総合研究所による「地域ブランド調査2008」の結果が発表されました。認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲などの63項目に関して、インターネットを通じた調査の結果です。有効回答数は35000人を超えていますし、地域的な偏りもないように調整されているようですから、信頼度は高いと私は考えています。結果は3年連続で札幌市がトップを占めました。この調査で、我が長崎市も観光都市ですからイメージよく14位を占めています。先に示したリンクには20位までの結果が収められているんですが、取りあえず、このブログでは長崎市が入る範囲の切りのいい数字ということで15位までのランキング表を示すと以下の通りです。
地域順位 | 市区町村 | 都道府県 | 点数 | |
---|---|---|---|---|
2008 | (2007) | |||
1 | (1) | 札幌市 | 北海道 | 59.5 |
2 | (4) | 函館市 | 北海道 | 55.9 |
3 | (2) | 京都市 | 京都府 | 55.1 |
4 | (3) | 横浜市 | 神奈川県 | 51.9 |
5 | (5) | 小樽市 | 北海道 | 49.2 |
6 | (6) | 神戸市 | 兵庫県 | 47.8 |
7 | (8) | 富良野市 | 北海道 | 46.5 |
8 | (7) | 鎌倉市 | 神奈川県 | 45.9 |
9 | (10) | 軽井沢町 | 長野県 | 41.4 |
10 | (9) | 金沢市 | 石川県 | 39.8 |
11 | - | 屋久島町 | 鹿児島県 | 39.5 |
12 | (11) | 那覇市 | 沖縄県 | 38.9 |
13 | (12) | 仙台市 | 宮城県 | 36.8 |
14 | (16) | 長崎市 | 長崎県 | 34.6 |
15 | (57) | 宮古島市 | 沖縄県 | 33.8 |
なぜか、北海道が多いような気がします。それから、割愛しましたが、この次の16位に福岡市が入っています。さらについでで、私の出身地である京都府宇治市も33位に名を連ねています。並みいる大都市・県庁所在市や鎌倉・軽井沢などのリゾートを向こうに回して大健闘という気がします。特に、宇治市の場合、昨年から今年にかけた魅力度の伸びが大きい市町村ランキングで9位に入っていますが、私が宇治市を離れてすでに二十数年がたっていますので、何が起こったのかは不明です。私が大学に通っていた京都市は4位ですが、トップテンは別格のような気がしないでもありません。昨年から今年にかけても、トップテン内での順位の変動はありましたが、トップテンと11位以下との入替えは見られませんでした。なお、東京については23区が個別に集計されていますので上位には現れませんが、例えば、「生活に便利・快適なまち」という調査項目では5位までに世田谷区以下4区が名を連ねていますし、我が港区も「IT・先端技術のまち」の項目で豊田市・つくば市・日立市などに後れて5位を占めています。なお、上の表で屋久島町が昨年ランクが表示されていないのは、市町村合併で新しく出来た町だからです。さらに詳しくは上の方のリンクから記者発表資料をご覧下さい。
長崎市に話を戻すと、最初に書いた認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲などの調査項目については、サマリーの記者発表では上位5位までしか上げられておらず、長崎市はどこにも入っていませんでしたので詳細は不明で、先の繰返しになるんですが、やっぱり、観光都市ということでイメージがいいんではないかと思います。そして、私が住んでみて、順法精神の高さも特筆すべきだという気がします。精神的なことなのでバッチリの統計はないんですが、傍証として、犯罪率の低さを上げることが出来ます。下のグラフはどちらも大分県庁のホームページにある全国の犯罪概況と九州地区の犯罪概況から取っています。見ればわかるんですが、上の方の縦に長いグラフが平成19年昨年における全国の犯罪率を発生率の高い順でソートしてあり、下のグラフは九州地区の各県の犯罪率です。データは同じだと思います。大分県庁の資料ですので上の方のグラフで大分県だけ別色になっているのはご愛嬌とお考え下さい。
どのような尺度から考えても我が長崎県は犯罪発生率が低いといえます。大阪府の 1/3 以下ですし、九州地区でも福岡県の半分に満たない数字です。これも傍証ですが、私が街中を歩いていて、極端なくらいに信号を順守する人達を見かけます。私はリバタリアンに近い考えですので、他人に迷惑をかけない範囲での自由を主張しますから、車が来なければ信号無視して道を渡ることは、違法だと考える向きがあるかもしれませんが、控え目に言っても甚だしく悪いことだとは考えていません。まあ、ひょっとしたら習慣性になる可能性は否定しませんが、依存症になる確率はアルコールなどと比べてもグッと低いでしょうし、安全をしっかり確認すれば、誰に迷惑をかけているわけでも、自分の身を危険にさらしているわけでもありません。自己責任で信号無視することについては許容するというか、少なくとも咎め立てすることはありません。このような私の目から見ると、長崎の人の信号順守はやや異常とすら映る場合もあります。
他方、話がブランド総合研究所の「地域ブランド調査2008」からドンドン逸れて行くんですが、長崎の人はペナルティのある法律の順守精神が旺盛な一方で、ペナルティのないマナーはどうかなと疑問に思わないでもありません。例えば、電車に乗っていて、制服姿の中高生が高齢者に席を譲ることは稀です。そもそも、私は日本の高齢者は優遇され過ぎていると考えなくもありませんので、長崎の電車にあるのかどうか知りませんが、敬老パスのようなものは通勤や通学のラッシュにかからないように時間制限すべきとの主張ですし、長崎の中高生が強気に高齢者に席を譲らないのも一般通念上の衡平の観点からはアリなのかもしれないと思わないでもないものの、マナーの点からは疑問に感じなくもない気がします。別の点で、特に、長崎市内は小さな川のような、ドブのような水の流れが走っているんですが、やおら車から下りた人が自動車の灰皿に溜まった吸殻を捨てているのを見かけた時には愕然としました。もっとも、これはマナーを通り越して違法行為なのかもしれません。
長崎に好ましい話題から反対の方向に話が逸れた最後に、今日のテレビ番組表をチェックすると、甲子園では今シーズン最後の阪神 vs 巨人の優勝をかけた決戦も長崎ではテレビ中継なしです。このあたりも、何とかならないものかと、阪神ファンの勝手なつぶやきです。
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