« 単身赴任生活で猫舌になる? | トップページ | 着々とマジックを減らすタイガース! »

2008年9月29日 (月)

今年のノーベル賞の行方やいかに?

毎年、この時期になるとトムソンサイエンティフィックが科学分野のノーベル賞の有力候補者を発表していたんですが、なぜか今年はまだ何の発表もありません。ちなみに、昨年は9月11日にプレスリリースされていました。もちろん、経済学は立派な社会科学ですから、トムソンサイエンティフィックから毎年のように有力候補者が発表されていました。私のこのブログでも発表から2日遅れの昨年9月13日のエントリーで取り上げた記憶があります。待ちくたびれたので、今夜のエントリーでは私独自のノーベル経済学賞の候補者を予想してみたいと思います。

Nomination Process of Nobel Prize Laureates in Economics

上の画像は、ノーベル財団のホームページの経済学賞のところから引用しています。ノーベル経済学賞の受賞者が選ばれるプロセスのようです。これによれば、すでに推薦リポートは出来上がっていて、最終的に10月に選ばれることになっていますが、本人にはすでに通知されているのかもしれません。というのは、1994年に受賞したナッシュ教授の半生を映画化してアカデミー賞にも選ばれた "A Beautiful Mind" なんかでは、調査員がナッシュ教授に事前に接触する場面が描かれたりしていたと私は記憶しているからです。それから、同じホームページからの出展で昨年までのノーベル経済学賞の受賞者リストは以下の通りです。コピペしたモトがそうですので、英国で爵位されたアーサー・ルイス卿以外は敬称略になっています。言うまでもなく、大先生ばかりなんですが、悪しからず。

  • 2007 - Leonid Hurwicz, Eric S. Maskin, Roger B. Myerson
  • 2006 - Edmund S. Phelps
  • 2005 - Robert J. Aumann, Thomas C. Schelling
  • 2004 - Finn E. Kydland, Edward C. Prescott
  • 2003 - Robert F. Engle III, Clive W.J. Granger
  • 2002 - Daniel Kahneman, Vernon L. Smith
  • 2001 - George A. Akerlof, A. Michael Spence, Joseph E. Stiglitz
  • 2000 - James J. Heckman, Daniel L. McFadden
  • 1999 - Robert A. Mundell
  • 1998 - Amartya Sen
  • 1997 - Robert C. Merton, Myron S. Scholes
  • 1996 - James A. Mirrlees, William Vickrey
  • 1995 - Robert E. Lucas Jr.
  • 1994 - John C. Harsanyi, John F. Nash Jr., Reinhard Selten
  • 1993 - Robert W. Fogel, Douglass C. North
  • 1992 - Gary S. Becker
  • 1991 - Ronald H. Coase
  • 1990 - Harry M. Markowitz, Merton H. Miller, William F. Sharpe
  • 1989 - Trygve Haavelmo
  • 1988 - Maurice Allais
  • 1987 - Robert M. Solow
  • 1986 - James M. Buchanan Jr.
  • 1985 - Franco Modigliani
  • 1984 - Richard Stone
  • 1983 - Gerard Debreu
  • 1982 - George J. Stigler
  • 1981 - James Tobin
  • 1980 - Lawrence R. Klein
  • 1979 - Theodore W. Schultz, Sir Arthur Lewis
  • 1978 - Herbert A. Simon
  • 1977 - Bertil Ohlin, James E. Meade
  • 1976 - Milton Friedman
  • 1975 - Leonid Vitaliyevich Kantorovich, Tjalling C. Koopmans
  • 1974 - Gunnar Myrdal, Friedrich August von Hayek
  • 1973 - Wassily Leontief
  • 1972 - John R. Hicks, Kenneth J. Arrow
  • 1971 - Simon Kuznets
  • 1970 - Paul A. Samuelson
  • 1969 - Ragnar Frisch, Jan Tinbergen

次々に引用を続けますが、ノーベル各賞の発表予定は以下の通りです。今年の6月3日の時点ですでにノーベル財団からプレスリリースが出されています。確認していないんですが、時刻はおそらくストックホルム時間だと思います。

  • 医学生理学賞=10月6日(月) 11:30 a.m.
  • 物理学賞=10月7日(火) 11:45 a.m.
  • 化学賞=10月8日(水) 11:45 a.m.
  • 平和賞=10月10日(金) 11:00 a.m.
  • 経済学賞=10月13日(月) 1:00 p.m.

経済学だけが少し他と違う週に発表されるのは、よく知られた通り、物理学賞や科学省などの後になって設けられ、名称もズバリの "Nobel Prize" ではなく、正式には "The Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel" と呼ばれているように、やや区別されているからです。なお、The Sveriges Riksbank とはスウェーデンの中央銀行です。ですから、通常は「ノーベル経済学賞」と読んで何ら差し支えないんでしょうが、ホントに正しくは、「ノーベルを記念した経済学におけるスウェーデン中央銀行賞」なのかもしれません。
さて、前置きばかりになってしまいましたが、私の今年のノーベル経済学賞予想は以下の3分野の6人です。

  • 経済成長理論への貢献 - ジョルゲンソン教授、バロー教授
  • 国際貿易理論への貢献 - バグワティ教授、ディキシット教授
  • VAR プロセスなどの時系列分析への貢献 - シムズ教授、ストック教授

ノーベル賞候補者の予想ですから、大先生方ばかりなので詳細については書きません。なお、第2の国際貿易理論については、場合によっては、日本でも知名度の高いクルーグマン教授が入る可能性がありますし、3番目の時系列分析についても VAR を外せばヨハンセン教授が入ってもおかしくないと思います。まあ、当然ですが、私自身の専門分野に近いエコノミストばかりだったりします。要するに、昨年のメカニズム・デザインは言うに及ばず、たとえ同じように経済学と呼ばれていても、行動経済学やゲーム理論などの他の分野はよく知らないわけです。逆の方向から見て、専門性が高いんだと勝手に自分で評価しています。

最後に、今夜のタイトルをあえて経済学賞に限定しなかったのは日本人に関して考えていたからです。第1に、物理学の戸塚教授です。2002年のノーベル物理学賞を受賞した小柴教授の後継者でした。今年亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。あと5年存命であれば、確実にノーベル賞を受賞していたと考えている関係者も多いだろうと私は想像しています。第2に、我が母校である京都大学の山中教授です。iPS 細胞に関する研究で大いに注目を集めていますが、まだ40代後半ですので、ノーベル賞受賞はもう少し先かもしれません。第3に、何といっても今年最大の注目は昨年に続いて、村上春樹さんの文学賞です。昨年、カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の有力候補と目されていたんですが、今年はどうなるんでしょうか?

|

« 単身赴任生活で猫舌になる? | トップページ | 着々とマジックを減らすタイガース! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/207184/24095059

この記事へのトラックバック一覧です: 今年のノーベル賞の行方やいかに?:

« 単身赴任生活で猫舌になる? | トップページ | 着々とマジックを減らすタイガース! »