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2008年10月 4日 (土)

大学教授は生協の学食で何を食べているのか?

タイトルにした本題に入る前に、米国発の2つのニュースについて簡単に触れておきたいと思います。まず、米国の雇用統計が発表され、下のグラフのように非農業部門雇用者が▲159千人の減少となりました。失業率は前月と変わらず6.1%でした。なお、下のグラフは "New York Times" のサイトから引用しています。下のグラフにも見られる通り、過去のリセッション期には▲300千人減を記録する月もありましたし、失業率も IT バブル崩壊後の景気後退期の水準には達していませんから、少なくとも雇用面からはマイルドな景気後退なのかもしれません。もうひとつ、下院で緊急経済安定化法案が可決され、大統領が即日署名して成立しました。今週初めの下院での投票では yea 205 に対して nay 228 だったんですが、米国現地時間で昨日の投票結果では yea 263 nay 171 だったそうです。50票を超えるスイングを見ました。引用はしませんが、これも "New York Times" のサイトに、月曜日と金曜日の下院での投票について詳しい情報があります。選挙区からの圧力に対して、金融市場の反応と大統領や政府からの説得が勝利を収めたといえます。また、預金保護の強化などの修正も寄与したのかもしれません。なお、米国の雇用統計については、必要に応じて、改めて週明けにでも取り上げたいと思います。取りあえず、今日のところは週末モードです。

Monthly change in number of jobs

ということで、大きく話題を変換して、今週月曜日から大学の後期が始まり、私もいくつか授業がありました。最初の週の授業で学生の授業登録前の参考授業となりますから、そんなに本格的に講義を進めるわけではなく、教科書と参考図書を提示したり、成績評価の方法を伝えたり、あるいは、学生にはとっても重要なことなのかもしれませんが、出席を取るのかどうかなどの授業全般に渡る事項を周知するとともに、私自身の経済や日本経済に関する哲学めいたことを延々と述べました。その中で、本格的な授業ではないものの、それなりに1週間の曜日に沿った生活のリズムはつかめたような気がします。まあ、元々が「人類最後の日まで生き残るかもしれない」と称された適応力高い私のことですし、授業までに2ヶ月の準備期間がありましたから、大きなカルチャーショックはありませんでした。
生活のリズムの上でも重要な要素が食事で、私のような中年で単身赴任している人間には健康管理の面からも栄養バランスのいい食事は欠かせないんですが、さすがに、生協の学食は頼れるような気がします。しかし、私も最初の月曜日は出遅れます。そもそも、どこの大学でもそうだと思うんですが、正午前後に午前中の授業が終了し、1時ころに午後の授業が開始され、約1時間くらいの昼休みがあります。当然ながら、正午から1時までは大混雑で、キャンパスの学食もオフィスの職員食堂も変わりはありません。この大混雑を避けるために授業が開始される1時近くに学食に行ったんですが、これが大失敗で学生諸君の食欲を考慮しておらず、ほとんどが売切れ状態できつねうどんになってしまいました。翌火曜日は意識して12時半過ぎに行ったんですが、やっぱり、メインディッシュは残ってなくて、同僚教授とカツカレーをつつくハメになりました。
仕方がないので、水曜日からはやや反則気味に、午前の授業が終わる正午前に学食に行くことにしました。ようやく、ハンバーグにありつきます。チラホラと同僚の教授・准教授も見かけましたので、正午前でも OK かと考え、続いて木曜日と金曜日も正午前に行ったりしました。特に、木曜日には午後一番の3コマ目の授業があるので早めに行く口実も十分あったりします。努力の甲斐あって、木曜日はニラ豚炒め、金曜日は白身魚フライの卵とじをいただきました。木曜日のメニューは、普通はニラと来ればレバーではないかと思わないでもなかったんですが、目新しいことろを選んでみました。水曜日以降はメインディッシュにご飯と味噌汁、さらに私は野菜を摂ることに心がけてサラダも頼みます。本学の学食は、いわゆるセット方式ではなくアラカルト方式で、メインディッシュ、ご飯、味噌汁、サラダや小鉢など個別のお皿ごとに値段が付いており、レジで合計金額を支払います。メインディッシュは数種類用意されています。もちろん、ご飯は SML の3段階があったりします。私は M を頼んでいます。アラカルト方式ですから料金は定額ではないんですが、私くらい食べても500円を超えることは滅多になく、値段的におトク感があるとともに、圧倒的に私の専門外ながら、栄養のバランスもいいんだろうと期待しています。
食器はすべてプラスティック製です。お箸も割箸でなくプラスティックで出来ています。使い捨ては爪楊枝だけではないかと思います。ですから、紙ナプキンは置いてないので自分で持ち込みます。何といっても生協ですから、エコに気を使っているんだという気がします。ところで、私はメインディッシュの大きなお皿以外は持ち上げて食べる癖があるんですが、サラダボウルを持ち上げた時に違和感がありました。糸尻がないんです。なお、糸尻は関西弁で、標準語では糸底というのかもしれません。それはともかく、学食のサラダボウルは、ちょうど、我が家の子供達が小さいころから使っている、きかんしゃトーマスやピーター・ラビットの絵の描いたシリアルボウルのような形なんですが、糸尻がなくツルッとした感触です。製作過程からして焼き物には必ず糸尻があるんですが、プラスティック食器には不要なものなのかもしれません。

とっても充実して楽しい1週間でした。新米教授ですから、いろんなトラブルやアクシデントもあり、米国金融危機の日本経済や長崎経済に対する影響について、急なテレビの取材なんかも回って来ましたが、いよいよ、来週から本格的な授業を始めます。

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