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2008年10月19日 (日)

全国路面電車サミット

今日まで、福井で「全国路面電車サミット」が開催されています。なお、ついでながら、前回の2006年第8回大会は長崎で開催されているようです。いろいろと全国紙の地方版で紹介されています。今回の大きなテーマは次世代型路面電車と呼ばれている LRT にスポットを当てています。まず、今回の大会ホームページと関連する記事のサイトへのリンクは以下の通りです。ご参考まで。

次に、今回までの開催歴です。1993年に札幌で始まって以来、もちろん、路面電車のある都市でおおむね2年おきに開催されているようです。東京や関西圏を除いて、大雑把に大きな都市から段々と小さな町で開催されるようになっている気がしないでもありません。繰返しになりますが、長崎では前回2006年の第8回大会が開催されています。

  • 第1回 1993年 札幌
  • 第2回 1995年 広島
  • 第3回 1997年 岡山
  • 第4回 1999年 豊橋
  • 第5回 2001年 熊本
  • 第6回 2003年 函館
  • 第7回 2004年 高知
  • 第8回 2006年 長崎
  • 第9回 2008年 福井

続いて、次々に、第9回全国路面電車サミット2008福井大会のホームページからの引用を続けますと、全国路面軌道連絡協議会というものがあるらしくて、日本各地に路面電車を持つ都市の会社や交通局なんかの団体ではないかと想像していますが、この構成員、すなわち、路面電車があると想像される街は以下の通りです。

こうして見ると、長崎もそうですが、地方自治体の交通局よりも普通の株式会社で運営されている路面電車の方が圧倒的に多いのが分かります。現在の長崎を別にして、私の馴染みのあるところでいくつか上げると、京阪電鉄は京都の三条から大津に向けて出ているハズなんですが、京都ではなく大津でエントリーしているようです。京都の市電は私が大学に入学するとともに廃止されましたが、京阪電車とともに市街の北の方には京福電鉄が走らせている叡電と嵐電があります。その名の通り、比叡山方面と嵐山方面を通っています。東京に出て来てから、独身時代には都電の東の終点である三ノ輪橋の近くに住んでいたこともありますし、東京の東急電鉄がエントリーしているのは世田谷線だろうと思います。
今回の大会でスポットを当てられた LRT については、私は技術的なことはサッパリ分からないんですが、速度が速くて騒音が少なく、低床式でお年寄りや体の不自由な人も利用しやすいのが一般的な特徴となっています。また、世帯あたりの自動車保有台数が1.751と全国一自動車保有比率の高い福井で開催されたのも象徴的で、明らかに、自動車よりも電車の方が環境にやさしいのは小学生でも分かります。もちろん、LRT による地方都市の活性化やまちづくりなんかも議題に上っています。私のような専門外の人間でも交通機関が都市機能に果たす役割が重要だということは理解できます。特に、私の理解によれば、大阪が東京に比べて大きく地盤沈下したのは、環状線の内側などで地下鉄が東西と南北でまっすぐにしか走っておらず、この乗継ぎがものすごく不便で都市機能を低下させていることが3割くらい寄与していると考えています。南北に走る御堂筋線と東西に延びる中央線が典型です。東京のアノ独特の丸ノ内線の U 字型の発想から大きく出遅れていることは明らかです。

注目されている LRT についても、いまさら、東京や大阪のような大都会のど真ん中に線路を引くのはもう難しいんでしょうが、長崎のような中規模以下の地方都市では活性化の起爆剤として期待が高まる可能性も大いにあります。通勤はもちろん、ほぼ毎日のように、路面電車を利用している者の実感です。

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