長崎市立図書館でハリー・ポッター第1話の原書を借りる
今日も午後から電車で出かけて、今年1月に出来たばかりの長崎市立図書館に行きました。とってもめずらしいんでしょうが、行きの電車は宅建協会提供の車両で乗車料金が無料でした。運転手さんが回数券やお金を払おうとするお客さんを制して、この電車は無料である旨を何度も説明しまくっていました。私が長崎に来てから約3か月、おそらく、200回くらい電車に乗っていると思いますが、初めての経験でした。ひょっとしたら、私の運勢が上向いているのかもしれません。
長崎市立図書館は、ほぼ市役所と県庁の中間地点くらいに位置していて、ダウンタウンへの入口くらいの便利な場所にあります。地図は上の通りです。今年1月に完成したばかりで、建物も蔵書も新しく、長崎の読書人で賑わっています。賑わい過ぎて図書館カードを作るのに今でも時間がかかるのが難点かもしれません。幼児向けのコーナーも充実していますし、中高生向けのコーナーもあります。でも、後者のスペースが前者に比べてひどく狭かったりします。
私はハリー・ポッターの第1話の原書を借ります。"Harry Potter and the Sorcerer's Stone" のタイトルでしたので米国版です。英国版なら「賢者」は "Sorcerer" ではなく "Philosopher" になっていると思います。どうして借りたのかというと、ハリーのペットのふくろうのヘドウィグがメスであることを確認するため、もう一度、ハグリッドがハリーの誕生日を祝うためヘドウィグをプレゼントした第1話の場面を読み返そうと思ったからです。ダイアゴン横町に行ってホグワーツ校入学の準備の買い物をする最後のシーンです。いろんなところに、"her wing" とか、"her head" とか、ダーズリー家に帰ってから、"He had decided to call her Hedwig," とかありますから、英語版を読めばヘドウィグがメスであることは明らかです。
私はハリー・ポッターのシリーズについて邦訳は全部読んでいますが、英語版は第1話と第7話しか読んでいません。すなわち、最初と最後だけです。どうしてかとツラツラ考えると、子供達が生まれて子育てが忙しかったり、ジャカルタに赴任して図書館で借りるわけにはいかなかったりと、いろいろな理由があったかったからではないかと解釈しています。第1話を杉並区の図書館で借りて読んだのは、邦訳が出版される前年の1998年だと記憶していますので10年ほど前のことです。ちゃんと読んでいればヘドウィグがメスであることはすぐに分かると思うんですが、昨年、第7話の US 版を読むまですっかり忘れていました。ここまで明らかに女性代名詞で受けていますので、語学力貧困な私でも理解できなかったとは考え難く、要するに、忘れていたんだと思います。英語の brother や sister は日本語では兄と弟、あるいは、姉と妹に訳し分けないといけませんので、ハリー・ポッターのシリーズでも、ペチュニアとリリーの関係が誤訳されているのは有名ですが、逆に、動物を人称代名詞で受ける場合、日本語ではオスとメスは詳細には訳し分けないので、邦訳からだけでは判然としません。やっぱり、翻訳書を楽しむには、少しくらいは原書も読む必要があると痛感しました。
私は青山に残して来た子供達が小さいころから図書館によく連れて行っていて、青山に引っ越してからは子供達も大きくなったので、私一人ででも1-2週に1回の割合でママチャリを飛ばして図書館通いを続けていました。長崎にも立派な図書館があることを知り、大いに利用したいと考えています。
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