G20 金融サミットで何を話し合うのか?
昨日、欧州統計局 (Eurostat) から欧州の7-9月期のGDP統計が発表され、406月期の前期比▲0.2%のマイナス成長に続いて、7-9月期も▲0.2%と2四半期連続でのマイナス成長を記録し、いろんなメディアで欧州が景気後退局面に入ったと報じられています。昨夜のエントリーで取り上げましたが、週明けにGDP統計が発表される日本もそのうちかもしれません。
さて、米国の首都ワシントンで世界主要20カ国の首脳が集まって、金融サミットが開催されています。二言になってしまいますが、景気回復と金融安定を目指しているのは明らかで、そのために何をするのかが協議されているわけです。これについて、VoxEU のサイトでは、アイチェングリーン教授とボールドウィン教授の編集により、"What G20 leaders must do to stabilise our economy and fix the financial system" と題するリポートが公表されています。世界の著名エコノミストがいろんな意見を寄せています。東京大学の伊藤隆俊教授も "G20 Summit: What they should achieve" と題する一文を寄せていて、マクロ経済監視の強化、IMF と世銀による流動性供給、クロスボーダー取引を含む金融機関の監督強化、金融機関の破産制度の4点からの議論を喚起しています。いろんなエコノミストから金利引下げや財政支出の拡大をはじめとして、個別の規制のあり方などが論じられていてなかなか興味深いものがあります。もちろん、日本が提案しているような国際通貨基金 (IMF) の機能強化や新機関の創設もあったりします。
注目の金融サミットはどのような成果をもたらすんでしょうか?
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