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2008年11月 9日 (日)

大学教授のファッションやいかに?

長崎に来て大学教授になってから、ほぼ100日が経過して、夏から秋への季節も経ました。夏の間は休みで学生が大学に来ないこともあり、私なんかは T シャツに短パン、サンダルという出で立ちで大学に通っていたりしたんですが、さすがに先月から授業が始まって学生諸君がキャンパスにあふれるようになり、少しは服装にも気を使うようになりました。しかし、基本はそんなに変わりありませんし、公務員とか大学の教員とかの職業はファッションセンスがいいとは決して見なされていないので、気が楽なことも確かです。なお、今日のエントリーでは、私は女性のファッションには詳しくないので、男性限定で考えています。最初にお断りしておきます。
ですから、教授会などで同僚を見渡しても、スーツ姿は少ないように見受けられます。私もスーツにネクタイを締めるのは授業の時だけです。授業と教授会は曜日が違いますので、教授会にはジーンズにラガーシャツで出席したりしています。しかも私の場合は、ヒゲを剃るのも授業の時だけです。普段は無精ヒゲのままで大学に通っています。もっとも、公務員のころから私は週に1-2回しかヒゲを剃らず、通常ヒゲありを通していましたので、大学に来てから急に不精になったというわけではありません。ですから、急なテレビの取材があったりすると不適切な服装のために、後日に録直しということがあったりしました。
季節が進んで、そろそろ秋風が吹いて寒くなりましたので、職場ではカーディガンなんぞを着用する季節になったんですが、私は何と白衣を着ています。本学は医学部や薬学部があるので、生協で白衣を取り扱っています。一度、大学に来たら白衣を着てみようと考えていたことは確かですが、ものすごく実用的です。生協前の石のベンチに腰を下ろしてもズボンを気にする必要はありませんし、ティッシュを忘れて学食に行っても袖口で口を拭いても OK です。ハンカチを忘れてトイレに行っても、手を洗った後に裾の方がタオル代わりになります。とってもオススメで、ひょっとしたら、役所に戻っても白衣を着続けるかもしれません。
しかし、そんな大学教授も服装をスーツにネクタイで決める時があります。入試の時です。大学では入試関係は特に機密性の高い事項と見なされていて、このあたりは、I 種公務員経済職の試験委員を経験して、平成10年4月3日付けの官報に氏名が公示された私なんかからすれば少し違和感があります。でも、大学教員の間はこれに従って、私が入試に関していつ何をしたかは触れませんが、1月のセンター試験や3月の大学ごとの試験などのペーパーテストの試験監督であればまだしも、この10-12月期の各種入学試験には面接がある場合が多く、面接試験の時にはさすがにスーツにネクタイが圧倒的に多くなります。私と同じように無精ヒゲで通している教員も他にいるんですが、私も含めてちゃんとヒゲを剃ったりしています。まだ、卒業式と入学式を経験していないんですが、今のところ、スーツとネクタイの比率が一番高まるのは面接のある入試の際だと私は結論しています。

最後に、ファッションの一部を成す ID カードについて、不可思議な ID カードを取り上げます。大学に着任した時に事務室から ID カードを作るかどうかと質問を受け、奇ッ怪な質問だと思いながらも作ってもらったんですが、長崎に来てから100日を経過しても、まったく誰にも見せたことがありません。大学のキャンパスなんて、ご近所の小中学生の通学路になっていたり、犬の散歩道になっていたり、単なる駐車場になっていたりして、ほぼ出入り自由ですし、その他の場所でも ID カードの確認を要求されたことはありません。一応、私は ID カードを作りましたが、全く不要なシロモノなのかもしれません。

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