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2009年1月28日 (水)

今日から始まるダボス会議の議論やいかに?

日本のメディアでもチラホラと報じられていますが、今日からいわゆるダボス会議が本格的に始まります。世界経済フォーラムのホームページにアジェンダなどが掲載されています。簡単なプログラムも "Programme at a Glance" と称して、PDF ファイルでアップロードされています。
私のように招待もされていなければ、自分で行く旅費も出ないようなエコノミストのために、WEB サイトで入手できる一連の資料が "Knowledge Concierge" として提供されており、以下の図表は、その中の "Briefing on Restoring Growth" から引用しています。"Restoring Growth" だけでなく、すべてのブリーフィング資料を取りまとめた PFD ファイルも入手可能となっています。もっとも、このブリーフィング資料は会計会社の PwC が請け負って作っているようで、少し難癖をつける人がいるかもしれません。

ダボス会議ブリーフィング資料より

かなり大量にある図表から私の趣味で8枚のグラフをピックアップしました。半分に縮小した上に一気につなぎ合わせていますので、やや見にくいんですが、上のパネルから順に、2013年までの世界の成長率とインフレ率の見通しのグラフ、S&P500 で見たボラティリティが第2次大戦後で類を見ないほど高まっているグラフ、そのため、各国政府がこぞって実施している財政政策について米国における効果の大きさのグラフ、その結果、日本が突出している G7 の政府債務残高のグラフ、他方、雇用者に占める日本の公務員比率は低いとするグラフがあり、「米国がクシャミをすれば、世界が風邪をひく」と題した米国への輸出依存度の高い国の地図、特に米国で世界貿易に対する世論の評価が低くなっているとするグラフ、これは不況期に自由貿易を堅持することの難しさを表しており、私が従来から指摘している重要なポイントです。最後に、新興国のリスクプレミアムは上昇しているものの、まだ、2000年の水準より低いとするグラフ、の8枚です。その他にもいっぱい図表があります。中には参考になる別のグラフもあるかもしれません。

地球環境問題なんかにはかなり熱心ではあるものの、世界の貧困問題などには冷淡な勝ち組の集まりと揶揄されることもあるダボス会議ですが、いろいろと公表されている資料の中には一見の価値があるものも含まれています。もっとも、繰返しになりますが、PwC 作成だったりします。

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