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2009年2月11日 (水)

どうにも違和感のある九州言葉

最近、親不知が炎症を起こして歯医者に行ったり、花粉症の薬をもらうために耳鼻科・アレルギー科に行ったりしているので、ついつい、年齢的なものもあって、東京に帰宅しない時の長崎ローカルで、同僚や知り合いと食事時なんかに話す話題はビョーキに関するトピックが増えています。中には、整形外科の話題も出て、私も肩凝りがひどい時には参考にしようと考えていたりします。
そこで、私が九州言葉に感じている違和感の正体を見極めたんですが、どうも、長崎に限らず、九州では「せる」、「させる」、「れる」、「られる」、「される」などを受け身ではなく、敬語の意味で使うことに気付きました。「xx されて下さい」という表現が非常に多いです。「下さい」=please が付く場合が多いので、そんなに意味を取り違えることはないんですが、大きな違和感があります。私の知り合いが50肩だか、何だかで整形外科に通って、「肩を回されて下さい」と言われたので、腕を横に突き出して医者か看護師が肩を回すのを待っていたところ、何も起こらない上に、医者や看護師の方も怪訝そうで、九州の言葉で「肩を回されて下さい」とは、受け身ではなく「肩をを自分で回して下さい」との意味だと、しばらく経ってから理解したようです。私も同じような経験をしたことがあり、先日も、東京の下の子が長崎のチャンポンを食べたいと言うので、とあるデパートの地下で探していたんですが、デパ地下やスーパーなどで試供品を差し出されては「おひとつ食べられて下さい」と言われたりすると、鬼に食べられるような印象を持って、大きな違和感を感じることがあります。
当然ながら、これだけテレビが発達しているんですから、日本の大部分で標準語に近くなってきているような気もしますが、まだまだ、各地に方言は残っていますし、京都なんかは意図的に残そうとしているように感じないでもありません。私が役所で働き始めた最初の年の年末に資料整理をしていて、資料を「ほかす」と「のける」がまったく通じなかったのをショックに感じたことを覚えています。「ほかす」とは捨てることで、「のける」とは残しておくことです。また、単純な表現上の問題だけではないんですが、年末年始の物価対策などで、イクラはサザエさんにも出て来ますからいいとしても、スジコは関西人の私は存在すら知りませんでした。大学を卒業してすぐくらいの年齢における世界の狭さを感じたものです。

ようやく春が近付いている雰囲気になって、いい季節を迎えつつあるんですが、個人的には大忙しでまったく時間がなくなりつつあります。今日は仕方がないので大学に休日出勤して研究室でシコシコと期末試験の採点をしていました。長崎に赴任した直後の夏休みも忙しかったですが、東京にある研究機関の特別研究員を引き受けて、東京と長崎の生活が半々になったこともありますが、やっぱり、この春休みも大忙しです。

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