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2009年2月18日 (水)

エコノミストか、プログラマか?

今週は今日まで東京にいて、特別研究員をしている研究所に通っています。基本的に、私はどのエコノミストのタイプかと言われると、計量分析をするプログラマです。マンガの「ケロロ軍曹」に出て来るクルル曹長が、軍人でありながら、自らを技術者と考えているのと同じで、私はエコノミストなんですが、自分はプログラマであろうと考えています。数式に沿ってプログラムを組んでいくわけですが、少なくとも出来ないよりは出来た方がいいと私は考えています。というのは、計量の分野はエコノミストの間でも極めて格差の大きい分野で、出来る人は想像を絶するくらいに出来ますが、縁のない人はまったく縁がなくて、数式を見るだけでも嫌悪感を覚えるエコノミストもいないわけでもありません。私はほどほどのレベルだと思います。何せ、ついこの間までサラリーマンをしていましたので、トップクラスということはあり得ませんが、普通のサラリーマンよりは大いに出来ることは確かです。この格差の大きい計量分析の世界で、スキルの高いエコノミストが重宝されると考えられがちですが、必ずしもそうでもありません。レベルが高過ぎると一般人から見て何をやっているのか、まったく理解できないからです。私くらいの何のひねりもない基礎的で素直な計量分析だと、特別研究員として雇っても何をやっているのかが明確に理解でき、しかも、勉強熱心な若手などから見れば「これぐらいなら出来るんではないか」と向上心をくすぐることも可能です。でも、今行っている研究所にそんな殊勝な若手は見かけません。
プログラマですから、計量ソフトがインストールしてあるのが前提なんですが、まだ手当てが済んでいません。プログラムを組んではフロッピーにコピーして、周囲の人を煩わせて計量ソフトをインストールしてあるパソコンでプログラムを走らせてもらいます。古今東西でプログラムはテキストであると決まっており、テキストエディタは計量ソフト本体の次に重要なんですが、これもまだ適当なのがなく、何と Windows 標準のメモ帳で作業しています。これはいくらなんでもひどいので、近く私がライセンスを取っているシェアウェアのエディタをインストールしてもらう手はずになっています。以下は、約2年前、2007年5月25日付けのこのブログで紹介した私の考えるテキスト・エディタの条件です。

  1. モノクロではなく、文字色や背景色を選択できる。
  2. タブ式で複数のテキストを開ける。
  3. EOF や改行記号などを表示できる。
  4. 行番号とルーラを表示できる。
  5. 設定した任意の文字数で折り返しできる。
  6. ドラッグ & ドロップで編集できる。
  7. 拡張子別に色分けできる。
  8. HTML のタグなどの強調表示ができる。
  9. s-jis 以外のコードのテキストも編集できる。
  10. フォントの選択ができる。
  11. 大きなファイルサイズのテキストも開ける。
  12. 範囲を指定した文字列置換ができる。
  13. 出来ることであれば、マクロを実装している。
最後の12番目と13番目の2つの条件は新たに付け加えました。この2年間での私の進歩かもしれません。まあ、いずれにせよ、Windows 標準のメモ帳はこの条件のほとんどすべてを満たしていないわけです。テキスト・エディタは私のように計量分析に取り組んで、プログラミングをしなければならないタイプのエコノミストにはきわめて重要なツールですので、早く何とかしたいと思います。

最後に、今日気づいたんですが、食堂で全国の名物ラーメンを週代わりで提供しています。札幌の味噌ラーメンから始まって、今週は富山のブラック・ラーメンだそうです。私はこの歳まで知りませんでした。最後は九州長崎のチャンポンだそうです。私は今までチャンポンがラーメンの一種だと思ったことがありませんでしたから、やや新鮮な視点だったような気がします。

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