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2009年4月28日 (火)

金融に関する海外メディアの報道から

先週後半にいくつか、欧米のメディアで興味深い報道がありました。2つとも中央銀行や金融政策、あるいは、金融機関監督に関するものです。週末のうちに集めた材料ながら、今夜は海外のメディアの報道などに注目してみたいと思います。

The monetary-policy maze

まず、最新号のThe Economist から "The monetary-policy maze" と題する記事です。24日の金曜日の日経新聞にも同じように中央銀行の金融政策に関するコラムを見かけましたが、大雑把に同じような内容と言えます。

Broader-minded banking

記事では、イングランド銀行の Blanchflower 金融政策委員会委員の "one tool, one target" との発言から始め、伝統的には短期金利をツールとして物価安定をターゲットにするんですが、現下の金融危機に対応して、ここ1-2年のわずかな期間で中央銀行のオペレーションは大きく変化しており、量的緩和に踏み込んだり、ターム物や民間企業の発行する証券を対象にしたり、果ては金融機関救済まで手を伸ばしているのが分かります。

Undershooting

ツールに加えて、ターゲットの方も、必ずしもフォーマルな決定でないとしても、何らかの形で物価安定のレンジや上限を表明する中央銀行が増えているんですが、ほぼすべての先進国で実際の物価上昇率が下振れていることが分かります。多くの国で、デフレという意味で物価安定が損なわれています。ついでに、我が日銀の「物価安定の理解の範囲」が飛び抜けて広いレンジを持っていることも読み取れます。

The limit of normality

物価安定が損なわれてデフレになっているわけですから、当然ながら、中央銀行の操作対象である政策金利はゼロに向かっています。上のグラフの通りです。

次に、報道というよりも金融監督当局の発表なんですが、このブログの2月26日付けのエントリー「オバマ米国大統領の施政方針演説より銀行検査 stress tests に注目!」で取り上げた米国における銀行検査 stress tests の評価基準が連邦準備制度理事会 (FED) から公表されています。関連する記事とともにリンクを残すと以下の通りです。別画面でリンク先が開きます。

最後に、New York Times の特集ページで、"Living With Less - The Human Side of the Recession" というサイトが出来ています。景気後退における人間の側面と直訳するのかもしれませんが、表題からすると、少ない出費で不況を乗り切る、といった面があるのかもしれません。米国の経済指標25ほどをフラッシュにまとめてインタラクティブなファイルで置いてありました。ご参考まで。

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