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2009年4月12日 (日)

新年度の授業を開始するに当たっての雑感

本学の授業は正確に言えば先週の金曜日から始まっているんですが、私は金曜日の授業を担当していませんので、私については今週から授業が始まります。この授業開始に当たって、特に、大学は学生諸君を社会に送り出す準備機関の色彩が強いと私は考えていますので、大学生諸君の就職事情について、今日は簡単に雑感をアップしておきたいと思います。

昨日、伊王島に渡って接した新入生諸君にも言ったんですが、昨年9月のリーマン・ショック以来、すでに始まっていた世界的な景気後退が急速に悪化し、しばらく、大学生の就職は期待できません。もちろん、労働統計の中でも、新規求人数のような先行指標や有効求人倍率のような一致指標もありますが、失業率などをはじめとして、かなりの雇用関係指標は遅行系列ですし、2年ほど前までのように大学生の就職も売り手市場で、本学の学生諸君もかなりいいところに数多く就職できていたような状況は、誠に残念ながら、現在の4年生から新入生くらいまでは望み薄だろうと予想しています。
特に、本学の場合、2点指摘しておきたいと思います。まず、大学のブランド力です。当然のことながら、非常に単純化して言えば、労働市場では限界生産性の高い労働者から順に雇用されて行って、限界生産性と賃金が一致する点で雇用がストップすることはマイクロな経済学の教えるところです。一昔前のように、入学試験の偏差値で大学生が振り分けられる時代ではありませんが、控え目にいっても、本学の場合は東大や私の母校の京大のようなトップ校ではないことは広く認められているところですし、別の表現をすれば、ブランド校ではないと言う人もいるかもしれません。大学のブランド力は侮れない部分もあり、当然ながら、このブランド力は長い伝統の中で学生の総合力としてのレベルに起因する部分が大きいのも確かです。
次に、大学のロケーションです。長崎県内で就職を探す場合は別にして、本学の学生む九州各地から集まっていますから、就職活動を行うのは九州圏内では福岡、それを超えれば大阪などの関西圏、もちろん、場合によっては東京などの首都圏に出向かねばならないわけで、時間距離としては東京に行く方がJRで福岡に行くよりも近いかもしれませんが、金銭的な負担は大きいわけですから、就職活動も楽ではありません。個人的な事情ながら私の場合は京都でしたから、関西圏内であることはいうまでもなく、新幹線により東京へのアクセスも良好でしたが、長崎の場合はタイヘンです。

長い伝統の中で形成されて来た大学のブランド力も、さらに、長崎というロケーションも、現在の学生諸君にはいかんともしがたい所与の条件であることは理解していますが、この2点を乗り越えるべく、本学学生諸君が勉学に励んで就職戦線を乗り切って社会に出る準備を進めることを期待します。
がんばれ大学生!

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