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2009年5月23日 (土)

長崎交響楽団の定期演奏会を聞きに行く

長崎交響楽団ロゴ昨日の将棋の名人戦に続いて、今夜も週末らしく文化シリーズです。ということで、今日は長崎ブリックホールに長崎交響楽団の第73回定期演奏会を聞きに行きました。マスク姿は少なかったんですが、新型インフルエンザの影響からか、受付に消毒液があったりしました。でも、お客さんの入りがイマイチだったのはインフルエンザに起因するのかもしれません。右上にあるのが長崎交響楽団のロゴマークです。画像にリンクを張ったホームページから引用しています。どうしてコンサートに行ったのかと言うと、同僚教授がチケットを売り付けに来たからです。「売り付けに来た」と表現すると言葉が悪いように聞こえなくもないですが、同僚教授が私の研究室を訪ねて「チケットを買ってくれないか」とのことでしたので、適切な表現の範疇に入っているように思います。話を続けると、どうして同僚教授が私にチケットを売り付けに来たかと言うと、その人がオーケストラの一員だからです。ようやく何を言いたいかにたどり着いたんですが、上のロゴにリンクを張った長崎交響楽団のホームページのプロファイルから引用すると、このオーケストラは「長崎市およびその周辺市民によるアマチュアオーケストラ」であり、年2回の定期演奏会などを通じて、「地域音楽文化の向上と青少年の情操教育に寄与すること」を目的に活動しています。どうでもいいことですが、昨日はこの同僚教授を見かけませんでしたから、ゲネプロに励んでいたのかもしれません。なお、今夜の演奏曲目は以下の通りで、指揮は三河正典さん、ソロは2曲目のメンデルスゾーンのバイオリン・コンチェルトで加納暁子さんでした。もちろん、バイオリンです。誠に不勉強ながら、お二人とも存じ上げません。

  • ブラームス「大学祝典序曲」op.80
  • メンデルスゾーン「バイオリン協奏曲ホ短調」op.64
  • ドボルザーク「交響曲第8番ト長調」op.88

アンコールには、やっぱり、ドボルザークの「スラブ舞曲」が用意されていました。私はモダン・ジャズであればともかく、このクラシックの方面はめっぽう暗いんですが、2曲目のメンデルスゾーンのバイオリン・コンチェルトは超有名な曲だと思います。誰でも1度は聞いたことがあるでしょう。でも、この季節にどうしてEマイナーなんだという気はします。枯れ葉の舞い落ちる季節の方が適している気がしないでもありません。順序が逆になって、最初の序曲は知りません。そもそも、ブラームスが序曲を作曲していること自体知りませんでした。もっとも、序曲はチャイコフスキーに限ると考えているわけではありません。3曲目のドボルザーク作品は「イギリス」として有名な曲なんではないかと思います。自信はありません。アメリカに行く前か後かも知りません。「知りません」が多いんですが、最後の「スラブ舞曲」もこのオーケストラによくマッチしていました。誰だか、楽団幹部にでもドボルザークの好きな人がいるのか、それとも、指揮者がこのオーケストラにはドボルザークが合っていると考えたのか、後者だとすれば素晴らしい見識だと思います。もっとも、私個人に関して言えば、ドイツ・ロマン派の超大作を夜を徹して聞きたい年齢はとうに過ぎています。

私の生まれ育った京都にも京都市交響楽団というのがあり、一般には「京響」と略称されていて、長崎交響楽団も「長響」と略すようです。長響は1970年、京響は1956年の創設です。歴史的に大きな差はないものの、京響は自治体直営のオーケストラでモーツァルトの演奏では定評があり、海外も含めて各地を演奏旅行に出かけたりしています。そもそも、京都市には市立芸術大学があって、音楽のみならず絵画や彫刻などの美術の方でも人材を輩出しています。ついでに、エコノミストらしく価格比較をすると、京響のコンサートであれば、私の大学時代でもS席3000円、今ではネットで調べた限りでS席4500円、それに比べて、長響の今夜のコンサートは全席自由で2000円のところを私は割引料金で買っていたりしますから、両者を単純に比較するのはなんでしょうが、今夜のコンサートは立派なものでした。

長崎に着任して、そろそろ10か月になります。今年に入ってから、ペーパーを書き出したり、先日の書道展などの文化行事にも参加したりして、長崎でもっともツラい季節と言われる梅雨を乗り切るべく、仕事とリフレッシュに励んでいます。

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