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2009年6月23日 (火)

流行りのCD2枚

東京の青山にある家族と週末を過ごすのは、単に、親バカとして子供達に接するだけでなく、家族を別にしても、流行に敏感になる気がします。逆に考えると、長崎では流行に鈍感な生活を送っているのかもしれませんが、土地柄とともに、家族からの情報というものもあるんではないかと思います。確かに、私が長崎で自宅と大学を往復する暮らしをしていると、他の人とマトモな会話をせずに済んでしまう場合もあったりします。

流行のCD2枚

と言うことで、今夜は流行っているCDを取り上げたいと思います。東京だけでなく、長崎でも流行っているんではないかと想像しています。上の画像を見れば分かると思いますが、2枚ともアマゾンのそれぞれの商品のサイトから引用しています。上の方はピアニストの辻井伸行さんが昨年に出したCDです。佐渡裕さんが指揮するベルリン・フィルとの共演で「ラフマニノフのピアノ・コンチェルト2番」などが入っています。我が家の近くに本社ビルのある AVEX から出ています。辻井さんは言うまでもなく、全盲のピアニストであり、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで中国人ピアニストの張昊辰さんと同時に優勝をさらったことにより、日本のみならず世界の注目の的のピアニストです。渋谷のタワー・レコードでは辻井さんのコーナーが出来ていたりしました。
下のCDジャケットはクリーブランド管弦楽団が演奏する「シンフォニエッタ」です。そうです、私のこのブログの6月5日付けのエントリーで取り上げ、日本中でブームを巻き起こしている村上春樹さんの『1Q84』にしばしば登場する音楽です。チェコの作曲家ヤナーチェクの作品です。チェコの作曲家と言えばスメタナやドボルザークが有名なんですが、この2人は西部のボヘミア出身であるのに対して、ヤナーチェクは東部のモラビア出身です。リズム感のはっきりしたボヘミア音楽に対して、言葉の抑揚に任せて朗唱風になだらかなリズムとメロディで推移するのがモラビア音楽の特徴で、特に「シンフォニエッタ」はヤナーチェク最晩年の作品ですから、やや平板な印象を持つ人も少なくないと思います。なお、長崎交響楽団にはリズミカルなドボルザークがよくマッチしていることは、定期演奏会に行った5月23日付けのエントリーに書いた通りです。なお、『1Q84』では最初の青豆さんの章でタクシーの中で流れていたのがクリーブランド管弦楽団の演奏とありますので、現在入手できるCDではコレということになります。なお、小澤征爾さんの指揮になるシカゴ交響楽団の演奏でその名も『ヤナーチェク / シンフォニエッタ』というCDがあり、私もネットでそのCDジャケットを見かけたんですが、余りにも若い小澤さんの写真でしたので、とっても引用する気にはなれませんでした。ほかに、本場チェコのフィルハーモニー管弦楽団の演奏するCDなどもネットで見かけました。

私がCDを買うのは1950-60年代のモダン・ジャズが中心で、今までクラシック音楽のCDは女房が妊娠した時にカラヤン『アダージョ』を買ったくらいしか記憶にありません。でも、次の週末は、どこかのショッピング・モールにあるCD店でものぞいてみようかと考えています。

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