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2009年6月13日 (土)

The Economist の報道に見る財政赤字への懸念

今週は、景気動向指数や1-3月期のGDP2次速報などの重要な経済指標の発表があったこともあり、月曜日から金曜日まで5日間経済評論の日記を書き続けましたが、今夜も財政赤字に関する The Economist の記事を取り上げたいと思います。私がこのブログの火曜日のエントリーで経済財政諮問会議の財政試算を取り上げたのに刺激されたのかもしれません。冗談は別にして、まず、 Leaders のしょっぱなの記事で "Public debt: The biggest bill in history" と題する記事を掲げて、赤ん坊が大きな鉄の足かせを付けてハイハイしている画像を掲載し、さらに、"Will they default, inflate or manage their way out?" との問いを投げかけています。もちろん、政府がデフォルトするわけにもいかないでしょうし、インフレを目指すとも言えませんから、我が国のようにまじめに出口を模索することになります。

Government debt

さらに、Briefing の欄で、 "Government debt: The big sweat" と題する記事でいくつかの統計を上げているのが上のグラフです。6月9日に発表されたと記してあるように、国際通貨基金 (IMF) のスタッフ・ポジション・ノート "Fiscal Implications of the Global Economic and Financial Crisis" を基にした記事です。ご興味ある方はこのリポートも大いに参考になりますのでリンクを張っておきます。記事では、昨年来、話題になったラインハート教授とロゴフ教授のエピソード分析も持ち出して、20世紀の14回の銀行危機で公的債務が実質で86%に上っていることも取り上げています。でも、上のグラフのうち、真ん中のグラフに示されているように、市場からの圧力はまだ大きくなっていません。財政赤字にのほほんと対応しているエコノミストは世界の中で私だけなのかもしれません。

もっとも、2月4日付けや今週火曜日のエントリーで紹介したように、「財政の持続可能性に関する考察」と題する研究ノートを大学の紀要の3月号に掲載したりして、それなりの関心は示しています。

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