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2009年7月 4日 (土)

第141回芥川賞と直木賞の候補作品が決まる

昨日の新聞に掲載されていたので、一昨日の7月2日の発表だと思うんですが、第141回芥川賞と直木賞の候補作品が決まりました。まず、文藝春秋社が開設している芥川賞のホームページ直木賞のホームページから候補作品一覧を引用すると以下の通りです。

氏名作品
芥川賞
磯崎憲一郎
(いそざきけんいちろう)
「終の住処」 (新潮6月号)
戌井昭人
(いぬいあきと)
「まずいスープ」 (新潮3月号)
シリン・ネザマフィ
(Shirin Nezam Mafi)
「白い紙」 (文學界6月号)
藤野可織
(ふじのかおり)
「いけにえ」 (すばる3月号)
松波太郎
(まつなみたろう)
「よもぎ学園高等学校蹴球部」 (文學界5月号)
本谷有希子
(もとやゆきこ)
「あの子の考えることは変」 (群像6月号)
直木賞
北村 薫
(きたむらかおる)
「鷺と雪 (さぎとゆき)」 (文藝春秋)
西川美和
(にしかわみわ)
「きのうの神さま」 (ポプラ社)
貫井徳郎
(ぬくいとくろう)
「乱反射」 (朝日新聞出版)
葉室 麟
(はむろりん)
「秋月記 (あきづきき)」 (角川書店)
万城目学
(まきめまなぶ)
「プリンセス・トヨトミ」 (文藝春秋)
道尾秀介
(みちおしゅうすけ)
「鬼の跫音 (おにのあしおと)」 (角川書店)

メディアで注目されているのは芥川賞候補のシリン・ネザマフィさんの「白い紙」ではないでしょうか。顔写真入りで報じていた新聞も見かけました。文學界新人賞を授賞された作品ですから期待できると思うんですが、どうも、作者がイラン人女性で漢字圏出身者ですらないという話題性が先行しているような気がしないでもありません。漢字圏ながら日本語を母語としない作家ということで、同じように注目を集めて第139回芥川賞を授賞された楊逸さんの『時が滲む朝』については、私もこのブログで昨年2008年9月1日付けで読書感想文をアップしましたが、「薄いスープ」と酷評した記憶があります。「白い紙」を収録している『文學界』は多くの図書館に置いてあるでしょうから、私も機会があれば読みたいと思いますが、期待と不安がゴッチャになっています。
実は、密かに私は磯崎憲一郎さんの「終の住処」に期待しています。このブログでも磯崎作品は昨年2008年2月1日付けのエントリーで『肝心の子供』を取り上げました。芥川賞の候補作にノミネートされるのは昨年の『眼と太陽』に続いて2回目ですし、どうでもいいことですが、今回のノミネート作者の中で40歳を超えているのは磯崎さんだけだったりします。決してラストチャンスとは思いませんが、控え目に言っても、そろそろ受賞しても不思議ではありません。「終の住処」は「彼も、妻も、結婚したときには三十歳を過ぎていた。」で書き出す小説で、この夫婦の何十年かに渡る結婚生活を夫の視点から振り返り、タイトルから想像される通りの内容らしいです。『文學界』だけでなく、『新潮』も多くの図書館に備えられていると思いますので、コチラも機会があれば読んでみたいと考えています。
最後に、いつも私が参照している大森望さんと豊崎由美さんの文学賞メッタ斬り!のサイトでは、めずらしく大森さんと豊崎さんの意見が一致して、芥川賞と直木賞の本命は、それぞれ、磯崎憲一郎さんの「終の住処」と北村薫さんの『鷺と雪』を推していました。両賞とも7月15日の選考会だそうですから、今から楽しみです。

文学賞とは何の関係もなく、文化の話題の範囲に入れて、来年度前半のNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」のヒロインは松下奈緒さんに決まったと報じられています。もちろん、メディアでもっとも詳しく報じているのは本家のNHKのホームページです。今朝も見ましたが、現在放映中の「つばさ」がややドタバタで私の手に負えなくなっているので、今年度後半の「ウェルかめ」とともに大いに期待しています。

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