明治安田生命による「夏に関するアンケート調査」
昨日、8月6日に明治安田生命から「夏に関するアンケート調査」が発表されました。おそよ、漠たるタイトルの調査なんですが、夏休みの理想と現実、帰省の交通手段と費用、環境問題、そして番外編として夏をイメージする有名人に関するアンケート調査です。20歳から59歳までの男女同数の計1250人を対象にインターネットで調査を実施しているようです。
まず、上のグラフは夏休みの過ごし方です。リポートの pp.4 から引用しています。明記してあるわけではありませんが、上のグラフが現実の過ごし方で、下が理想となっているようです。現実の過ごし方では今年は「自宅でゆっくり」が減少して、「帰省」がグンと増加しています。他方、理想の過ごし方では国内旅行と海外旅行がいずれも昨年より増加しています。まだ所得面では景気後退の影響が残っていて、一時より円高も進んでいるのに、どうして、国内・海外の旅行が理想として増えているのかは私には不明です。出来ないからこそ増えているのかもしれないと思ったりしています。それから、この理想と現実の差を生じさせている要因として、不況と新型インフルエンザなどが取り上げられています。
どうして「帰省」の回答が昨年より増加しているのかというと、ETC 割引などで帰省費用が低下したからです。リポートの pp.10 から引用した上の表の通り、交通費が減少して、お土産代が増加して、これらを合計した帰省費用としては昨年より減少しています。エコノミスト的に考えて、価格が安くなると、必ず需要は増加します。ギッフェン財があるので、所得が増加しても需要が増えるとは限らないんですが、価格が下がれば例外なく需要は増えます。ですから、帰省手段について、「飛行機」や「新幹線」などの回答が昨年に比べて減っている一方で、「自動車(高速道路あり)」が増加しています。でも、ETC 割引によって自動車にバンバン乗るようになるのが地球環境保護と両立するのか、私は大いに疑問です。このアンケートでも、環境問題に関心があるのは95%に達している一方で、何もしていない人が過半数の53%であることが明らかにされています。私は自分が自動車を持っていないので関心が低いんですが、ETC 割引や高速道路無料化はホントにそれでいいのか、と思わないでもありません。
お盆をはさんで、来週とさ来週は夏休みの本番といえます。帰省する人も多いでしょうし、家でゆっくり過ごす人も少なくないような気がします。近場にお出かけしたりして、私も家族サービスに努めます。
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