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2009年8月10日 (月)

特殊要因で急増した機械受注統計とやや一服した景気ウォッチャー調査

本日、午前中に機械受注統計が、午後から景気ウォッチャー調査が、いずれも内閣府から発表されました。まず、前者の機械受注統計について、いつもの日経新聞のサイトから統計のヘッドラインに関する記事を引用すると以下の通りです。

内閣府が10日発表した6月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」(季節調整値)は前月比9.7%増の7328億円となった。4カ月ぶりのプラスで、増加幅も市場予想(2.8%増)を上回った。内閣府は全体の基調判断を「減少のテンポが緩やかになってきている」として4カ月連続で据え置いたが、製造業については「下げ止まり感が出てきた」と指摘した。
4-6月期は前期比4.9%減の2兆898億円と、5四半期連続の減少だった。比較できる統計がある1987年以降で最低となったが、マイナス幅は2四半期続けて縮小した。ただ7-9月期の受注見通しは8.6%減と下落基調が続くことから、内閣府は「設備投資の水準は低く、機械受注はまだ反転に至っていない」と慎重な見方を示した。

続いて、船舶と電力を除く民需のいわゆるコア機械受注のいつものグラフは以下の通りです。青い折れ線グラフが月次の季節調整済みの受注額、赤が後方6カ月移動平均、影を付けた部分は景気後退期で、暫定的に今年3月を谷としています。

機械受注統計の推移

コア機械受注の前月比+9.7%増は最近の動向からするとかなりベラボーな数字なんですが、これは非鉄からの受注が前月比15倍と劇的に増加している寄与が大きく、これだけで+6%近くの寄与度がありますから、何らかの特殊要因を連想させる非鉄を除くと、ほぼ市場コンセンサス通りともいえます。四半期で見ると、引用した記事にもある通り、4-6月期の実績では▲4.9%減とやや減少幅が縮小したものの、7-9月期の見通しは▲8.6%減と減少幅が再び拡大する見通しとなっており、設備投資につながるコア機械受注はまだまだマイナスが続きそうです。逆に、GDPベースの設備投資について考えると、今年度いっぱいくらい前期比マイナスを続け、来年年央くらいから設備投資も回復の見込みと私は考えています。外れるかもしれません。だんだんと自信がなくなって来たりしています。

景気ウォッチャー調査の推移

さらに、景気ウォッチャー調査の結果は上のグラフの通りです。7月の現状判断DIは前月比0.2ポイント上昇して42.4と7か月連続で上昇した一方で、先行き判断DIは前月比▲0.7ポイント低下して44.9となりました。かなり強気な推移を見せて来た景気ウォッチャーのマインド調査なんですが、年央を過ぎて、少し一服した感じがあります。

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